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No.17768の一覧
[0] とあるヒロインの御坂美琴【禁書目録再構成】 [とある文芸部員](2010/04/01 00:08)
[1] 第一話(禁書目録編プロローグ)[とある文芸部員](2010/05/15 00:59)
[2] 第二話[とある文芸部員](2010/04/01 00:13)
[3] 第三話[とある文芸部員](2010/04/03 02:57)
[4] 第四話[とある文芸部員](2010/06/18 22:05)
[5] 第五話[とある文芸部員](2010/04/06 17:11)
[6] 第六話[とある文芸部員](2010/04/16 01:36)
[7] 第七話[とある文芸部員](2010/04/16 01:51)
[8] 第八話(禁書目録編完結)[とある文芸部員](2010/05/15 01:00)
[9] 第九話(吸血殺し編プロローグ)[とある文芸部員](2010/05/27 19:59)
[10] 第十話[とある文芸部員](2010/06/09 19:39)
[11] 第十一話[とある文芸部員](2010/06/09 19:48)
[12] 第十二話[とある文芸部員](2010/07/22 18:41)
[13] 第十三話[とある文芸部員](2010/07/22 18:42)
[14] 第十四話[とある文芸部員](2010/08/06 01:51)
[15] 第十五話[とある文芸部員](2010/08/06 02:00)
[16] 第十六話[とある文芸部員](2010/08/24 23:40)
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[17768] 第十三話
Name: とある文芸部員◆b391eec1 ID:24c22098 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/07/22 18:42
 黒子達が喫茶店で騒いでるほぼ同時刻、とある病院にて。
 
「非常事態です、とミサカ一〇〇三二号は動揺を隠せず緊急会議を開きます」

 ミサカ一〇〇三二号こと御坂妹は、無表情に、しかし身体を震えさせながらいった。

「先ほど上位個体からもたらされた、最重要案件のことですね、とミサカ一〇〇三九号は確認を取ります」

「あのクソガキもとい上位個体は、昨夜から知っていたというのに、今の今まで情報提供を怠りやがって、とミサカ一三五七七号は悪態をつきます」

「ど、どうしましょう、とミサカ一九〇九〇号はあの方がお姉様のモノになることを危惧します」

 御坂妹の他にも、顔のそっくりな少女が三人いた。

 彼女たちはとある理由から病院で世話になっているのだが、みな一様に重苦しい緊張感を背負っている。

 四人の美琴の妹達は、姉のしでかしたとんでもない抜け駆けについて話し合っていた。

「とにもかくにも、お姉様の蛮行を阻止しなければなりませんが、なにか良い考えはありませんか? とミサカ一〇〇三二号は全ミサカに問いかけます」

 御坂妹がそういうと、不意にシスターズ同士を繋ぐ脳波リンク――ミサカネットワークから声が届いた。

『えー、別にお姉様と一緒に暮らしても、なんの問題もないと思うんだけど、ってミサカはミサカは昨日食べたお姉様の料理を思い出して涎を垂らしてみる』

 打ち止めの他人事な一言に、すぐさまこの場にいない妹達からの抗議が殺到した。

『テメエは黙ってろ、とミサカは怒りを露わにしながら上位個体の暴言に反論します』

『これだからすでに男のいる奴は、とミサカは怨嗟の念を上位個体に送ります』

『何故こんな愚かなミサカが上位個体なのでしょう、とミサカは嘆きます』

『リア充爆発しろ! とミサカは最近ネットで覚えた言葉で罵ります』

『KYは存在自体が害悪です、とミサカは辛辣な評価を下します』 

『うわーい、みんながミサカを苛めるよって、ミサカはミサカは隣で眠るあの人に抱きついてみたり』

 さんざん叩かれた打ち止めは、泣きまねをしながらそんな捨て台詞を残してネットワークを遮断した。

 ネットワークで繋がった世界中のミサカはこの瞬間、心を一つにした。


 こいつ、しねばいいのに。


「邪魔な上位個体も消えたことですし、話を元に戻しましょう、とミサカ一〇〇三二号は暫定議長に就任し、全ミサカの意見を待ちます」

 そう御坂妹はいうが、ここにいる妹達も、ネットワークで繋がる妹達も黙りを決め込む。

「なにか意見はないでしょうか、とミサカ一〇〇三二号は焦燥を押さえきれずに再度問いかけます」

「――まったく、情けないですね、とミサカ九九八二号は不甲斐ないミサカ達に落胆します」

 普段の無表情より、若干眉を寄せながら四人の妹達が向かい合っていると、五人目の妹――上条に美琴妹と呼ばれる個体がやってきた。

「そういいますが、会議に遅刻してきたミサカ九九八二号にいわれても――なっ!」

「どうしました、ミサカ一〇〇三九号、とミサカ一三五七七号は怪訝な……か、お……で?」

「あわわわわ、い、異常事態が発生しました、とミサカ一九〇九〇号は動転します!」

「……それはいったい、どうしたのですかとミサカ一〇〇三二号は平静を装ってどうにか訊ねます」

 ネットワークで他の妹達も騒ぎ出す中、四者の視線が一点に集中する。そこには自分と全く持って同じ容姿と服装をした美琴妹がいる。

 唯一の違いはゲコ太のカンバッチで、上条が他の妹達と見分けるのに役に立っているのだが、いつもつけているので驚愕する要素にはなりえない。

 原因は別にあった。この妹は、明らかに他の妹達との相違点があった。

 美琴妹の髪型が、ツインテールになっていた。

 それだけではない。明らかに他の妹達よりも髪が伸びていて、黒子と比べても遙かに長いツインテールだった。

「冥土帰し(ヘヴンキャンセラー)が極秘に開発していた強力毛生え薬『ノビルンダーX』を使用しました、とミサカ九九八二号は見せびらかすように髪をなびかせます。もっとも、本人には効果がなかったようですが、とミサカ九九八二号は表面上だけ同情します」

 あの医者、禿げを気にしていたのか、と美琴妹以外の妹達は、一様に切なさと痛々しさを密かに顔に出した。

「それで、何故ミサカ九九八二号はわざわざ毛生え薬を用いたのですか、とミサカ一〇〇三二号は問いかけます」

 代表して御坂妹が訊ねると、美琴妹は姉譲りのない胸を張って堂々と答えた。

「もちろん、あの方――上条当麻を手に入れる為です、とミサカ九九八二号は大胆な所有物宣言をします」

「!!」

「なっ!」

「ふ、不埒なっ!」

「み、ミサカは――」

 動揺を露わにする妹達に、美琴妹は真っ直ぐな目で宣言する。

「あの方は、ミサカを一人の人間として認めてくれました。ミサカは長い間その意味を理解できないでいましたが、ようやくその片鱗を知ることができました。上条当麻へのこの想いは、このミサカだけのもの。他のどのミサカとも共有したくない、ミサカだけのものです。今はまだ、これだけしかわかりません。ですが、これで十分なのです、とミサカ九九八二号もとい“美琴妹”は、己の存在を高らかに主張します」

 美琴妹の産声は、ネットワークによって全世界のミサカに届けられた。

 ある者は正気を疑い、ある者は理解を超えた言葉に放心し、ある者はまだそこに至れないことを羨むなど、様々な反応を示した。

 それは、妹達が上条と美琴に出会ってから、己を見つめ直し、それぞれの個体の環境の変化や些細な日常の差から生まれた、小さな個性の芽が起こしたものだ。

 その最先端をひた走るもう一人の妹、御坂妹だけは凪いだ心で、美琴妹の真っ直ぐな目を受け止める。

「それは、ミサカにもわかります。ミサカ一〇〇三二号と、ミサカ九九八二号は同じ想いを抱いています。ですが、それでもなお、この想いは異なるもので、共有されてはならないものなのです、と“御坂妹”は“美琴妹”に同意します」

「そうですか。ですが、決して他のライバルにも、お姉様にも、“御坂妹”にも負けません、と“美琴妹”は宣戦布告します」

 互いに己の個を主張し、互いに認め合った二人の同じ顔をした少女は、今までの鉄面皮を掻き消すような、踏まれても枯れない笑顔の華を咲かせた。

 他の三人の妹達は、その美しい光景に感動すら覚える。

 いつかは自分もそこにたどり着けるのだろうかと思う。そう考えるだけで、すでに自己の獲得に一歩進んだことに気付かないで。

 このまま話が終われば、感動話で済んだのだが――

 その熱のこもった視線の先の一人、御坂妹は表情を無に戻し、ある疑問を投げかける。

「そういえば、上条当麻を手に入れる為にその髪型にしたといいましたが、実際のところどういう意図があるのですか、とミサカ一〇〇三二号は首を傾げます」

 己の存在を高らかに謳ったあの場限りだったのか、自身の呼称を元に戻している。

「ふっ、よくぞ聞いてくれました、とミサカ九九八二号は壮大な計画を明かします」

 粗い鼻息を鳴らしながら、鼻高らかに美琴妹が壮大な計画とやらを語り出す。

「お姉様は確かに強敵で、見習うべき所は多々あります。ですが、お姉様の劣化クローンであるミサカ達では、いくらオリジナルのマネをしようとも勝てません、とミサカ九九八二号は逃避せずに現実を直視します。ですからミサカは考えました。どうすれば、お姉様を超えることができるのか。あの方の趣味嗜好の調査をした結果も踏まえて、思考を続けた末に、ミサカはある結論に達しました、とミサカ九九八二号は褒め称えよという内心を押し隠しつつ述べます」

「その結論とは、一体なんなのですか、とミサカ一〇〇三二号は興味のない振りをしつつも、好奇心を抑えきれずに前のめりになります」

「それは――ギャップです、とミサカ九九八二号は偉大なる結論を明らかにします」

 その答えに、御坂妹は首を傾げる。何故上条当麻を陥落するのに、ギャップという答えが出たのかと。他の妹達も、どういうことなのかわからないでいる。

 その反応に美琴妹は、優越感にも似たニヒルな表情で説明を続けた。

「あの方の好みは、年上のお姉さんということは調査から判明しています。グラビア雑誌を立ち読みしている際、お姉さん系のものばかりを読んでいました、とミサカ九九八二号は若干の軽蔑を交えて不愉快そうにいいます。ですがお姉様を見てもわかる通り、ミサカ達は年齢を含めお姉さん系とは程遠い存在です、とミサカ九九八二号はオリジナルのない胸を恨みます。ですからミサカは、ギャップを利用することを思いついたのです、とミサカ九九八二号は優秀な頭脳を褒め称えます」

「ですから、そのギャップとはなんなのですか、とミサカ一〇〇三二号は遠まわしないい方に苛立ちを覚えつつ、姿勢だけは正して続きを待ちます」

「まあ落ち着いて、とミサカ九九八二号は姿勢を正してといいながら、前のめりになっているミサカ一〇〇三二号を押し戻します。いいですか、ミサカがツインテールにすることで、ミサカの容姿は今まで以上に幼く感じられるようになりましたね、とミサカ九九八二号は全ミサカに確認を取ります」

 その言葉に、ネットワークを通して見ていた妹も含め、頷く。

「ですが、あの方好みのお姉さん系とは程遠い存在になっていませんか、とミサカ一〇〇三二号は愚かな行いに疑問を呈します」

「これを見ても、まだそんなことをいえますか、とミサカ九九八二号はリボンを手早く解きます」

『……なっ、こ、これは!』

 リボンを解いた美琴妹を見た瞬間、全ての妹達は同時に驚愕の声を上げた。

 美琴妹は、腰を超える長い髪をなびかせていた。

 生まれてそれほど時間の経過していない、紫外線によるダメージがほとんど見られない、日の光を反射し輝く髪。透けるような茶色が揺らめき、美琴妹を幻想的に見せている。

 その日にあまり焼けていない白い肌と合わせて、まるで、御伽噺に出てくる湖畔の乙女のように、美琴妹は儚くも目を離せない、かくとした存在感を放っていた。

「どうですか、驚きで言葉も出ませんか、とミサカ九九八二号は優越感に入り浸ります。ツインテールという幼さから一転、リボンを解くだけで魔法のように大人びた容姿を得る。これがミサカの考え出したギャップです、とミサカ九九八二号は絶句するミサカ達に上から目線で参ったかと鼻高々に述べます」

 お姉さん系とは異なるが、確かに美琴妹のいう通り今の美琴妹は、妹系とはかけ離れていた。事前のツインテールによって幼いという先入観があったから、なおの事大人びて見える。

 妹達はこれならばあの方を落とせるのでは、と希望に瞳を輝かせる。

 しかし、それに異を唱える者がいた。

「甘い、砂糖水より甘いですね。そんな案は却下です、とミサカ一〇〇三二号は鼻で嗤います」

 御坂妹である。彼女はその言葉通り、浅はかな者を見下すような目で美琴妹を見ていた。

「なっ! それはどういうことですか、とミサカ九九八二号はその暴言に眉を顰めます」

「どうもこうもありません。その方法では、上条当麻を落とそうなど到底叶わないといっているのです、とミサカ一〇〇三二号は繰り返します」 

 険悪な雰囲気を出す美琴妹と御坂妹に、他の妹達は怯えながらも御坂妹の真意を聞こうと耳を澄ませる。

 御坂妹は注目を集めようとするかのように、人差し指を立てる。

「いいですか、あの方は他人を生まれや外見など、表面的なことで判断しません。あの方からミサカ達が、それぞれ世界に一人しかいない存在なのだと教わったのを忘れたのですか、とミサカ一〇〇三二号はミサカ九九八二号のミサカネットワークへの接続具合を疑います。外見を変えるなど意味はありません。ミサカ達は、むしろ内面を磨くべきなのです、とミサカ一〇〇三二号は正論を振りかざします」

 御坂妹に人差し指を向けられ、美琴妹が無表情で口角をひくつかせた。

「なにが正論ですか、とミサカ九九八二号は異を唱えます。ならば具体例を挙げなさい、とミサカ九九八二号は理想論に真っ向から対立します」

「例えば、あの方がお姉さまから嫉妬による理不尽な仕打ちをうけた時、まるでミサカがお姉さんのように、あの方を労わるのです。それ以外にも、あの方の不幸話を親身になって聞いてあげたり、不幸に遭った時にはさりげなくフォローを入れてあげたりして、お姉様があの方につけいる隙をなくすのです、とミサカ一〇〇三二号は矢継ぎ早に具体例を挙げます」

「汚っ! まるで泥棒猫のような振る舞いです、とミサカ九九八二号は理想論といったことを後悔しながら、邪悪な考え方に怯みます」

 あんまりな案に、美琴妹が恐れおののくが、御坂妹は平然と流す。

「どこが汚いのですか? あの方もミサカも幸せになれる素晴らしい案ではないですか、とミサカ一〇〇三二号は威風堂々と卑劣な考えを述べます」

「自覚があるところがますます汚らしいです、とミサカ九九八二号はあまりの腹黒さに仰天します。そんなマネをするくらいなら、ミサカの案の方が遥かにましです、とミサカ九九八二号はギャップ案の素晴らしさを暗に示します」

「韻を踏んだかのようなその物言い、鼻につきますね、とミサカ一〇〇三二号は眉を顰めます。外見をいくら取り繕っても、あの方はなびきませんよ、とミサカ一〇〇三二号は浅はかさを再度嗤います」

「腹黒い内面を取り繕うよりもよっぽどましです。そんな汚い内面、あっという間にあの方に見抜かれますよ、とミサカ九九八二号は勝手に自滅しろとやけくそ気味にいいます」

「あの方に恋愛の機微がわかるとは到底思えません、とミサカは反論します。……少しでも他人の好意に気付いているのであれば、これほどまでに苦労していません、とミサカはため息をつきます」

 どこか疲れ切った表情で実際にため息をついた御坂妹に、美琴妹の気概も衰える。 

「……確かに、それはいえてますね、とミサカも大きなため息をつきます」

 姉妹喧嘩をするのをやめ、項垂れる両者。

 鈍感なあの高校生のことを考えると、実行しても効果のない、つまらないことで争っているような気がして馬鹿らしくなる。

 実際は少しは振り向かせることはできるであろうが、やるせない気持ちになってしまった。

 他の妹達も今日の会議もこれでお終いかと、二人と同じ気持ちを共有する。

 そんな中、ミサカ一九〇九〇号だけが恐る恐る手を挙げていた。

 気だるげな妹達の視線を一身に浴び少々怯むが、それでもどうにかいう。

「あ、あのー、だったらミサカ一〇〇三二号と九九八二号の案を組み合わせれば、確実にあの方を落とせませんか、とミサカは第三の案を出しつつ、実践しようかなとこっそり考えます」

 その言葉に空気が凍った。

 突如南極に放り投げられたような、肌を刺す異様な空気を発する御坂妹と美琴妹に、残り二人の妹達が暖をとるように抱き合う。

 一〇〇三九号と一三五七七号は震えながら、微妙に照れたようにはにかむ一九〇九〇号を見て思った。


 こいつ、空気読めよ


 世界中の妹達も同じ思いだった。

 壁を強打する音と、地面を踏み鳴らす音が同時に響いた。

 勝手に飛び出そうとする悲鳴を飲み込み、一〇〇三九号と一三五七七号が音源を見ると、御坂妹が壁に拳を当て、美琴妹が右足を地面に押し付けていた。

「ちっ、この抜け駆けが、とミサカ一〇〇三二号は舌打ちします」

「少しミサカ達よりも痩せているからって、いい気になっていますね、とミサカ九九八二号はアイコンタクトで殺りますかと確認をとります」

「そうですね、殺りましょう、とミサカ一〇〇三二号はおもむろにアサルトライフルを取り出します」

 武装を始める二人に、さすがに自身の生命の危機に気づいた一九〇九〇号は冷や汗を流す。「ミ、ミサカは用事を思い出しました、とミサカ一九〇九〇号は離脱します」

そういうやいなや、踵を返し全速力で逃走を始めた。

「はっはっはっはっ、どこへ行こうというのだね、とミサカ一〇〇三二号はミサカ完全武装(フルバースト)に移行します」

「知らなかったのですか、ミサカ九九八二号からは逃げられない、とミサカ九九八二号は鋼鉄破り(メタルイーターMX)で狙いを定めます」

「み、ミサカは、あの方に救ってもらった命を無下には――!」

 無慈悲な死の天使が愚かな羊を追いかける時、生死を懸けた鬼ごっこが始まる。

「君達、病院内で発砲はしないようにね? 遊ぶんだったら外で遊ぶんだよ?」

 どこからともなくひょっこり現れたカエル顔の医者が、仲良くデッドヒートを繰り広げる妹達に、のんきに声を掛けた。

 御坂妹と美琴妹は小さく頷くと、抜け駆けミサカを追いかけながら、仕留めても良い場所に誘導していく。

 ミサカ一九〇九〇号はひたすら死にたくないと叫びながら、二人の悪魔妹から逃げる。
 


 今日も今日とて、シスターズの日常は平和であった。
 
























































 ……ふう、遊びすぎた。
 本来ならひょっこり上条一家訪問って形にする予定だったのですが、ついついやってしまいました。
 次回からようやく本格的に吸血殺し編に入れそうです。



 次回、上条一家が買い物先で出会った巫女さんとは。
 ……出番待たせてごめんよ。


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