──sideなのは
『ねえ、ユーノ君。ユーノ君はどうしてそんなにエッチなの?』
『な、なのは? ちょっとその物言いは酷いんじゃないかな……』
『だってぇ、暇があれば近所の高校とかに忍び込んで着替え覗いてるんでしょ?』
『なっ!? なぜ……い、いや、何を言ってるのか分からないなぁ。いくらなのはでも、名誉棄損で訴えちゃうよ?』
『最近、お姉ちゃんの学校の更衣室でフェレットがよく目撃されるって噂が……』
『すいませんでしたぁー!』
今日は十二月二十六日。
私立の学校ゆえか、私の通う学校は他の学校に少し遅れて終業式を迎えたため、明日からやっと冬休みに入る。
今はその終業式を終えて帰路についているところで、珍しくフェイトちゃんが学校を休んだため私は一人で歩いていたのだが、帰り道で偶然ユーノ君に出会ったので、一緒に帰ることにした。
吹きすさぶ寒風に顔をしかめつつ、いつものようにユーノ君を肩に乗せて歩きながら念話で雑談していたのだが、ふと、お姉ちゃんに聞いた話を思い出してカマをかけてみれば、案の定だった。
『エッチなのはいけないと思うな。ユーノ君、ちょっと後でお話しようか』
『ひぃ!? ほ、ほんとごめんなさい。出来心だったんです……』
平身低頭して謝ってくるが、さてどうしてくれよう。二次元の女性にハアハアするなら理解も共感もできるけど、リアルの女性が相手ならば話は変わってくる。
『レイジングハート、どうしよっか?』
ここはパートナーであるレイジングハートにも意見を聞いてみよう。
『砲撃で吹き飛ばしましょう』
『ああ、いいねそれ』
『待ってよ!? なにナイスアイデアみたいに頷いてんのさ!?』
ここは一回くらいキツイお灸をすえてあげなくちゃ、また同じことを繰り返しそうなんだもんなぁ。ユーノ君と出会ってから何度も注意してきたけど、一向に改善されないのはやっぱり口で注意してただけだったからだよね。
言葉だけじゃ伝わらないものもあるってどこかの誰かが言ってたし、折檻の準備でもしておこうかな。
『な、なのは。目が本気なんだけど。嘘だよね? 僕がなのはの砲撃受けたら、かめはめ波食らったセルみたいに蒸発しちゃうよ』
『非殺傷設定だから大丈夫……ん?』
慌てふためくユーノ君を横目に見ながら人気の少ない住宅街を歩いていると、目の前に前触れもなくいきなり光り輝く鏡が出現した。
『ユーノ君。こ、これ見て、これ!』
ガクガクブルブルと震えていたユーノ君の首根っこを掴んで、眼前の光る鏡の真ん前に突き出す。
『な、なのは。フェレットの扱いはもっと丁寧に……って、こ、これは!?』
驚くユーノ君と一緒にまじまじと鏡を見る。……これは、もしかしてアレなのかな?
『ユーノ君、ひょっとしてこれって……』
『う、うん。信じられないけど、もしかすると……』
どうやらユーノ君も私と同じ想像をしたらしい。
何も無い住宅地。そこに突然現れる光の鏡。その場に居るのはフェレットと少女のみ。
このシチュエーションから考えられるもの、それは……
「ゼ、ゼロ魔……」
「サモン・サーヴァント……」
そうだ。それしかないよ。きっとこの鏡の奥にはピンクのツンデレお嬢様が今か今かと私達を待ち構えてるに違いない。
ど、どうしよう。召喚されちゃおっか? 七万の軍を砲撃で吹き飛ばしちゃう? エルフと戦っちゃう?
「……ぼ、僕がシエスタと一緒にお風呂に入るんだぁー!」
「ユーノ君!?」
私が脳裏にエルフとの壮絶な魔法バトルを思い描いていると、ユーノ君が急に暴れ出し、私の手を強引に引き剥がして地面に着地。ふしだらな欲望全開の雄叫びを上げて鏡に突貫する。
「おぶっ!?」
が、そんなエッチなユーノ君の願望は叶えられることはなかった。なぜなら、突っ込んだユーノ君が鏡を通り抜けて顔面から地面にダイブしたからだ。
ユーノ君、君って子は……
「あー、あー、鏡よ鏡よ鏡さん。次元世界で一番エロカッコイイ騎士はだ~れ? なんつって」
「あれ?」
そんな哀れなユーノ君を白い目で見ていると、徐々に鏡に女性の姿が映ってきた。やがて、その姿も鮮明になってきて、はっきりと相手の顔が分かるようになった。
なんとその人は──
「マルゴッドさん?」
「お? おー、本当に映った。これ、のぞきに使えるんじゃね? 相手にバレバレなのが難点だけど」
この前温泉で会ったばかりの女性、マルゴッドさんだった。
もしかして、この鏡は彼女の魔法だったのかな?
「マ、マルゴッドさん!? どこ、そこ!?」
鏡の奥で鼻を押さえていたユーノ君が彼女の名前を聞くなり元気よく起き上がり、私の肩まで一直線に飛んできた。そして、鏡に映った彼女の姿を見てさらに興奮する。
「お、お久しぶりです! 僕です、ユーノです!」
「ん、ああ、獣か。お前も一緒だったんすね」
「お会いできて光栄です。きょ、今日はどういったご用で? というか、この映像は?」
さっきはそばかすの女の子と一緒にお風呂に入る気満々だったユーノ君なのだが、ここは黙っておいてあげよう。好きな人との会話に水を差すのもあれだし。
「いや、今回は新魔法を試しに使っただけでござる。貴様らに特に用事があるわけではないんよ」
やっぱりこの人の魔法だったのか。効果は、テレビ電話みたいに映像付きで離れた相手と会話できる、とかかな。
「そうだったんですか。それでもお話できて嬉しいです。……あ、そうだ。どうです? お暇でしたらこれからメイド喫茶でお茶しませんか?」
おお。ここぞとばかりにユーノ君が攻めている。確かに滅多に会う事が出来ない相手だし、自分から積極的にお誘いしないとダメだよね。
「んー、遠慮しとく。これからみんなでゲームするし……あ、あるじー、拙者もやるでござる。キャラセレ画面で待っててー」
と、ユーノ君の決死のデートの誘いをあっさりと一蹴したマルゴッドさんは、
「じゃ、そういうことで。小娘、獣、邪魔したな」
というセリフを残して、鏡と共に消え去ったのであった。
……うーん、かわいそうになるほど脈無しだなぁ。
「ゲ、ゲーム? 僕の魅力は、ゲームに劣ると言うのか……」
あっけなく誘いを断られたユーノ君が、私の肩の上でなにやら打ちひしがれている。まあ、お前なんかとお茶するよりゲームしてた方が有意義だ、と言われたも同然だから、仕方ないか。
「ユーノ君、元気出して。きっとチャンスはまだあるって」
「同情するなら、愛をくれ……」
ユーノ君がやさぐれている。……もう、しょうがないなぁ。
「愛はあげられないけど、元気ならあげられるよ。これからクロノ君達の所に行って、みんなで遊ぼう。そうすれば、心の傷も少しは塞がるよ」
「……うん」
というわけで、傷心中のユーノ君を癒すため、クロノ君達が住まうマンションに向かう私であった。どっちみち後で行くつもりだったんだけどね。
「到着っと」
肩に乗ってうなだれるユーノ君を励ましながら歩くこと十分。ここ最近毎日のように訪れているマンションに到着した。
目的の部屋の前まで移動した私は、いつものようにドアの横に備え付けられたチャイムへと手を伸ばす。
カチッ。
『クリリンのことかぁーーー!』
特徴的すぎるチャイムの音(?)が辺りに鳴り響き、思わずビクッと身構えてしまった。三日に一回は音が変わるってのは知ってたけど、今回のは流石に予想外だった。これは多分エイミィさんが選んだんだろうな。
私がそんな予想を立てていると、ドタドタと慌ただしい足音が奥から聞こえてきて、玄関のドアの前でピタッと止まる。さて、お決まりのパターンが来るかな。
「決め台詞を言え」
「土下座するたびに1ドルもらってたら、今ごろ大金持ちだぜ」
「正解! そんな君には管理局の嘱託魔導師になる権利をあげよう」
「なかなか魅力的ですね。でも今はとりあえず中に入れてください」
ガチャッとドアが開き、笑顔を浮かべたエイミィさんが顔をのぞかせる。しかし、てっきり合言葉かと思ったら、決め台詞だったか。危ない危ない。
「なのはちゃん、よく来たね~。ちょうど話が聞きたいと思ってたんだ。さっ、入って入って~」
手慣れた仕草で私達を中に招き入れるエイミィさん。……って、話? 一体なんだろうか。
疑問に思いながらも廊下を進み、広めのリビングへと案内される。どうやら中には全員揃っていたようで、リンディさん、フェイトちゃん、アルフさん(人間形態)、クロノ君がソファーに腰掛けている。
ただ、どうにも談笑しているという雰囲気ではなく、何かについて真面目に話し合っているように見える。これはもしかして、調査に進展があったのかもしれない。
部屋に入っていつもと違う空気を感じ取った私は、少し恐縮しながらみんなに挨拶をする。
「リンディさん、みんな、こんにちわ。えっと、お邪魔じゃないでしょうか」
「ああ、なのはさん、こんにちわ。お邪魔だなんてとんでもないわ」
「うん。ちょうど君にも聞きたいことがあったんだ。ゆっくりしていってもらえると助かる」
リンディさんとクロノ君がこちらに振り返り、歓迎の意を返してくれる。でも、やっぱり話か。何を聞かれるのかな?
「なのは、こっちに来て」
「あ、うん」
フェイトちゃんに促された私は、カバンを入り口近くに置いてソファーまで移動し、フェイトちゃんとアルフさんの間に座る。今は遊ぶって雰囲気じゃないし、ゲームはまた後にしておこう。
「ん~? ユーノは一体どうしたんだい? 元気が無いようだけど」
隣に座っているアルフさんが、私の肩に乗っているユーノ君を見て疑問の声を上げる。見てみれば、確かに目に見えるほどに元気が無い。まだショックから立ち直ってなかったか……
「ユーノ君は、さっき癒えない心の傷を負ったばかりでして。どうか今はそっとしておいてくれませんか」
「なんだか大変そうだねぇ。ユーノ、大丈夫かい?」
「同情するなら愛をくれ……」
「こいつは重症だね……」
呆れた顔をしながらアルフさんはユーノ君の頭をポンポンと叩いている。や~め~ろ~よ~、とユーノ君が嫌がっているけど、なおも構い続けるアルフさん。これはアルフさんなりの励まし方なのかな。
「あっと、お話だったっけ。何かな?」
アルフさんの手をピシピシと叩いているユーノ君を尻目に、対面に座るクロノ君を見据える。今は、私、フェイトちゃん、アルフさん、ユーノ君が同じソファーに座っており、リンディさん、クロノ君、エイミィさんは対面のソファーに座っているという形だ。
「ああ、ちょっとばかし聞きたいことがあってね」
そう前置きしたクロノ君は、体を前に乗り出して真剣な顔で私を見てくる。ここまで真面目になるってことは、やっぱりお仕事関係の話なんだろうな。
そう見当をつけた私は、聞き逃さない様にクロノ君の言葉に耳を傾けることにした。
「実は昨夜、僕達が追っている魔導師と思われる複数の人物が、観測班によって捕捉されてるんだ。なんと、奴らはサンタの格好をして海鳴市上空を勝手気ままに飛び回っていたらしい」
昨夜……クリスマスに、サンタの格好で? それは、なんというか、愉快な人達だなぁ……
「そればかりじゃない。民家に侵入している姿も確認されている」
サンタの格好で家に侵入……もしかして、プレゼントを置いていったとか?
ん? そういえば、今日の朝アリサちゃんがそんな事を言ってたような。
「ねえクロノ君。私の友達が、昨日の夜に家の中で怪しげな人物と遭遇したって言ってたんだけど」
「ッ! 顔は? 君の友達はその不審人物の顔を見たとは言ってなかったかい? それか、なにか怪しげな物をもらったとか」
私の言葉に過敏に反応したクロノ君が、間にあるテーブルから体を乗り出して詰め寄ってくる。顔、顔近いって。
「か、顔は暗くて見えなかったって。あ、それといつの間にか廊下に倒れてて、起きた時には誰も居なくて、代わりに変なペンダントが落ちてたって……」
「そうか、ペンダントか。……ふむ、やはりアレなのか? しかしなぜ……」
アゴに手をやり、ぶつぶつとひとり言を漏らしながら体をソファーに戻すクロノ君。魔導師が置いていった物に心当たりでもあるのかな。
「えっと、クロノ君?」
「む、ああ、すまない。少し興奮してしまったようだ」
落ち着きを取り戻したようで、ペコリと頭を下げて謝ってきた。クロノ君が取り乱すなんて珍しいな。
「なのはさん。そのペンダント、友達の子はどうしたか聞いてるかしら?」
私が滅多に見ないクロノ君の姿に首をかしげていると、今度はその横に居るリンディさんが質問を振ってきた。
「えーと、不法侵入者が残した物なんて持ってられない、とか言って燃えないゴミに出したそうですけど」
「そう。後で回収しないといけないわね」
「回収、ですか。そんなに大事な物なんですか?……あ、証拠品として回収するんですね」
追っている魔導師が持っていた物だし、身元判明の手がかりになるかもしれないか。
が、そんな私の推測を覆すように、エイミィさんが予想だにしない事を言った。
「んー、それもあるんだけどね、そのペンダント、多分デバイスだと思うんだ。だから、回収しとかないと色々と面倒なんだよね」
「デ、デバイスですか? どうしてそんなことが分かるんです?」
驚く私の質問に答えたのは、優雅に紅茶を飲んでいるリンディさん。
「なのはさんの友達の家以外にも魔導師が現れてプレゼントを置いていったみたいでね。いつの間にか置かれていた謎の物体を気味悪がったのか、住人がゴミ捨て場に捨てていったのよ。で、偶然管理局の人間がそれを見付けて確認したら、なんと待機状態のデバイスだったの」
そこまで言ったリンディさんは一旦紅茶で喉を潤し、ふう、と息を吐いてから再び語り出す。
「しかも、それは一件だけじゃなくて、何件も同じように捨てられているの。その都度回収しているんだけど、どれもこれも待機状態のデバイスだった。だから、なのはさんの友達の家に置いてあった物も、おそらくデバイスだと思うのよ」
なるほど、そうだったのか。それなら納得がいく……けど、
「その魔導師達は、どうしてデバイスをばら撒いたんでしょうか?」
私の場合はユーノ君からレイジングハートをもらったからタダだったんだけど、本来デバイスって高価な物なんじゃないのかな。それをたくさん所持してて、あまつさえ見知らぬ人間に配るなんて、何を考えてるんだろう?
そんな疑問を抱いていると、私の正面に座るクロノ君が口を開いた。
「理由は分からない。ただ、あのばら撒かれたデバイスについて、先ほどある事実が判明したんだ」
そう言ったクロノ君は、ソファーの背もたれに体を預け、腕を組んで渋面を作る。なにか気に入らないことでもあったのかな。
「なのは。以前メイド喫茶で僕が話した、おかしな事件のことを覚えているかい?」
渋い顔をしながら、クロノ君がそう聞いてきた。おかしな事件と言うと……ああ、あれか。
「確か、犯罪組織が次々と壊滅して、その犯罪者達が管理局員の下に転送されてきた、だっけ?」
でも、それとデバイスになんの関係があるんだろう?
「そう。犯罪者達はボコボコになった姿で転送されてきた。だが、そいつらは誰一人としてデバイスを所持していなかったんだ。アジトと思われる場所を捜索した際も、発見出来なかった。構成員はほとんどが魔導師であるにもかかわらず、だ」
え? もしかして、ばら撒かれたデバイスって……
「その犯罪者が使ってたデバイスが、今回の置き土産の正体?」
「ああ。確認を取ったところ、犯罪者達が所持していた物に間違い無い」
ということは、
「犯罪組織を潰してた正義の味方のような人が、犯罪者から奪ったデバイスを民家にばら撒いた。つまり、その正義の味方が、クロノ君達が追っている魔導師ってこと?」
「絶対とは言えないが、可能性は高いな。そんな人物が、任意で次元震を引き起こしたとは考えたくないが……」
なにか思うところがあるのか、クロノ君は考え事に没頭するように目をつむる。
そこで、黙って話を聞いていたエイミィさんが、思い出したかのように手をパチンと叩いて再び口を開いた。
「あ、そうそうなのはちゃん。まだ聞きたい事があったんだよ」
「なんですか?」
「あのさぁ、なのはちゃん。君、仮面かぶった男の知り合いとか居ない? もしくは、どこかで見たことない?」
仮面? なんでそんなこと聞くんだろ。
「見たことありませんけど、その人がどうしたんですか?」
「いやー実はさぁ、昨日の夜に観測班がサンタルックの魔導師見付けたのはいいんだけど、肝心の顔を記録するためにサーチャー飛ばそうとしたところに仮面の男が現れて、観測スタッフが無力化されちゃったんだよね。まあ、気絶させられただけなのが不幸中の幸いだったけど」
それは……どういうことなんだろう。サンタの仲間っていうのが一番可能性が高いとは思うけど、それなら管理局の存在に気付いたってことになるし。もしそうなら悠長にプレゼントばら撒くなんてことしないでどこかに身を隠すと思うし。あ、すでに配り終えた後だったのかな? うーん、謎だ。
「まあ、仮面の男にしろ、サンタ魔導師にしろ、調査対象なことには変わりは無い。もうしばらくは奴らを追い続けることになるだろう」
エイミィさんと入れ替わるように、クロノ君が言葉を引き継いで立ち上がる。
「なのは、退屈な話に付き合わせて済まなかったな。僕と艦長とエイミィはやることがあって遊べないから、今日はフェイト達と遊んでくれるか」
それと同時に、リンディさんとエイミィさんも立ち上がりながら私に言葉を掛ける。
「大したおもてなしが出来なくてごめんなさいね」
「また来た時にゲームしようね~」
どうやらこれから仕事に取りかかるらしい。仕方ない。邪魔にならない様に、静かに遊んでようかな。
「あ、そういえば、冬コミなんですけど、もしかして忙しくて行けないってことになったりとかはしませんか? というか、仕事中に行っても大丈夫なんですか?」
その言葉を聞いて、立ち上がった三人がピクっと肩を揺らす。
あ、あれ。まずいこと聞いちゃった?
「なのはさん。確かこの世界には、ドッペルゲンガーという面白い現象が存在してたわよね?」
「え?」
「ああ、そういえばそんなのがあったね、母さん」
「はい?」
「本人と瓜二つな人物が目撃されるんでしたよね~」
「……あ」
なるほど。そうくるのか。
「というわけで、あっちで私達と似たような人物を見かけたら、仲良くしてね、なのはさん」
「もしかしたら、この町に居る管理局員全員のドッペルゲンガーが見つかるかもしれないがな」
「まあ、そういうことだから~」
仕事サボってグッズを買い漁る管理局、か。色々と問題はあると思うけど……
「それでこそオタクの鑑(かがみ)ですね」
みんなに日本のサブカルチャーを広めた甲斐があったというものだ。
将来、もし管理局員になったらミッドチルダにも広めたいなぁ。