シルフィードに乗って王宮を脱走した俺たちが早急に向かった先は、魔法学院である。シルフィードは怪我をしており、長期間飛べそうになかった。なので此処に置いて行く算段である。俺とキュルケはヴェストリの広場に降り立ち、『紫電改』が置いてある格納庫へと走った。格納庫には紫電改を整備中のコルベールの姿があった。「む?タツヤ君に、ミス・ツェルプストーではないか?そんなに息を切らせて如何したのかね?」俺とキュルケは簡単にこれまでの経緯を話した。「何と・・・ミス・タバサがそのような事に・・・?」「タバサの使い魔は怪我をしています。そんな長い距離を飛べそうにありません。だからと言ってぐずぐずしている時間もないんです」「・・・そうか。あいわかった。私も行こう」「え!?どうしてですか!?」「ミス・タバサは私の生徒だ。教師が生徒を助けるのは当然だ。それに・・・」コルベールはニヤリと笑って言った。「課外授業には引率も必要だろう?」タバサが目を覚ますと、其処は夢の国のようだった。広い寝室の天蓋つきのベッドに自分は横たわっていた。公女時代にすら一度も袖を通したことのないような、豪華な寝巻きを着ていた。ベッドの隣の小机の上に立てかけられた眼鏡をかけて、辺りを見回す。「目覚めたか」声のする方向を見ると、あの長身のエルフがソファに座り本を読んでいた。タバサは杖を探すが何処にも見当たらない。「ここはどこ?」「アーハンブラ城だ」エルフの土地である『サハラ』との国境近くにあるガリアの古城、アーハンブラ城。首都リュティスを挟んで、ラグドリアン湖とは正反対の位置だ。眠っている間にそこまで連れて来られたと言うのか・・・。「母は何処?」「隣の部屋で眠っている」タバサが隣の部屋、召使用の小部屋に入っていくのをエルフのビターシャルは咎めようとしなかった。タバサの母は、部屋のベッドの上で寝息を立てていた。だが、呼びかけても返事はない。目を覚まさないのだ。タバサはゆっくりとビターシャルを睨んだ。「わたしたちを如何するつもり?」「その答えは二つある」「・・・母を如何するの?」「我はどうもせぬ。ただ、守れとは言われたがな」「・・・わたしは?」ビターシャルは少し間を空けて言った。「水の精霊の力で、心を失ってもらった後、守る」「・・・今すぐ?」「調合に時間がかかる。およそ10日ほどか・・・それまで残された時間を精々楽しめ・・・と言ってもこの閉鎖された空間では難しいか」「・・・母を狂わせた薬は貴方たちが作ったの?」「むしろあれ程の持続性を持った薬を、お前たちが調合出来るのかと言いたい。・・・お前には気の毒だが、我も身柄を拘束されているような身でな。まあ、お互いこれも運命と思って諦めるのだな」そう言ってビターシャルは読書を再開する。「・・・暇なら本を読め。オルレアンの屋敷からいくつか持ってきた」「・・・無断で?」「すまんな。誰に許可を取れば良いのかわからなかったからな」「・・・私の使い魔は?」「・・・あの韻竜か。逃げた」きっと自分の使い魔は魔法学院に逃げたに違いない。キュルケたちの顔が浮かぶ。出来れば助けに行こうなど思わないで欲しい。・・・まあ、その心配はないだろう。国相手に喧嘩を売るような真似をするほど、キュルケは迂闊じゃないはずだ。達也に至っては論外だろうとタバサは考えていた。彼はトリステインの近衛騎士であるし、何よりそんな危険な真似できるか!と言ってそうだったからだ。自分を殺さなかったのも、彼が戦いが嫌いな証拠だ、とタバサは結論づけていた。来たとしても、このエルフに勝てるわけがない。人間とエルフの間には埋められない差がある。抵抗しても無駄。タバサの冷えた心に絶望感と無力感が覆っていく。その感情は、怒りすら吹き飛ばしていく。キュルケと出会う前の彼女は孤独だった。命を狙われ、命を奪う日々だった時代。タバサにとって暗黒時代といえるその時代を耐える事が出来たのは母の存在があったからだ。その母からも娘として認識されず彼女は孤独だった。そんな彼女の友人となった少女、キュルケ。心を許せる関係となった彼女。タバサは彼女の存在で自分が孤独ではないと思うようになった。社交性の高い彼女のお陰で、知り合いは沢山出来た。友人といえる存在も出来た。だが、タバサにとって親友はキュルケだけなのだ。その彼女も、来ない。来れる筈がない。「この『イーヴァルディの勇者』は本当に面白いな。我々エルフの伝承にも似たような英雄がいる。その名も『アヌビス』。この物語内の勇者と共通点はいくつかある。例えば光る左手を持っているところとかな」ビターシャルは『イーヴァルディの勇者』をタバサに渡した。『イーヴァルディの勇者』はタバサが幼い頃、母によく読んでもらった物語だ。この物語は研究対象にはならないが、単純に面白い。勧善懲悪、単純明快なストーリーは読むものを選ばない。タバサも子供の頃は夢中になって読んだ。彼女が読書を趣味とするきっかけになったのが『イーヴァルディの勇者』であるのだ。タバサはゆっくりとページをめくりはじめる。ビターシャルはそれを見て、部屋を出て行く。本のページをめくる音が響く。いつの間にかタバサは朗読を始めていた。『イーヴァルディはシオメントをはじめとする村のみんなに止められました。村のみんなを苦しめていた領主の娘を助けに、竜の洞窟へと向かうとイーヴァルディが言ったからです』タバサはふと母を見た。母は目を覚まし、驚いたような表情で自分を見ている。薬によってタバサを見れば『わたしの娘を返せ』と暴れる彼女が、じっと自分を見つめていた。一瞬希望が湧いたが、これもいずれ摘み取られる希望だった。蝋燭の炎のような淡く儚い希望。現実の世界に勧善懲悪などめったになく、単純明快な事も少ない。現実は御伽噺のように行かない。その厳しい現実の中で起こった小さな奇跡。タバサは儚いと分かっているその奇跡に、静かに涙を零すのだった。キュルケの指示によって国境を越え、俺たちは旧オルレアン公邸に到着した。ラグドリアンの湖畔から漂う霧と、双月の明かりに照らされて妖しささえ感じる。紫電改を湖畔近くに置き、俺たちは屋敷の様子を伺う。・・・敵がいる気配がない。「・・・えらく静かね」キュルケが呟く。「・・・人が複数いる気配は感じられないな」コルベールが門から屋敷を見て言う。俺たちは周囲に気を配りながら玄関へ移動する。玄関の大きな扉を開けても、誰かが待ち構えている様子はなかった。しん、と冷えた静けさが、ホールに漂う。「暗い、寒い、怖い」「まあ、不気味ではあるけど・・・」「内部は少々荒れているようだな。所々にガーゴイルの破片がある」床には壊れたガーゴイルが転がっていた。キュルケが破片を拾い、う~んと唸っていた。「変ね。この破壊力、トライアングルの威力じゃないわ。どう考えてもスクウェアクラスの威力よ」「魔法という者は感情によって威力は多少上下する。恐らくミス・タバサの精神状態はその時凄まじく高揚していたのだろう」タバサの最高にハイな状態・・・早食いになっている所ぐらいしか想像出来ん。破壊されたガーゴイルが、タバサの足跡代わりだった。奥にある一つの部屋の内部は、嵐でも発生したかのように滅茶苦茶だった。特に入り口の向かい側の壁なんかは窓ごと吹っ飛んで外が見えている。キュルケは慎重に床を調べ、ある一点を指差した。「此処でタバサは竜巻状の魔法を唱えたようね」「ここを起点として床に渦巻き型の傷が広がってる・・・というかこれだけの魔法をぶっ放して負けたのか?」「成る程・・・だが、あの壁の穴は・・・む?」コルベールが壁の穴を見て微妙な表情になった。俺たちが穴の方を見ると、「きゅい・・・」いつの間にかシルフィードが壁の穴から顔を出していた。というかついてきてどうする!?「その穴はあなたが空けたの?」きゅい、とシルフィードが頷く。「タバサの相手はどんな相手だった?」シルフィードはボディランゲージで、タバサが戦った相手を俺たちに伝えようとしている。俺にはさっぱり分からなかったが、どうやらコルベールとキュルケは分かったらしく、息を呑んだ。「エルフ・・・?」シルフィードは頷いた。「エルフとは・・・少々難しい相手だな」コルベールは思わず唸る。「なあ、無機物。エルフってヤバイの?」「久しぶりに話しかけてくれたな、相棒。おうよ、エルフはヤバイな。ぶっちゃけスクウェア・メイジでも分が悪い。人間のメイジが使う系統魔法は個人の意思の力で大なり小なり、『理』を変えることで効果を発揮するが、エルフの使う先住魔法ってのはその『理』に沿うんだ。要は何処にでもある自然の力を利用するんだな。人の意思なんぞ、自然の力の前では弱い存在だからな」「ふーん、じゃあ、タバサと戦ったそのエルフはどのくらい強力な先住魔法を使ったんだろうな?」「それは俺より、その風竜の方が知ってんじゃねえの?」「シルフィードが?」「よお、韻竜。何時まですっとぼけてんだ?」デルフリンガーの言葉に、コルベールがハッとした。「・・・まさか、この風竜は、絶滅したとされる韻竜だったのか!?」「まあ、ここにいるんだから絶滅してなかったんだろうがね」「そもそも韻竜ってなんだよ?」「伝説の古代の竜さ。知能が高く、言語能力に優れ、先住魔法を操る強力な幻獣さ。・・・そういう訳だから喋れるはずだぜ?」「無機物のお前が喋る世界だから別に驚かんが」「簡単に喋るとかばらさないで欲しいのね!きゅいきゅい!」「おわあああああ!?喋ったああああああ!?」「驚いてるじゃないの!?」「あーん!お姉さまとの約束を破ってしまったのね!絶対喋っちゃいけないと約束してたのに!其処の剣はお喋りなのね!」「最近だんまりだったからなァ。悪いな。なあ、韻竜。お前さんの先住魔法の力を軽く見せてくれよ」「先住魔法とか言わないで欲しいのね。精霊の力と言って欲しいのね。わたし達はそれをちょっと借りてるだけなのね」「はいはい。じゃ、その力を軽く見せてくれや」デルフリンガーがそう言うと、シルフィードは観念したように呪文を唱え始めた。「我を纏う風よ。我の姿を変えよ」シルフィードは青い風の渦に巻きつかれて、光り輝いた。光が消えると、その場にあった風竜の姿はなく、代わりに長い青い髪の麗人が現れた。その姿を見た瞬間、俺とコルベールは後ろを向いた。「?何で後ろを向くのね?」現れたのは生まれたままの姿の、イルククゥだった。彼女の正体はシルフィードが化けた姿だったのだ。とりあえず、服を着てください。服を着たシルフィードの説明はこうだった。この部屋にいたエルフと対峙したタバサはとてつもない風の魔法を唱えたがエルフはその魔法を余裕の表情で避けもしようとしなかった。タバサの魔法がエルフを包みそうになった瞬間、魔法が反転。タバサに襲い掛かる。ガッシ、チュドーン。タバサは倒れた。スイーツ(笑)。シルフィードも怒って襲い掛かったけどあっさりやられた。「以上なのね」「凄まじい要約だったが、大体分かった」「一体エルフはどんな先住魔法を使ったのかしら・・・?」「分かるのは何かしらの方法で、ミス・タバサの魔法がはね返されたということか。デルフリンガー君、何か心当たりはないかね?」「魔法をはね返す先住魔法ね・・・考えられるのは幾つかあるが、見てみねえ事には分からんね」「ならば、そのような先住魔法は確かにあるのだね」「そうだな」コルベールは質問を終えると、また考え事をし始めた。「タバサは何処に連れて行かれたんだろう?此処には居ないようだしさ」「手がかりがあるはずよ。探しましょう」そう言って俺たちが動き出したその時、廊下に通じる扉が開いた。俺たちが武器を構えると、扉の先にいた影から声が響いた。「おやめください!」その声を聞いたキュルケは目を丸くした。「その声、ペルスランなの!?」「そのお声はツェルプストーさま!」顔を覗かせたのは、この屋敷の老執事、ペルスランだった。彼はキュルケの姿を見るとおいおい泣きはじめた。「ペルスラン、一体ここで何があったの?答えて」キュルケが尋ねると、ペルスランは語り始めた。三日前、王軍がこの屋敷にやって来た。その中にはエルフも居た。王軍はタバサの母を薬で眠らせ、何処かへ連れて行ったという。その翌日にタバサが現れてエルフと戦ったが、エルフはタバサの猛攻も何処吹く風でタバサを返り討ちにした。さらにシルフィードを倒したエルフはタバサを両手に抱きかかえて連れて行ったという。「・・・ところでシャルロットってタバサの事か?」「タバサの本名よ・・・」キュルケが悲しそうな表情になったので、俺はタバサが『タバサ』と名乗る理由は聞かなかった。「タバサが連れて行かれた場所は分かる?」「申し訳ありません・・・分かりませぬ。ですが、奥さまを連行した先ならば知っております」「それは何処!?」「奥さまを連れ去った兵隊が、仲間とこう話しておりました。『アーハンブラ城まで運ぶとかだるいんだけど!?ここから完全に反対側じゃないかよ!』と」「大手柄よ。恐らくタバサも同じ場所に居る筈よ」「先生、アーハンブラ城って何処ですか?」「ガリア王国東の端にある城だ。この世界では有名な古戦場さ。昔はそこで人間とメイジが聖地回復などと言ってエルフと戦い続けていた。負け越しているけどね」「エルフの住処は目と鼻の先かよ・・・」「別に私達がエルフと対峙するわけと決まったわけじゃないわ」「それはそうだが、その可能性は限りなく高い。教師としてはお勧めはできんね」「でも、ここまでやった以上、後には引けないでしょうよ。俺は行きます」俺がそう言うと残りの二人も頷く。シルフィードも嬉しそうにきゅいきゅい喚きながらついて来る。「此処から先は『シデンカイ』は目立つ。とりあえず此処に保管し、我々は・・・む?」玄関の前に立ったコルベールは何かに気付いた。「・・・やれやれ。そういえば此処は国境の側だったな・・・」「どういう事ですか先生?」「見なさい」少し開けられた玄関の隙間から外の様子を覗いてみた。・・・どうしてアニエス率いる銃士隊とルイズとギーシュが門を封鎖しているんでしょうか?ここはガリアじゃなかった?というかなんでお前ら一緒にいるんだよ!?「犯罪者め!人質を解放し、大人しく投降しろー!」ギーシュがヌケヌケと叫んでいる。何してんのお前。「大人しく投降しろ!大人しくすれば悪いようにはしないから!」「いや、隊長・・・陛下の命令は・・・拘束及び銃殺・・・」「悪いようにはしないから!!!」不穏すぎる言葉が飛びましたが?アニエスさん、聞こえてますよ?「タツヤ!大人しくしないとアンタのテンマちゃんがどうなっても・・・っていたいいたい、頭噛まないで、いや何もしないから冗談だから噛まないで」和みました。とりあえずあいつ等は保身に走ったらしい。何て奴らだろう。「ここは私に任せなさい」「先生!?」「・・・何、生徒が行方不明になっているから家庭訪問しに来たと言えば・・・って、タツヤ君?何故私を縄で縛っているんだね?」「いや、先生を悪役にするわけにはいきませんよ」「それと縛るのは何が関係あるんだい?」「先生を無事に帰すためです」「は?」「ペルスランさん、タバサやタバサの母上は俺たちが何とかしようと思います」俺がそう言うと、ペルスランは深々と礼をする。「お願いします・・・!!何卒、奥様とお嬢様をお救いください!」キュルケが任せといてと手を振る。さて、次は屋外の奴らに挨拶するか。俺は扉を少し開けて、外に向かって大きな声で言った。「分かった!人質は解放する!」そう言って、縄で縛ったコルベールを外に出した。「「ミスタ・コルベール!??」」ルイズとギーシュが驚きの声をあげた。「貴様・・・!!こんな所で何をしている!」アニエスの怒号が聞こえる。「生徒が行方不明になっているのだ・・・行方を知ろうと家庭訪問に・・・」コルベールがそう言ったその時だった。「わはははははははは!!!確かに人質は返したぞ!」シルフィードに乗った俺とキュルケは壁の穴からゆっくりと夜空に向かって上昇していく。俺はシルフィードの背中で高笑いをした。「人違いだ!」アニエスが叫ぶ。「おのれ外道!ミスタ・コルベールにこのような仕打ち・・・!それでも人間か!貴様の血の色は何色だー!?」「赤」「普通に答えないでくれる?」「タツヤ!貴方は一体何が目的なの!?アンタを召喚した主として命令するわ!答えなさい!」「ルイズ・・・俺の目的はこの世界をパンの理想郷にすることよ!」「いやあああああああ!助けてえええええ!!1年間三食全部手作りパンを食べる文化になっちゃうううううう!!!」「な、何て恐ろしい事を!まさかそのパンを焼く火力の為にキュルケとミスタ・コルベールを!?」「タツヤ!貴様、自分が何をしようとしているのか分かっているのか!」「パンを焼くんです」「いや、だから普通に答えないでくれる?」そんな馬鹿なやり取りをしている時もシルフィードは上昇中である。アニエスはそれに気付き、とっさに軍人の時のノリで言ってしまった。・・・いや、正しいんだが。「撃て・・・はっ!?」銃を構えていた銃士たちは、一斉に引き金を絞る。夜空に銃声が鳴り響くが、シルフィードはすでに範囲外まで上昇していた。ルイズとギーシュが驚愕の表情でアニエスを見た。そのアニエスは軽い恐慌状態に陥っていた。自分は今、何をした?撃った。誰を?殺すつもりだった?それはない?じゃあ、何故撃った?軍人だから?そう・・・軍人だから・・・・「弾の無駄遣いご苦労さまだな諸君!いや、新世界のパン屋創設の為の旅立ちの祝砲と言うべきかな?まあいい!さらばだ!わはははははは!」そう言ってシルフィードは夜空へ消えた。後に残されたのは、その姿を呆然と見守る追跡者達と縄で縛られたコルベールのみだった。コルベールはアニエスの様子を見て言った。「貴女の判断はよい軍人の判断ですな」コルベールの悲しそうな表情で言った言葉を聞いて、アニエスの目からは涙が溢れ出るのだった。「・・・で、何であいつ等アニエスさんと一緒にいたんだ?」「・・・普通に捕まったんじゃないの?ペガサスのルイズは知らないけど」「・・・『シデンカイ』が速過ぎて見失った所を捕まったんだろうね。で、表向きは相棒を追ってるんだから、そのままなし崩し的に追跡隊の一員になったってとこだろ」なし崩しの割には物凄く感情がこもっていたのはきっと気のせいだろう。俺はシルフィードの背中でそう信じるのだった。(続く)【ぼやきのようなもの】『さて、今やっているのは原作10巻のタバサ救出編ですけど、ルイズさんもギーシュ君もモンモンもマリコルヌもいませんね』「如何しろと言うんだ?この世界にダンボールはないぞ?」『足りない分は勇気で補えばいい!!』「何処の長官だ!?」