早朝、四時頃。日の出にはまだ早い時刻の魔法学院の上空に、一隻の小さなフリゲート艦が現れた。メンヌヴィルは甲板に立ち、まっすぐ宙を向いていた。その背後にはワルドの姿もある。「此処まで本当にこれるとは思わなかった。奇襲も何もなくここまで無傷でこられたのは僥倖と言うべきだ。感謝するよ、子爵。アルビオンに戻ったら飲みにいこう。奢るよ」「それは光栄だが、まずは生き残る事を考えるべきだな」「やれやれ、突っ張っているね」メンヌヴィルは肩を竦めると、ぴょんと跳ねて甲板から空中に身を躍らせた。彼に続いて黒装束に身を包んだ隊員が次々と空中に身を躍らせ闇の中に消えた。彼らがいなくなると、ワルドの元にフーケがやって来た。「小僧扱いだね」「有能なのは間違いないがな」「アンタとどっちが有能かね?」「さあな」ワルドは不機嫌そうに答えた。タバサは謎の気配を感じ目を覚ました。何かがこちらに向かってくる。タバサはキュルケを起こすため、彼女の部屋の扉を叩いた。扉からは、素肌に薄手のネグリジェ姿のキュルケが出てきた。「人の睡眠を粉々に打ち砕いてくれちゃって・・・なんなのよ?まだ夜明け前じゃないの」「変」「変?」自分の格好かとキュルケは思ったが、自分の使い魔のフレイムが窓に向かって唸っている事に気づいた。キュルケは目を細めて、手早く服を身に着けた。杖を胸に挟んだその時、下のほうから扉が破られる音がした。タバサとキュルケは顔を見合わせた。「一旦退却」「賛成ね」敵の内情が不明な以上、一旦退いて、様子を見るしかない。キュルケとタバサは窓から飛び降りて茂みに身を隠す事にした。アニエスもその頃、与えられた寝室で目覚めて、襲撃者を返り討ちにしていた。襲撃者の格好から、アルビオンの狗だということが推測できた。自分の部屋に二人、隣の部屋に二人の襲撃者・・・おそらく数はまだいるだろう。学院には今女子生徒しかいない。アニエスは舌打ちして、部下に命令した。「完全武装して、私に続け!一刻も早くだ!」メンヌヴィル達は、難なく女子寮を制圧した。貴族の娘たちは襲撃したら全く抵抗せずにいたので少し拍子抜けした。彼女たちおよそ90人を食堂に連れて行き、途中で本塔に向かった仲間と合流した。捕虜の中には学院長のオスマン氏もいた。捕虜たちの後ろ手をロープで縛り、杖を取り上げる。女ばかりの教師陣や生徒達は怯えるばかりだった。オスマン氏はこの場にいて欲しくない人物達が全員いない事に気づき、内心胸を撫で下ろしていた。ここは交渉するフリをしながら、時間稼ぎをしなければならない。「あー、ちょっといいかね?」「なんだね?」「女性たちに乱暴するのはよしてくれんかね?見たところ君たちはアルビオンの手の者で、人質が欲しいのだろう?我々を何らかの交渉のカードとするために」「ほう・・・?何故分かる?」「おやおや、適当に言ったのが当たったようじゃな。何、長く生きてれば人を見る目も養われる。その人間が何処から来て、何を欲しがっているのかも分かる。だが、若者よ。贅沢はいかんな。ここはこの老いぼれだけで我慢しておけ」「ジジイ、自分の価値を分かってるのか?アンタ一人のために国の大事を曲げる馬鹿はいねえだろ」「そのために彼女たちを人質に?」「分かってるじゃねえか」オスマン氏は首をすくめる。人質を見捨てるという選択肢を王室が取ったらこいつらは全滅じゃなかろうか?まあ、その場合、トリステイン貴族も反旗を翻すだろうが。「ジジイ。これで学院の連中は全部か?」「そうじゃな」オスマン氏は頷いた。と、その時、食堂の外から声が聞こえた。「食堂にこもった連中!我々は女王陛下の銃士隊だ!」「・・・全部じゃないじゃん」「銃士はうちの者じゃないし」「喰えねえジジイだ」メンヌヴィルは肩を竦めると、食堂の外の連中と交渉するため、入り口へと近づいた。アニエスたちは塔の外周をめぐる階段の踊り場に、身を隠していた。中庭には難を逃れた学院で働く平民たちが様子を窺っている。朝日は未だ昇らず、闇の中である。食堂の入り口に、メンヌヴィルが姿を現した。彼に向けて、銃士隊は銃を向ける。その体勢のままアニエスは叫んだ。「聞け!賊ども!我らは陛下の銃士隊だ!我らは一個中隊で貴様らを包囲している!人質を解放しろ!」「メイジの部隊なら考えたかもしれないが、銃兵ではその願いは聞けんね」「その銃兵に、貴様らの四人は屠られたのだぞ?」「それはご苦労様だと言いたいが、だからどうした?今からは素敵な交渉の時間だ」「交渉だと?」「ここにアンリエッタを呼んでもらおうか。そしてアルビオンから兵を退く事を約束してもらう。断ってもかまわんが、その時は人質の命はない。新たに兵を呼んでも構わんぞ?人質が死ぬだけだからな。考える時間が欲しいだろうが、こちらも忙しくてね。5分以内に返事がなければ、一分ごとに一人ずつ人質は死ぬ」アニエス達の策の芽をどんどん摘んでいくメンヌヴィル。アニエスは唇を強く噛み締めた。貴族の子弟が九十人も人質に取られたとあっては・・・侵攻軍の士気の乱れも発生する。「厄介な状況のようですねえ」「騒ぎを聞きつけてみれば・・・これはどういう事だ」「ああ、何故このような事に・・・」いきなり後から声がしたのでアニエスは後ろを振り返る。そこにはコルベールとギトーとシュヴルーズが食堂の様子を覗き込んでいた。「あんた達は捕まらなかったのか」「ミスタ・コルベールの部屋で宴会してましてね」「私の研究室は本塔から離れていてね」「ああ・・・誘いに乗ったから良かったのか悪かったのか・・・」暢気な3人組にアニエスは怒りすら覚えた。「お前たちの生徒が人質に取られているんだぞ」「見れば分かりますよ」ギトーが何を言ってるんだという表情をする。コルベールは顔を出して、食堂の前に立つメイジの姿を見て顔を顰めた。「もういい、お前たちは下がっていろ」「助けは要らないのですか?」「いらん。これは私たちの失態だ。尻拭いは自分でする」「勇敢なことですね」ギトー達は少し下がった。「ねえ、銃士さん」次いで後から声を掛けられた。キュルケとタバサの二人組が立って、にっこり微笑んだ。「お前たちは生徒か?」「ええ。早い所皆を助ける為に、いい計画があるんですが」「計画?どうするんだ?」キュルケとタバサはアニエスに自分達の計画を説明した。聞き終わったアニエスは、にやっと笑った。だが、離れて聞いていた教師陣は浮かない表情である。「面白そうだな」「でしょう?これしかないと思うのよね」「相手はプロだ。やめておけ」コルベールが一言反対した。他の二人も頷くが、キュルケは、「何もしないよりは遥かにマシでしょ?」と、軽蔑を隠さずに言い放つ。「あいつらは私たちの存在を知らないから、そこが狙い目よ」「そう上手くいきますかね」ギトーの呟きなど、キュルケやアニエスは聞いていなかった。「さあ、五分経ったな」メンヌヴィルの言葉で生徒達が震え上がる。「恨むなよ・・・といっても無理な話だろうが、恨むなら約束を守らない奴らを恨んでくれ」メンヌヴィルが杖を掲げると、食堂の中に小さな紙風船が飛んできた。全員の視線が其処に集中すると、紙風船は爆発した。激しい音と光を放ったそれは、中にたっぷりと黄燐が含まれていた。「目が、目があああああ!!」まともにその光を見てしまったメイジが目を押さえて転げまわっている。其処にキュルケとタバサ、マスケット銃を構えた銃士が飛び込もうとした。誰もが作戦の成功を確信した。だが・・・。キュルケたち目がけて炎の弾が何発も飛んできた。油断していた者たちは次々とその火の弾を食らう。その激しい炎は銃士たちの銃の火薬を暴発させ、指を失った手を押さえながら、銃士たちはのた打ち回った。キュルケは立ち上がろうとして立てないことに気づいた。至近距離で爆風が命中し、その衝撃で身体が動かない。タバサも立ち上がろうとしているが、力なく倒れ伏すことになった。白煙の中からメンヌヴィルが姿を現した。「着眼点は悪くはないが、惜しかったな」「・・・まさか貴方・・・目が・・・」「目を焼かれていてね。俺は温度で相手の位置を把握してるのさ。人体は不思議なものだな」メンヌヴィルは目に手を伸ばし、何かを取り出した。義眼である。キュルケは途端に恐怖を覚えた。「ほう、お前、怖がっているな?感情が乱れると、温度も乱れる。温度の変化は色んなことを教えてくれる」メンヌヴィルは笑ったあと、花の香りを嗅ぐように鼻腔を広げた。「俺はお前の焼ける香りが嗅ぎたい。今までお前は何を焼いてきた?炎の使い手よ。喜べ、今度はお前が焼ける番だ」怖い!純粋にキュルケはそう思った。キュルケは生まれて初めて恐怖に震え、少女のようなか細い声で、「助けて・・・」と漏らした。だが、メンヌヴィルの杖の先からは炎が巻き起こる。「やれやれ、だから言ったでしょう。やめておけと」疾風がその炎を消し飛ばした。「相手はプロだ。君の才能は素晴らしいが、相手の見極めは必要だ」キュルケが恐る恐る目を開くと、其処にはギトーとコルベールが立っていた。「その声は、その温度は!知っているぞ!覚えているぞ!お前は!コルベール!隊長どのではないか!」メンヌヴィルが歓喜の声を出し、叫んだ。「何年ぶりだ?隊長殿!そう、二十年ぶりだ!なんだ?今は教師なのか?炎蛇と呼ばれた貴様が何を教えるのだ?女だろうが子供だろうが等しく殺す術か?わはははははははは!!」「やれやれ、随分奇異な知り合いをお持ちですねえ、ミスタ・コルベール」「消したい過去ですがね、人間には業というものがあるのですよ」「俺から光を奪っておいてその言い草はないだろう?冷たくなったなあ隊長殿!」「何、それで良しとした当時の私は愚かだった、と言う話だよ、メンヌヴィル君」「何?」「分からないかい、メンヌヴィル君。今の私は教師だ。生徒に手を出す者は等しく許さん」コルベールは杖を無造作に振る。巨大な炎の蛇が杖の先から躍り出て、食堂からこっそり呪文を唱えようとした一人のメイジの杖を消滅させた。ギトーも杖を振り、様子を窺うメイジたちを疾風で切り刻んだ。「私は自分の魔法で今後一切人は傷つけんと誓ったが・・・例外というものは存在したな」「生徒を傷つけたのです。まあ、覚悟はしているでしょうし、貴方の言葉を借りるなら、恨むなよ?」「火が司るは破壊と創造。忌まわしいが今は破壊のために使わせてもらう」「戯言を!俺はこの二十年で強くなった!光と引き換えに強力な炎を手に入れたのだ!あの頃のような未熟者ではない!」メンヌヴィルは杖を掲げる。「友人を抱えて、安全な場所へ。此処は私たちに任せなさい」ギトーの言葉にキュルケは頷くと、タバサを抱えて走り出した。しかし、走り出してすぐだった。扉の前にいる人影を見て、キュルケは絶句した。「なかなか帰ってこないと思えば・・・面白い事になっているようだな」「助けが必要かい?」ワルドとフーケが扉の前に悠然と立っていた。二人の姿を見たコルベールは、舌打ちをした。「ミスタ・ギトー!この男は私に任せてください!」「・・・分かりました。元グリフォン隊隊長は私が。ミス・ロングビル・・・いえ、フーケは・・・」「私がやりましょう」シュヴルーズがかつかつと歩いて来て言った。彼女は今まで人質を安全な場所に誘導していた。「舐められたものだ。たかが一教師が我々に挑むと?」「ええ、ですがただの教師ではありませんよ」「トリステイン魔法学院の教師は生徒のためなら一個中隊も全滅できます!」「それはお凄い事ですわ。ミセス・シュヴルーズ。ですが、貴女に私を退ける事が出来るでしょうか?」「やれやれ・・・帰ってきたと思えば、えらい事をしてくれるものじゃのぉ、ミス・ロングビル」その声に、フーケたちは上をみる。オスマン氏が空中に浮いて、フーケたちを見下ろしていた。「再雇用の道は今絶たれた。君のお尻の感触は極上だったが、こうなってしまった事は残念でならない。貧乏くじを引いたな」オスマン氏は髭を撫でながら心底残念そうに言う。「諸君、生徒達は無事安全な場所に避難させた。これより学院を襲い生徒達に多大な恐怖を、国に脅威を与えし者たちにお仕置きしてやりなさい」「というわけだ、メンヌヴィル君。上司からのお許しも出た。君が次に失うのは聴覚でも嗅覚でもない。その命だ」コルベールの表情が爬虫類のそれになった。「久々にやる気の上がるお達しがでました。閃光殿、疾風の味を噛み締めていただきましょう」ギトーは口元を大きく歪ませた。「旧知の仲とはいえ、もはや慈悲はありませんよ」シュヴルーズは目を細め、能面のような表情になった。「いいぞ、隊長殿!最高の舞台にしようじゃないか!」「風が閃光に敵う筈もあるまい」「それはこちらも同じですわ」ワルドたちも杖を構える。誰かが動けば、その瞬間戦いは始まる。キュルケが息を呑んだその瞬間、杖が一斉に振り下ろされた。ギトーとワルドの戦いは壮絶な風の魔法の射ち合いとなっていた。一方が魔法を発射すればもう一方の魔法で相殺されてしまう。そんなのが、何度も繰り返される。「遠距離戦では埒が明かないな」ワルドはギトーの戦力を上方修正していた。魔法は互角。ならば、格闘戦に持ち込めないものだろうか?ワルドは呪文を唱えながらギトーに急接近した。互いの風の槌がぶつかり合う。しかし、ワルドはギトーが次の呪文を唱える前にその腹に蹴りを叩き込んだ。「ぐッ!!」ギトーはうめき声をあげて吹っ飛ぶ。風の槌の相殺によって、煙が晴れる。晴れた先にはタバサを抱えたキュルケの姿を見つけた。ワルドはニヤリと笑い、呪文を唱えながらキュルケたちの方向に走った。キュルケが自分に気づく。だが遅い。オスマン氏は上空からそれを見ながら口元を歪めた。突如影が彼の目の前に現れ、ワルドが持っていた杖が弾き飛ばされた。そして腹に熱さと大きな衝撃を受けたかと思うと、続いて左頬辺りを思い切り殴りつけられたような衝撃を受けた。鼻が折れた感触がした。熱を持った腹を見ると、大きく横に切り裂かれ、夥しい血が流れていた。咳き込むワルド。血が吐き出される。「止めも刺そうとせず、他の事に気を取られるからそうなるのですよ」ギトーの声がする。ワルドは憎々しげに舌打ちした。そして、キュルケたちのほうを見て、目を見開いた。自分と同じく目を見開いたキュルケの前に立っていたのは・・・「貴様・・・!!」「戦争から離れられると思えば、意外な奴と再会できたな。ワルド」無銘の鉄の剣を構えた達也だった。「な、何で、貴方が・・・?」キュルケが呆然と尋ねて、はっと気づいた。前は自分はこんな感じで分身に惚れそうになったのだ。いけないいけない。大体本物はルイズと共に戦争に参加しているはずなのだ。キュルケは杖で少し強く達也を突付いてみた。達也はびくりと反応した。「痛ってえ!?何するんだよ!?庇った相手に攻撃すんな!?」「へ?」あれ?死なない?彼の分身はこの程度ぐらいで死ぬと聞いたが・・・え?え?達也は何かに納得したように「ああ」と言って、キュルケに言った。「俺の目の届く範囲にお前がいたら多分守ろうと思うって言ったろ?キュルケ」達也は剣を構えなおして言った。「だから、今は守ってやるよ」「タツヤ・・・」「良い啖呵です、タツヤ君」ギトーが現れた。ワルドはそれを見てヨロヨロと立ち上がる。「フーケ・・・!」ワルドが呼ぶと、シュヴルーズとの戦いから離脱したフーケが傍らに現れる。その格好はすでにボロボロである。彼女は達也の姿を見ると目を見開く。「何でアンタがこんな所に・・・!」「いて悪いか。俺の主の学び舎だぞここは」「・・・退くぞ、フーケ。此処は旗色が悪い」「・・・そうだね、腹ただしいけど」「待ちなさいフーケ!!」「待ちません・・・よ!」シュヴルーズの静止をフーケは嘲笑う。ワルドとフーケは窓から外に飛び出し、退却していった。それを見送ったあと、達也はキュルケたちを振り返り、「あ~、怖かった!」と言って笑った。「こらこら、まだ終わっていませんよ。未だメイジは複数いるのですから、気を抜いてはいけません」「す、すみません」ギトーに怒られてしゅんとなる達也をみて、キュルケは思わずホッとして涙を零すのだった。広場の真ん中でコルベールとメンヌヴィルは対峙していた。未だ朝日は昇っておらず、メンヌヴィルは闇の中でコルベールを攻撃していた。しかしその攻撃はコルベールによって軽々といなされている。メンヌヴィルは歓喜した。ありがたい!強い隊長は顕在だった!二十年間追ってきた甲斐があったというもの!「時にメンヌヴィル君、提案があるのだが、降参してくれないか?」「何を腑抜けたことを。この状況、理解できぬわけではあるまい。貴様は俺が見えず、俺は貴様が丸見えだ。今の貴様に勝ち目があるのか?」「やれやれ・・・全く自信過剰なことだ。せっかくお願いをしているのに・・・穏便に片付けたかったのだがな」「何?」コルベールは上空へ向けて杖をふる。小さな火炎の球が打ち上がる。メンヌヴィルは照明のつもりかと思ったが、その火炎の球は爆発を繰り返し、どんどん大きくなっていく。『錬金』によって空気中の水蒸気を気化した燃料油に変えて、空気と攪拌する。そこに点火し、巨大な火球を作り上げ、辺りの酸素を燃やしつくし、範囲内の生物を窒息死させるのだ。その魔法の名は『爆炎』という。その魔法を詠唱のために口を大きく開けていた為、まともに受けたメンヌヴィルは窒息した。「闇の中がそんなに好きなら闇と一緒に逝けばいいさ、そうだろう?副長」口を押さえて身を伏せていたコルベールは身体を起こし、倒れたメンヌヴィルを見下ろして言った。その表情はどこか悲しそうだった。(続く)