なのはが魔導師だと発覚した。
元々魔力を感じていたので、そこまでは驚きはしなかったが、それでも驚愕の事実には違いない。
この世界において、魔力もちというだけでも十分に珍しいのに、その上に魔導師。
俺も人のことを言える立場ではないのだが、俺の場合は母親譲りというものがあり、それが魔力もちの理由でもあるし、魔導師の理由でもある。
そして、俺は実際に母さんから魔法の教わっている。
対してなのはは……もはや言うまでもないことだろう。
魔導師のなのはが現れたとき、そこにはフェイトの姿もあった。
フェイトが魔導師なのは事前に本人から聞いていたので、問題はなかったのだが……
問題は、この二人が対立してることなんだよね。
なのはの戦い方を見たら、素人と大して変わらないし、フェイトはフェイトで明らかに訓練した形跡があるし。
今のなのはなら、俺でも撃墜できるレベル。攻撃手段をまともに持っていない俺でもだ。
逆にフェイトは、負けはしないが勝つのも無理だろう。同じく、攻撃手段をまともに持っていないがためだ。
体術──つまりは、恭也さんにならっている剣術などを応用すれば、戦えるかもしれないが、実戦経験がなさ過ぎる。
だからといって、使えないわけでもないけどね。
話が逸れたが、この二人は対立している。そして、俺にとっては両方とも知人である。
なのはとは、小学校1年生以来の友達だし、何よりペットだ。見放すなんていう選択肢は持つわけがない。
フェイトとは、なのはよりは親しくないにしろ、友達であるし、俺の動物王国のメンバーの一人だ。
こちらも、なのは同様見放すわけには行かない。
そうなると……俺の立場がないわけだよね。
はぁ、なんという厄介ごとに巻き込まれたわけだ。関わるまいとしていたのにな。
でも、この二人が絡んでるようじゃ無視するわけにもいかないし。
しかし、相変わらず、あの時の助けを呼ぶ声の正体は掴んでもいないわけでもある。
だのに、事態はドンドン複雑化しているように思える。
ひとえに、俺が絡んだせいかもしれないけど……。
今更後悔したところでしょうがないか。
とりあえず、気絶しているなのはをベッドに寝かせてあげないとなぁ。
「よいしょっと」
なのはを背負って、豪邸のある方へ歩き出す。
背負ったなのはは意外に軽かった。
「「なのは(ちゃん(!?」」
家の前で優雅にお茶を飲んでいた、アリサとすずかが、俺がなのはを背負ってることに気付いて驚く。
「よっ!」
「『よっ!』じゃないわよ! あんたもいつまでも来ないから心配したけど、なのははどうしたのよ!?」
「そうだよ、竜也君。待ってたのに連絡もなしで……。なのはちゃんもどうかしたの?」
「いやぁ、ここに来る途中になのはがぶっ倒れてたから救出したんよ」
「来る途中って……まぁあんたのことだから今更驚かないけど」
俺のことだから今更驚かない……だと?
ふむ、よくよく考えたらアリサたちに会うのはこれが初めてじゃないか。
潜入ミッションからはじめって、まさかの……から、本当に長かったな。ここまで来るのが。
「竜也君は玄関から来ないでどうやって来たか気になるけど、とりあえずなのはちゃんをどうにかしないと」
「ああ、よろしく頼むよ。ベッドで寝かせてやるだけで平気だと思う」
「え? だって倒れてたんでしょ?」
「ああ、そうだけど。俺が回復ま──レイズしたから問題ないよ」
「レイズってあんた! できるあんたも問題かもしれないけど、出来たらできたらで、なのはが死んでるじゃない!」
「え? ああ、そうか。じゃあ不死鳥の──」
「同じ様なもんじゃない!」
うるさいなぁ、アリサは。
細かいことは気にしたら負けだよ? 生きてるんだからいいじゃないか。
人間生きてて何ぼさ。
まぁ実際のところは、ケアルラが限界も知れないな。
さすがに魔法でもレイズは出来たらやばいでしょ? 死者蘇生だし。どこぞのカードじゃないんだから。
しかも、あれは驚いたことに今じゃ禁止カードだしね。
昔はよく多用したのになぁ。時代の流れを感じるよ。
「まぁいいわ。とりあえずなのはを運ばないとね」
「うん。部屋の準備は出来たよ」
「よし、運ぶか」
「なのはちゃんはノエルに運ばせる?」
「いんや、俺が連れて行くさ」
全く世話のかかる、やつめ。
もし、あの場に俺がいなかったらもっと面倒なことになっていたんだから、感謝しろよな。
どうせ、なのはは嘘なんかつけないんだし、つけたとしてもそこに罪悪感でも感じて、先走っちゃいそうだしな。
その点、俺ならいくらでも誤魔化せるしな。
それに一応まだ嘘はついてないしね。
「じゃあ、行って来るから」
「え? 私たちも──」
「いや、一人でいいよ。起きたときはケアを頼むよ」
「……そう、分かったわ」
「じゃあ、ファリン案内してあげてね」
「分かりました」
ファリンに案内されて、なのはを寝かすベッドのある部屋に来た。
特に何の変哲のない部屋だが、こういった部屋を用意できると言う時点でブルジョワだよなぁ。
理不尽さを感じるよ。
この家とかこと在るごとに劣等感を感じるとか……ある意味俺に対する、嫌がらせ? いや庶民への挑戦状か。
「じゃあ、何かあったら呼んでくださいね」
「ああ、ありがとうな、ファリン」
「いえ、気になさらず」
気を遣ってか、部屋を出て、俺となのはだけにしてくれる。
と言っても、俺もなのはに話したいことはあるけど、なのはがまだ寝てるんじゃなぁ。
しょうがないので、一枚のメモ書きを残して、アリサたちの待つところに戻る。
「……竜也君、ありがとう」
部屋を出て行く間際に何か聞こえた気がしたが、上手く聞き取れなかった。
「どうだった?」
「気持ちよさそうに寝てたよ」
「そう……っで、何があったか説明してくれるかしら?」
「うーん、と何の話かな?」
「とぼけても無駄よ! なのはが何の理由もなし倒れるわけないじゃない」
さっきのレイズの話で上手く誤魔化せたと思ったんだけどなぁ。
誤魔化しが足りなかったか。
アリサは予想以上にしつこそうだな。まぁ根本的なところは友人思いというところからきてるんだろうから、嫌いじゃないけど。
それにしても理由ね……おそらくだが、魔力を使ったことによる疲労と、さっきの戦闘のせいだろうな。
俺も初めて魔法を使ったとき相当疲れたし、その上、同年代の子……フェイトとの戦闘だから倒れてもしょうがないかな。
「疲労じゃないか?」
「なのはちゃん最近無理してるっぽいからね」
「そんなのは、私だって分かってるわよ! そうじゃなくて、何で無理をしなくちゃいけない状況になってるか! そこが問題なんじゃない!」
アリサの言いたいことはよく分かるよ。
しかし、残念ながらそれは俺も知らないんだよな。
なんでなのはが、魔法を使えるのか。また、どうしてフェイトと対立してるのか。
あの時の二人の話の断片から、ロストロギアとか、ジュエルシードと言う単語が聞こえてきたな。
あと、フェイトが封印した、あの青い石も関係してるかもしれないな。
<そのことについては僕からお話させてもらいます>
唐突に念話が聞こえた。
しかも、この念話の声はどこかで聞いたことがある……。
ああ、そうかもしかして……。
<あの時助けを求めたのは、あんたか?>
<やっぱり貴方にも聞こえていましたか>
<やっぱりというと、あんたは俺が魔導師だと気付いてたわけか?>
<魔導師……というよりは、高い魔力にですけど>
「ちょっと、竜也聞いてるの!?」
「聞いてるよ。その理由についてこそ本人に聞くべきじゃないのか? 俺に怒鳴ったって変わらないぞ」
<ふぅん、俺の魔力に気がついたね>
「あ……そう、ね。ごめんなさい。確かにこれこそなのはに聞くべきだったわね」
アリサにしては珍しく、すぐに落ち着いた。それにやけに素直でもある。
なんか、最近のアリサが変なような気がするんだよな。
昔……と言ってもついこの間ぐらいだが、前まではこの程度じゃあ落ち着いたりはしなかったと思う。
まぁこの場合の素直は、いい意味だから別に気にする必要は無いと思うけどさ。
そして、俺の魔力に気付いていたと言う……ええっと誰だっけ?
<紹介が遅れました。僕はユーノ・スクライアと言います。魔導師です>
ユーノ……どこかで聞いたことあるような、名前だな。
どこだっけ、なのは辺りがしょっちゅう呼んでいた様な気がするけど……。
「あれ? そういえばユーノ君はどこに行ったのかな? なのはちゃんが追いかけて以来見ないけど」
そうそう、なのはが飼ってるフェレットの名前と同じなんだ。
え……そういえば、あのフェレットは確か魔力もちだったような……
こんな偶然がありえるか? 稲!じゃなくて否! いや、お米は好きだけどね。
ということは、あのフェレットが助けを求めた魔導師か……
<ああ、あのフェレットのユーノか?>
<フェレットじゃないんですけど……でも、いいです>
<さっき事情を説明してくれるって言ったけど、どういうことなのか教えてくれないかな>
<はい、実は……>
この後は延々とユーノの独白を聞かされた。
俺が頼んでおいてあれだが、話に要領が得ないんだよ。
なのはが……とか、なのはのおかげで……とか多すぎです。事柄自体をもっと明確にして欲しかったね。
それでも、大体の状況はつかめた。
ようするに、なのはユーノのお手伝いで、ジュエルシード探しと言ったところだ。
うん、単純明快でとても分かりやすいね。
そして、ユーノは管理局員ではなくて、スクライア? だっけその一族の一人で、責任感からこの世界に、とのことだった。
話を聞いた限りじゃあ、中々に波乱万丈じゃないか。と言っても、21個あるジュエルシードのうち今確保できたのは2個だけ。
しかも、そのうち1個はフェイトの手に……こりゃあ予想以上に複雑だね。
俺も手伝うのはやぶさかではないのだが……フェイトがねぇ。その一点が一番の問題かもしれないな。後は俺の立ち位置かな。
まぁどちらにしろだ。
なのは本人にもフェイト本人にも聞かなくてはならないことがあるから、行動を起こすのはそれからだろう。
ああ、本当に面倒になってきたなぁ。でも、管理局が関わってこないだけましかもしれないな。
関わったら、なのはとかフェイトとか優秀な魔導師になるだろうし、スカウトされるんだろうなぁ。
俺も別に管理局が嫌いじゃないけど、束縛されるのは嫌だな。
何よりも自由気ままにありのままに生きたい!!
夕方も過ぎ、夜になった。
結局、月村邸での会議の結論はなのはに事情を聞く、まずはそこからだ。と言うことになった。
アリサたちにとっては、前回と同じ結論に至ってしまったが、俺にとっては進歩があった。
まぁそれもこれも、このフェレットのおかげでもあり、せいでもあるんだけどね。
そんなこともあり、俺は現在自分の部屋になのはを呼びつけ、お話モードである。
「なんか、竜也君の部屋は久しぶりかな」
「そうだったかな? まぁ最近なのは忙しそうだったからね」
「うぅ、ごめんなさい」
「いちいち、謝るなよ」
「……ご──うん」
そして、すぐに黙ってしまう、なのは。
さっきからずっとこの調子である。俺が何か話そうとするたびにシュンとなって、謝る。そして黙るだ。
何を思いつめてるのか……俺は別に怒ってないと言うのに。
「ああ、もう! そんなうじうじしたなのはなぞ嫌いだ!」
「え……」
俺の一言で、膠着するなのは。
そして、すぐに何を言われたかを理解して、泣きそうになる。
俺だって好きでこんなこと言ってるわけじゃないというのに。
お前がいつまでもうじうじ泣いてるからいけないんだ。
「あのなぁ、なのは」
「……うん」
「お前は俺のペットなんだぞ?」
「にゃ!?」
「困ったことがあるなら、飼い主に相談しなさい! お話はそれからです」
「にゃにゃ!? た、竜也君!? い、意味がわからんだけど?」
どう意味が分からないのか俺には分からないぞ?
なのはは俺のペットで使い魔だ。だから、何か困ったことがあるならご主人様に相談するのは当たり前だろう。
そんなことも分からないようなら、俺のペット失格だな。
人気なんだぞ? 俺のペットの座は。今だって候補に、アリサやフェイトがいるんだから。
「お前は俺の唯一無二のペットってことは理解できたか?」
「な、なのはは竜也君のペットじゃないもん!」
「まぁ仮に使い魔だったとして、お前は一人じゃないだろ?」
「え?」
「だからさ。お前は一人じゃないだろって言ってるんだよ。
最近のなのはを見てると、どうも自分の問題だからって背負ってるように感じるんだよ」
「だ、だってそれは……」
俺の言葉が図星だったのか、反論できないで困っているなのは。
そう、図星なんだと思う。
今回の件は、自分が何とかしなくちゃいけないと思い、他の人に迷惑かけちゃ駄目だと思っての行動だろう。
さすがに2年も一緒に過ごしていればそれくらいは分かる。
ましてや、家で寂びしそうにするなのは、いい子であろうとするなのはをこの目で見てきたんだ。
だから……だから俺は、なのはとこんなにも長い時間一緒にいた。
なのはが寂しくならないように、と。
俺がこの町に来たときに俺の居場所を作ってくれたときのように、今度は俺が、と。
そして……
「もう一度言う、お前は俺のペットだ。その事実は揺ぎ無いが、それと同時に飼い主であることも揺ぎ無いわけだ。
なんで自分のかわいいペットが、なのが困っているのに無視なんて出来る?」
「…………」
「前にも言ったが、なのは」
「……うん」
「自分のご主人の前ぐらいは甘えろや」
「た……竜也君」
そう言うと、なのはが俺に抱きついてきた。
たく、ようやく甘えやがったか。世話のかかる子猫め。
せめて、子猫のときぐらいは飼い主に甘えろよ。
「あのね、竜也君。話したいことがあるんだけどね……」
その後のなのはの話は、今までの経緯と自分の心構えの話とかだった。
ユーノとの出会い、魔法との出会いなどを泣きながらに俺に抱きついたまま話す。
そして、今日の出来事。
今までのように、ジュエルシードの封印を手伝ってたら、またあのことぶつかっちゃう。
どうすればいいのか分からない、と。
話したいことと言うよりは、これは相談だよな。
まぁそれほどに信頼されてるってことなら嬉しいけど……。
その信頼を裏切るかもしれないんだよなぁ。
なぜかってそりゃあ……
「それで終わりか、なのは?」
「……うん、今話せることは全部話したよ」
「そうか……だってさ、母さん達」
「え?」
俺がそう人こと言うと、ドアが開かれて、人が入ってくる。
最初に俺の母さんが入ってきて、次には、
「お父さんにお母さん!? それにお兄ちゃんにお姉ちゃんまで!? どうして!?」
「うん、とまぁ。俺のせいかな?」
なのはが気絶している間に行ったこと。
まずは、母さんにことの経緯を相談した。もちろん、なのはが魔導師になったことや、ジュエルシードのこと。
その話を聞いた母さんが、さすがに魔法を隠してる場合じゃないと、なのはの家族に魔法の話をすることになったと言うこと。
「なのは、話は愛子さんから聞かせてもらったぞ」
「え……ごめんなさ──」
「なぜ謝るんだ? 別に父さんも母さんも怒ってないぞ?」
「私たちもだよー。ね、恭ちゃん」
「ああ、別に怒ってない」
「どう……して?」
士郎さんは言う、隠していたこと自体は問題のあることかもしれない。しかし、それは時と場合によるものだと。
今回の場合はなのはが正しいと思ってやったことに、怒る理由はない。だから、なのははこれからも自分がやりたいことをやって欲しいと。
だけど、もし、悩みがあれば自分たちに遠慮なく相談して欲しい。自分たちは家族なんだから。なのはは一人じゃない。遠慮なんか要らない、と。
その言葉に、高町家一同がうなずく。
「一人じゃない……」
「そうだ」「そうね」「そうだぞ」「そうだよ」
「うぅ……」
そう言って泣き出す、なのは。
相当嬉しかったのだろう、家族の名前を一人ひとり言って、そのたびに抱きつき、泣く。
その姿はようやく自分の親を見つけた、子猫のようだった。
今日は忙しい日だな、全く。でも、これで……これでもう大丈夫だろうな、なのはは。
そして、改めて、涙を拭ったなのは。
そのなのはの目には決心と、やる気の炎が映っているようだった。
「竜也君!」
「どうしたんだ、急に」
「なのはに……魔法を教えて!」
「いいわよ」
「母さん!?」
ようやく、と言うべきか、タイミングを見つけたかのように、母さんが出てくる。
その目は、ギランギランに輝いていた。
母さんがこの目をするときは、やる気に満ち溢れているときだからぁ。
なんか、嫌な予感がする。
いや、たぶん普通はいい予感なんだろうけど、俺的には嫌な予感だ。
「竜也だけじゃ、なのはちゃんの才能は伸ばしきれないわ。
私が竜也と一緒になのはちゃんに魔法を教えてあげる。私が教えれば、テスタロッサの子になんか引けをとらないわよ!」
この言い方だと、テスタロッサ家に何か因縁があるような、ライバル視しているような、そんなふうに聞こえるのだが、
気のせいだといいな、うん。
だけど、逆に母さんはテスタロッサの、フェイトの何かを知っていると言うことにもなるのか。
「愛ちゃん、なのはをよろしくね」
「任せて! 絶対に一流の魔導師にしてみせるわ」
こうして、俺となのはの魔法の特訓の火蓋が開かれようとしていた。
そして、なのはの問題は無事に解決と言えるだろう。
ひとまずの休憩に入るとしよう。
フェイトの問題は……明日やろう、明日。
今日は疲れたから……いいよね?
あとがき
なのは問題解決です。
作者のタピです。
書いてて気付いた、ユーノの存在意義がなくなっているような……気のせいですよね?
と言うわけで第37話です。なのは回です。
前半部分はギャグを交えながらの語り。
後半は完全にシリアスっぽくなってしまいした。
シリアスになるまい、と頑張ったんですけど、さすがになのはのあの問題は、ね?
どうだったでしょうか? 肝心の問題は未だ未解決ですが……。
この勢いで書くと、管理局が接触する前に解決も出来そうですが……そこまで行くと、原作崩壊レベルじゃなくなるw
ここだけの話、竜也がなのはに語る場面ではもっとオリ主らしい展開のもあったんですが、
それだと、なんかありのままにっぽくないので変更修正しました。
最後に、
竜也母に魔法教わるとか……魔王超えちゃうよ。しかし、それ以上に竜也があれだからいいかw。
たぶん、この話賛否両論になるんだろうなぁ。
P.S
次回からユーノが出ない可能性あり。