おはようございます。
フェイト・テスタロッサ、9歳です。
テスタロッサ式魔法の封印術、その破り方を母さんに聞いてみました。
私の予想は、
案1、魔王を倒すと封印が解ける。
案2、教会にて金貨で代金を支払うとお払いしてくれる。
案3、小宇宙を燃やして必殺技炸裂、ただし2回目は効かない。
母さんがぶっちゃげた、驚きの真実・・・・ハサミで切るのが一番簡単ね。
って事らしいので、紫さん正解。
やっぱり紫さんは、ただ者では無いらしい。
母さんのイメージカラーと同じだしね・・・・愛称が。
魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。
紫さんのお家に行くと、知らない人がいた。
新人さんの面影がある・・・・おっぱいが大きくて馬鹿そうな大人が1人。
「馬鹿って言うな!!
馬鹿って言った人が馬鹿なんだぞ!!」
ふむ、知らない間に口に出してたらしい。
「で、紫さん。
新人さんに似てる、この人誰。
紫さんの知り合い?」
「へっへーんだ。
僕は、雷刃。
雷刃の襲撃者だ!!」
「えっとね、大きくなったけど雷ちゃんなの」
「一晩寝たら成長したの?」
テレビショッピングの商品もビックリ!?
一晩寝たら成長しました。
「すずかが闇の書の封印を解いてくれたから、書の力を使ったんだ!!
闇の書は、ページを消費すれば大魔法も使えるんだからな。
だから、大人になるくらい簡単なことなんだ!!」
「えっとね、フェイトちゃんを驚かせたくて、大人の姿になってるの」
ふーん。
妖精サイズから人間サイズに巨大化してるし、それをもうちょっと大きくするだけで良いんじゃないの?
おっぱいは小さいままだと思うけど。
「ところで、封印はどうやって破ったの?」
「すずかがハサミでバッサリ切った。
凄いでしょ」
「母さんも、ハサミで切るって言ってた。
流石紫さん」
必殺の先手必勝不意打ちご免、紫さんに使うべきか。
「あの・・・・2人とも?
ガムテープと、ラッピングテープで巻いてあっただけだから、普通に考えればハサミで切ることを思いつくんじゃないの?」
「全然」
「全く」
だよねー。
「じゃあ、私も使ってみる。
使い方は?」
「ページ破いて、願い事を叫べばなんとかなったよ。
最初は使い方を忘れていて困ったけど、ページ"消費"で発動って事だけは覚えてた。
それで使えたから問題ないよね」
意外と簡単だね。
"消費"か・・・・ページなくなったらどうするんだろ?
「やっぱり、何度聞いても使い方がおかしいと思うのは私の気のせい?」
「変な紫さん」
とりあえず、適当に3ページくらい破って。
「大人になれ。
えいやー」
よく分からない力が私の中に入り込んで・・・・1リットルの牛乳を飲んだ気持ちになった。
「けっぷ。
たぶん低脂肪」
「僕は乳酸菌っぽい味だったよ」
普段より視線の位置が、だいぶ高くなった気がする。
下を見ると、大きな新人さんと同じくらいに大きくなったおっぱいが・・・・邪魔だね、これ。
あと、乳酸菌は味とは言わないと思う。
「やっぱり、大きくなってもフェイトは僕とそっくりだ」
色は違うけど。
あと、私が新人さんに似てるんじゃなくて、新人さんが私に似てるんだよ。
そっくりなのはそっち。
「良かった。
母さんみたいに紫一色じゃなくて」
姿見で自分の格好を見ると、服の上下共に黒一色で統一されていた。
母さんは紫一色、私は黒一色、新人さんは青と黒の2色構成。
「じゃあ、今日はこの本で遊ぼう」
「おーー」
「そうそう、紫の口紅塗って、胸元開けた服着て」
ちなみに、アルフとリニスも胸元を開けた服を着てた。
私も成長したら、胸元を開けた服を着なければいけないのかな?
「で、ちょっと髪の毛を巻いて形を整える。
これで完成。
在りし日の母さんin大きい新人さん」
色と若さが違うだけで、結構にてる。
娘の私が言うんだから・・・・紫一色って目に痛いね。
「おおっ、これがフェイトのお母さん?
1度会ったことあるよ。
出会い頭に、紙パックの緑茶をぶつけられた」
避ければいいのに。
またはキャッチ。
母さん、私に緑茶を渡したかったんだと思う。
「人違いって言われて、緑茶貰ったよ。
お腹一杯だったから、お家に帰ってザッフィーにあげたけど」
「ふーん。
私と間違えたんだろうね。
あと、そこは避けたりキャッチしたりしようよ」
「今度はそうする」
「それで納得するんだ」
だって、当たった新人さんが鈍かっただけ。
私なら避けるよ。
そして投げ返す。
昔の偉い人は言った、右手で投げられたら左手で投げ返せ・・・・ただし右利きなら右で投げ返してOK。
「よし、着せ替えは終了。
本格的に遊ぶよ」
私と新人さんは、びりびりと本のページを破って、お互いに5ページ確保した。
ちなみに新人さんの着替えは、特に意味は無い。
私とそっくりだし、母さんの真似したら似てるのかなって思ってやってみただけ。
「僕から行くよ。
飛び出せ、リザードン、カメックス、フシギバナ!!」
投げられた3ページ分の紙切れから、3体のポケモンが現れた。
ポケモンでお馴染みの3体。
ソーナンスは呼ばないの?
「そしてお次はこれだ!!
集いし願いが新たに輝く星となる。
光差す道となれ!!
シンクロ召喚!!
飛翔せよ、スターダスト・ドラゴン!!」
カンペ読みながら、モンスターを召喚。
「これが最後。
王者の鼓動、今ここに列を成す!!
天地鳴動の力を見るがいい!!
シンクロ召喚!!
我が魂、レッド・デーモンズ・ドラゴン!!」
カンペ(2枚目)読みながら、2体目のモンスターを召喚。
「ふははー、どうだ!!
この編成に勝てるものなら勝ってみろ。
強いぞ凄いぞかっこいー」
「雷ちゃん。
どうせなら、全てシンクロモンスターで統一すればいいのに。
モンスター召喚とか言うと、ポケモンが思いつくんだね」
ポケモンは、召喚とは言わないと思う。
「じゃあ、次は私の番ね」
5ページ全てを投げる。
「ばくだんいわA。
ばくだんいわB。
ばくだんいわC。
ばくだんいわD。
ばくだんいわE」
出現する5体のばくだんいわ。
おや?
ばくだんいわたちのようすが・・・・!?
「キングばくだんいわ進化成功」
「なにっ!?
新モンスターなの?」
「・・・・ただ1ヶ所に固まってるだけだよね?」
組み体操をしてる、ともとれる。
「大丈夫、スライムも沢山いたらキングスライムになれるから。
ばくだんいわも、キングばくだんいわに進化すると思う。
そして私の先攻」
遊戯王ルール。
言ったもん勝ち。
「一斉メガンテ」
「えっ?」
キングばくだんいわが崩れて、3体のポケモンと2体のシンクロモンスター、そして新人さんを取り囲む。
「「「「「メ・・ガ・・・・ン・テ」」」」」
大爆発。
キングばくだんいわの破片が飛んできても大丈夫なように・・・・即座に、私は紫さんの後ろに隠れたけど。
紫さんのスペックなら、破片全て防ぐ事出来るよね?
回し受けで。
「なんでーー!?」
ぶい。
完全勝利。
追伸
沢山ページ使って遊んだけど、紙飛行機で遊んだのが一番楽しかった。
飛行距離が長いし、右とか左とか叫べば方向転換もしてくれる。
ドラゴンボールっぽい本、次元世界の通販で売ってないか、深夜のテレビショッピングで探してみよう。
とりあえず、地球のテレビショッピングでは売ってなかった。
ボブとかの、あきらかに写真の人物が違っている筋肉ムキムキのトレーニング機器しかなかったと思う。