おはようございます。
フェイト・テスタロッサ、9歳です。
昨日花子が家に遊びに来て、最近疲れが取れにくいと言っていました。
家事で疲れてるんだなって思い、背中を撫でてあげると、口から黒っぽい本を吐き出した。
詳しく話を聞くと、この本が栄養をちょっとずつ吸収してるって・・・・リポビタンD半分と、間食で食べたリンカーコアを1/3くらい。
間食用のリンカーコアって、スーパーに売ってるのかな?
とりあえず、花子がもうこの本いらないって言ってたので、テスタロッサ式魔法の封印術(ガムテープ)でぐるぐる封印して、雑誌類に混ぜて放置します。
紙類のごみ収集日、今度はいつかな?
でも、この本って見たことがあるような気が・・・・特になかったです。
魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。
「今日は調理実習。
おいしい物たくさん作るよ」
「僕もがんばるー!!」
「あんた達は、邪魔にならないように端でおとなしくしてなさい」
だが断わる。
「アリサちゃん。
調理実習は今日が初めてだから、いきなり不参加にしなくても。
意外と料理は出来るかも知れないし・・・・普通に」
「それはない。
この2人がいて、問題なく調理実習が終わるわけはない」
ちょっと酷いねアリサ。
新人さんと泥棒さんが可哀想だよ。
「にはは。
何事もチャレンジだよ、アリサちゃん。
アリサちゃんだって、最初は出来なかったんだし」
「うるさいの、ちょっとだけ良いこと言った」
昨日から学校に復帰した泥棒さん。
泥棒さんにしか出来ないお手伝いのため学校を休んでいたらしいが、とりあえず一時中断だって。
どこかに盗みに入る計画でも立ててたのかな?
「だから、私なのは!!」
「なのは、落ち着きなさい。
なに言っても無駄よ。
とりあえず、材料はちゃんと持ってきたわね、すずか?」
「うん、ちゃんと持ってきたよ」
「ごめんね。
私も準備を手伝えたら良かったんだけど」
「気にしないでなのはちゃん。
一昨日まで休んでたんだから、しょうがないわ」
材料は、アリサと紫さんが調達。
私と新人さんは、特になし。
「僕もちゃんと用意してきたよ。
おっぱいから借りてきた、れば剣。
それとザッフィーのご飯」
新人さんが取り出したのは、西洋剣とドックフード。
「私も準備してきたよ。
500mlのペットボトルコーラ。
黒糖かりんとう。
うまい棒チョコ味、タコヤキ味。
カップ焼きそばに、冷凍炒飯。
それと割り箸」
あと、はやてのお家から昨日のおでんの残りを持ってきたよ。
味が染みてて、大根がおいしそうだよ。
「雷刃っ!!
ドックフードは使わない。
あと、危険物を持ち込むな!!
フェイトは論外過ぎ。
調理実習にインスタントや、調理済みを持ってくるなっ!!」
はやての料理、おいしいのに。
「アリサちゃん、落ち着いて。
材料は、私とアリサちゃんでそろえてるから大丈夫よ」
「そ、そうね。
元から期待してなかったし、落ち着いて対処すれば問題ないわ」
「で、なに作るの?」
「うまい棒ふりかけ。
チョコ味か、タコヤキ味。
好きな方選んで潰せば完成」
勇気があるなら、黒糖かりんとうを使っても可。
「適当なこと言うなぁぁぁぁぁっ!!」
「あのね雷ちゃん。
今日は、ご飯とお味噌汁、ハンバーグにポテトサラダよ」
「僕、ハンバーグ大好き!!
はやてが作るハンバーグは、凄くおいしいの」
「まあ良いわ。
じゃあ、仕事の分担を決めましょう」
「はいはーい。
僕ハンバーグ作る!!
大っきいのを作る!!」
「じゃあ、私もハンバーグで」
「・・・・すずかが一緒なら大丈夫でしょう。
雷刃とすずかがハンバーグね。
まあ、ハンバーグが一番時間かかると思うから、自分担当が終わったらハンバーグ作りに参加すると良いわ」
「えっと、私お味噌汁で良いかな?
お母さんのお手伝いで、作ったことあるから、みんなにも食べて貰いたいし」
お味噌汁って飲む・・・・食べるでも良いか。
「なのははお味噌汁ね。
で、ポテトサラダは私が担当する」
新人さんと紫さんペアはハンバーグ。
泥棒さんはお味噌汁。
アリサがポテトサラダ。
残りは・・・・。
「やっぱり、うまい棒ふりかけ担当?」
「違うっ!!
ご飯を炊きなさい。
ちゃんと教科書読んで、その通りにするのよ」
・・・・えっと、私普通に自炊してたよ。
母さんと一緒に、こっちへ引っ越して来る前とか。
たぶん、この中で一番料理上手なんじゃないの。
「分かった、ご飯の準備をするよ」
おこげとかあった方がおいしいよね?
「じゃあ、行ってくる」
「ちょっ、あんたなにを言ってんの!?」
先生に断りを入れて、私は家庭科室から飛び出した。
ちゃんと玄米を持って出たよ。
宅配魔法で、母さんが作ったどこでもかまどセット、はやてのお家の土鍋をGET。
どこでもかまどセットは、魔力を注入すると自動的にかまどを作ってくれる。
ちなみに材料は赤レンガ。
「あっという間に、かまど完成」
玄米洗うよ。
「玄米玄米 お水をぶっかけ
ごしごしごしごし 洗え洗え
洗うと言っても 洗剤は使わない
よい子のみんなは間違えないようにね♪」
お米準備OK。
「お次はかまどに火をつけろ
ファイアー ファイアー 燃えろ燃えろ 熱くなれ♪
燃料代わりのカイザーフェニックス
薪なんて い・ら・な・い・ZE♪」
まあ、いまだにレベル不足でひよこなんだけど。
かまどの中に入れる大きさ的には、ひよこが丁度良いよ。
「かまどに土鍋をセット パイルダーオン♪
最初は強火でがんばれひよこ」
沸騰するまでしばし間奏入ります。
「土鍋が沸騰 ゆげ発生
もくもくもくもく 大量だ
お次は弱火で 炊き出し開始
ひよこひよこ 休憩だ」
もう一度間奏。
今度はさっきより長いよ。
「最後の仕上げだ 大火力
全ての力を解き放て ひよこ
これで最後だ だ・い・ば・く・は・つ♪」
たーまやー。
上空に打ち上がった土鍋、私は鍋つかみを装着。
これで熱くないよ。
「ナイスキャッチ」
もう一度かまどに戻して、蒸らし開始。
蒸らしが終わるのを待って完成。
「待ち時間暇だし、新人さん用にうまい棒ふりかけ作っとこう」
チョコ味で良いよね?
追伸
おこげ付きの土鍋ごはん、とってもおいしかった。
ハンバーグは、ちょっと黒っぽい焦げがあったけど、特に味に問題はなかった。
ただ、新人さんのハンバーグだけ、形がイナズマ。
泥棒さんのお味噌汁と、アリサのポテトサラダは、可もなく不可もなし。
あと、アリサが力尽きてたけど、なんで?
追伸2
紙類のごみ収集日は、昨日だったっぽい。
あと一日早く、花子が遊びに来てくれたら捨てれたのに。
でも、2回ほど雑誌類を出し忘れているのは、内緒だよ。
追伸3
封印術(ガムテープ)を施した本だけど、母さんが更に封印術(ラッピングテープ)を重ね掛けしてた。
母さん曰く、ちょっと暇だったのよ・・・・との事。
見た目がファンシーで可愛くなった本。
打撃武器として使えそうだから、前言撤回してポシェットに入れとこうかな?
カドが強そうだし。