おはようございます。
フェイト・テスタロッサ、9歳です。
昨日学校に行ったら、隣に知らない人が座ってました。
この微妙な時期に転入してきた新人さんらしい。
アリサに喧嘩売って、紫さんに慰めて貰い、泥棒さんと言い合いをしてるって・・・・新人さんとは反対の席の人に聞きました。
世界には、自分とそっくりの人が3人存在するらしいから、色違いは比較的多いんじゃないかと学習。
とりあえず、声がうるさかったので、テスタロッサ式魔法の電気ショックでばちばちっと・・・・アリサと紫さんに怒られました。
あと、泥棒さん・・・・今日は学校休んで泥棒家業に励んでいるのかな?
魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。
「待ちに待った時が来たのだ。
多くの英霊が無駄死にで無かったことの証の為に。
再び紫さん打倒の理想を掲げる為に、ドッチボール勝利の為に!!
グラウンドよ、私は帰って来た!!」
前回は、勝負に負けて試合に勝った感じだし。
時間切れで、こっちの人数が多かっただけ。
「かっこいいー」
本当ならここで核攻撃だけど、私出来ないし。
家に帰ったら母さんに聞いてみよう。
テスタロッサ式魔法にマップ兵器ってあるの?
って。
雷落としはマップ兵器っぽいんだけど・・・・母さんと同じのは、まだ使えない。
目の前の目標になら雷を落とせるけど、母さんみたいに違う場所には無理だ。
「はぁ。
叫んでいるところ悪いんだけど、今日はサッカーよ」
「サッカー・・・・大丈夫、僕ルール知ってる!!
すずかと、大きなすずかに買って貰った本に、サッカーの本があったから」
大きな紫さん・・・・むむむ。
なんだろ、どこかで見たことありそうな気がする。
「すずか。
一応聞くけど、どんな本?」
「え、ええっと・・・・キャプテン翼」
「・・・・とりあえずセーフ。
小学生編からプロ超えてるけど、やってることはサッカーだから。
対戦相手を病院送りすれば勝ちとか言うルールは存在しないはずだし。
まあ、数回は病院送り有りの試合はあったけどさ」
キャプテン翼か。
ガッツ、足りるのかな?
新人さんって、初期ガッツが少なそうだな。
「甘いよ新人さん。
サッカーの予習をするなら、イナズマイレブンを見ないと」
テスタロッサ式魔法と掛け合わせた必殺技で、紫さんを倒す。
私一人しかいないから、合体技は無理。
母さん連れてくるわけにはいかないし・・・・花子も駄目か。
どっちも小学生って言うのは無理だし。
あと母さん、紫色が痛いから。
「それサッカーじゃ無いから!!」
ぶっぶー。
アリサはずれ。
イナズマイレブンは、超次元サッカー。
後ろにサッカーって付いてるから、サッカーの仲間だよ。
「ふんっだ!!
そのイナズマなんちゃらか知らないけど、こっちにはすずかがいるんだぞ。
あと、僕は強くて凄くてかっこいいんだ!!
君を倒して、僕は飛ぶ!!」
新人さんを倒さなくても、私は飛べる。
でも、飛ばなくても徒歩で移動は出来るし、遠かったから宅配魔法で移動すれば良い。
・・・・別に飛ぶ必要ないんじゃない?
「じゃあ、紫さんを倒して私は帰る」
学校っておやつが食べれないから。
「帰るなぁぁぁぁぁっ!!」
あう、アリサに怒られた。
「だって、学校っておやつないんだよ」
「おやつは僕も食べる!!」
新人さんも賛成らしい。
「雷刃っ!!
アンタは黙ってなさい!!
ってか、そいつを押さえといて、すずか」
「うわぁぁぁぁぁんっ!!」
「学校が終わったら、私のお家でおやつ用意するから、ね」
新人さん、凄く弱いね。
・・・・あと、私の分はあるのかな?
おやつ。
「一昨日は、親の看病で休むと先生が言ってたけど。
絶対看病してないわね」
「看病したよ」
出かけるまで。
あと、花子と交代した。
「ってか、アンタの親って病気持ちだったりするの?
一昨日だけ休んで、昨日は普通に来てたし。
アンタを見てると、その親も病気とは無関係そうに思えるんだけど」
「ん?
特に病気は患ってないよ。
韓流の見過ぎで倒れただけだし」
何事もほどほどが一番。
「・・・・うん、落ち着こう私。
大丈夫。
フェイトと違って接点がないから、会うことはない・・・・と良いな」
「大丈夫、アリサ?」
「頭は悪くないわよ!!」
・・・・目薬使う?
って聞きたかったんだけど。
ぼーっとして、遠くを見てたり近くを見てたりしてたから。
試合開始。
私vsアリサ、紫さん、新人さん連合軍。
他のクラスメイト・・・・印象が薄いのか名前が分かりません。
とりあえず、クラスを半分で割った、1チーム11人以上で戦います。
「行くよ、紫さん」
名前が分からないから適当に、通行人Aさんからボールを貰い、紫さんに勝負を挑む。
「このフェイント、見切れる?」
上半身を素早く動かし、相手を翻弄・・・・出来れば良いな。
「えっと、体は動いてるけど、ボールは真っ直ぐ来てるから」
簡単に取られた。
うん、サッカーは難しいね。
「すずかっ!!
こっちこっち」
ゴール前の新人さんへ、ロングパス。
「よし、ナイスキャッチだ」
「キャッチすんなっ!!」
そして、反則。
サッカーは、キーパー以外手を使っちゃ駄目なんだよ。
道具使ったり、忍術使ったりはOKだけど。
あと気もセーフ。
「だって、ゴールの近くならボール掴んでも大丈夫じゃないの?」
「それはキーパー。
アンタは手以外を使うの」
「偽・れば剣は?」
「道具も禁止!!」
えっ!?
禁止なの?
「とりあえず、必殺シュート。
先制点頂きます」
味方ゴール前からのフリーキック。
ボールを踏んで宅配魔法発動。
届け先は、相手のゴール内。
「えっ!?
ボールはどこ行ったのよ?」
「そっちのゴールの中だけど」
「・・・・本当にあるし」
名前、何にしようか。
「フェイト、アンタのことだから・・・・普通じゃないことをやったのだけは理解出来る。
とりあえず、今後は今の禁止。
小学生のサッカーで怪しい技を使うな!!」
えっと、必殺技って言ってるけど、ただの宅配魔法だよ。
「むむむっ!!
フェイトが必殺技使うなら、僕も必殺技を使ってやる!!
雷刃滅殺極光斬で、砕いて散らして真っ二つだ!!」
「ボールを壊そうとするな!!」
また怒られてる。
「やれやれ、新人さんはもうちょっとおとなしくした方が良いね」
「お前が言うなぁぁぁぁぁぁっ!!」
・・・・アリサ、疲れてない?
追伸
とりあえず、試合には勝てました。
紫さんは、新人さんを投げつければ簡単に抜けることが分かったので、流れをこっちに持ってくることが出来ました。
アリサが凄くうるさかったけど、途中から耳栓付けて聞き流しましたし。
追伸2
久しぶりにアルフが帰ってきた。
なんでも、泥棒さんが襲われて、リンカーコアが大打撃なんだって。
泥棒さんを襲った犯人の正体は不明で、目的も分かってないとのこと。
あと、近くの世界でも魔獣とかが何者かに襲われたりしてるって言う報告も上がってきてるそうな。
今回の件と、関係があるかもって・・・・アルフが言ってた。
私と母さんには関係無い話だけど。
ぶっちゃげ、泥棒に失敗して捕まりかけたのかな?