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No.15918の一覧
[0] フレイムウィンド&ケイオス  (TRPG風 異世界ファンタジー転生物)[ランダム作成者](2010/04/18 12:17)
[1] 1  チュートリアルなど無い[ランダム作成者](2010/04/11 14:23)
[2] 2  『スカベンジャーズ・マンション』 編[ランダム作成者](2010/04/04 11:49)
[3] [ランダム作成者](2010/03/05 19:59)
[4] [ランダム作成者](2010/04/04 10:57)
[5] [ランダム作成者](2011/02/18 06:32)
[6] [ランダム作成者](2010/04/04 10:59)
[7] [ランダム作成者](2010/03/05 20:47)
[8] [ランダム作成者](2010/03/27 12:51)
[9] [ランダム作成者](2011/02/18 06:30)
[10] 10[ランダム作成者](2010/04/11 14:29)
[11] 11  レベルアップ[ランダム作成者](2011/02/13 01:43)
[12] 12[ランダム作成者](2010/04/11 14:35)
[13] 13[ランダム作成者](2010/04/12 10:50)
[14] 14  『エトラーゼの旅立ち』 編[ランダム作成者](2010/04/26 15:42)
[15] 15[ランダム作成者](2011/02/18 06:34)
[16] 16[ランダム作成者](2010/05/09 13:10)
[17] 17  意思ぶつけ作戦[ランダム作成者](2010/05/25 02:19)
[18] 18[ランダム作成者](2011/02/13 02:36)
[19] 19  精神世界の戦い[ランダム作成者](2011/02/13 05:10)
[20] 20  いざ、人生の再スタート      (LV 3にアップ)[ランダム作成者](2011/02/18 22:55)
[21] 20.5  かくして混沌の申し子は放たれた     (主人公以外のステ表記)[ランダム作成者](2011/02/27 14:19)
[22] 21  『帝国からの逃避行』 編     [ランダム作成者](2011/12/07 21:52)
[23] 22[ランダム作成者](2012/03/18 15:13)
[24] 23  リンデン王国を目指して[ランダム作成者](2012/03/19 02:30)
[25] 24  グレーターデーモン     (ティーナのステータス表記)[ランダム作成者](2012/04/05 05:41)
[26] 暫定 キャラクターデータ まとめ[ランダム作成者](2011/02/13 02:00)
[27] 暫定 アイテムデータ まとめ[ランダム作成者](2010/05/20 16:57)
[28] LVや能力値などについての暫定的で適当な概要説明 & サンプルキャラクターズ[ランダム作成者](2011/02/27 14:10)
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[15918] 20  いざ、人生の再スタート      (LV 3にアップ)
Name: ランダム作成者◆f9a7ea31 ID:e58359f3 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/02/18 22:55


 半ば投げやりな気持ちで賽を振る。

 気負ったところで始まらんからな。賽の目ってのは込めた気の分だけ滑るように出来てるんだよ。


〝しかしまた、随分な力業もあったものだな〟


 含み笑いはやめろ。って、あれを観てたのか? 一部始終?


〝いや、貴様の記憶を読んだだけだ。さすがに個人の精神世界を覗くような真似はせんよ〟


 俺から読み取ったんなら結局は同じだろうが。殺し屋にやらせて自分の手は汚れてませんって言うようなもんだぞ。


〝道徳的な理由で否定しているわけではない。不都合が起きる可能性を考慮して、しないと言ったのだ〟


 なるほどー。合理的で結構。それなら納得だ。

 …………ぶん殴らせてくれたら、更に気が晴れるんだがな。


〝合理的か……。確かに、方法はともかくとして合理的な判断ではあったな。
 知恵を尽くして野蛮に通す。中々見応えがあったぞ。バーサーカー〟


 へっ、別にお前を楽しませるために……ああ、このセリフは前にも言ったっけか。

 なら、もう何も言うことはない。適当に転がしてオサラバだ。

 ………………んー、やっぱり特性ゲットは無理か。

 HPの上がり具合も期待値以下だし、今回は運がなかったと諦めよう。

 運ってのは水物だからな。悪い時は素直に受け止めるのが一番なんだよ。

 悪態くらいはついてもいいが、絶対に腐ってはいけない。自棄になってはいけない。

 いっそのこと『ありがとうございました!』なんて礼を言ってみるのもいいかもな。

 神への祈りじゃない。もっと純粋な、己の領分を越えたところにある不可思議への感謝だ。


〝つまり、因果律に感謝を捧げると? 見返りのある存在に祈る方が余程有意義に思えるがな〟


 うるせー。そんな下心から来る俗っぽいモンじゃねえんだよ。










 ◆ LV UP!!

   因果律が微笑み、貴方は3レベルになりました。


 ◆ 最大熟練度 UP!!

   LV 3になった事により、制限付き技能の最大熟練度が50.0に上昇しました。



 ……………………え?

 あ、はいはい、レベルアップね。
 脳裏に浮かぶメッセージに呆れ笑い。背筋を反らし、寝返りを打つ。
 ……レベルアップ?

「おう、おきたか! おまえ、ねぼすけだな!」

 覚醒する意識に任せて身を起こすと、モドキの小さな手で顔中をこねくり回された。

「お兄さーん! よかったー!」
「坊ちゃん! 坊ちゃん! 心配したんですよ!」

 振り払う暇もくれずに飛びついてきたのはウェッジとリザードだ。二人とも涙目で非常に暑苦しい。
 おまけにやたらと酒臭い。
 心配してくれてたのは嬉しいが、そこはもっとこう、労りを持って接するべきだと思うぞ。寝起きに酔っぱらいの、しかもハゲとトカゲの抱擁とか勘弁してくれ。

 ……寝起きといえば、ビッグママはどうなった? どうにかなったのか?

 不快感から逃避するように視線を走らせ、状況を確認する。
 まず俺が寝かされているのは肌触りの良い織布の上だ。例によってシャンディー姉さんのお手製だろう。
 その姉さんはといえば少し離れた瓦礫に腰掛け、上一対の手で布を織りながら下一対の手でフライパン調理を行うという器用な真似をしていた。顔はこちらに向けての微笑み全開だ。
 アヤトラの奴もブランデーを入れた水筒片手に、優しい笑みを浮かべている。
 全員無事に生還か。あの状況を思えば出来すぎた結果だな。
 察するに、ここはスカベンジャーズ・マンションの跡地なのだろう。俺達のスタート地点とでも言うべき忌々しい迷宮は、突如起こった怪獣大戦争の煽りを受けて廃墟同然。ユ○スコも見限るような古い石材の寄せ集めと化していた。

「実体に戻ってるって事は、丸一日過ぎたのか。どのくらい寝てたんだ?」
「ととと、時計がねえから分かりやせんけど、ふつふつっ二日くれぇじぇねえですかねねね!?」

 そんなにか。道理で腹が減るわけだ。
 リザードにアームロックを極めながら確認したところによると、みんな結構早くに目を覚まして俺が起きるのを待っていてくれたらしい。

 ヨシノ達はと尋ねれば、まだ形を保っている下の階層や研究所の残骸を探索中との事だ。
 目的はお宝……ではなく、消息不明になったとかいう騎士団長に関する手掛かり。
 期待はできねえと思うけどな。
 三人娘も発見があるとは思っていないはずだが、それでも念のためにといった気持ちで動いてるんだろう。

「他に何か変わったことは?」
「ありましたよ! 聞いてください! オレ、やっと2レベルになったんです!」
「俺っちも俺っちも! よく分かんねーッスけど、成長したぁって感じで嬉しいですね!」

 ほほう、遂にこいつらもレベルアップか。
 まあ、あんだけの危険を掻い潜って1レベルのままってのはねえわな。並みの人間なら軽く二桁は死ねる行程だったし。

「そうかそうか! 実を言うと俺も今3レベルになったとこなんだよ!」
「わあ、おめとうございます!」
「そんじゃあ、快気祝いも兼ねて祝杯といきやすか!」
「おう、ヤケニクくうぞー!」

 俺は三人に手を引かれる形で立ち上がり、姉さんが調理に使っている焚き火の傍に移動した。

「おはよう。よく寝たわね。具合はどう?」
「空腹以外は異常なしだ」
「其れは何より。こちらも丁度、酒が尽きたところでな」

 ……別にいいけどよ。その歳で飲み過ぎるんじゃねえぞ。
 わざとらしく空の水筒を逆さにしてアピールするアヤトラに神ボトルを渡し、焼き上がったばかりの豚肉にありつく。
 味付けはブランデーだけだが、相変わらず旨い。空腹も手伝ってか自分でも驚くほどのハイペースで食が進んだ。
 肉、肉、肉、肉、時々キャベツ。
 湧き起こる穀類や緑黄色野菜への渇望を頭の隅に追いやり、とにかく胃袋に詰め込む。
 外に出たら真っ先にカルシウムを摂りたいところだな。いくら8歳児とはいえ、この身長はいい加減ストレスが溜まってならん。

「うめーうめー!」
「こら、少しは遠慮しろ! テメェは飯抜いてたわけじゃねえだろうが!」
「すぐに次が出来るから我慢しなさい。ゼイロくんはお兄さんでしょう」
「ぐぬぬぬ……!」

 ガキ扱いされるしよー。ロクなもんじゃねーや。

「へっへっへ、いいじゃねえですかい坊ちゃん。妹さんはですね、ず~~っと坊ちゃんの──ぐえええ!?」

 いや、リザードみたいに糸で首を絞められないだけマシなのかね?
 何を言おうとしたかは知りませんが、ご愁傷様です。お前の分も俺がいただいてやるからな。








 探索に出ていた三人娘ともう一人が戻ってきたのは、充分に食欲が満たされた後の事だった。
 もう一人ってのはモドキの母親な。忘れてたわけじゃねえんだが、あんまり考えたくなかったんだよ。
 ほら、何せ出会いがアレだったし……。

「ゼイロさん、そろそろお目覚めになる頃だと思っていましたよ」
「よう、聞いたぜ。あの魔獣に一発かましてやったんだってな」
「ん、まあ、そうなるのかね。おかげで寝込む羽目になっちまったみてえだけどよ」

 ウェッジなんかもう、震えを抑えて哀れなくらいに無理してる。
 姉さんも微妙に目が泳いでるし、平気そうなのはアヤトラだけか。リザードは裏方でラッキーだったな。

「正しい見解ですね。アストラル体も酷使が過ぎれば肉体と同じように長い休息が必要となります。
 今回はその程度で済んで運が良かったと言うべきでしょう」

「へえ、運がね。ちなみに最悪の場合は?」
「死にます」

 ……だと思ったよ。
 何の躊躇もないヨシノの返答に肩を落とす俺。そこにジェギルの豪快な笑い声が被さって、否応なしに静まりかけた場が和む。
 自分でも、あの虚脱感には寒気がしたからな。本当に一か八かだったって事か。
 最後だけじゃなく最初っから。精神世界に踏み込んでどうにかしようって試み自体が分の悪い賭けだった。 事前に説明もされてたし覚悟もしてたんだが、いざ体験してみて思い知ったよ。
 ありゃ成功率10%未満の世界だ。生還率はもっとずっと低い。もう二度とやりたかねえやね。

「ゼイロドアレクさん……ですね? 貴方の事はここに居る皆さんからお伺いしています」

 そんな事を考えて溜息をついていたら、モドキママに話し掛けられた。

「私はレイシャ・ガルン・ヨルム。ルゼリア北方フリスガルズの小部族、ガルンの民の長を務めております。
 この度は我が身の不覚から大変なご迷惑をお掛けしてしまい、真に申し訳ありませんでした。
 貴方の勇気あるご尽力には娘のカーリャ共々、心より感謝致しております」

 落ち着いて対面してみると意外や意外、恐ろしくまともな人である。
 むしろ知性的と言っていいだろう。姉さんお手製らしいワンピースドレスに身を包んだ姿は、気品漂う上流階級の婦人を想わせるものだった。
 とてもじゃないが、幼女モドキの母親には見えん。
 そもそもモドキ自体が人の子には見えねえんだけどな。
 ……ああ、でも顔のパーツは類似点たっぷりで、やっぱり親子か。

 そういや、第一印象も似てらぁね。
 どっちも理性を欠いた状態で俺を取って食おうとしてた。ひでぇ仕打ちだよ。普通ならトラウマどころの話じゃねえぞ。

「ゼイロでいいよ。礼もそれ以上は言わなくていい。俺もお宅の娘さんには色々と助けられたからな。貸し借りなしだ」

 ちょっとばかり嫌みなセリフが出そうになったが、抑え込んで謙虚に返す。

『お宅の娘さんはまるで野獣ですな!
 品性はアメーバ並みなくせして老いた猿のように狡賢い。その上、人間を餌としか思ってやがりません!』

 ──なんて、受け狙いでも言えるかっつーの。
 血の雨が降るわ。

「いえ、そういうわけには参りません。是非、私共の里にお越しください。
 生憎とシャイターンの襲撃により、お渡しできる物は限られているでしょうが、それでも──」

 なおも言い募るモドキママの言葉を遮る形で、大仰に首を振る。
 見ると、モドキ親子以外の全員が思い思いの態度やら表情やらで断りの意を示していた。
 ……けど、口には出してねえんだよな。
 説得は俺に任せたってか? クソッタレめ、面倒なこと押し付けやがって。

「その里ってのは……あー、え~~と……」

 縄張りを主張するのに、人間の干し首とかを飾ってたり?
 って、訊いてどうするんだよ!? そりゃ行きたくない理由にはなるけどさ。

「……雪国にあるんだろ?」
「はい。フリスガルズは大半が一年を通して雪に覆われた地ですが?」
「だったら遠慮しとくよ。雪はしばらく見たくねえんだ。寒いのも勘弁してほしい」

 咄嗟に浮かんだ断り文句だったが、偽らざる本音というやつである。
 極寒の精神世界で凍死寸前な目に遭っておいて、またすぐ雪国に行きた~いなんてアホは居ねえだろ。
 同じ体験をした連中も、みんな切実な顔で頷いてるしな。つまり全員の総意だ。絶対に行きたくない。百万ドル積まれたって嫌だ。

「私達もまだ迷宮の調査を終えてはいませんので。またの機会という事に」

「そうだな。レイシャ殿は一刻も早く同胞に無事を知らせなければならぬ身。
 感謝を貴ぶのは里を立て直した後でも良かろう。その方が我等としても気安く振る舞えるというものだ」

 更にタイミングを窺っていたらしいヨシノとソルレオーネに諭されて、モドキママは申し訳なさそうに頭を下げた。
 二人ともクソ長生きしてるだけあって会話の要所を押さえるのが上手い。的確なフォローだったと言えるだろう。
 ……俺を出汁に使った事を除けばな。
 今の流れだと、意固地なガキの我が儘に大人が配慮しましたよって構図になっちまうじゃねえか。
 みんな何とも思ってねえみたいだけど、当のガキはかなり恥ずかしいんだぞ。
 中身がいい歳した大人だからな!

「なんだ、うちにこないのか? おまえら、どこにかえるんだ?」

 しかし、そんな憤りも一瞬の事。
 モドキが発した疑問の声に、俺達エトラーゼは互いの間抜け面を見合わせた。

 何処に帰ればいいのやら……か。
 こっちが聞きたいくらいだよ。
 とりあえずはヨシノに頼んで外に出してもらうとして……マイアミ? 無理か。無理だな。
 地球は除外した方が良さそうだ。



 ◆ 前提条件達成 対象の説得に成功した事により 《交渉》技能を習得しました。





「元の世界にですか? ええ、帰れますよ」

 そして俺の時間は止まった。
 駄目元で聞いてみただけなんだが、まさか肯定されるとは……。

「ほほほ、本当に!? 地球に!? 地球に帰れるんですか!?」
「はい。諸々の準備に一月ほど掛かりますが、確かに帰還できます」

 ウェッジに詰め寄られるヨシノの調子は、さも当然と言わんばかり。
 この手の質問には慣れてるんだろう。白い毛並みには成功を収めてきた者特有の安心感が漂っていた。

「これまでに何人もの帰還を望まれるエトラーゼの方をお送りしてきましたし、
 私自身も幾度となく里帰りをしていますからね。……化け猫などと呼ばれて失礼な扱いを受けましたが」

 実績の安全保障。頼もしいねえ。
 世話なる事はねえだろうけど。

「化け猫ですかい。俺っちだったら、どういう扱いになりやすかね?」
「異星人かUMAだろうな。研究機関に高く売れそうだ」
「坊ちゃんだって分かりやせんぜ。その模様、どうやって誤魔化すつもりですかい?」
「模様って俺はシマウマか。誤魔化すも何も地球に帰らなきゃいいだけの話だろうが」

 自力で往復できるってんなら、考えてみてもいいんだがな。
 リザードにしても冗談で言っただけに過ぎない。
 帰るべき理由など、俺達に有りはしないのだ。

「えっ? お兄さんは帰りたくないんですか?」

「ああ、別に未練があるわけじゃねえしな。
 大体帰ってどうすんだよ? 俺達ゃ中身が同じだけの別人なんだぞ。
 戸籍は? 金は? 住む家は? 文字通りの身一つで、人間らしい生活なんざ夢のまた夢だ」

 俺の返事に渋い顔をするウェッジ。
 言いたい事があるのに上手く言葉にできねえって感じだな。うん、お前はもうちょっと勉強した方がいいぞ。

「もちろん、こっちでも俺達の立場は似たようなもんだろうさ。けど、地球とは事情が違う。分かるだろ?」

 少なくとも、こちらの世界ではエトラーゼの存在が認知されている。
 更にエトラーゼへの支援を進めている国家があるという。
 その二点だけで居心地は雲泥の差だ。
 まあ、化け物が居て魔法があって色々と危ないっていう欠点もあるけどよ。んなこと言ったら地球にだって危険は山ほどあるわけだし。大して変わんねえだろ。

「うむ、話に聞いた後世の日ノ本を見てみたくもあるが、一度死んだ某が還ると云うのもな」
「私もこんな身体じゃあね。帰ってもロクな目に遭わないでしょうし」
「俺っちもでさぁ。きっと解剖とかされると思いやすんで……」

 俺の意見に追従する三人も、さばさばとしたものである。

「いや、希少なサンプルだと解剖はもったいなくて有り得んだろう。
 多分、寿命で死ぬまで実験動物扱いじゃねえか。で、その後に解剖だ。死体は標本にされる」

「うわー! うわー! 聞きたくねぇー!!」

 自分以外の誰も帰るつもりがないと知ったウェッジはがっくりと項垂れ、寂寥を滲ませる溜息をついた。

「じゃあ、俺もいいです」
「そうか? お前なら日本に帰っても入管の世話になるくらいで済むと思うぞ」

 最終的にどうなるかは知らんがな。
 国籍不明で母国語ペラペラだから、下手したらテロリストとして始末されるのかね?
 でも、日本だからなあ。他の国だと臓器を抜かれて捨てられる可能性が高いんだが……結局は運次第か。

「あ、いえ、ただ家族に挨拶くらいはしておきたいかなあって思っただけですから。いいんです、本当に」

 どう見ても良くはなさそうだったが、俺達は敢えて何も言わなかった。
 そりゃ多少の意見は言うけどさ。決断を下すのは、あくまでもウェッジ自身なんだよ。
 帰るか帰らないか、そんな運命の選択に口を挟む筋合いなど誰にもありはしないのである。




 不景気面のハゲ頭を余所に、俺達は三人娘とモドキママにこっちの世界の事をあれこれと質問しながら、今後について話し合った。
 ──といっても、ヨシノの魔法で何処に送ってもらうかってだけの、要するに目先の話なんだがな。随分と時間が掛かったよ。

 近くに人里があるのは絶対条件として、そこに住まう住人の性質や風俗、大まかな気候や風土や食文化、娯楽施設の有無等々……。検討すべき点が非常に多いのだ。
 何しろ当面の拠点になるかもしれない集落を選定しようというのである。
 その上に〝未知の世界の〟と付けば、できる限りの情報を仕入れておきたいと思うのは当然の心理だろう。

 田舎は後々を考えると交通の面で苦労しそうだし、例え都会でも治安が悪いと生活に支障が出る。
 治安の良い所でも変なモンが主食だったら困るし、生け贄の儀式が頻繁に行われるような文化とかだったりしたら堪らない。
 どんなに発展した都市でも、エトラーゼや人間種族に対する理解がなければ始まらない。
 雪が積もるような土地は、全員一致で論外だ。

 もちろん現地を見学してから選ぶのが最善なんだが、そうすると候補地巡りでヨシノを引っ張り回さなきゃならん。
 騎士団長の捜索という最優先で果たすべき都合が三人娘にある以上、そこまで頼り切るのは厚顔無恥ってもんだろう。
 遠慮してるわけじゃなく、俺の矜持の問題でな。
 返せるかどうかも分からん借りを作るのは嫌なんだ。
 特に自分からお願いするなんてのは、物凄く。
 だから服の借りも早いとこ返さんと気が済まん。シャンディー姉さんは旨い酒をたらふく飲ませてもらったからもう充分だって言ってるけど、神ボトルの中身は無限だし、俺が苦労して手に入れた物でもないから、今一すっきりしないんだよなあ……。

 おっと、いけねえ。脱線しちまったか。
 とにかく経過を省いて結果だけ言うと、だ。

 行き先はリンデン王国の首都《リンデニウム》郊外の空き地と決まった。
 いきなり街中に現れると騒ぎになっちまうからな。先に脱出した百余名のご同輩も同じ場所に送られたらしい。
 ……そう、同じ場所。
 ヨシノお薦めの第一候補地だ。

 治安良好かつ交易が盛んな大都市で、エトラーゼを受け入れる下地があり、生活保障もバッチリ完備。
 気候風土、食文化、すべてにおいて問題なし。
 更に生きていくために必要な教育までもが無償で受けられるというのだから、とんでもない好待遇だ。
 こちらに来たばかりのエトラーゼにとっては、理想的な拠点となる事だろう。

 現に他の四人は最初からリンデニウム一択みたいな雰囲気だったしな。白熱していたのは俺だけだったと言っても過言ではない。
 積極的に情報を聞き出してたのは俺一人で、後はほとんど世間話に終始していやがったのだ。
 …………うん。
 まあ確かに、五百年も幽閉されてた三人娘と田舎部族の族長でしかないモドキママから得られる情報なんてのはたかが知れている。拠点選びの判断材料としては穴だらけも良いところだ。
 聞いても役に立つかどうかは分からない。
 ……というか、訊くのは俺一人で充分だったってか?
 こっちの世界の知識なんぞ、リンデニウムに着いてから学校でゆっくり習えばいいやってか?
 楽しやがって、チクショーめ!
 まったくの異境に旅立つってのに緊張感が足りん。足下すくわれても知らんぞ。

 結局、リンデニウム以外の候補を推せなかった俺が言うのも何だけどさ……。

 まとわり付いて離れない、嫌な予感がするんだよ。

 …………念のために、使える技能を増やしとくか。
 幸いな事にエトラーゼを千年もやってる化け猫様がいらっしゃるからな。習得条件を知るのは簡単だろう。



 ◆ 前提条件達成 該当する行為で他者の目を欺いた事により 《偽装》技能を習得しました。

 ◆ 前提条件達成 対象からアイテムを隠し通せた事により 《隠匿》技能を習得しました。

 ◆ 前提条件達成 該当する講義を受けた事により 《語学》技能を習得しました。

 ◆ 前提条件達成 該当する講義を受けた事により 《解読》技能を習得しました。

 ◆ 前提条件達成 該当する行為を受けた事により 《超常抵抗》技能を習得しました。








 そして、翌日。

「それでは皆さん、フリスガルズをご来訪の際にはガルンの里をお忘れなく」

 モドキ親子は俺達より一足早く、ヨシノの【転移門(トランスゲート)】という魔法で帰還する事になった。

 淡い輝きを放つ鏡のようなゲートの向こうには、逞しい針葉樹が点在する雪原が広がっている。恐らく、あれがフリスガルズ地方とやらの景色なのだろう。見るからに寒そうだ。
 お招きの誘いを断ったのは大正解だったな。

「凄いですねえ。魔法ですよ……」
「はぁ~、魔法だねえ」

 ゲートを眺めて呆けたように宣うウェッジとリザードの横で、思わず冷めた顔になってしまう。
 確かに、如何にもな魔法ではあるけどよ。

「お前ら、一度見てるんじゃなかったっけ?」
「ええ。でも、あの時は観察してる余裕なんてなかったもんですから」
「怪獣のせいで天井は落ちるわ、壁はボロボロ崩れるわ。この世の終わりかと思いやしたよ」
「なるほど、野郎二人で抱き合って泣いてたわけだな」

 お、図星だったか。
 俺は明後日の方を向く仲の良い二人を無視し、この後で世話になる予定の魔法に意識を戻した。

「反対側はまんま鏡だな。片側からしか入れねえのか?」
「はい。目的地の側からこちらの景色を窺う事もできません。一方通行のゲートですからね」

 ふむ、向こう側からしたら怪しい鏡っぽい物にしか見えないってわけだ。

「ウェッジ、日本のアニメにこれと似たようなのあったよな?」
「へ? ああ~……ああ、そうか! 〝どこ○もドア〟だ!」
「そうそう、ピンク色のドアだったから多分それだ。あのドア、反対側から見たらどうなるんだ?」
「どうなるんだって……えー? どうなるんでしょうね?」

 通過する際に人体の断面図が見えたりするんじゃないかと俺は想像してたんだが、日本人のウェッジも知らないのか。
 まあ、いいや。
 あっちはフィクションだからな。多少の疑問は大目に見られる。
 だが、現実に体験するとなると話は別だ。身の安全に関わる疑問を放り出すなんて真似は絶対にできん。
 このゲートは、そういった心配をする必要がないみたいで安心したよ。
 ……モドキ親子に先に試してもらう事で、使い心地なんかの確認もしっかり取れるだろうしな。
 よかったよかった。

「おい」
「ん? おおっ!? 何だ? どうした?」

 いつの間に忍び寄ってきたのか、グイグイと裾を引っ張るモドキを見下ろし、眼を合わせる。

「カーリャ、モドキじゃないぞ」

 そう告げるモドキの顔は、えらく真面目で、どこか拗ねているようにも見えた。

「カーリャだ。なまえでよべ」

 精神世界でのやり取りが尾を引いてるのかね?
 いくら心の中でとはいえ、モドキなんぞという失礼な呼び方をされていると知ってしまったわけだからな。この年頃の女の子には応えたのかもしれん。
 …………女の子か。

 俺は睨み返すかのような真剣さで、今までずっと気にも留めていなかったモドキの容姿を検めた。
 色の薄いサラサラボサボサ金髪、もちもちと滑らかな白磁の肌、感情豊かに輝くアイスブルーの大きな瞳と、どのパーツを取っても人並み以上。特に桜色を讃えた頬などは子供特有の愛らしさで一杯だ。
 ──が、総じて見ると躍動感が強く、活発な印象を受ける。
 敢えて一言で表すなら、小動物的な魅力を備えた女の子といったところか。
 何も知らないお気楽野郎共のお目々には、さぞ微笑ましく映る事だろう。
 ある意味、完璧な擬態だな。

 しかしそれでも、こいつが人間の子供だというのは依然として揺るぎない事実である。
 ただ秘められたモノが物騒すぎるってだけで、その本質は幼く無邪気に残酷で貪欲に……あくまでも年相応に出来ているのだ。

 ……だから一応、見た目通りの生き物ではあるんだよなあ。

「分かったよ、カーリャ」

 まあ、別に拘りやデメリットがあるわけでもなし。ここは素直に本人の意向に従うと致しますか。
 何気ない風を装って了承する俺にモド……カーリャは、発達した歯並びを見せつけるかのような笑顔を披露した。
 このくらいの年齢だと数本欠けているのが普通のはずなのだが、見事な全揃いである。
 可愛いか可愛くないかは各人の判断にお任せするとしよう。
 ちなみに俺は、肉を食い千切られるんじゃないかと思ったぞ。

「ツルツル! アヤヤ! ねーさん! トカゲ!」

 それから少しの間、カーリャはチョロチョロと別れの挨拶らしき行動をして回った。
 ウェッジは自然体で、アヤトラは鷹揚に、姉さんは頭を撫で撫で、リザードは悲鳴を押し殺して強張るといった感じで、見ていて中々面白い。彼女の事をどういう風に思っていたのかがよく分かる反応だ。
 けど、せめて名前で呼んでやれよ。
 自分の事は名前で呼べって言っときながら……あ、もしかして覚えられないのか? だったら指摘するのも気の毒だな。

「ゼイロ!!」

 ……………………はい?

「ゼイロ! またな!!」
「あ、ああ。達者でな」

 そうして出てきたのは、とても無難な別れの言葉。
 生憎と気の利いたセリフを返せる状態じゃなかったもんでな。いわゆる茫然自失ってやつだ。犬が初めて喋ったみたいな新鮮な驚きが、俺の身体を駆け巡っていたのである。
 一瞬で持ち直せたのは反骨心の成せる業とでも言おうか。我ながら呆れるほどの天の邪鬼ぶりだった。

「カーリャ、挨拶はもう良いのですか?」
「うん! かえろ、かあさま!」

 最後に深々としたお辞儀で場を締める、モドキママことレイシャさん。
 カーリャの奴もそんな母親を見習ってか、俺より小さな身体を折り曲げるようにして一礼。
 ある者は手を振り、ある者は軽く頭を下げ、またある者は涙を堪えて何度も頷く。
 別に示し合わせたわけでもないのに、皆が沈黙を守っていた。
 何も言わず、手を繋いでゲートの向こうへと渡る、親子の背中を見守っていた。

 三次元から二次元へ。水面に沈むような感覚で、実在の人間がスクリーンの中に入っていく。
 これが映画やアニメならもう少し幻想的な演出が入るのだろうが、生憎と現実の魔法は機能性重視で出来ているらしい。
 親子の移動は、余りにも呆気なく終了してしまった。

「……行っちゃいましたねえ」

 呟くウェッジも実感が湧かない様子。無理もない話である。
 だって、まだゲートに映ってるわけだからなあ。実際の距離は途方もないのかもしれんが、感覚的にはすぐそこだし。
 カーリャも訝しげというか、物足りなさそうにしてる。
 自分達がくぐり抜けたゲートを触り、引っ掻き、顔を押し付け……って、お前はカメラに気付いた動物か。音声無しの映像のみだから何言ってるのか分からんぞ。
 ドアップで見せられる、こっちの身にもなってくれ。

「おーい、これ、いつまで残ってるんだ? すぐにでも消してほしいんだが」

 一転して笑いに包まれる場の中で必死に堪えているヨシノに言うと、何故思い付かなかったのかとでもいう風に目を丸くして応えてくれた。
 段々と薄くなって消えていくゲート。映っているのはグニャ~っと歪んだカーリャの顔面。
 完全に消えた後には……魔力とやらの残滓なのだろうか? ほのかに煌めく粒子のような物が漂っていた。
 うむ、実に幻想的なエフェクトだ。
 このタイミングでさえなければ、素直な気持ちで見入っていたに違いない。

 まったくよー。勘弁してくれよー。台無しじゃねえかよー。


「ヨシノ、頼む。俺達もとっとと送ってくれ」
「また随分と投げ槍に仰いますね。まあ、いいですけれど」

 俺は胸中に渦巻く倦怠感を晴らすために、出発への期待を盛り上げる事にした。

「よぉーし! 行くぞ、お前ら!! 改めて人生の再スタートだ!!」

 ヨシノの詠唱で現れた新しいゲートを指差し、自分でも白々しいと思えるセリフを吐く。

「ほう、あれが南蛮の城か! 見事な物ぞ!」
「本当ね。空も綺麗で素敵だわ」
「ヒュ~ッ! まるで映画の世界ッスねえ!」
「あ、何かオレ、ドキドキしてきました!」

 続く四人のセリフまでもが白々しく聞こえるのは、多分気のせいだろう。
 そう、気のせい気のせい。重ねて言うと、気にするような余裕もなかった。
 ゲートの向こうの眺めに、眼を奪われていたんだからな。

 どんな印象を受けたかって?
 そりゃあもうアレだ。鮮烈の一言だ。
 棚引く雲に彩られた青空を見るだけで、熱いものが込み上げてくる。地面の茂る雑草の緑すらもが神々しい。さっき見た曇り空の雪景色とはわけが違う。彩り豊かに息づく風景がそこにあった。
 中世ヨーロッパの城塞都市を彷彿とさせるリンデニウムの外観も含めれば、もう丸っきり完全なファンタジー世界の出来上がりである。
 …………って、元からファンタジーだったな。
 だが本当に凄い。街を囲う石造りの城壁が左右に何処までも続いていて、地平線を覆い隠している。ゲートというスクリーンを通しての限られた景色だって事を差し引いても余りある、圧倒的な規模の建築物だ。
 もちろんそれだけじゃなく、城壁内にそびえる幾つかの高層建築物も素晴らしい。この距離からですら感じ取れる、歴史の重みと趣がある。
 ヨシノ達の話だと、こっちの世界の文明レベルは先進国でもせいぜい近世ってところらしいが、建築技術に関しては早くも修正が必要なようだな。
 早く間近でじっくりと拝みたいもんだ。

 正直言って、今の俺は景観に飢えている。
 良い景色をもっと見たい。美味い飯も食いたいし、柔らかいベッドで眠りたいし、風呂入りたいし、陽の光も存分に浴びたいし……うん、景観だけじゃねえや。
 クソダンジョンでは散々な不便を被ってきたからな。ひとまずのゴールを前にして欲求がピークを迎えそうなんだよ。
 俺ですらそうなんだから、他の連中はもっとだろう。
 もっともっと、うんざりしてる。
 ……いい加減にしてくれってな。


「全員、下がれェェェェェ――――ッッ!!!!」

 それに対し、俺は反射的に声を張り上げていた。
 正体を確かめる事もなく、緩んでいた気持ちを引き締め、大急ぎでゲートから距離を取る。

 初めは鳥か何かの影だと思った。
 ゲートからの眺めに差した、小さな影。
 しかし、それは徐々に大きくなっていった。徐々に形を取っていった。
 そしてついに、眼と眼が合った。
 覗いている。覗かれている。
 見えないはずの向こう側から、そいつはこちらを窺っていた。

 …………嫌な予感はこいつのせいか。
 自分の勘が恐ろしくなってくるな。こんなのばっかり的中しやがるしよー。まったく嬉しくねえ。
 無意識に身体が震え、酩酊したかのように視界が揺らぐ。
 うっはは、こりゃあやばい。
 ウェッジとリザードなんか呼吸不全一歩手前の状態だぞ。信じられんねえ重圧だ。

 ゲートの向こうの、そいつが笑う。
 俺も釣られて笑ってしまう。
 死神に魅入られるってのは、きっとこんな感じなんだろう。
 あれだけ恐ろしかったはずのシニガミが滓みたいに思えてくる。


 ビジュアルも、こっちの方が断然〝らしい〟しな。
 ……本当、綺麗な髑髏さんだよ。











あとがき


 今回はモドキとのお別れエピソードでした。
 適当に出したモンスターのはずだったんですが、気が付けばキャラクターになってましたね。
 かあさまは平時はまともな人です。娘と違ってハイソな感じ。

 そして、次回で長かった序章が終了します。
 本当です。



 ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■


 名前: ゼイロドアレク

 種族: ????  性別: 男性  年齢: 8

 LV 3  クラス: バーサーカー  称号: なし

 DP 12 (現在までに28P使用)

 HP 70/70(58+20%)  MP 38/38  CP 64/64

 STR 21(+5+1)  END 10  DEX 13(+2)  AGI 15(+3)  WIL 8  INT 4

 アイテム枠: 17/20

 装備: スパイダーシルクの子供用胴衣  〈Eグレード〉〈超軽量級〉
      スパイダーシルクの子供用下穿き  〈Eグレード〉〈超軽量級〉
      スパイダーシルクの子供用手袋  〈Eグレード〉〈超軽量級〉
      スパイダーシルクの子供用ブーツ  〈Eグレード〉〈超軽量級〉
      スパイダーシルクの子供用肌着  〈Eグレード〉〈超軽量級〉
      スパイダーシルクの子供用下着  〈Eグレード〉〈超軽量級〉
      スパイダーシルクの子供用靴下  〈Eグレード〉〈超軽量級〉

 防護点: 5(基本+1 特性+2 装備+2)

 習得技能枠: 27/27

 戦闘技能: 長柄武器 31.0(+10) 打撃武器 20.8(+10) 蹴打 17.4  気功術 15.4(+15) 回避 3.7
         投擲 1.6  組み打ち 0.1  超常抵抗 0.5

 一般技能: アイテム鑑定 21.5  生存術/雪原 13.0  書道 26.0  事務 10.0  跳躍 28 1
         観察 11.9  忍び 7.5  大道芸 20.1(+10) 探知 1.7  聞き耳 5.9
         気配感知 9.0  行進 2.3  呼吸法 5.8(+5) アストラル制御 2.1  交渉 15.4(+15)
         偽装 0.8  隠匿 0,7  語学 1.3  解読 1.1

 習得特技・魔法枠: 8/10(+4)

 特技: 激怒  [咆哮]  『覚悟Lv 1』  『突進Lv 1』  『早駆けLv 3』
      『力任せLv 1』  心頭滅却Lv 1  剛力招来Lv 1

 魔法: なし

 特性; 怒りの化身  美形  理想的骨格  多元素の血筋  活力の泉  烈なる気炎


 ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■



 20話終了時点での主人公ゼイロのステータスです。
 得られたDPは16です。HP+9 MP+5 CP+10
 【早駆け】をLv2に伸ばしました。クラスボーナスで強化されているので現在はLv3相当です。
 技能が一気に増えました。



 ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■


 現在の所持品  19/20

 パーソナル マップ  (72)
 フォーチュン ダイス  (471) DP取得のため4回振って12消費
 豊穣神の永遠のボトル
 特殊樹脂製のタワーシールド  (5) 〈Dグレード〉 〈軽量級〉

 丈夫で軽くて滑らかで愛が込められた高品質の スパイダーシルク製の背負い袋

 入)スパイダーシルクの子供用肌着  (5) 〈Eグレード〉 〈超軽量級〉 シャンディーからもらって5入手
 入)スパイダーシルクの子供用下着  (8) 〈Eグレード〉〈超軽量級〉
 入)スパイダーシルクの子供用靴下  (4) 〈Eグレード〉〈超軽量級〉 シャンディーからもらって5入手 1は装備

 入)ケタの干し肉  (37)
 入)他の袋4枚

 丁寧な作りの軽くて丈夫な スパイダーシルク製の背負い袋

 入)スマイリーキャベツ  (5)
 入)オミカン  (8) デザートに食べて1消費

 丈夫な革製の背負い袋

 入)陽光のカンテラ
 入)水筒 〈空〉
 入)丸い水筒 〈空〉 しこたま飲んで空っぽになりました。
 入)大きめの水筒 〈井戸水〉

 ヒール ストーン
 ヒール ストーン
 リフレッシュ ストーン (4)
 冒険者の松明  (32)
 火の付いた冒険者の松明
 麻製のロープ  (71)
 蜘蛛の歩みの秘薬  (8)
 蟻の力の秘薬  (9)
 蜂の一刺しの秘薬  (3)
 蝗の躍動の秘薬  (2)
 ケタ肉の塊  (24)
 月光鱒の切り身  (58)


 ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■



 アイテムは特に目立った変動はありませんね。姉さんに予備の肌着と靴下をもらったくらいです。
 あと、ガトリングで吹っ飛ばされた下半身の装備も補充されました。

 更新を喜んでいただける感想が多くて嬉しい限りです。
 定期的に投下するのは難しいですが、とにかく継続していこうと思います。

 よく感想で突っ込まれているアヤトラの前世ですが、ウェッジが自力で気付くことはないと思いますね。
 戦国マニアや歴史オタクでもなければ、KOEIの歴史ゲームもやっていない高校生でしたから。
 大河もほとんど見てません。
 そんな普通の体育会系の高校生に『毘沙門天の生まれ変わりを名乗っていた戦国武将の名前は?』と訊いても、まず正解は得られないでしょう。



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