話の中に名前がチラッと出ただけ。名前すら出ていない。そんな脇役達のその後やバックストーリー。
【妖怪警報】
・ゴサン
家を壊された可哀相な人。建て直した家は前よりボロくなった。
・ミラヤ
剛鬼により重傷を負ったが恋人の必死の看病で何とか一命をとりとめ、その後そのままゴールイン。
・ソナ
剛鬼に引き裂かれた村人。失血死した。
・イザク
死亡フラグを立てたにもかかわらず見事生き残った猛者。重傷の恋人も助かり、めでたく結婚。子宝にも恵まれ無病息災、最後は家族に看取られ自宅で静かに息を引き取った。
・ノヤ
血気盛んな若者。力自慢だったが剛鬼に吹っ飛ばされて右腕を失い、以降は慎重に行動するようになった。
【決闘と諸問題】
・余計な事を言った小妖怪
剛鬼と白雪の戦いを見て戦慄し、白雪を姉さんと呼んで再びボコボコにされた。しかし人妖大戦においてあやめと共に最後まで戦った勇敢な性格。
【文明開化八分咲き】
・あやめの兎
あやめに懐いている兎だが、寿命は普通なので死ぬ度に新しい兎に代わる。この兎は八代目。キューティクルが美しい。
【ヴォヤージュ1970】
・白雪にクッキーを盗られた使用人
借金で身を持ち崩した親に奉公に出された。侵入者に気付けなかったのでクビになるかとびくびくしていたが、永琳のとりなしで丸く収まってほっとした。スレンダーな体型の十八歳女。
【人妖大戦】
・フルアーマーの中年男
貫く程度の能力を持つ男。家族を妖怪に殺された。能力持ちのため月面移住権を持っていたが、復讐を理由に地上に残留。最期は自分が妖怪化したと錯覚して自殺した。
【神々の時代】
・下っ端神様
伝達する程度の能力を持つ。情報通信課に所属していたが、最近係長に昇進した。目指せ憧れのマイホーム。
【新米神様】
・イズミ
里長の愛娘。隣の家の病弱な男の子に気がある。彼の病が少しでも軽くなるようにと薬草学を学んでいる優しい娘。しかし結婚直前に彼は風邪をこじらせて逝ってしまい、生涯独身を貫いた。
・ホク
酒を造っている婆さん。白雪を敬う一方、孫のようにも思っていた。
【月日は百代の過客にして……】
・五代目巫女
真面目な性格の巫女さん。修行でも真面目。妖怪退治でも真面目。料理でも真面目だがポイズンクッキング。本人は努力しているのになぜか全く上達しなかった。白雪はもったいない精神で食べきったが喰えたもんじゃない。
【山の怪そこの怪】
・退魔師
いつも自信満々の老人。持ち前のポジティブシンキングと幸運で何度も大妖怪に襲われたのに百歳まで生き残った。本人は人徳だと主張していた。しかし最後まで三流だったのは御愛嬌。
【一時帰郷】
・チョメチョメしていたカップル
女の方が妖怪。「食べちゃいたいぐらい愛してるわ」と告白し、男は顔を赤らめてキスを返した。冷静に考えればこの女妖怪、割と洒落にならない台詞を言っている。
【妖怪掃討戦】
・美味しく頂かれた貴族
強きを助け弱きをくじく性悪男。ただし彼の息子は彼を反面教師として育ったおかげで非常に良識的。
【全四種コンプリート】
・屋敷の主
細かい事は気にしないマイペースな人。囲碁の腕は現代で言うプロ初段。石の取り合いを得意とする。
・怪しい大阪弁の妖怪
宮中に出没したと言われる油舐め妖怪。害は無い。菜種油が好きで魚の油は好まない贅沢嗜好。
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おまけ
能力はその発動性により三種に分類される。
・常時発動型
妖力や霊力によらず自動的に発動し続ける力。効果は常に一定。
運命を操る、人間を幸運にする、老いる事も死ぬ事も無い、紅葉を司る、豊穣を司る、厄をため込む、怪力乱神を持つ、心を読む、無意識を操る、探し物を探し当てる、財宝が集まる、など。
・任意発動型
意志により妖力や霊力を消費して発動する。消費量は影響を与える事象の程度により変動する。
また、体外干渉の場合は効果が対象の所持する力により軽減される。最もありふれた型。
主に空を飛ぶ、魔法を使う、闇を操る、冷気を操る、気を使う、火+水+木+金+土+日+土を操る、時間を操る、寒気を操る、妖術を扱う、魔法を扱う、春が来たことを伝える、手足を使わずに楽器を演奏する、剣術を扱う、死を操る、式神を使う、境界を操る、蟲を操る、歌で人を狂わす、狂気を操る、あらゆる薬を作る、永遠と須臾を操る、歴史を食べる、歴史を創る、密と疎を操る、毒を操る、風を操る、花を操る、距離を操る、水を操る、千里先まで見通す、奇跡を起こす、乾を創造する、坤を創造する、鬼火を落とす、病気(主に感染症)を操る、嫉妬心を操る、死体を持ち去る、核融合を操る、人間を驚かす、入道を使う、形や大きさを自在に変える事が出来る、水難事故を引き起こす、魔法を使う(身体能力を上げる魔法を得意とする)、正体を判らなくする、相手の真似をする、鍵や箱などを開ける、土水火風を操る、力を操る、惑わす、土を操る、歴史を書き換える、など。
・絶対発動型
基本的に力の消費が無く、防御や軽減をされない。任意発動か自動発動かは能力による。
ありとあらゆるものを破壊する(※例外。「目」を握り潰す際に一定量の魔力を消費し、防御や抵抗力ごと破壊する。筆者が体験済)、白黒はっきりつける、敵から逃げ切る、身を分ける、貫く、など。
博麗白雪著『不可思議な能力の法則・改訂五版』より抜粋。