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No.15302の一覧
[0] 【完結】リリカルなのは ~生きる意味~(現実→リリカル オリ主転生 最強 デジモンネタ)[友](2015/01/12 02:39)
[1] プロローグ[友](2010/01/04 15:51)
[2] 第一話[友](2010/01/04 15:52)
[3] 第二話[友](2010/01/04 15:55)
[4] 第三話[友](2010/01/05 00:19)
[5] 第四話[友](2010/01/17 13:53)
[6] 第五話[友](2010/01/17 14:31)
[7] 第六話[友](2010/01/24 12:46)
[8] 第七話[友](2010/01/31 15:55)
[9] 第八話[友](2010/02/07 10:27)
[10] 第九話[友](2010/02/14 15:40)
[11] 第十話[友](2010/02/21 11:01)
[12] 第十一話[友](2010/04/04 09:45)
[13] 第十二話[友](2010/04/04 09:46)
[14] 第十三話[友](2011/05/03 21:31)
[15] 第十四話[友](2010/03/28 07:45)
[16] 第十五話(前編)[友](2010/04/04 09:48)
[17] 第十五話(後編)[友](2010/04/04 09:49)
[18] 第十六話[友](2010/04/04 09:51)
[19] 第十七話[友](2010/04/18 07:24)
[20] 第十八話[友](2010/04/25 14:47)
[21] 第十九話[友](2010/05/02 21:59)
[22] 第二十話[友](2010/05/09 07:31)
[23] 第二十一話[友](2010/05/16 15:36)
[24] 第二十二話[友](2010/06/06 15:41)
[25] 第二十三話[友](2010/05/30 09:31)
[26] 第二十四話(前編)[友](2010/06/06 15:38)
[27] 第二十四話(後編)[友](2010/06/06 15:39)
[28] 第二十五話[友](2010/06/06 15:36)
[29] 第二十六話 (2013年11月14日 改訂)[友](2013/11/14 22:27)
[30] 第二十七話[友](2010/06/27 17:44)
[31] 第二十八話[友](2010/08/17 21:11)
[32] 第二十九話[友](2010/08/17 21:11)
[33] 第三十話[友](2010/09/19 16:35)
[34] 第三十一話(前編)[友](2010/09/19 16:30)
[35] 第三十一話(後編)[友](2010/09/19 16:34)
[36] 第三十二話[友](2010/11/07 14:58)
[37] 第三十三話[友](2010/12/05 15:37)
[38] 第三十四話[友](2010/12/05 15:36)
[39] 第三十五話[友](2011/01/16 17:21)
[40] 第三十六話[友](2011/02/06 15:02)
[41] 第三十七話[友](2011/02/06 15:00)
[42] 第三十八話[友](2011/03/13 18:58)
[43] 第三十九話[友](2011/03/13 18:56)
[44] 第四十話[友](2011/03/27 15:55)
[45] 第四十一話[友](2011/04/10 20:23)
[46] 第四十二話[友](2011/04/24 16:56)
[47] 第四十三話[友](2011/05/03 21:30)
[48] 第四十四話[友](2011/05/15 14:37)
[49] 第四十五話[友](2011/05/29 20:37)
[50] 第四十六話[友](2011/06/12 22:18)
[51] 第四十七話[友](2011/07/10 23:20)
[52] 第四十八話[友](2011/07/25 01:03)
[53] 第四十九話[友](2011/07/25 21:26)
[54] 第五十話[友](2011/09/03 21:46)
[55] 第五十一話[友](2011/10/01 16:20)
[56] 第五十二話[友](2011/10/01 16:27)
[57] 第五十三話[友](2011/10/01 16:19)
[58] 第五十四話[友](2011/10/30 20:17)
[59] 第五十五話[友](2011/11/27 20:35)
[60] 第五十六話[友](2013/04/21 19:03)
[61] 第五十七話[友](2013/04/21 19:00)
[62] 第五十八話[友](2013/04/21 18:54)
[63] 第五十九話[友](2013/08/22 00:00)
[64] 第六十話[友](2014/03/23 23:15)
[65] 第六十一話[友](2014/03/23 23:13)
[66] 第六十二話[友](2014/05/06 17:27)
[67] 第六十三話[友](2014/08/13 19:34)
[68] 第六十四話[友](2014/11/30 22:33)
[69] 第六十五話[友](2014/12/31 20:29)
[70] 最終話[友](2015/01/12 02:26)
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[15302] 第二十二話
Name: 友◆ed8417f2 ID:11075f73 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/06/06 15:41
第二十二話 守護騎士VS魔法少女Rリベンジ





【Side 桜】





特訓を始めて一ヶ月。

自分で言うのも何だけど、私達は、かなりレベルアップしたと思う。

なのはやフェイトにも、新しい魔法を覚えさせたしね。

ユーノも、リニスとプレシアさんに専用のデバイスを作ってもらったし。

それにしても、この一ヶ月、ユウの姿を見るのは歯痒いものがあった。

その、もっとも例たる出来事が、蒐集を始めて2週間位経ったある日のこと・・・・・




学校での算数の授業の時、ユウは居眠りをしていた。

今までは、何時も眠そうにはしていたが、決して居眠りはしなかった。

でも、それは仕方ないと思う。

いくら強くて大人の精神を持っているといっても、身体はまだ8歳の子供なのだ。

夜遅くまで蒐集しているため、どうしても睡眠時間が削られる。

大人なら大丈夫だっただろうが、子供の身体では辛い。

よって、授業中に睡魔が襲ってきて、我慢できずに眠ってしまったのだろう。

問題は、授業中に眠ってしまう事が1回や2回ではなく、ほぼ毎日眠っているという事。

それには、流石の先生も我慢の限界に来たらしい。

突然黒板に数式を書き出す。

書かれた数式は、

《2x+6=12》

私はそれを見て唖然とする。

先生が書いたのは簡単とはいえ方程式。

小学生が習うものではない。

実際に多くの・・・・・・というか、私以外のクラスメートは全員首を傾げている。

そして、先生はユウに近付いていくと、教科書でポンポンとユウの頭を軽く叩き、

「利村君、起きなさい」

ユウを起こす。

「・・・・・んが?」

ユウは目を覚ますが、まだ寝惚けているようだ。

「利村君、黒板の問題をやってみなさい」

先生にそう言われ、ユウは少々ふら付きながらも立ち上がり、黒板に向かっていく。

先生からしてみれば、ここで分からない問題を出し、普段の授業の大切さを理解してもらおうという魂胆なのだろう。

そして、普段のユウならそれを理解し、ここで「わかりません」と答えるはずだった。

でも、ここで問題が出た。

ユウは現在寝惚けており、まともな思考が出来ていない。

よって、ボーっとして黒板の問題を見た後、

《x=3》

と、正解を書いてしまった。

「せ、正解です・・・・・・」

先生は呆気に取られた表情で呟く。

流石に小学3年生が中学生レベルの問題を解けるとは思ってなかったのだろう。

そして、少しした後、

「・・・・・・・あ」

正気に戻ったユウが、自分の仕出かした事に気付いたらしい。

ユウの頭に、でっかい冷や汗が見えた。






とまあ、こんな事もあり、私達の修行にも身が入る。

そして今日、いよいよリベンジを果たす時が来た。

「それじゃあ、フェイト、桜、なのは、それにユーノとアルフも頑張ってね」

アリシアがそう言う。

「ええ、アリサ、すずか、アリシア。本当にありがとう」

アリサ、すずか、アリシアは、私達が修行をしているとき、飲み物の差し入れをしてくれたり、簡単なマッサージなどをしてくれたり、私達の修行を支えてくれた。

「どういたしまして」

「アンタ達は、ユウ達に目に物見せてやりなさい!」

すずかとアリサがそう言う。

「うん!」

「本当にありがとう!」

なのはとフェイトもお礼を言う。

そして、ユーノが転送のための魔法陣を描いた。

私達は、その魔法陣に入る。

その場に光が満ち、私達は転送された。





【Side Out】







蒐集が始まってから、一ヶ月と一週間。

正直、デバイスが直った途端になのは達が再戦を申し込んでくると思ったんだけど・・・・・・

この一ヶ月、何の音沙汰も無い。

あいつらの性格から、諦めるってことはありえん。

一体何やってるんだか。

まあ、それは置いといて、今日も俺達は蒐集に来ている。

今日は砂漠の無人世界。

もしかして、アニメでやってたあの砂漠か?

と、そんなことを考えていると、

――ドォン!

と、目の前の地面が爆発したように吹き飛び、そこから巨大なワームのような生物が姿をあらわす。

アニメにも出ていたあのワームだ。

シグナムやヴィータでも苦戦したらしい相手。

そんなことを考えていると、そのワームが襲い掛かってくる。

俺達がその場を飛び退くと、ワームは俺達がいた場所に突っ込む。

「紫電・・・・・・一閃!!」

「ラケーテン・・・・・・・ハンマーーーーーッ!!」

シグナムとヴィータが攻撃を仕掛ける。

――ズシャ! ドゴン!

斬撃と打撃を喰らったワームは仰け反る。

だが、直ぐに体勢を立て直した。

「何っ!?」

「効いてねえのか!?」

シグナムとヴィータが驚愕する。

「あれだけの巨体だ。対人攻撃では効果が薄い」

クライドさんが冷静に分析してそう言った。

「それなら!」

俺は、アイシクルを起動させ、バリアジャケットを纏う。

「喰らえ!」

俺は前面の武装を展開し、ミサイルを放つ。

ミサイルはワームに直撃し、見事に凍りつかせた。

「やっぱすげぇ・・・・・・・」

ヴィータが呟く。

「ああ・・・・あれ程の巨体をあっさりと氷付けにするとは・・・・・・見事と言う他無いな・・・・・」

シグナムも感心したように呟いた。

「シャマル、蒐集を」

俺はシャマルに呼びかける。

「え?あ、はい!」

シャマルは呆けていたのか、慌てて旅の鏡を発動させ、ワームから蒐集を行なう。

「蒐集完了。これで170ページを越えたわ」

シャマルがそう言う。

170ページか。

大分遅いペースだけど、管理局にばれない様に細心の注意を払ってるから仕方ない。

まあ、もう直ぐ夏休みだから、その時にどれだけ稼げるかだな。

出来れば夏休みの間に500ページ近くまでは行っておきたい。

守護騎士達には、今年いっぱいがタイムリミットと説明したが、この世界には、アニメではいなかったクライドさんがいる。

クライドさんが居る分、はやての魔力が余分に侵食されている可能性があり、単純計算なら、タイムリミットは約1ヶ月半早まる事になる。

だから、11月中旬までに・・・・・

出来れば、余裕を見て10月中には完成させたい。

と、そんなことを考えていると、目の前に転送用の魔法陣が浮かび上がる。

其処から現れたのは、言わずもがな、なのは、桜、フェイト、アルフ、ユーノの5人。

すると、桜が口を開く。

「ユウ、私達が何しに来たかぐらい、分かってるわよね?」

「そりゃあな。俺はもっと早く来ると思ってたんだけど?」

俺はそう返す。

「そんな直ぐに行っても、返り討ちに遭うのが目に見えてたからね。けど、遅れた分、前の私達と同じと思わないほうが身の為よ」

桜は自信満々にそう言った。

「ははっ・・・・・凄い自信だな」

俺は思わず苦笑する。

「リベンジってわけか・・・・おもしれぇ!」

ヴィータがグラーフアイゼンを突きつけながら言う。

「フッ・・・・・この一ヶ月で何処まで腕を上げたか見せてもらおうか」

シグナムもやる気満々である。

「じゃあ、ルールは前と一緒って事で」

俺はそう言って、その場から下がる。

なのは達はシグナム達を見据えると、

「じゃあ、私達の新デバイスのお披露目よ!」

桜が叫んだ。

なのはがレイジングハートを掲げる。

「レイジングハート・エクセリオン!!」

フェイトがバルディッシュを掲げ、

「バルディッシュ・アサルト!!」

自分の相棒の名を叫ぶ。

この2人はアニメと同じ。

続いて桜がレイジングソウルを掲げ、

「レイジングソウル・バースト!!」

新しいレイジングソウルの名を叫ぶ。

更には、ユーノも緑色のひし形の宝石を掲げた。

え?

これには俺も驚く。

「レジェンド!」

ユーノが叫ぶ。

「「「「セーット!アップ!!」」」」

4人はデバイスを起動させ、光に包まれる。

やがて光が収まり、4人の姿が見える。

なのはとフェイトのデバイスとバリアジャケットは、アニメの物と同じ。

桜はなのはの物の色違い。

ユーノは黄土色のインナーに、金の鎧、籠手、具足というド派手なもの。

そして、緑色のひし形の宝石が2つ、ビットのように浮遊している。

「おいおい、ユーノの奴派手だな・・・・・」

俺は思わず呟く。

っていうか、どっかで見たことあるような色合いなんだけど・・・・・・なんだっけ?

俺はそう思ったが、戦闘が始まりそうだったので、頭を切り替えた。

「おら!いっくぞーーーー!!タカマチ何とかぁーーー!!」

ヴィータがそう叫びながら、ラケーテンハンマーでなのはに殴りかかる。

「なのはだってばぁーーーーっ!! な!の!は!」

なのはは思わずヴィータの言葉にツッコミを入れてしまう。

しかも無防備に。

ヴィータは容赦なくラケーテンハンマーを振り下ろした。

だが、

――ガキィ!

ヴィータのラケーテンハンマーは、“緑色”のラウンドシールドに止められる。

「何っ!?」

ヴィータは驚愕の声を漏らす。

見れば、ユーノの傍で浮遊していた宝石の1つがなのはの前にあり、それがラウンドシールドを張っている。

「私達はまだ、1対1であなた達に勝てるとは思ってないから! だから、私達は“皆”で、“あなた達”に勝つよ!」

なのははそう叫び、レイジングハートを構える。

「アクセルシューター!!」

なのはは、12発もの魔力弾を同時に放つ。

アクセルシューターは、目の前に張られていたラウンドシールドを避けるように動き、守護騎士達に襲い掛かる。

「やらせん!!」

ザフィーラが、皆を守ろうと前に出ようとするが、

「おっと、アンタの相手はアタシさ!」

ザフィーラに向かってアルフが殴りかかる。

ザフィーラは、アルフの拳を受け止めた。

「アンタの防御力は厄介だからね。アンタを引き止めておくのがアタシの役目さ!」

アルフが、ザフィーラを他の守護騎士から引き離すように攻撃を加える。

「ぬぅ!そう簡単に行くと思うな!!」

「ハン!そのセリフは、これを受けてから言いな!」

アルフは構え、右腕を振りかぶる。

「むっ?」

ザフィーラは身構えた。

そして、アルフは拳を握り締める。

「獣!」

アルフが叫ぶと、右手に魔力が集中していく。

「王!」

って、ちょっと待て!

まさか・・・・・・

俺の混乱を他所に、アルフは右手を繰り出した。

「拳!!」

突き出したアルフの右拳から、狼の頭を模した魔力波が放たれる。

うぉい!?

何故に獣王拳!?

まあ、本場の獣王拳は獅子の頭なんだけど・・・・・・

アルフの放った獣王拳は、ザフィーラに向かって飛んで行く。

ザフィーラは、驚いたものの、障壁を張って防ごうとした。

だが、

――ビシッ

と、障壁に罅が入る。

「なっ!?」

ザフィーラが驚愕の声を漏らした。

おいおい、バリアブレイクのオマケ付きかよ。

そして、障壁は砕かれ、ザフィーラは爆発に呑まれる。

「どんなもんだい!」

アルフはそう叫ぶ。

すると、爆煙の中からザフィーラの姿が現れる。

「・・・・・我は盾の守護獣ザフィーラ・・・・・この程度の攻撃でどうにかなる程・・・・・柔じゃない!!」

ザフィーラは、そう叫んでアルフに向かって殴りかかる。

「ハッ!上等!!」

アルフも拳を繰り出す。

2つの拳はぶつかり合い、衝撃を撒き散らした。




一方、他の守護騎士達は、

『『Panzerhindernis.』』

ヴィータとシャマルは全方位障壁を張って、アクセルシューターの嵐を防ぎ、シグナムとクライドさんは回避と迎撃を繰り返していた。

アニメでは、アクセルシューターでヴィータの障壁に罅が入ったが、ヴィータとシャマルに向かう数が少ない所為か、まだまだ余裕そうだ。

更に、シグナムとクライドさんがアクセルシューターを撃ち落しているため、どんどん魔力弾の数が少なくなっている。

だがその時、フェイトが複数の魔力弾を生み出す。

「プラズマ・・・・・」

フェイトの言葉から、俺はプラズマランサーでの攻撃と思っていた。

だが、

「・・・・・シュート!!」

違った。

うぉい!

お前もかフェイト!

プラズマシュートって、マグナモンかよ!

放たれた魔力弾は、シグナムとクライドさんを狙っていた。

それに気付いたクライドさんは、直ぐに急上昇して攻撃範囲から逃れ、シグナムは魔力弾を弾き返そうとレヴァンティンを振りかぶる。

タイミングを合わせ、気合を込めてレヴァンティンを薙ぎ払うように振る。

そして、レヴァンティンの刃が魔力弾に触れた瞬間、

――ドゴォ!ドドドォン!

爆発を起こした。

他の魔力弾も、誘爆してシグナムの近くで爆発する。

「ぐあっ!!」

シグナムは苦しそうな声を上げる。

シグナムは、痛みを堪えて、何とか目を開く。

その視界には、

『Haken Form.』

「はぁああああっ!!」

バルディッシュのハーケンフォームを振りかぶるフェイトの姿。

「くっ!」

『Schlangeform.』

シグナムも、迎え撃とうとレヴァンティンのシュランゲフォルムを起動させる。

――ドゴォン!

魔力の衝突による爆発が起こる。

更に、上空に逃れたクライドさんには、

『Load Cartridge.』

クライドさんの更に上で、レイジングソウルを振り上げている桜の姿。

そして、そのレイジングソウルには、白銀の魔力光が、まるで剣の様に纏われている。

「スプレンダーブレード!!」

桜はレイジングソウルを振り下ろす。

そこから放たれる魔力斬撃。

インペリアルドラモンの技・・・・・・・

テメーもか桜・・・・・・・っていうか、テメーだろデジモンの技フェイト達に教えたの!

その魔力斬撃の直撃を受けて、爆煙に包まれるクライドさん。

だが、

『Stinger Ray』

爆煙を切り裂いて、数発の魔力弾が桜に向かって放たれた。

しかし、その魔力弾は、桜に届く前に緑色の障壁によって阻まれる。

いつの間にか、ユーノのビットの1つが桜の前に来ていた。

そして、良く見れば、先程激突したフェイトとシグナムも、シグナムは爆発に吹き飛ばされ、若干のダメージを負っていたが、フェイトは桜と同じようにユーノのビットが障壁を張った事により、ほぼ無傷だった。

なんつーか、息合いすぎだぞ。

「シグナム!クライド!」

シャマルが、少なくなった魔力弾を掻い潜り、2人のサポートに回ろうと2人の元へ向かおうとした。

しかし、

「シルバーブレイズ!!」

緑色の魔力弾が飛んでくる。

「はっ」

シャマルは、それを間一髪避ける。

シャマルが魔力弾が飛んできた方を向くと、ユーノがいた。

つーか、ユーノ。

どっかで見たことある色合いだと思ったら、ペガスモンかよ。

それからお前が攻撃魔法使う所見たのなんてアニメを通して初めてだぞ。

まあ、威力はアクセルシューター1発分ぐらいだったけど・・・・・・

それでも牽制ぐらいには使えるか。

シャマル相手ならそれで十分だし。

「シャマル!」

障壁を張りながら、ヴィータが叫んだ。

「よそ見してる暇は無いよ!ヴィータちゃん!!」

そう叫んだのは、いつの間にかレイジングハートをバスターモードに変形させたなのは。

なのはは、バスターモードを構え、

「いくよ!レイジングハート!!」

『Yes, Master.  Load Cartridge.』

レイジングハートは、カートリッジを2発装填する。

なのはは、ヴィータに標準を合わせる。

「これが!桜お姉ちゃんから教わった新魔法!」

レイジングハートに魔力が集中する。

「ポジトロン!レーーーーザーーーーーーーーーーッ!!」

放たれる砲撃。

しかも、ただの砲撃ではなく、砲撃自体に回転が加えられている。

ならば、威力・・・・特に貫通力はディバインバスターの比ではない。

「いいっ!?」

ヴィータは思わず声を漏らす。

ポジトロンレーザーがヴィータの障壁にぶち当たる。

その瞬間、一瞬にして障壁に罅が広がり、

「や、やべぇ!?」

ヴィータは、瞬間的にその場を離脱する。

その一瞬後に、障壁は破られた。

標的を失ったポジトロンレーザーは、そのまま一直線に突き進む。

それは、十数キロ先まで届き、クッキリと砂漠に軌跡を残した。

「マ、マジかよ・・・・・」

驚愕するヴィータ。

なんとまあ・・・・・しかし、今の威力なら、スターライトブレイカーも貫通するんじゃねえのか?

射程も飛躍的に延びてるし。

アニメでヴィータを狙った時の距離は、多く見積もっても数キロ。

今のは軽く十キロ超えてるし。

まあ、本物のポジトロンレーザーは、東京から北海道や九州まで届いてたけど・・・・・・

それにしても、あいつらは連携が格段に上手くなってる。

恐らく1対1なら、まだ守護騎士が勝つ。

でも、今のあいつらは、お互いの能力をしっかりと把握して、それぞれの攻撃が次の攻撃に繋がっている。

そうは言っても、まだ荒削りは否めないが、そこは、ユーノがしっかりとフォローしている。

つーかユーノ。

デバイスを手に入れたからか、鉄壁に磨きがかかってるな。

あ、ヴィータのラケーテンハンマーと、シグナムの紫電一閃と、クライドさんのスティンガースナイプ同時に受け止めてら。

正確には、ラケーテンハンマーを自分が発生させたラウンドシールドで。

シグナムとクライドさんの攻撃を、ビットのシールドで受け止めている。

防御なら、ザフィーラと同等?

いや、それ以上か?

「レイジングソウル!ブラストモード!!」

桜がレイジングソウルに呼びかける。

『Blast mode.  Drive ignition.』

レイジングソウルが、レイジングハート・バスターモードにそっくりの形態に変形する。

それを見たクライドさんが、

『Blaze Cannon』

桜に向かって、先に砲撃を放つ。

だが、桜は冷静にブレイズキャノンを見据えると、カートリッジを2発ロード。

「ポジトロンレーザー!バージョンF!!」

なのはと同じ砲撃・・・・・いや、なのはのポジトロンレーザーよりも、高回転で高密度のポジトロンレーザーを放った。

桜の放ったポジトロンレーザーは、一方的にブレイズキャノンを蹂躙していく。

恐らく、射程を犠牲に威力を高めたものなのだろう。

ただ、射程を犠牲にしているとは言っても、ディバインバスター並みの射程はある模様。

魔力制御が難しそうだな・・・・・・

因みに桜よ。

バージョンFのFは、ファイターモードのFなのか?

クライドさんは、数発カートリッジをロードするが、ポジトロンレーザーは全く衰えることなくブレイズキャノンを押し切った。

「くっ!」

クライドさんは咄嗟に避ける。

その時、

――ドン

「なっ?」

クライドさんの背中に何かが当たる。

クライドさんが振り向くと、

「何っ!?」

シグナムが同じく驚いた顔でクライドさんを見ている。

いや、シグナムとクライドさんだけではない。

ヴィータとシャマルもいつの間にか一箇所に誘導されていた。

「そぉれぇっ!!」

「ぐぉおおっ!!」

その時、狙ったように(実際、狙ったのだろうが)ザフィーラがアルフに吹き飛ばされて4人と同じ場所に集められる。

「ユーノ!!」

桜が叫んだ。

「分かってる!!」

ユーノが応えると、2つのビットを操る。

ビットは、光に包まれ交差すると、バインドが発生する。

「サンクチュアリバインド!!」

ええぃ、桜!

そんなものまで教えたのかよ!

サンクチュアリバインドは、5人纏めて縛り上げる。

「しまった!」

シグナムが叫ぶ。

「なのは!フェイト!やるわよ!」

「「うん!」」

3人が空中に集まり、それぞれのデバイスを掲げる。

すると、3人の頭上に、桜、白銀、金の3色が交じり合った巨大な魔力球が生み出される。

込められている魔力は、スターライトブレイカーの約1.5倍。

それでも、3人で作り出しているので、溜め時間は半分以下。

考えたなあいつら。

そして、

「「「メガ・・・・・」」」

3人がデバイスを振り下ろすと同時に、

「「「・・・・・デェェェス!!!」」」

巨大な魔力球が眼下に放たれた。

――ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!

凄まじき大爆発が起こる。

正直予想外。

まさかここまでやるとは・・・・・・

ある程度戦えれば蒐集に連れてっても大丈夫だとは思ってたが、5人で戦ったとは言え、ほぼ完勝に近い。

まあ、約束通り蒐集に連れて行くが、一言だけ言わせて貰おう。








やりすぎだテメーら。









あとがき

やりたい放題やった二十二話でした~。

あるぇ~?

ユーノが超鉄壁に。

実際、ユーノが居なかったら、勝てません。

威力はなのは達が上でも、戦い方は守護騎士のほうが格段に上です。

ユーノの鉄壁の防御があったから、ここまで完勝できたのです。

そして、デジモンネタが大量に出てきました。

フェイトにエクストリームジハードを使わせたかったけど、場面がなかった。

まあ、ちょっとは自重したほうがよかったかな?

ともかく、次もがんばります。





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