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No.1479の一覧
[0] 紅蓮の珠[タカノスケ](2007/05/08 19:50)
[1] 第二話  奇妙な山[タカノスケ](2007/05/09 01:55)
[2] 第三話  紅の珠[タカノスケ](2007/05/10 01:02)
[3] 第四話  はじまり・・・[タカノスケ](2007/05/10 22:30)
[4] 第五話  親友[タカノスケ](2007/05/12 22:07)
[5] 第六話  平和のとき[タカノスケ](2007/05/14 21:34)
[6] 第七話  復讐[タカノスケ](2007/05/17 18:41)
[7] 最終話  紅[タカノスケ](2007/05/19 18:36)
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[1479] 紅蓮の珠
Name: タカノスケ◆e7d50241 次を表示する
Date: 2007/05/08 19:50
 慶長5年(1600年)、この年は関ヶ原の戦いが起き、日本各地でも戦乱が起こっていた。

―京都、福知山城城下

 辺りの家は火が回っており、黒煙でほとんど先が見えなかった。ここに今二人の武士がやってきた。

 「むう・・・わしもここまでかもしれんのう・・・・・・」
 福知山城城主、小野木重勝は右肩に銃弾を受けており今にも倒れそうな状態であった。

 「殿!我らの城はすぐそこにございます!」
 重勝の家来、小田平蔵がそういうと、


 「いや、わしはこの寺で自刃する。おぬしに・・・頼みがある・・・」
 そう言うと、重勝は首に付けていた数珠を外した。その数珠は、紅くて不思議な雰囲気を出す数珠だった。


 「この数珠を・・・わしの・・・墓に埋めてくれぬか。これは先祖代々受け継いできた・・・家宝じゃ」

 「なりませぬ!お逃げください!」

 「頼む・・・これがわしの最後の願いだ・・・」

 「・・・・・・くっ、必ず・・・必ずこの数珠を殿のもとに・・・・・・」

 「・・・頼んだ。では行くがいい。戦火が治まったのち、わしの遺体と共に葬ってくれ・・・・・・」


 そして平蔵は数珠を受け取り、急いで重勝の前から去っていった。重勝は、短刀を腹に刺し、逝った・・・・・・。


 「はぁ・・・はぁ・・・とにかく・・・この数珠を守らねば」
 平蔵は街を出て、山の中を走り、近くの農村まで来ていた。

 「この村で戦火をやり過ごそう・・・」

 この村には、当然のことながら戦が起こっているので村人は一人もいなかった。
 平蔵は家屋の中で少し横になっていると、


 「おい!おらんではないか!」

 「しかし、今この村に入っていくのを見ましたが」

 「とにかく探せい!」

 外には敵兵が20から30人いた。


 「ここにいては見つかる・・・・・」
 そう思って、平蔵は家屋の裏口から出ようとしたが、すぐに敵兵に見つかってしまった。

 「ここで拙者が死んでも・・・殿の魂は渡さん・・・・・・」

 その瞬間、平蔵の首は切り落とされた・・・・・・糸が切れた数珠はバラバラになりながらも、吸い込まれるように地面に潜っていった・・・・・・・・















             第一話  旅行

―現代、2007年

 季節は夏になり、セミの鳴き声が鳴り響き、暑さで人々は汗だくになりながらも登校、出勤をしていた。

 「いってきま~す!」


 一人の学生が家を飛び出してきた。名前は前田孝之、高校2年生。趣味は走ることで、そしてかなり足が速い。                                            
 「お、麗奈じゃねえか」
 「あ、おはよ~孝之君」

 孝之の家の数軒先にある家から出てきた少女。名前は赤坂麗奈、目はパッチリ、髪は肩まである。かなりの美少女だ。孝之とは幼馴染である。

 「昨日のドラえもんの映画面白かったなー」

 「あ、あたし見てないな~」

 「なに!見てないのか! 昨日のドラえもんはな・・・」

 そうやって、孝之はドラえもんを語りながらを学校に向かっていった。                                                                                                                              

    
 学校に着き、二人は同じクラスなので教室にほぼ同時に入っていった。

 「おやや~お二人さん、いつも一緒であついね~」
 二人を冷やかすように話しかけてきた女性は、早坂凛。腰ほどまである髪とは裏腹に少々男勝りだ。

 「あ、凛ちゃんおはよ~」

 「か、勘違いすんな! 俺たちはそんなんじゃないって言ってるだろ!」

 「あははは~真っ赤になっちゃって~。いつもの冗談じゃない~」
 凛が真っ赤になっている孝之を笑っていると、後ろから大柄な男が近づいてきた。

 「またやってんなー」

 「お、よう健二」

 その男の名前は中川健二、孝之とは小学校からの付き合いがある、そしてナルシストな面がある。これら4人は仲良しメンバーだ。

 「やれやれ、よく飽きないもんだぜ」

 「これは日課みたいなもんだからね~~」
 凛はにやにやしながら言った。

 「そういえば、明日からの旅行は大丈夫かな~?」
 麗奈が心配そうな顔で言った。


 孝之たちは、翌日から夏休みだったのでみんなで一泊二日の旅行に行く予定になっていた。

 「ん?何を心配してるんだよ?」

 「なんかね、昨日から胸騒ぎがしてて・・・・・・行っちゃいけないような気がするの」

 不安そうにしている麗奈を見て凛は、

 「だ~いじょうぶよ!なんたってあたしが付いてるんだから。熊でもなんでもかかって来いってのよ!」
 凛は見た目は細身だが、力は男にも負けないほどであった。


 「本当に熊を倒しそうで恐ろしい・・・」
 孝之は怖いものを見る目で凛を見ていた。

 「ま、とにかく明日は朝8時集合だから、遅れんなよ~」
 そう言って健二は自分の教室に帰っていった。

 同時にチャイムが鳴り、一時間目の時間になった。

 一時間目はHRで、孝之たちは通知表を受け取った。そんなに頭が良くない孝之は浮かない顔をしながら受け取った。
 「ぐっ、これはひどい・・・・・・」

 「あれれ~?孝之君、顔色悪いですね~」
 凛が冷やかすように話しかけてきた。

 「け、欠点が無いだけまだましだ! そういうお前はどうなんだよ!」

 「孝之よりはいいに決まってんじゃない~」

 「見せてみろよ!」
 見ると、そこまで良くはないが明らかに孝之よりは上だった。

 「負けた・・・」

 「ふっふっふ、あんたがあたしに勝つには100年早いわよ!」

 その後、麗奈の通知表も見してもらったが、麗奈はクラスで上位の成績なので孝之はさらに落胆することになった。










                              
―放課後

 「あ~~やっと終わった。明日から夏休みだぜ! ヤッホー!」
 孝之は喜びのあまり教室を走りまわったが、机に掛けてあるカバンに引っかかり顔面からこけた。

 「痛ってー! 痛えなこのカバンめ!」

 「なにカバンに文句言ってんのよ。しかもそれあんたのでしょーが」

 「おおほんとだ。もう少しで自分のカバンに蹴りをいれるとこだったぜ」


 ようやく落ち着いた孝之は、帰り道が違う凛と別れ、麗奈と一緒に帰っていった。

 「ところでさ~さっき言ってた胸騒ぎって、今もするのか?」

 「ううん、もう大丈夫。そんなこと気にしてたら楽しくなくなるもんね」
 麗奈は笑顔でそう言った。

 「ん・・・そっか、そうだな」
 
 「あ、それじゃばいば~い」

 「おう、また明日な」
 そして麗奈とも別れ、自宅に帰ってきた。

 「ただいま~~」

 「あ、お帰りお兄ちゃん」

 孝之の妹が玄関までやってきた。名前は前田茜、現在中学2年生。中学校は前日から夏休みだったので、茜は友達の家に行く準備をしていた。
 「それじゃあたし、友達の家に行ってくるからね~」

 「ああ、気をつけてな」

 茜は自転車に乗り、友達の家へと走っていった。

 「ん?母さんは出かけてるのか。さてさて、俺は部屋でゲームでもするか」
2階にある自分の部屋に行こうと瞬間、突然孝之に目まいが襲った。

 「うっ・・・なんだこれ」
倒れそうになりながらも、なんとか踏みとどまった。

 「・・・いったい今のは何だったんだ?」
 孝之は部屋に行かず、ソファーで横になった。

 「・・・・・・なにか、悪いことが起きなきゃいいけど・・・」


 外はさっきの快晴から変わって、雨が降ってきた・・・孝之はその雨が誰かの涙のように思えた・・・・・・・・・






























              
~あとがき~

どうも初めまして。僕は初心者ですが、がんばりたいと思います!
今回は、「ひぐらしのなく頃に」を参考にして話を書きたいと思います。少し話が似るかもしれませんが、よろしくお願いします。


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