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No.14307の一覧
[0] 東方人生望 ~wants to be it with a human 東方オリ主 旧作ネタ込み[オニキス](2010/01/11 05:24)
[1] 第1話[オニキス](2009/11/29 20:18)
[2] 第2話[オニキス](2009/11/29 22:54)
[3] 第3話[オニキス](2009/12/02 15:42)
[4] 第4話[オニキス](2009/12/05 12:34)
[5] 第5話[オニキス](2009/12/12 03:36)
[6] 第6話[オニキス](2010/03/27 04:07)
[7] 第7話[オニキス](2010/01/11 05:24)
[8] 第8話 修正[オニキス](2010/03/27 17:10)
[9] 第9話 加筆修正[オニキス](2010/03/27 04:04)
[10] 特別編第1話[オニキス](2010/02/14 23:25)
[11] 第10話[オニキス](2010/03/29 04:52)
[12] 第11話[オニキス](2010/04/29 21:17)
[13] 第12話[オニキス](2010/05/29 02:48)
[14] 第13話[オニキス](2010/06/28 02:57)
[15] 第14話[オニキス](2010/07/27 09:14)
[16] 第15話[オニキス](2010/08/23 05:03)
[17] 第16話[オニキス](2010/09/17 01:42)
[18] 特別編第2話[オニキス](2010/10/03 15:47)
[19] 第17話[オニキス](2010/10/23 20:35)
[20] 第18話[オニキス](2010/12/13 17:18)
[21] 第19話[オニキス](2010/12/16 19:32)
[22] 第20話[オニキス](2011/01/01 00:00)
[23] 第21話[オニキス](2011/01/23 04:33)
[24] 第22話[オニキス](2011/03/09 22:01)
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[14307] 第7話
Name: オニキス◆621e4f8e ID:19bd4370 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/01/11 05:24
靈魔殿の戦いが終わって早数日。

半壊した博麗神社も僕が徹夜で修理をして復元し、今回の事件は無事に終わりを告げた。

そんなわけで、今晩、博麗神社でささやかな祝杯……もとい宴会を開くことになったんだが、

「…………」
「お酒のお味はいかがですか魅魔様?」
「なかなかね。上手くなったものだ」

状況を確認しておこう。
僕は靈夢が玄爺をつれてつまみなどの買出しに行っている間に、宴会の料理を運び、居間の方に向かうと、
そこには既に先客がいて酒を飲んでいた。以上。

うん、魔理沙はまだいい。先代がいた頃から宴会に参加してるし、今回も来るだろうと予想はできた。
今回は敵として現れたがそこらへんは僕も靈夢もあまり気にしてない……というより敵対したことはどうでもいい。
問題は……

「何であなたがここにいるんですか?」
「ん?」

今、僕の目の前にはなぜか何事もなかったかのようにのんきに酒を飲んでいる今回の黒幕がいた。
前回の戦いの決着は靈夢が魅魔を封印して終わったはずなんだが、何時の間にここに侵入してきたんだ?

「宴会をするって魔理沙から聞いたからここに来たんだが? これ土産な」

そう言って魅魔は近くに置いてあった酒を僕に向かって放り投げた。
それを反射的に受け取る。割れたら危ない物を人に向かって投げるな!

「どうも……って、聞きたいことはそんなことじゃない!!
 靈夢が封印したはずなのにどうして外に出てきてるのかってことだ!?」

一応、僕や玄爺も魅魔を封印してあることは確認している。
封印し損ねたというわけではない。

「あの程度の封印なんて簡単に抜け出せるよ。
 ああ、もう復讐する気はないから心配するな」

僕の疑問に魅魔はさらっと答えた。
って、ちょっと待った!! 抜け出してきたってあの封印を? 曲がりなりにも博麗の封印術だぞ。
いくら相手が強かろうとそう簡単に抜け出せるはずはないんだが……

「単純に靈夢の修行不足なだけじゃないの?」
「……やっぱり?」

魔理沙のほうからも靈夢の修行不足を告げられた。
まあ、そりゃそうだよな。ことあるごとに修行サボるし、修行と偽って温泉旅行に行くような奴だからな。
本当、もうちょっと真面目にやって欲しい。

「靈夢の修行……どうしようか?」

僕自身がちゃんと靈夢に注意していけばいいだけなのだが、
山でのことがあるからうまくできるかどうかの自信が無い。
あー、何か良い方法は無いものか。

「ねぇ」
「ん? なんだ?」

靈夢の今後の方針を考えていると、魔理沙が何か思いついた表情をして、横から声を掛けてきた。

「修行のことで悩んでいるみたいだけどよかったら私が修行を手伝ってあげようか?」
「魔理沙が?」

うーん。魔理沙が手伝う修行か……どうしよう。
魔理沙自体は修行は慣れてるから任せてもいいけど何か嫌な予感がするんだよな。
けど、僕だけじゃこの問題は解決はしないし……まあ仕方ないか。

「じゃあ、頼むよ」
「了解~、徹底的に鍛えるわね」

あっ、でも手加減はしてね。

「それは知らないわよ」

魔理沙の返答は妙に笑顔な顔だった。
……選択ミスったかもしれない。

後日、魔理沙が靈夢の修行を始めたが……うん、ご愁傷様としか言えなかった。
火あぶりは無いよな普通。


















靈夢はまだ帰ってきてないが、二人が飲み始めているので自分もアルコールを体に入れる事にする。
ただ、料理をを食べるわけにはいかないので、魔理沙が持ってきたキノコを肴に酒を嗜む程度だが、
これが意外といけたりする。酒もなかなかだしな。

「それで、さっき復讐しないって話は本当なのか?」

体が温まってきたところで魅魔に先ほどの言葉の真偽を問いただす。
さっきはさらっとながしたが、この間まで敵だった奴の言葉をいきなり
はい、そうですか、と信じるわけにはいかないからな。

「本当よ」
「ふーん。なんで急に止めることにしたんだ?」
「靈夢と絡んだほうが楽しいと思ったからな」
「……は?」

待て、なぜそこで靈夢がでてくるんだ?

「始めは陰陽球が本命だったんだけど、だんだんと靈夢のほうに興味が湧いてな、
 そしたら復讐は別にいいやって思うようになったんだ」
「…………」

ようするに、どうやら魅魔は目的のために陰陽球の力を狙っていたが、
靈夢と戦いたいと言う思いが強まった結果、復讐とかどうでもよくなったことか。
……何ともいい加減な悪霊だ。神社は壊され損じゃないか。

「まるで邪気が抜けたような気分だ」
「……それ、実際に抜けてるんだと思いますよ」

言われてみれば確かにこの前会った時は強く感じていたはずの邪気が、今はまったく感じられないな。
だけど、邪気が抜けた悪霊ってのはどうかと思うが……まあいいや。

「それで、これからどうするつもりだ?」

とりあえず魅魔に今後のことを尋ねてみることにする。

「そうね……とりあえず神社の近くに住もうと思っている」
「何故?」
「何となく」
「何となくって言われても」

僕としては靈夢に変なことをしなければ別に構わないが、問題は靈夢がなんて言うかだな。
悪霊が近くに住むなんて神社の評判が落ちかねないし、何よりアイツ自身
あなたのこと嫌っているみたいだしな、あそこまで好戦的なのはなかなかいないし
また退治されかねんぞ。

「靈夢が許すかな?」
「そのための土産だろ」
「えっ、そうなの」

あらかた飲んじゃったけど、やばいんじゃないか、これ。

「それはお前への土産だ。靈夢は靈夢で別なのを用意してあるよ」

そう言って魅魔は靈夢の土産用の酒を取り出した。
靈夢が好んで飲む酒だが、ちょっと値が張るもので、なかなか買えなかったりする一品だ。

「随分と用意がいいもんだな」
「魔理沙からそこら辺の事は聞いているよ」

ああ、確かに魔理沙はそこら辺のことを簡単に話しそうだな。そういえば肝心の奴は何をやってるんだ?
顔を動かして魔理沙を見つけようとする……いた。さっきから話しかけてこないと思ったら酒を飲みまくってるよ。
しかも、かなりのハイペースで。靈夢でもそこまでは飲まんぞ。

「何?」
「あっ、気づいた。いや、ちょっと魅魔と話しているときに魔理沙の話題が出たからさ」
「えっ、何を言ったんですか魅魔様」
「さあね。ああそういえば魔理沙にあんなことがあったんだが……聞くか?」
「是非」
「ちょっと、止めてくださいよ魅魔様」

そう言いながら何故か僕のほうを叩いてきた。うん、痛いのでやめてくれ。照れ隠しにしては強烈だぞ……って、
もしかして酔ってるだけかこいつ。まあ、あれだけのペースで飲んでたら酔わないはずないよな。
あっ、ちょっと頭の上に寄りかかるな、重いから。魅魔も笑ってないでちょっとは助けてくれ。

「へぇ~、人が買い出しに行ってるのに沙耶は先に宴会を始めてるのね」

その一言で背筋が凍った。
僕はゆっくりと首を回し、視線を後ろのほうに向ける。
そこには、すごく不機嫌そうにしている靈夢が立っていた。……終わったな。

「色々言いたいことがあるけどとりあえず一言だけでいいか」
「奇遇ね。私も言いたことがあるけど一言だけでいいわ」

こんな時に意見が噛み合ってもな……正直嬉しくない。

「おかえりなさい」

僕は今は言いたくない一言を言った。

「ただいまっ!!」

今の言葉の返事と共に、靈夢は僕に向かってお札を投げつけてくる。
明日の仕事が決まった瞬間だった。






あとがき

もう既に遅いというレベルじゃありませんが、新年あけましておめでとうございます。
今年も東方人生望をよろしくお願いします。

やっと7話が書ききれました。プロットとは大幅に違いますが、
今回は封魔録のEDあたりの話です。
内容的にはグッドエンディングのバッド進行というですかね。
靈夢、火あぶりされますし。スライムでぬめぬめにもされるかも知れませんね

そういえばいつの間にか1万PV越えてますね。ありがとうございます。
とりあえずは作者の気力が続く限り書き続けたいですね。
ではまた。


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