<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

SS投稿掲示板


[広告]


No.14307の一覧
[0] 東方人生望 ~wants to be it with a human 東方オリ主 旧作ネタ込み[オニキス](2010/01/11 05:24)
[1] 第1話[オニキス](2009/11/29 20:18)
[2] 第2話[オニキス](2009/11/29 22:54)
[3] 第3話[オニキス](2009/12/02 15:42)
[4] 第4話[オニキス](2009/12/05 12:34)
[5] 第5話[オニキス](2009/12/12 03:36)
[6] 第6話[オニキス](2010/03/27 04:07)
[7] 第7話[オニキス](2010/01/11 05:24)
[8] 第8話 修正[オニキス](2010/03/27 17:10)
[9] 第9話 加筆修正[オニキス](2010/03/27 04:04)
[10] 特別編第1話[オニキス](2010/02/14 23:25)
[11] 第10話[オニキス](2010/03/29 04:52)
[12] 第11話[オニキス](2010/04/29 21:17)
[13] 第12話[オニキス](2010/05/29 02:48)
[14] 第13話[オニキス](2010/06/28 02:57)
[15] 第14話[オニキス](2010/07/27 09:14)
[16] 第15話[オニキス](2010/08/23 05:03)
[17] 第16話[オニキス](2010/09/17 01:42)
[18] 特別編第2話[オニキス](2010/10/03 15:47)
[19] 第17話[オニキス](2010/10/23 20:35)
[20] 第18話[オニキス](2010/12/13 17:18)
[21] 第19話[オニキス](2010/12/16 19:32)
[22] 第20話[オニキス](2011/01/01 00:00)
[23] 第21話[オニキス](2011/01/23 04:33)
[24] 第22話[オニキス](2011/03/09 22:01)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[14307] 特別編第2話
Name: オニキス◆621e4f8e ID:78f046a5 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/10/03 15:47
 ~最初に~
 これは本編よりはるか先の未来という設定の話です。
 ご了承ください。


 今年も春告鳥の声が店内に響き渡る、
 窓から差す光が暖かく感じられるようになり、そこから見える景色は白銀だった景色から
鮮やかな色彩に彩られるようになった。

 普段ならこの景色を楽しみつつ一人で酒を飲むところだが、今は商い中だ。
 それどころか今僕は店の中の清掃をしているため景色を楽しんでいる余裕は無い。
 売る数より増える数の方が大きいため、なかなか終わらないからである。

「おや? これは……」

 と、思わず口を漏らしてしまった。
 これはまた随分と懐かしいものを見つけてしまったな。

 僕が持っているのは昔に僕が書いた日記である。
 今現在も僕は日記を書いているがそれは紙が昔と比べ比較的に入手しやすくなったためであり、
この日記を書いていた頃はまだ紙は高価であった。
 その為当時の僕は数日で日記を書くのを止めてしまったのだ。

 一体どんなことを書いていたかな?
 既にこれを書いていた頃の記憶は薄れており、その当時は何を思って書いていたのかも思い出せない。
 だからその日記を読むことは過去の経験なのに新鮮味を感じた。

 が、なにぶん量が少なく、もう既に日記の最後のほうになってしまった。
 多少の名残惜しさを感じ、そのまま読むのをやめようかと思ったが、所詮は古い記憶だ。
 そのまま読むことを再開しよう。






























 ――カランカラッ

「すみません……ここが香霖堂ですか?」

 店の中に知らない声が響き渡る。
 その声で僕は本を読むのをやめて顔をあげ、声の持ち主を確認した。
 先ほどの声の持ち主は綺麗な緑色の髪の少年で身長は低めで、おそらくは魔理沙と同年代であろう。
 そして今ではあまり見られない狩衣を見るにおそらくは彼は博麗神社の関係者なのだろう。
 少し前に巫女がこちらに来たとき子供を拾ったと言っていたので間違いは無いはずだ。

「ああ、そうだけど君は一体?」
「えーと……沙耶と言います。服装で分かると思いますが一応博麗神社に住んでいます」

 普段はこんな格好はしないんですけどねと沙耶と名乗った少年は最後に付け足した。

「そうか沙耶というのか……それで本日は何の用できたのかな?」
「服を作りたいので上等な布を買いに来ました」
「服を?」

 その言葉に首をかしげる。
 今の世の中では服ぐらい買ったほうがいいと思うのだが……

「靈夢が近々誕生日を迎えるそうなので作ってプレゼントしたいと思っていて」

 なるほど手作りということか。

「分かった。少し見繕ってくるからそこで待っているといいさ」
「あっ、はい」

 それを確認した後僕は倉庫に入っていった。














 僕が店内に戻ってみると沙耶が一つ一つ商品に手に取り眺めていた。
 よほど珍しいと思っているのだろう。
 それもそうだ、僕の店の商品は外の世界の物であり他の幻想郷の店では売っていない。

 まあ、大半は手放したくないコレクションであるがね。

「どうだろうか? 僕の店の商品は?」
「あっ、店長さん……これらの商品って売っているんですか?」
「ああ、基本そこにあるのは店の商品だよ。何か欲しいものでもあったのかい?」
「いえ、ちょっと売る価値がないものがあったりしているので」

 と、言って沙耶は商品の一つを手に取った。
 それは確か……ビデオテープというもので用途は映像を記録するものだったかな?
 使い方が分からず適当に置いておいたが……

「幻想郷に電気が通ってないとかテレビがないと意味が無いなどもありますが……
 第一にこれ、ツメが折れているので録画できませんよ」
「そうなのかい?」
「それにこれもですね」

 沙耶はビデオテープを置いて次のを手に取る。
 それはペットを育成する不思議な機械だったな。
 僕も試してみたが何も起こらなかったが……

「この玩具は電池切れで動きませんよ。この幻想郷で電池は手に入れられそうに無いので
 完全にガラクタですよ」
「なるほど……しかし君は随分と詳しいな。僕でも使い方を見つけるのは苦労するのだが」
「まあ僕は外来人ですからね。記憶はありませんけど」

 なるほどそういう訳か……それならこれ等の使い方が分かるのも納得がいくな。
 と、そこで僕は名案が浮かんだ。

「沙耶、報酬を払うから店の中の商品について教えて欲しいのだけどどうだろうか?」





























 ――カランカラッ

「霖之助さんいますか?」
「いるけどどうかしたのかい?」

 ちょうど日記を読み終えた頃にまるで見ていたのかのようにタイミングよく沙耶が来た。

「ん? 何か読んでいたんですか?」
「ああちょっと昔の日記を見つけてね。それで? 今日は一体何の用で来たのかな?」

 僕は日記をたたみながら尋ねる。

「今日はちょっと霊夢に言われて花見の誘いに来たんですよ
 霖之助さんめったに来ないでしょ? だから今回は無理やりにでもつれて来いと言われてるんですよ」

 沙耶は困り顔で微笑しながら言った。
 が、同時に僕も困った顔をした。

「僕は騒がしいのは苦手なんだけどね」
「知ってます」
「宴会で呑みつくすほど酒には強くないんだが?」
「知ってます」
「生憎と今日は店の掃除をしていてね」
「手伝います」

 ……どうやらお互い引かないようだ。

「どうしてそこまでするのかな?」
「たびたび誘っておいて無視されては維持にもなりますよ。あいつの酒は絡み酒ですからね」
「……加減はしたいのだが?」

 譲歩としての条件を言ってみる。
 
「鬼がいる中で加減ができれば良いですけどね」

 明日が辛くなりそうだった。


 あとがき
今回は祝東方香霖堂販売記念小説です。まあ、まだ自分は入手できていないんですけどね。
今回ので一般的に名前だけ知られていた霖之助の正確が広まれば良いですね。

今回の話は沙耶と霖之助の初めての出会いを書いてみました。
霊夢や魔理沙ではなく霖之助が先に書かれるとは……
巫女様が登場する話もあったんですがそっちのほうはお蔵入りにしました。

それはさておき、あと1ヶ月でこの東方人生望が一周年を迎えます。
そこで今回はいつも読んでくれる人たちにネタ募集をしてみたいと思います。
新旧問わずどんなキャラでどんな話が見たいのかを感想のほうに書いていただければ
拾って書いてみたいと思います。
では


前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.023555994033813