遊園地での臨死体験から一月少々。
いよいよツェルニへ出発する日がやってきた。
一年近く前、ここに来た時は一人だったが、今は違う。
一緒に留学する事になっているメイシェンやナルキやミィフィがいるのだ。
レギオスの移動に伴い、揺れるバスにはまだ誰も乗っていないが、そろそろ出発の時間。
レイフォンの持つ荷物は、青石錬金鋼が二本と汚染物質遮断スーツ一揃い、少々の着替えと多額らしい預金通帳。
移動中の食料と水。
大きめの鞄一つに、十分収まる荷物だ。
放浪バスに乗るのだから、当然大荷物は御法度。
メイシェンを始めとする同行者全員が、大きめの鞄一つに荷物を納めているのは、当然だ。
「じゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
トマスを始めとする、ヨルテムに来てお世話になった人達に、挨拶をする。
三家族全員が、休みを合わせた。
十人全員の顔をゆっくり見渡し、鞄を手に持つ。
「良かったよ。行きますと言われなくて」
そのレイフォンにトマスが声をかけてきたが、言っている意味が良く分からない。
「? 行きますじゃ、何か問題なんですか?」
「いやね。帰ってこない様な気がするから」
「ああ。大丈夫ですよ。僕はここに帰ってきますから」
帰りを待っていてくれる人がいるという事実が、レイフォンは少し寂しい。
いずれは帰ってくるにしても、別れなければならないから。
「それは良いんですが」
レイフォンは視線を動かす。
その先には、交差騎士団団長が腕を組み、その後ろには、若い団員が十人ほど付き従っている。
「気にするでない。私は偶然ここに居あわせただけだ。職務のついでだと思って気にせずに、別れの儀式を済ませ給え」
済ませたまえと言われても、若い団員の好奇の視線にさらされていては、おちおち挨拶など出来るはずはない。
「はいレイフォン。これを持って行ってね」
そんなレイフォンの事など知らぬげに、メイシェン母が何か非常にかさばる荷物を差し出す。
バスに乗る以上あまり歓迎できるものでは無いが、受け取らないという選択肢は存在していない。
「?」
受け取ってみたは良い物の、大きさの割に非常に軽いそれの扱いに、かなり困ってしまった。
重い物を扱うのは慣れているのだが、軽い物は専門外だ。
「ひゃぁぁぁぁぁ!!」
レイフォンが困惑している間に、メイシェンが悲鳴を上げミィフィがにやりと笑い、ナルキが右手で顔を覆った。
「? これ、なんですか?」
三人の反応から何か非常に困った物だという事は分かったが、正確な正体は未だ理解していない。
「紙おむつ。土に埋めれば三年で分解されて、肥料にもなるという優れもの」
「? かみおむつ?」
当然だが、孤児院で散々使った経験はある。
だが、何故レイフォンにそれが必要なのか分からないので、必死に頭を使い、考え。
「・・・・。何を望んでいるんですか?」
聞かなくても良い事だとは思うのだが、思わず言ってしまった。
「帰ってきた時に、五歳の子供と一緒なのを期待しているのよ」
うんうんと、トリンデン家の皆さんとゲルニ家の女性が頷き、ロッテン家の皆さんはにやり笑いを浮かべ、残り二人が少し困った様な表情をする。
六歳なのを期待されないだけ、まだましなのかも知れないが。
「結婚可能年齢じゃないんですよ?」
「私は気にしない。だからレイフォン君も気にするな」
メイシェン父が、涙を流しつつそう言う。
団長もおおむねそんな感じでは、レイフォンに拒否権は存在しない。
おむつを持って行くという意味で。
「はあ」
もって行く事は非常に問題なのだが、おいて行ける雰囲気でもない。
「取り敢えず、行こう」
ここは、全力で何も見なかった事にする以外に、方法はないと確信したレイフォンは、メイシェンの手を引いて出発間近のバスへと向かう。
「ひゃぅ」
なにやら混乱しているらしいメイシェンが、小さな段差に思わずつまずいてしまった。
「おっと」
荷物を放り出し、倒れない様に支えたレイフォンだったが。
「きゃぁぁ!」
姿勢を正そうとしたメイシェンが、再びふらつき、その視線が右足の方へと向かった次の瞬間。
「い?」
その視線を追ってレイフォンが見たのは、かなり凄まじい物だった。
「ああああああああああああ!」
悲鳴を上げるメイシェンが暴れ出す。
あり得ない方向に曲がっている、自分の右足を振り回す様に。
「だ、駄目だよ、動いちゃ!」
これほど取り乱したメイシェンを見たのは始めてだが、今はそんな事を言っていられる状況ではない。
状況から見て、骨折しているのは間違いない。
不用意に動かしたら、折れた骨が血管や神経を傷つけてしまう。
腕や足が一本無くなっても、再生できる医療技術はあるとは言え、損傷を少なくするに超した事はない。
だが、相手は一般人。
おまけにメイシェンだ。
不用意に力を入れて押さえたら、いらない怪我をさせてしまうかも知れない。
どうするか考えたのは一瞬。
「!!」
動揺激しいメイシェンの唇に、自分のそれを押しつけた。
一気に硬直し、全ての動きが止まるメイシェン。
(これで、怪我の悪化はなくなった)
そう思考しつつ、ゆっくりと傷を刺激しない様に、抱き上げる。
足首が下にならないように、ふくらはぎに右手を添え、背中を左手で支える。
(ああ。メイシェンは本当に軽いな)
活剄を使っている訳でもないのに、全く問題無くその体重を支えられる。
(何でこんなに、ふくらはぎも柔らかいんだろう?)
支えた右腕を殆ど押し返すことなく変形してしまったふくらはぎの感触に、思わず鼓動が早くなる。
(って! 違う。今はそんな事している場合じゃない!!)
硬直しているメイシェンの唇を解放する。
当然だが、いきなりの展開に付いて行けなかったのか、大きな瞳を更に大きくしている。
「ひゃぅ」
だが次の瞬間、限界を超えたようで気を失ってしまった。
いやな沈黙がレイフォンを包み、いやな騒音がバス停を支配する。
「お、落ち着け僕。この方が何かと好都合じゃないか!!」
言い訳であるが、気を失ったのならばその間に応急処置が出来る。
当然だが、メイシェンが動いて悪化する確率が、極めて低くなったのも事実だ。
「なあ、レイとん」
応急処置をするために、ゆっくりとしゃがんだレイフォンの耳に飛び込んできたのは、おずおずという感じのナルキの声。
その声に慌てた様子は全く無いので、非常に疑問に思いつつもレイフォンにはやるべき事がある。
「ナルキ。タオルか何か貸して。取り敢えず固定して病院に運ばないと?」
疑問系になってしまった。
落ち着き払ったナルキが、メイシェンの右足首を掴み。
「え?」
何の抵抗も感じさせない、なめらかな動きで、元に戻してしまったからだ。
「あ、あのぉ」
「いやな。メイッチが運動をしない理由ってのがあってな。関節が柔らかすぎて、すぐに外れるんだ」
「は、はずれる?」
「そうだ。追いかけっこをしていて転んだら足首が外れるし、バーゲン会場で迷子にならないように手をつないでいたら、肘と肩が外れるし」
「うんうん。普通に走っていたら、膝が外れた時は少し騒ぎになったよね」
いつの間にか近づいてきていたミィフィも説明に加わった。
「え、えっと?」
知らないからとは言え、取り返しのつかないことをしたことだけは間違いない。
その証拠に、今まで気がつかないふりをしていたのだが、後ろからはなにやら歓声が聞こえたりしている。
「さ、さあ。バスに乗ろう」
ここは、全力で逃げるに限る。
決意も新たに、荷物とメイシェンを持ち上げたレイフォンは、旅立ちのバスへと足を向ける。
「な、なあ、レイとん」
ナルキの視線が、見送りの人達の方を見ている。
「ナルキ!」
「な、なんだ?」
「僕は後ろを振り返っちゃ駄目なんだ! 振り返ったら死ぬのならば、振り返らずに前に進むしかないじゃないか!!」
全力で、万歳三唱の声を無視する。
「そ、そうだな。・・。メイッチの荷物は私が持つよ」
理解してくれたようで、ナルキも協力してくれている。
「有り難うナルキ」
乗車を促す汽笛が鳴り響いたのを幸いに、レイフォンは放浪バスへと乗り込む。
乗り込んだら、乗客から拍手で迎えられたが、それも全力で無視する。
「はあ」
メイシェンを窓際の席に座らせ、隣に崩れ落ちたレイフォンは、思わず溜息をつき、外を見てしまった。
未だに万歳三唱を繰り返している人達は良いとしよう。
何故か、男泣きの涙を流している団長も、許容範囲だ。
問題は、他の乗客の見送りに来ていた人達まで、拍手をしたり万歳をしたりしている事だ。
六年後、ここに帰ってきた時に、今の一幕が忘れられていれば良いが、そうでなければ一騒動間違い無しだ。
「はあ」
溜息を一つつき、膝の上に置いたままだった荷物を、座席の上に用意されているスペースに押し込む。
もちろん、ナルキが持ってきてくれていたメイシェンの分も。
ここでふと、視線を感じた。
すぐ近くから。
「な、なんだよ?」
怯えても、逃げ道は存在していない。
「にひひひひひひひひひ」
笑うだけのミィフィが、非常に不気味だ。
「な、なんだよ?」
逃げ腰にそう聞いたが、放浪バスはすでに出発した後だ。
「メイッチって、美味しかった?」
言われてみて、ふと思い返してみた。
牛乳と蜂蜜。
卵と苺ジャム。
そんな朝食のメニューに隠れていて尚、濃厚で鮮烈な甘い。
「はう!」
そこまで思いだしたレイフォンの本能が、これ以上は危険だとばかりに、ブレイカーを蹴落とし意識が闇に沈み込んで行く。
その瞬間。
右手で顔を覆うナルキと、黒くて細くて先の尖った尻尾を、機嫌良さそうに振るミィフィが見えたような気がした。
(ああ。どうかツェルニでは平穏な生活を送れますように)
短い時間の間に全てを終わらせたレイフォンは、しばしの安らぎが約束された世界へと旅だった。
放浪バスの停留所にて、リーリン・マーフェスはかなり困っていた。
足下に置いたスーツケースには、着替えを始めとする身の回りの物が詰め込まれている。
後は、デルクから託された物が一つ。
後はもう、バスが出るのを待つだけという状況なのだが。
「ねえ。本当に行っちゃうの?」
何に困っているかと聞かれれば、
いつの間にか親しくなっていた、学校の先輩であるシノーラ・アレイスラが、涙目で訴えかけているからだ。
「ええ。レイフォンがツェルニに留学すると聞きましたから」
そう。足下にあるのはスーツケースが一つだけだが、これからツェルニに留学するのだ。
ヨルテムにたどり着いたレイフォンからデルクへ手紙が来たのは暫く前の話だ。
一度きりのやりとりで、その後音信不通なのだが、彼を保護したトマスという人からは、たまに連絡がある。
それによれば、レイフォンは留学するというのだ。
リーリンの気持ちなど知らぬげに、のほほんと学園都市に遊びに行くというのだ。
「出来るだけ早く帰ってきてね。私ってば、リーちゃんの胸を揉まないと情緒不安定になってしまうの」
「貴女の情緒不安定は、何時もの事でしょうに」
そう突っ込んだのは、もちろんリーリンではない。
何故か不明だが、シノーラのそばには天剣の一人、サヴァリス・クォルラフィン・ルッケンスがいるのだ。
何故という疑問は、シノーラにはしてはならない。
無駄だから。
「そう言う事言ってると、しばくわよ?」
グレンダンが誇る天剣、その内でもっとも戦う事が好きだと言われる、サヴァリスを一言と一睨みで黙らせるシノーラ。
是非とも彼女の出自を聞いてみたいのだが、多分無駄だろう事は分かっている。
あまり関わり合いになりたくないのだが、残念な事に周りには見物人がいるのだ。
すでにリーリンは彼女たちの一員だと認識されているようだ。
徐々に、しかし確実に、リーリンを含めたこの集団から離れている事からも、それが認識できる。
「取り敢えず、六年間は帰ってきませんから、犠牲者は他に探してください」
胸を揉まれるくらいならば、それほどたいした犠牲ではないはずだ。
ならば、他の人だったとしても、あまり心は痛まない。
「ええええ。リーちゃんって酷い! 他の人がどうなってもかまわないって言うのね!!」
「胸を揉まれるくらいならば、どうと言う事はありませんよ」
いい加減疲れてきたので、早くバスの出発時間にならないかと思っているのだが、どうやらつきはリーリンを見放しているようだ。
「取り敢えず、レイフォンを一発殴ってからその後の事は考えます」
何故ツェルニまで留学するかと聞かれれば、ガハルドとの試合の後行方をくらませたまま、いきなりヨルテムに行ってしまったレイフォンに、乙女の怒りを知らしめるためだ。
そのために六年という時間を使うのは、少々気が引けていたのだが、デルクが口実を用意してくれた。
シノーラも背中を押してくれたので、行く事にしたのだが。
「何でシノーラ先輩が止めるんですか?」
「だってぇ」
身もだえして恥じらったりしている、超絶美女の超絶グラマーな先輩から視線をそらせる。
とても、見てはいけないような気がしているのだ。
「ふん。あの馬鹿がどう馬鹿になったか、どれだけ馬鹿が悪化したか、ゆっくり見てくると良い」
こう言うのはサヴァリスではない。
シノーラの少し後ろにあるベンチに寝転びつつ、火の点いた煙草をくわえている人物からだ。
「リンテンス様。レイフォンは一応馬鹿ですけれど、そこまで酷くないと思いますよ」
そう。レイフォンに鋼糸の技を伝えた天剣の一人、リンテンス・サーヴォレイド・ハーデンだ。
お金に困っているわけでもないのに、いつでもどこでもぼろぼろになった服を着ている変わった人物だ。
まあ、それを言ったら天剣は変人の集まりでしかないが。
「ふん。あれは馬鹿だ」
リンテンスが言うと、とても真実みがある言葉に思える。
実際問題として、リーリンもレイフォンはかなり馬鹿だとは思っているのも、そう聞こえる原因かも知れない。
「もしかしたらあいつは、グレンダンの技を他の都市へ伝えるために生まれたのかもしれんな」
煙草の灰が落ちたが、シャツに到着するまえに空中で停止。
その形を変えることなく、近くの灰皿まで移動していった。
「それはあるかも知れませんね。ルッケンスの秘奥もあっさりと盗まれましたし」
なんだか、レイフォンは馬鹿ではあるのだが、使い道のある馬鹿だと言っているように聞こえなくもない。
「そうね。グレンダンの天剣ではなかったと言う事かしら?」
「むしろ、女王の天剣ではなかったと言うべきだろうな」
「そうですね。アルシェイラ様の元では、レイフォンは普通すぎましたからね」
なにやら、非常に込み入った話になりかけているようだ。
シノーラまでその話に乗っているところを見ると、やはり王族がらみの人なのかも知れないとも思う。
だが、リーリンを置いてけぼりにした会話はあまりありがたくない。
観客の心理状態を気にするつもりはないが、それでも居心地が悪いのだ。
「え、えっと」
「まあ、あいつがいなくなって29206800秒だ」
いきなりとんでもない数字を出されてしまったので、リーリンは他の二人へと視線を向ける。
「3600秒で一時間ですから」
「えっと、えっと。337日と一時間?」
二人掛かりで計算して、普通の暦に変換された。
「よくご存じですね」
「ふん! あいつがいなくなってから、俺の食生活が貧弱になったからな」
つまらなそうにそう言うリンテンスの一言で、ふと思いだした。
週に三日ほど誰かの食事を作りに出かけていた事を。
他に女がいるとは思っていなかったが、まさかリンテンスの所にご飯を作りに行っているとは、全く予想していなかった。
「へえ。味覚があったんですか」
「食事などに興味はない。味もどうでも良い。だが、貧弱になったという事実は認識している」
やはりというべきか、天剣授受者とはかなり変な人達の集まりのようだ。
そう考えると、確かにレイフォンは天剣ではなかったのかも知れないと思う。
ここまで切れた人達と比べれば、まだましだったと思いたいのだ。
「雇えばいいじゃないですか? お金に困っているという訳ではないでしょう?」
「259200秒続いたためしがない」
また、普段使わない大きな数字を出されて、計算に四苦八苦してしまう。
「三日と素直に言えないの?」
「俺の勝手だ」
リンテンスが大きな数字を使う事はよく知られているが、日常生活はだいたいこんな感じのようだ。
「まったく。貴男にも困ったものですね」
「貴様に言われたくないな」
熱狂的戦闘愛好家ヴァーサス偏執的数字愛好家。
二人の舌戦が武力闘争に移行しない事を祈りつつ、リーリンはバスの出発を待つ。
「全く、くだらない事で言い争って、みっともない」
そう言うシノーラだが、観戦している彼女は非常に楽しそうだ。
いつもよりも瞳がわくわくしているような気がする。
「もしかして、天剣授受者って、変人の集まり?」
先ほどから考えている事を、思わず呟いてしまった。
「む? 強ければ後はどうでも良いというのが、天剣授受者だ」
「立派な人というのは、天剣にいましたっけ?」
「一般常識くらいは知っていて欲しいけれど、まあ、基本的に能力が一流なら性格は二の次ね」
三人から同意の返事を聞いてしまったところで、やっとバスの出発時間となったようだ。
汽笛がそれを教えてくれた。
「あの馬鹿は、ヨルテムで女をこさえたようだ」
「!!」
スーツケースを持ち上げたリーリンの耳に、リンテンスの声が届いた。
「お、おんなぁ?」
最強無敵の鈍感王レイフォンに、そんな物が出来るとは思っていなかったリーリンには、かなりの衝撃だ。
「よくご存じですね」
サヴァリスもあっけにとられている。
「ふん!」
口を離れた短くなった煙草が、空中を飛んで灰皿に落ちた。
「473030000秒前に世話になったやつから、レイフォンの事を聞かれてな」
「・・・・・・・・・・・。素直に十五年前と言えないのですか?」
「290秒前にも言ったが、俺の勝手だ」
なにやら、天剣授受者同士で何かやっているが、リーリンには関係ない。
「リヴァースの所にも連絡が来たそうだ」
「武芸者の世界は、あまり広くないですね」
シノーラもなにやら納得したのか頷いているが、それも問題ではない。
「ふ、ふふふふふふふふふふふふ」
体の奥底からわき上がる感情を、制御できない。
「レイフォン。ツェルニであったら、しっかり確認させて貰うからね」
決意を新たにしたリーリンは、見送り三人の視線を背中に受けつつ、グレンダンを出発する。
目的地はツェルニ。
そこでレイフォンを徹底的に締め上げるのだ。