何時もの事と言ってしまえばそれまでだが、レイフォンは今どうする事も出来ない状況へと追い込まれていた。
グレンダンでも似たような事になっていたが、ツェルニに来てからとは決定的に事情が違う。
グレンダンで追い込まれた場合、それは殆どがレイフォン自身に原因があったのだが、ツェルニでは間違いなく他の人によって決定的に追い込まれてしまっているのだ。
そう。今回もミィフィによって決定的に追い込まれて、自由を奪われてしまっているのだ。
「あ、あう」
それはレイフォンの伴侶と呼ぶ事がほぼ決定してしまっているメイシェンについても言える事であり、その巨大な乳房を更に強調するかのように両腕をくっつけている。
何故か? それは簡単である。
間接が緩く脱臼しやすいメイシェンが持つにはあまりにも重い、鋼鉄で出来た斧を何とか持ち上げようとしているからである。
何故、斧など持ち上げようとしているのか? それも簡単である。
夏期帯に突入したツェルニ上層部は、養殖湖の一部を開放して遊泳する事を許可した。
そうなると、色々と遊びたい盛りのミィフィが積極的にこれでもかと言うくらいに活動を活発化させた。
最終的には色々な人と連れだって養殖湖へと遊びに来たのだが、そこでウォリアスが知らなくても良い知識を辺り構わずに触れ回ってしまったのだ。
最終的にレイフォンは砂浜に首まで埋められて、頭の上に南瓜を乗せられているという現状が出来上がってしまったのだ。
「なんで南瓜なんだよぉぉぉぉ!!」
全ての疑問はそこへ集約される。
湖の疑問さえ解決する事が出来れば、きっとレイフォンは安楽な人生を送る事が出来るようになる。そう信じて質問を放ったのだが、反応はさほど芳しい物ではない。
「だって、ねえ?」
「そうよねぇ?」
「だから!! 僕に分かるように説明してよぉぉぉ!!」
何故かニヤリ笑いを浮かべるミィフィとリーリンの答えになっていない回答を聞きつつ、レイフォンは現状を打開するための方策を考える。
だが、ウォリアスと違って頭を使う事に慣れていないために、ろくな考えが浮かんでこない。
その間にもメイシェンの両手を二人掛かりで持ち上げにかかっている。
真っ白な身体を覆う白い水着は、何故かとても扇情的なように見えて仕方が無い。
そうでなくても柔らかそうなメイシェンが、更に一段柔らかくなってとても美味しそうだとか考えてしまい、現状を打開する方法は何処かに飛んで行ってしまったようだ。
「あ、あう! あ、あの! なんで南瓜を割るんですか!!」
「うん? ウッチンが言っていたのだよ。遙か昔には、砂浜で西瓜を割るという遊びが定番だったと」
「でもって、西瓜って何かって聞いたら、人の頭くらいの大きさの、瓜科の植物だって言うじゃない」
ここまではレイフォンも聞いているので、それなりに理解しているつもりだ。
だが、西瓜なる植物はツェルニには存在していないし、人の頭の上で割るなどと言う危険な行為が昔から行われていたかどうかについては、全くもって知らない。
「瓜科で大きな植物って言ったら、南瓜しか思い浮かばなかったからさ!!」
「もうこれを割るしかないと思ったのよ。レイフォンの頭の上に乗せているのは私達のオリジナルね」
「あ、あう」
話の流れは分かったが、とても納得が行かない事だけは明記しておこう。
そしてついに、メイシェンの両手が頭上に高々と振り上げられてしまった。
その手が未だに握っているのは、当然の事鋼鉄の斧。
ミィフィとリーリンの手がそっと外され、後は振り下ろされるのを待つだけの斧。
もはや、レイフォンに今日を生きる権利は存在していないようだ。
だが、全てはご破算になってしまった。
「あう!!」
「ぬを!」
「おっと!」
あえて言うのだが、メイシェンの間接は極めつけに緩い。
段差に躓いただけでも足首の関節が外れるし、ハイアに少し強く引っ張られただけでも、腕の関節が軒並み外れてしまう程だ。
そんなメイシェンが、かなり重量のある斧を頭上高々と振り上げて、支えを無くしたらどうなるか?
答えは簡単である。
「ど、どくたー!!」
「サマーズ先生!!」
「あぁぁうぅぅ」
そう。背中側に向かって肩の関節が外れてしまったのだ。
これは少しだけ珍しい光景かも知れないと、レイフォンは若干他人事のような感想を持ってしまった。
普通肩が外れるとなると、前か横に向かって外れるもの、今メイシェンの肩は後ろに向かって外れているのだから。
だが、残念な事に、ここにはドクター・サマーズはいない。
何故か今日もシフトが入っているとかで、ツェルニ中央付近にある病院に缶詰になっているそうだ。
ジンクスからすると、養殖湖畔での仕事であってもおかしくはないのだが、今回は少し事情が違ったようだ。
以上の事を考慮すれば、ここは武芸者であり、人間の身体について詳しいレイフォンが助けるべきだと考える。
そのために埋められている現状を何とかしてもらおうと声を出そうとしたところで、余計な邪魔が入ってきてしまった。
「何遊んでいるんだよ?」
「ナッキ!」
「メイシェンが」
「あうあう」
「ああ。はいはい」
何が有ったかは分からないだろうが、それでも自分が何をすればいいのかはきちんと理解している様子でメイシェンの肩の様子を確認するナルキ。
流石に幼馴染みだけあって、その動作に迷いは存在せず、暫くするとあっさりと元の状態へと戻してしまった。
メイシェンには申し訳ないが、レイフォンの助けが要らない状況は少し残念である。砂浜に埋まっているという状況的に。
「それでレイとんは何をされているんだ? 南瓜が無茶苦茶に気になるんだが」
「それは、そのぉ」
ミィフィとリーリンが少ししどろもどろになりつつ事情を説明する。
そして全てを認識したナルキが南瓜をどかしてくれた。
何故か、レイフォンを見る目がとても哀れみに満ちていたが気にしてはいけない。
そう。南瓜はどかしたのにレイフォンを助け出すという行動を取らない事に比べたら、取るに足らない些細な事柄でさえないだろう。
だが、実は自体は凄まじい勢いで暴走を続けてしまうのだ。
そう。何故か潤んだ瞳でレイフォンを見詰めるリーリンとか。
一瞬前の萎縮した姿など、どこにも存在していない。
「あ、あの、リーリン?」
「う」
黒くて胸の付近に大胆な切り込みの入った、水着姿の幼馴染みが、何故か身体を折って蹲る。
この光景には見覚えが有る。
あれは確か、強情な弟が必死の努力で布団にくるまっていた時だった。
今回のようにリーリンが何故か呻いて身体を折り、そして蹲った。
そして起こった事と言えば。
「は、速く僕を解放して!! そうじゃないと恐ろしい事が!!」
「な、なんだいきなり必死になって?」
突如の事態に混乱したようにメイシェンとミィフィを見るナルキだが、余裕などと言う物はもはや存在していない。
そう。あれが降臨してしまうのだ。
月を破壊して、この世に絶望と恐怖を振りまく存在が、レイフォンの上だけに降臨してしまうのだ。
「う、うふふふふふふふふふふ」
「ああ」
遅かった。
全ては徒労に終わってしまった。
恐怖と絶望の大王としてリーリンがレイフォンの上に降臨してしまったのだ。
身体を起こしたリーリンの瞳は濡れそぼり、あらゆる生命体に対する暴力と破壊の衝動に支配されている。
その標的は間違いなくレイフォン。
「ああ」
その吐息はあくまでも甘く、そして限りない熱に浮かれ、そして何よりも欲望にまみれていた。
もはや止める術などこの世には存在していない。
「ああ・・。色と良い形と良い、大きさと良い。なんて素敵なの」
気が付けば、あまりの変貌ぶりにナルキに引かれた二人が遠ざかっている。
無理もない事態である。
「ああ、レイフォン」
「リーリン」
「とても素敵」
欲望にまみれた瞳はしかとレイフォンを捉え、そして離さない。
そしてとうとう、その言葉が発せられた。
「レイフォンを蹴る事が出来るなんて、私、生きていて良かった」
「あ、あのねリーリン」
「大丈夫よ。痛いのは最初だけだから。すぐに気持ちよくなるから。レイフォンなら大丈夫よ」
そう。蹴り飛ばす事にかけてツェルニ最強なのはフェリだろうが、実を言うとリーリンもかなり凄いのだ。
強情な弟を目の前にしたリーリンは、やはりこんな状況になり、そして散々蹴られてしまったのだ。
更に救いのない事実として、弟はとても嬉しそうだった。
リーリンに蹴られるためにこの世に生まれてきたと言わんばかりに、とても嬉しそうだった。
つまり、レイフォンの未来とは。
「だめぇぇぇぇ!!」
全てを諦めて新しい自分を発見するかも知れない攻撃の、まさに一瞬前にリーリンの腰に抱きついてその行動を止める人物が現れた。
肩の関節が全て正しい位置へと復帰したメイシェンだ。
その表情に余裕はなく、完全に真剣であり、普段からは想像も出来ない程に力強く、リーリンの腰にしがみつく。
「離して!! 私は!! 私は!! レイフォンを蹴らなければならないのよ!!」
「あ、あう!! ナッキミィちゃん!!」
当然、メイシェン一人の力でリーリンが止まるはずもなく、徐々に、しかし確実にレイフォンの頭を射程に収めようとしていた。
となれば、幼馴染みの援軍を頼むのは当然の事であり、ナルキは即座に、ミィフィは一瞬以上ためらってからリーリンを遠ざけようと努力する。
そう。三人がかりであり、更にナルキは剄脈を使っていないとは言え武芸者なのだが、それでもリーリンの前進速度は衰えたとは言え健在である。
どこにこんな馬力があるのかとても不思議だが、事実としてリーリンは接近し続けているのだ。
「ええい! これでどうだ!!」
「きゃっ!」
業を煮やしたらしいナルキの気合い一閃。
リーリンの身体が持ち上げられた。
可愛らしく聞こえる悲鳴を上げて暴れるが、その抵抗は全て空気をかき乱すだけで意味をなさない。
そのままナルキの肩に担がれたリーリンが連れ去られて行く。
当然の事として、メイシェンとミィフィもついて行く。
そして誰もいなくなった。
「くすくすくすくす」
などと言う事は断じてあり得ない。
そう。五人で来たわけではないのだ。
ダルシェナとシャーニッド、それにニーナとフェリ、ついでにディンとウォリアスという面々で遊びに来ていたのだ。
ダルシェナとディンは何処かへと出かけているし、ニーナはレウを発見してそちらへ合流。
シャーニッドとウォリアスは何かボードゲームに熱中しているという点でバラバラな有様であるが、一人だけレイフォンのすぐ側にいて騒ぎを見物していた連れがいたのだ。
もっと言えば、遠巻きにして事の成り行きを見守っている一般大衆もいるのだが、それは除外しても差し支えない。
「フェリ先輩?」
「とても楽しいです」
「そ、そうですか」
楽しんでもらえた事を喜ぶべきかも知れないが、残念な事にレイフォンは未だに砂浜に埋まっているのだ。
そして、何故かフェリの手には全長二メルトルになろうかという鋸が握られていたりする現状を見ると、まだこの先一波乱ある事だけは間違いない。
ひとしきり笑っていたフェリがレイフォンの前と屈み、首のすぐ側へと巨大な鋸を置いた。
そして、一般大衆へと視線を飛ばし、一人の女性とをロックオン。
「貴女にしましょう」
「わ、わたし!!」
「こちらへどうぞ」
水色のビキニにその身を包んだ、かなりボリュームのある戦略兵器を装備した女生徒を指名し、手招きするフェリ。
逆らうという選択肢が存在していないのか、恐る恐るとこちらへやって来た女生徒を、何故かレイフォンの前へとしゃがませる。
とても視線のやり場に困る光景であるはずだが、レイフォンは喜んでいられない。
何しろ、首のすぐ横には鋸が置かれているからだ。
「さあ。貴女にノコを挽かせて差し上げましょう」
「うえぇぇぇ?」
「どこの世紀末ですか!!」
「ツェルニの世紀末です」
「そ、それはそうですが」
確かにツェルニで世紀末かも知れない。
そんな現実逃避はしかし、一瞬で打ち砕かれた。
「こいつを挽き終わったら次は貴女の胸です」
「むねですか!!」
「うぐわぁ」
何とかリアクションを避ける。
何かリアクションをしてしまったら最後、本格的に鋸は挽かれてしまう事が確実だから。
そして、遠巻きに見物していた一般大衆に動きがあった。
胸の大きな女性が親しげにしている男性の後ろに隠れ、男性が一歩前に出て女性を守っている。
中には、親しい、胸の小さな女性の後ろに隠れて火花が散っていたりもしているが、おおむね一般大衆は平常運転だ。
いや。違う動きもあった。
ある女生徒がなんとフェリの前へと進み出たのだ。とても見覚えのある男子生徒を道連れにして。
「エド?」
「よ、よう」
同級生で、色々と巻き込んでしまっている少しぽっちゃりしたエドだ。
怯えつつも興味津々と言った感じでレイフォンの前へとやって来た。
だが、それ以上に問題なのは、連れの方である。
比較的大人しげな外見と、暗く沈み込んでいるように見える表情。スレンダーな身体を地味な水着に包んだその人物は、バンアレン・デイで色々と関わったエーリである。
確か、フェリの同級生だったはず。
「フフフフフフ。楽しんでいますねフェリさん」
「クスクスクス。とても楽しんでいますエーリさん」
とても親しげに見事にシンクロする二人。
最近フェリが少し変わったと思ったが、原因はエーリであったようだと今更ながらに気が付いた。
だが、事態はレイフォンの事など相変わらずかまってくれない。
「さあエド」
「貴男にノコを挽かせて差し上げましょう」
「ぐえええええ!!」
レイフォンの目の前に跪いてにっちもさっちも行かなかった女生徒を放り出し、エドがデンと目の前に据えられた。
今まで、魅惑的な破壊兵器が目の前に存在していたのだが、それはエドの少し弛んだお腹へと代わってしまい、少しだけ残念だとか思っている。
だが、問題はそこではないのだ。
「え、えど?」
「・・・・・・・・」
何故か座り込み、鋸の柄を凝視したエドが小さく震えている。
その表情には明らかな迷いが存在している。
そう。迷いが存在しているのだ。
確かに散々巻き込んで恐い思いをさせた事は間違いないが、それでも友達だと思っていたエドの迷いを見てしまったレイフォンの心が悲鳴を上げる。
「うわぁぁっぁああ!!」
そして、頭を抱えてこの世の終わりを見たような悲鳴を上げつつのたうち回る。
周りの一般大衆が少し引くくらいには突然の行動で、レイフォンも一瞬びびってしまった。
そしてひとしきりのたうち回った後、レイフォンをしっかりと見詰め言葉を放つ。
「レイフォン」
「ど、どうしたんだ?」
「俺は迷っているんだ」
「なにに?」
生唾を飲み込む。
この後の台詞にこそ、エドの迷いの本体が存在している事が分かったから。
「モテ男を殺せと言う俺と、友達を助けろと言う俺が戦っているんだぁぁぁあ」
「おいぃぃぃぃぃ!!」
レイフォンがもてるという認識に共感する事は出来ないが、エドが何故迷っているかはおおよそ理解できたと思う。
だが、事態はレイフォンどころかフェリ達でさえ置き去りにして先に進む。
そう。その人物が見えてしまったのだ。
「フェリ先輩」
「どうしましたかフォンフォン? もしかして私にノコを挽いて欲しいのですか?」
「違いますから」
そうだと言った瞬間に、喜び勇んで挽きそうだったので全力の静止をかける。
そう。そんな事のためにフェリを呼んだのではないのだ。
「これ以上続けると」
「なんでしょうか?」
「ツェルニ的、世紀末救世主が登場してしまうのですが」
「ふ」
鼻で笑い飛ばすフェリ。
エーリの方も似たような感じで、レイフォンが何を言って居るのか理解していないようだ。
「くすくすくす。ツェルニに救世主など存在しません」
「ふふふふふふ。あまりの恐怖に世迷い事を言うとは」
「そうですフォンフォン。貴男は心の底から絶望してノコに挽かれなさい」
「ふふふふふ。この世界は地獄そのものです・・ね」
エーリの方が先に気が付いた。
次の瞬間、フェリも気が付いた。
レイフォンの視線が、ある一点を見詰め続けているという事実に。
そして二人が振り返り、それを認識したはずだ。
そう。世紀末ルックで決めた何処かの生徒会長が精悍なニヤリ笑いを浮かべるのを。
これ以上先に進めば、レイフォンの首のすぐ横に置かれたノコは、二人の内、どちらかの頭の上に振り下ろされてしまう事だろう。
夏期帯に突入したツェルニの養殖湖で起こった事件は、この事実を持ってようやく収集へと向かう事となったのだった。
決死の覚悟でグレンダンに潜入し、結局のところ天剣授受者に返り討ちにされたディックは、養殖湖側に生えた大木の枝に身体を預け、治療のために活剄を走らせつつ脂汗を流しつつ、必死にレイフォン達の喜劇を見届けていた。
「お、俺って強欲だからよぉ。こんな面白いものを見過ごすなんて事は出来ねえのさ」
もはや、こちらも決死の見学となった世紀末的養殖湖事件も終わった事だし、そろそろ本格的に回復作業に専念しなければならない。
そうでなくても、銃使いの天剣授受者に炭化された部分は、回復にとても時間がかかるだろう。
その時間を削ってまで見学する価値があったのかと問われたのならば、十分にあったと即答できる。
被害に有っているのが元天剣授受者とあっては、なおさら全てを見終わらなければ気が済まない。
強欲のために命を賭けるのはディックとして当然の事。
満足という言葉は知らないが、それでも回復のために眠るくらいの心の余裕が出来た。
色々と因縁のあるツェルニではあるのだが、それでもこれほど面白い事になっているとは予想外だった。
機会があったらまた来ても良いかも知れないと、そう思いつつ、やっとの事で意識が闇に沈み込んでいったのだった。
おまけ!!
「邪悪な暗黒神にて、永遠にして超絶な美少女たるロード・オブ・ダークフェリ」
「おお! 貴男は猛禽のシン」
「はっ!! この私めがあのこしゃくな救世主を懲らしめて参りましょう!!」
「なんと頼もしい事よ!! 頼みましたよ猛禽のシン!!」
「お任せ下さい邪悪な暗黒神にて、永遠にして超絶な美少女たるロード・オブ・ダークフェリ」
「と言う事で救世主カリアン!! 貴様に敗北を味あわせてやろう」
「君に出来るのかね? 猛禽のシン?」
「貴様の拳など蚊に刺された程も効かぬは!!」
「私がその気になったら、筆先一つで君を倒すことだって出来てしまうのだよ?」
「筆先一つだと?」
「予算削ってしまうよ?」
「すんませんでした!! マジ勘弁して下さい!!」
後書きに代えて。
権力とお金は強いと言う事ですね。