== NARUTO ~うちはサスケと八百屋のヤオ子~ ==
あとがき
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
そして、このサイトを管理運営してくださっている管理人さん、利用させて頂き、ありがとうございました。
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NARUTOのSSを書く事の難しさを痛感しました。
原作第一部までは、意外と楽に書けていたのですが、原作第二部に入ってから執筆が止まる事が多くなりました。
原作第二部での伏線や原作のハイスピードの展開に着いて行けずに想像力だけでカバーする事が出来なくなってしまいました。
その結果、原作の描かれていない裏で活躍するはずだったヤオ子の動きが、次の展開を待つまでの単調な繰り返しになっているのに気付き、自分自身でもどうにかしなければと思っても頭の中でヤオ子が動かなくなってしまいました。
そして、このまま執筆を止めていれば二度と書けないと思い、打ち切り的ですが強引に終わりにしました。
ただ、サスケを木ノ葉に戻す話を書いていたら、思ったより長い話数になってしまいました……。
原作のマダラの話などで、サスケが、何故、復讐を止められないかなどを考察してたらダラダラと……。
申し訳ありません。
原作がある程度進んだら、手直しの修正を入れるかもしれません。
まず、誤字脱字の報告があれば、そこから対応しようと思っています。
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ここまでSSを書いた者の感想としては、SSは原作の物語が終わっていないと最後まで書けないと思いました。
特にNARUTOの忍者の能力は少年誌という事もあり、明確な基準がわからず、何処までがOKで何処までがNGと自分で線を引くのも難しいものでした。
第二部に入ってからは『先が読めない』『伏線が広がった』『能力の制限が何段階も解禁された』というような事を強く感じ、SSにするには少し無理がある展開になってしまいました。
つまり、私個人の能力では、原作が終わらない限りはある一場面の短編であったりでないと扱いきれない物語と感じました。
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強引にですが、SSを書き終えて新たに思ったのが、SSは、原作の知識を共有しているので作者だけでも読者だけでも存在出来ないという事でした。
SSを書く人のほとんどは、きっと、プロではないと思います。
趣味であったり、ぽっかりと空いた時間を埋めるのに使ったり、様々です。
自分の人生を懸けて書く人は極僅かで、軽い気分で書く人がほとんどだと思います。
管理人さんのお陰でArcadiaでは、ジャンルが分けられています。
これで共有する知識を選べます。
書く側も読む側も、手軽に選べます。
以前、感想欄にも書いたのですが、私は、両者の"原作の補完"を持ってSSの真価(手軽さ)が発揮されると思っています。
書き手は手抜きが出来るし、読み手は暗黙の了承で読み進められるわけです。
例えば……。
書き手は、登場人物の名前だけで行動を表せる。
読み手は、詳細な情報がなくても名前だけで原作から容姿と特徴を想像出来る。
他にも物語の背景や雰囲気を省略出来ます。
このお手軽さがSSのいいところだと思います。
しかし、ここが難しくしているところでもあります。
書き手が省略し過ぎて伝わらなかったり……。
読み手の方が知識があり過ぎて、書き手の書き方に満足出来なかったり……。
下手すると書き手と読み手の思惑が衝突してしまったり……。
読み手からすれば、訳の分からない事を書き手は時々します。
それこそ、唐突に……。
どうして? こんな場所で? という場面に……。
私もあります。
今、思えば……。
思いついてしまったから。
誰にも理解されなくても自分だけの気持ちを入れたかったという我が侭。
このネタの……。
この記録を残しておきたい……忘れないでおきたい……という独善。
資材も残すための知識もない……。
あ、管理人さんのサイトがあったという思いつき……。
私の理由は、こんなところです。
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訳の分からない事を色々書いてしまいましたが、本SSの題名になっているサスケとヤオ子について。
サスケって、あまりに報われてないというか……。
木ノ葉で味方がいなかった気がしました。
確かにナルト達は、サスケを大事に思っていたんですけど、復讐に手助けしてくれなかったんですよね。
物語の根幹に"繋がり"という大事な背景がある以上、仕方がない事ですが、誰か一人ぐらいサスケの復讐を認めてあげる人物がいてもいいんじゃないかと思ってヤオ子が生まれました。
そして、ヤオ子が生まれたきっかけは、サスケとサクラの別れのシーンにあります。
あのシーン……サスケの険が外れ過ぎていないか?
『ありがとう』を言う前に何かワンクッションあったんじゃないか?
と思いました。
そこでワンクッション置く、ナルトに対する木ノ葉丸君のような存在が居たらなと思いました。
そこから、ヤオ子のキャラクター作りが始まります。
サスケにインパクトを与える存在……。
冷静な人間? ……ありえない。
大人しい人間? ……ありえない。
元気な人間? ……これかな?
強引な人間? ……これもかな?
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ナルトにサクラじゃん……。
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もっと、近いキャラはいないか?
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以前、SSで書いたデュープリズムのミントがいい。
スレイヤーズのリナ=インバースもいい。
根幹は、この性格にしようと決定。
さて、主人公の性別は?
男同士だと暑苦しいか?
そもそも、デタラメな主人公は、前回、男で試したし……。
女にしてみるか……。
新たな試みを試してみるのもいいかもしれない。
これにより、主人公の性別決定。
歳は?
木ノ葉丸君と一緒にしよう。
年齢八歳で決定。
名前は?
そうか……。
オリジナルだった……。
何かないかなとテレビのチャンネルを回すとキテレツ大百科の再放送。
↓
ブタゴリラの八百屋が映る。
↓
八百屋で検索をかける……。
↓
八百屋のヤオとは……云々。
↓
これでいいや。
女だから、ヤオ子にしよう。
名前決定。
NARUTOの世界観をこのキャラクターに与えるには?
原作読み直し……。
スケベ忍者:
ナルト、カカシ、自来也、サクラ……。
犠牲者(鼻血放出):
三代目火影、イルカ先生、エビス……。
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NARUTOの裏要素は、エロだな。
ヤオ子にエロ要素追加。
最終的には……。
八百屋のヤオ子 八歳 女
・強引
・意地汚い
・我が侭
・才能あり
・エロい
後に綾崎ハヤテのオールマイティ要素追加。
こうして出来たSSが本作でした。
このヤオ子というキャラクター……思いの他、元気よく動いてくれました。
エロ要素を加えた瞬間に別キャラクターに変貌。
言葉遣いは丁寧だけど、キレると手がつけられない。
というか、エロ要素が強すぎて、途中から変態に……。
無口なサスケに十分なインパクトを与えてくれました。
申し訳ないのは、私自身がこのキャラクターの魅力を発揮出来なかった事です。
これは、読んでくれた方にも、ヤオ子に対しても申し訳なく思います。
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SSの書き方について。
私のSSを眺めて気付いた方もいると思いますが、小説を書く上でかなりのタブーを実行しています。
今回、ご指摘のあった「…………。」も、そのひとつです。
私が、SSを読む上でストレスになっていたのが横書きでした。
特に長い文章が書いてあると非常に読みにくく感じました。
読み慣れている小説(縦書き)などは、いくら羅列されてもストレスを感じないのですが……。
他にも会話分に行間入れたり、"。」"と最後に"。"を残したり、"。""、"を入れないにも関わらず改行したりです。
SSの書き方には、現状でルールといったものが存在しません。
そこで自由な書き方が許されているSSにて、勝手に自分のルールをつけて書かせて貰っています。
1)横書きの長文を控える事
理由としては、先ほどあげた通りです。
原因も考察してみました。
・縦書きの長編に慣れさせられている。
先にあげた通りに小説は、大抵縦書きなので慣れてしまっているという事です。
新聞なんかも縦書きですし。
教科書なんかは横書きも多いですが、あれは説明するための工夫ではと思っています。
・横書きの短い文章に慣れてしまっている。
全ての人には当て嵌まらないのですが、私は、かなりRPGをやっています。
RPGの短いテキストの改行に慣れさせられて、長文にストレスを感じるみたいです。
・短めの区切りに慣れてしまっている。
上記の続きですが、RPGにしても漫画にしても短めなところで区切られます。
例えば、本来切らない"~に""~を""~から"などです。
RPGでは、テキスト制限のためであり、漫画では、吹き出しの制限のためです。
故にここで切る事にあまりストレスを感じなくなっていると考えます。
・ギャグ系のSSだから
更に上記の続きですが、言葉に力を持たせたいと思って意識してやっています。
ヤオ子は、結構の率で叫んでいますが、実は、説明的な文章も語っています。
その説明的文章の後に叫ばせる時、改行なしで羅列すると威力が半減すると感じました。
特にNARUTOは、原作が漫画なのでギャグパートでは、軽快に言葉が流れる必要があると思いました。
そのため、長文にして眼球を移動させるよりも、一点を見つめて収まり切るように会話分には工夫をいれています。
これは、SSでありながら、漫画を読む事に近づけるためにしている事です。
ただし、あくまで個人の主観で勝手にやっている事なので、逆にストレスを感じる方もいると思います。
そういう方がいた場合は、素直に謝るしかありません。
2)会話の時の行空け
好き嫌いが分かれるところですが、私は、読み難いと思い改行を入れています。
他にも、二人同時に違う事を叫ぶ時に行間を埋めて意識させる事が出来るからです。
そして、会話と地文が混ざる時は、二つ空けています。
これについては、明確な理由がありません。
はっきりと会話と地文を分けたいだけです。
3)場面展開について
人によっては空行を入れたりしますが、あくまでPCの閲覧を考えるとスクロール作業の手間は避けたいと思い、"…"で行なっています。
4)SSとしての手抜き度
激しく大きいです。
私のSSは、特に読者が原作を知っていないと確実に理解出来ない作りになっています。
故に予備知識がない方が読むとちんぷんかんぷんのはずです。
これは、SSを書く人の好みによると思います。
親切心で誰が読んでも、読めるようにしてくれたり。
あくまで作者側のイメージを汲み取って貰うために詳細に書いたりです。
私の場合は、読者側で呼び起こすイメージに多大に頼っています。
理由としては、原作が存在しているからです。
漫画なので林や森のイメージも視認出来ています。
ここに作者のイメージを無理に通すと面倒臭いものになってしまう気がして、かなり手の抜いたSSになっています。
だから、SSといいながらも会話の多いものになっていて、SSというより台本みたいになっています。
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最後に。
ヤオ子という主人公を気に入ってくれた方、ありがとうございます。
そして、このSSを読んで、少しでも楽しんでくれた方がいれば幸いです。