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No.13837の一覧
[0] DQD ~ドラゴンクエストダンジョン~ (現実→オリジナルDQ世界)[ryu@ma](2010/10/02 23:31)
[1] DQD   1話[ryu@ma](2009/11/10 23:28)
[2] DQD   2話[ryu@ma](2009/11/10 23:42)
[3] DQD   3話[ryu@ma](2009/11/11 23:03)
[4] DQD   4話[ryu@ma](2009/11/12 22:35)
[5] DQD   5話[ryu@ma](2009/11/14 00:01)
[6] DQD   6話[ryu@ma](2009/11/14 22:32)
[7] DQD   7話[ryu@ma](2009/11/15 23:14)
[8] DQD   8話[ryu@ma](2010/01/03 22:37)
[9] DQD   9話[ryu@ma](2010/01/03 22:37)
[10] DQD   10話[ryu@ma](2010/01/03 22:38)
[11] DQD   11話[ryu@ma](2010/01/03 22:38)
[12] DQD   12話[ryu@ma](2010/10/07 22:18)
[13] DQD   13話[ryu@ma](2010/10/07 22:19)
[14] DQD   14話[ryu@ma](2010/10/07 22:21)
[15] DQD   15話[ryu@ma](2010/10/07 22:22)
[16] DQD   16話[ryu@ma](2010/10/07 22:24)
[17] DQD   17話[ryu@ma](2010/01/31 22:16)
[18] DQD   18話[ryu@ma](2010/01/31 22:08)
[19] DQD   19話[ryu@ma](2010/02/07 22:28)
[20] DQD   20話[ryu@ma](2010/02/14 21:42)
[21] DQD   21話[ryu@ma](2010/02/28 23:54)
[22] DQD   22話[ryu@ma](2010/03/28 23:23)
[23] DQD   23話[ryu@ma](2010/03/28 23:23)
[24] DQD   24話[ryu@ma](2010/03/28 23:24)
[25] DQD   25話[ryu@ma](2010/03/28 23:35)
[26] DQD   26話[ryu@ma](2010/05/10 23:13)
[27] DQD   27話[ryu@ma](2010/04/14 23:31)
[28] DQD   27.5話[ryu@ma](2010/05/10 22:56)
[29] DQD   28話[ryu@ma](2010/05/10 23:18)
[30] DQD   29話[ryu@ma](2010/05/28 22:28)
[31] DQD   30話[ryu@ma](2010/06/13 00:30)
[32] DQD   31話[ryu@ma](2010/07/06 22:16)
[33] DQD   32話[ryu@ma](2010/09/03 20:36)
[34] DQD   33話[ryu@ma](2010/10/02 23:14)
[35] DQD   34話[ryu@ma](2010/10/02 23:11)
[36] DQD   35話[ryu@ma](2010/10/02 23:21)
[37] DQD   35.5話[ryu@ma](2010/10/07 22:12)
[38] DQD   36話[ryu@ma](2010/11/21 00:45)
[39] DQD   37話[ryu@ma](2010/12/07 23:00)
[40] DQD   38話[ryu@ma](2010/12/30 22:26)
[41] DQD   39話[ryu@ma](2011/01/26 23:03)
[42] DQD   40話[ryu@ma](2011/02/09 22:18)
[43] DQD   41話[ryu@ma](2011/03/02 22:31)
[44] DQD   42話[ryu@ma](2011/05/15 22:07)
[45] DQD   43話[ryu@ma](2011/09/25 22:54)
[46] DQD   44話[ryu@ma](2011/12/30 21:36)
[47] DQD   45話[ryu@ma](2012/05/04 21:57)
[48] DQD   46話[ryu@ma](2012/05/04 21:50)
[49] DQD   47話[ryu@ma](2013/03/22 23:00)
[50] DQD   47.5話[ryu@ma](2013/03/22 22:57)
[51] DQD   48話[ryu@ma](2013/10/11 22:33)
[52] DQD   設定[ryu@ma](2010/10/07 22:13)
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[13837] DQD   35話
Name: ryu@ma◆6f6c290b ID:6cb81fae 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/10/02 23:21
DQD   35話

夕食も終わり寝るまでの間の数時間、備え付けの応接セットのイスに座りながらトールは本を読む。
学者でもない者が夜にまで本を読むのはこの世界では珍しい。幼子に絵本を読む程度だ。
だがトールはこの世界の事をより知るため、そして『言語スキル』を上げるために色々な本を読む。テレビもネットもないこの世界での唯一の娯楽といってもいいのかもしれなかった。

コンコンコンッ。

そんな時間の中で、控えめなノック音が部屋中に響いた。
トールは読んでいた本から目を上げると、壁掛け時計を見た。時間は九時。元の世界では宵の口と言ってもいい時間かもしれないが、この世界では寝ている者が多い。
賑わっているところは西区の歓楽街ぐらいだろう。

一体誰だろうか。

トールはそう思いながらもテーブルに本を伏せておくと、椅子から立ち上がり扉に向かうと扉を開けた。
そこにいたのはフローラだった。薄手のワンピースを着ており、薄暗い廊下にいるせいか表情は良く見えなかった。

トールとしては驚くしかない。夜更けに女性が男の部屋に訪ねるなど、この世界でも非常識なことだからだ。

「少しお話したいことがあるのですけど……いいですか?」

「あ、ああ、いいよ。入って」

潜めるようなフローラの声。驚愕していたトールはそのままフローラを迎え入れた。
先ほどまでいたテーブルの向かいのイスに案内してから、冷蔵庫からお茶を取り出した。冷蔵庫と言っても元の世界のように電化製品ではなく、金属の箱の中に氷が入っているだけの物で、クーラーボックスといった方がいいのかもしれない。氷は魔法使いがヒャドで用意した物で毎日交換していた。
トールの部屋は上級のためこのような冷蔵庫や時計といったものも用意されていた。

テーブルにコップを二つ並べ、お茶を注ぐ。そして飲む。
一息ついて何とか落ち着いてきた。

「それで、話ですけど……」

「あっ、そうだったね。それで?」

「わたしの実家がトルネコ商会だということはお話ししたと思いますが……」

「ああっ、聞いたよ」

「そのトルネコ商会なんですが、二年の一度ですが、ある競技会を執り行います」

「競技会?」

「はい、冒険者に対してですが何種目かの競技、いえ競技とは名ばかりで実際には『クエスト』を行ってもらうと考えるのが一番いいと思います。これは生死に係る事になるものもあると思いますが、その競技で競い合ってもらい、勝ち抜いた者にトルネコ商会からの援助、後ろ盾を与えるというものです。その競技会が一週間後におこなわれるのですが、参加なさらないか、お誘いに来たのです」

「……意味が分からないな」

「ですから、競技会で勝ち抜けば冒険に関するあらゆる事にトルネコ商会からの支援が……」

「いや、そうじゃなくて、僕にそれを勧める事の意味が分からないって言うんだ。確かにトルネコ商会の後ろ盾は魅力的だけど、特に必要だという事もない。それはフローラも分かってると思ったんだけどなあ」

そう、今のトールには後ろ盾とも言える存在がいる。ヒュンケルだ。
今のトールにはヒュンケル一門という後ろ盾があった。
『天の塔』に入れる者は、この街ではある種の権力者である。
ヒュンケルと繋がりがあるということは、その妻エイミ、友人ラーハルトとのつながりも出来る。その3人全てが『天の塔』に入れる者である以上、これ以上ない後ろ盾となるのだ。

もっとも『天の塔』の登頂者の特権を知るのは一部の者だけであり、多くのものは英雄のように崇めているに過ぎない。ただトルネコ商会が実家であるフローラがこのことを知らないはずがない。
お金もあり、装備品も己で都合し、後ろ盾もある今のトールが、好き好んでトルネコ商会と関係を持つ必要はないのだ。

「で、本音は?」

「本音とは」

「言葉とおりだよ。わざわざ言う必要のないことだし、仮に忠告として話に来たとしても、わざわざここにこの時間に言いに来る必要はないだろ。明日の朝でも言いし、夕食の時でもよかったはずだ。でもわざわざ言いに来たってことは、今じゃないといけないからだと思うんだけど……どうだい?」

「……そうです。いろんな話はしましたが、言いたい事は一つです。トールに競技会に出て欲しいんです」

「何故?って聞いてもいいかい」

「当然の事ですね。本当は何も話さずに済めばよかったんですけど、やっぱり駄目でしたね」

フローラは少しため息をついた。

「競技会の話自体は本当です。二年に一度あって、その勝利者に商会からの援助がある。今までもありましたから何でしたら明日聞いていただいてもかまいませんよ」

「いや信じるよ。じゃあ続きを」

「はい、何時もなら有望な冒険者を見つけるだけの競技会ですが、今回だけは少し違うんです。それはわたしや姉のデボラが関係することですが……」

そこまで言うとフローラは頬を赤く染めたかと思うと少しうつむいてしまった。

「どうかした?」

「い、いえ大丈夫です。大丈夫ですから」

フローラは大きく深呼吸をすると顔を上げた。

「今度の競技会はわたしと姉のデボラの婚約者を決める場でもあるのです」

「はあ?」

トールはすこし恍けた声を出してしまった。そしてフローラの言葉をよく吟味してみた。

(婚約者を決める大会に自分を誘うってことは……)

瞬間、トールは自分の顔が紅潮していくのに気がついた。

フローラも自分が言った事の意味に気づいたのか顔を赤らめて焦ったように口を開いた。

「い、いえ、婚約者になって欲しいわけじゃなくて、いえ、なってくれるならそれでも、じゃなくて、その言いたい事は……」

「ちょ、ちょっとまずは落ち着こう。僕も落ち着く」

目の前で盛大に慌てられたおかげで、それを見ていたトールは少し落ち着くことができた。
トールの言葉にフローラは一旦話すのをやめると、お茶を飲んで瞼を閉じると大きく深呼吸した。それで多少落ち着いたのか再び口を開いた。

「競技会により婚約者候補が決められることは事実ですが、無効な場合もあるんです。勝者が断った場合や女であったりした時です」

「既婚者は?」

「相手とその奥方が認めるのなら問題ありません。父にしてもお母様は3人いますから」

この世界は必ずしも一夫一妻ではないという事だろう。本人たちの意思と養うだけの甲斐性があれば何の問題もないのだ。

「後はわたしたちが勝者になった場合も無効です。お姉さまは御自分で何とかしようと出場するそうですが、わたしは今の自分で勝ち抜けると思うほど自惚れてはいませんから……」

「だから頼みに来たと」

「そうです」

「……話は分かったよ。だけどもし僕が勝って、その結果権利を放棄しなかったら、ってことは考えなかったの?」

「……それは考えました。ですが何も知らない、よく分からない人よりはいいと……」

「うん、分かった。でもすぐには答えられない。別に今日明日中ってわけじゃないんだろう。少し考えたい」

「それは分かります。それとお願いしたわたしから言うのも何ですが、無理をして欲しくないのも本当です。婚約をするにしても、勝者がどうしようもない人の場合は、さすがに成立しませんから。では今日はこれで失礼します。おやすみなさい」

「ああ、おやすみ」

そう言って去っていくフローラを見届けると、トールはそのままイスにもたれかかった。
なんかおかしなことになったなあ。それが正直な感想だった。


****


「トール、トール、オキロ。ハラヘッタ。ハラヘッタ」

耳元で聞こえる声にトールはゆっくりと瞼を開く。
いつも寝ているベッドの上ではなく、テーブルに突っ伏すようにして寝ていたためか、身体の関節がギクシャクする。
どうやらあの後、考え事をしているうちにそのまま寝てしまったらしい。
身体の凝りをほぐすように動かしながらトールは立ち上がった。

「ハラヘッタゾ。ハラヘッタゾ」

「ギャオ。ギャオ」

「ドランモハラヘッタ、イッテル」

テーブルの上ではスラきちがピョンピョン跳ね、足元にはドランが座ってこちらを見上げている。

「分かった。分かった。じゃあ下に行くか」

二匹に向かって言うと、二匹とも一度跳びあがって喜ぶと、ドアの方に向かっていった。

それにしてもスラきちがしゃべるのにも、慣れてきたものだと思う。
はじめてスラきちがしゃべったのは迷宮内での事だが、はじめ耳にした時はとうとう精神的におかしくなって幻聴でも聞こえるようになったのかと思ったほどだ。
あまりにはっきり聞こえるため、声のするほうを探ってみると、そこではじめてスラきちがしゃべっている事に気がついた。

何事かと思い、ステータスを見てみると『言語スキル』が上がっている事が分かり、どうしてスラきちが話せるようになったのかが分かった。
それでもはじめはスラきちが話すのになかなか慣れる事が出来ずに、驚いたり無視してしまったりすることも多かった。最近になって、やっとスラきちが話すのにも慣れてきたところだった。

「トール、ハヤク」

「ギャオ」

扉の前でのスラきちとドランの声にトールは少し笑みを浮かべると、二匹の方へ歩いていった。



食堂に行くと、そこにはビアンカ、ソフィア、アリーナ、そしてフローラがいた。
4人の姿を見つけると、スラきちとドランはそのテーブルにすぐさま向かっていった。時間が合う時はいつも一緒に食事をしているため、それはいつもと変わらない風景だった。
トールも慌てず後を付いていった。

「おはよう、トール」

「おっはよう」

「おはよう」

「お、おはようございます、トール」

ビアンカ、アリーナ、ソフィア、フローラと順に挨拶がある。フローラの様子がいつもと少し違うが、昨夜、あんな事を話した後だ。多少態度が変わっていてもしょうがないだろう。せめて自分はいつも通りでいようとトールは思った。

「おはよう、みんな」

何とかいつもと変わらぬ挨拶をトールがしてテーブルの席につくと、「それじゃあ」と言ってビアンカが厨房の方へ向かっていった。
ビアンカは今現在冒険者であるため宿の仕事はしていない。
本来朝食の準備などは従業員であるリッカの仕事であるが、場所が実家だという事もあり、忙しい時ぐらいは自分たちに係ることだけは、自分がしようとしているに過ぎなかった。
厨房から数回往復してテーブルに食事が並べられていく。そしてビアンカも席に着いたところで朝食の開始だ。

冒険者として活動する以上、一日のエネルギー源として朝食は十分に食べる。それはトールだけでなく4人の女性陣も同じだ。肝心な時にお腹がすいて力が出ないでは話にならないからだ。もちろん食べ過ぎて動けないほどではなく、適度に、十分に、だ。
スラきち、ドランも用意されたものを食べる。二匹とも雑食性で人と同じように何でも食べるため特に食事で気にすることはなかった。

朝食が終わってから、しばしの間はティータイムだ。そして胃もこなれてきたころに迷宮に向かうのがいつもの事だった。

ビアンカが不意に口を開く。

「ねえ、トール知ってる」

「何が?」

「トルネコ商会が二年に一度行う競技会のことよ」

一瞬咳き込みかけたのをトールは必死でくい止めた。目だけでフローラのほうを見ると、フローラも驚いていたようだった。この話題はどうやら偶然らしい。というより時期的にこの話になるのかもしれない。

「あ、ああ、知ってるよ」

「えっ、そうなの」

「少し前にフローラから聞いたんだよ」

知らない振りをしようかとも思ったが、今のところ嘘をつかなくてはいけないような理由はない。ならば正直に話すのが吉だ。

「え、ええ。トールは優秀な冒険者ですから、知っておいて損はないと思ったので前に少し話しましたの」

トールの意図をフローラも察したのか、当たり障りのない全うなことだけを話す。

「それって何なの」

興味を持ったのかアリーナが話しに加わる。

「そうか、アリーナも二年前はここにいなかったんだもんね。競技会っていうのは、ある種の『クエスト』みたいなのを行って、その勝者にトルネコ商会からの支援が行われるって大会よ。ある程度の冒険者なら一度は受けてみようって思うわね。今回は兄さんとシンシアも受けようかって話をしてたから、わたしも聞き覚えがあるわ。時期的にはもう直ぐよね。有名な大会だけど冒険者だけで行われるものだから、他の街ではあまり知られてないわね」

「じゃあ、わたしたちも出れるんだ」

「出場資格はこの街の冒険者である事だけだったから、わたしたちでも資格はあるわね。でも大会毎に色々な条件も加味されるらしいから実際は出場できるかは分からないわね。まあ出場は出来たとしても、どう考えても時間の無駄にしか思えないわ。基本的にトールクラスの冒険者たち向けだからね。今のわたしたちじゃあまだまだよ。二年後を目指して迷宮探索していた方が多分ましだと思うわ」

「わたしもソフィアと同意見よ。今のわたしたちじゃあ無謀以外の何者でもないわね」

「やっぱりそうかあ」

ソフィアとビアンカの言葉にアリーナは納得したように呟いた。

「それで、わたし達のことはともかく、トールはどうするの?」

ビアンカの問いに4人の目がトールに向けられる。
まさかこんな場所で聞かれると思っていなかったトールは、少し言葉に詰る。これに関しては昨夜ずっと考えていた。
デボラや、特にフローラの婚約のことは全く関係ないものとして考えるのは流石に無理だった。
それならば勝った時に受けられるであろうトルネコ商会からの支援がどれほどのものなのかを考えた。
はじめはこの街での後ろ盾と金銭の支援程度に考えていたが、トルネコ商会の規模を考えると、もっとほかの事も出来るのでないかと思えてきたのだ。ほぼ世界中に支店をもつトルネコ商会、その情報収集能力も十分にあるのは当然の事だろう。それでなくては世界中で商いをやっていけるはずもない。

ではその情報収集能力で、元の世界に帰る方法を探る事が出来ないか。こう考えたのだ。
誰もが思いつく最も簡単な方法として『天の塔』を登り『神龍』に会うことを目指しているが、今のままで本当に到達できるのかは正直分からない。
そのために他の方法も探したいが、今のトールでは迷宮探索だけで一杯一杯のため、それも無理だ。
人づてに頼むにしても個人では限度があるだろう。だが相手がトルネコ商会ならばどうだろう。世界中で情報を探してもらえるように働きかけられるのではないか。見つからないなら、迷宮探索に全力を注ぎ込む事もできる。
一晩中考えた結果だが、それは悪い考えではないように思えた。そしてこれは早い方がいいのは当然の事だ。

「出るつもりでいるよ」

ビアンカ、アリーナ、ソフィアは驚いていた。特にフローラは驚きの表情を浮かべた。

「……何て言うか、予想外だわ」

「そうかい」

呟くソフィアにトールが答える。

「ええっ、トールは塔を目指しているのを知っているからね。態々そんな大会に出る暇があるなら、どんどん探索を続けると思ったわ。そもそも勝ち抜ける保障もないしね」

「確かにそうだな。実際聞いた時は時間の無駄だと思ったよ。だけど良く考えてみると、これはチャンスだと思った。僕は確かに塔を、もっとはっきり言えば『神龍』に会う事を目的としているけど、それはある願いを叶えるのに、それが一番だと思ったからだ。だけどこれが思った以上に難しい。今のところ順調だけどこれも何時まで続くか分からない。だから目的を叶えるのに、別の手もうっておきたい。これは前々から思っていたけど、僕個人の力じゃあ、迷宮探索だけで一杯一杯だった。だけどそこで僕はこの支援の話を聞いた。その時閃いたんだよ。トルネコ商会の力を借りればいいんじゃないかってね。トルネコ商会に僕の願いを叶える方法が、塔に登り神龍に会う以外に存在しないのか、それを調査してもらえばいいってね。我ながらいいアイデアだと思ったよ。そのためならこの大会に出る意味もあると思った。これが出る理由かな」

はっきり言えばここまで内心を言う必要があったのかは分からないが、これからも付き合いが続くであろう彼女たちに何も言わずに、なあなあで済ますよりはいいと思ったのだ。

「願いがある、か。前から言ってたもんね」

「じゃあ、この場合はがんばって、でいいのかな」

「それでいいと思うよ。さてと、そろそろ行くよ」

トールが立ち上がると、床で転がっていたドランとスラきちもそれに気づいて立ち上がった。
朝のティータイムを終えるのにはいい時間になった。それを合図に4人も立ち上がる。これから用意をして迷宮に向かうのだ。

「じゃあ、また」「またね」「それじゃあ、またね」「じゃあ、またね」「それでは、また」

それは軽い別れ言葉。だけど再び会うという大事な言葉でもあった。


****


出ると決めたからには、それまでに少しでも強くなっておいた方が良いに決まっている。
六日後が競技会の日になるなら、それまでに戦って戦ってレベル、スキルを少しでも上げるたほうがいいだろう。
幸いと言ってもいいかもしれないが、15階にはレベル上げとして最適なモンスターである『メタルスライム』がいる。
『においぶくろ』でモンスターを引き寄せて、戦い続けるだけだ。

普段は逃げる『メタルスライム』も、『においぶくろ』の匂いには攻撃本能を刺激されるらしく、こちらに向かってくる。ただ一度でも攻撃すれば、本来の臆病な性質がよみがえってしまうらしく逃げだしてしまう。
ようは初めの一撃でしとめれるかが問題になるのだが、もうこれは運に近い。
もう難しい事を考えず、ただただモンスターを倒す事だけを考えた。



『盗む』:鉄の剣(功+27)3個、とんがりぼうし(守+9、功魔+6、回魔+4)2個、まほうのせいすい7個、やくそう3個、まじゅうの皮4個、、皮のぼうし(守+3、回魔+2)3個、レザーマント(守+8)1個、力のきのみ1個


『落とす』:スライムゼリー3個、鉄の剣(功+27)2個、やくそう9個、まじゅうの皮4個、皮のぼうし(守+3、回魔+2)2個、まほうのせいすい3個、とんがりぼうし(守+9、功魔+6、回魔+4)1個、鉄のよろい(守+18)1個、命のきのみ1個



もちろん戦ってばかりではなく休みもとるし、競技会についての情報も得る。
競技会は毎回特に決まったものはなく、街の外で何かを取ってきたり、迷宮内でアイテムを取ってきたりと、ゲームで言うお使いイベントのようなことをする事が多いらしいが、一対一の決闘をすることもあるらしい。
結局のところ当日にならなければ分からないということが分かった。
それでも街の外へ旅に出る可能性は高いことは分かった為、一応その用意をする為に街へも出ていた。



そんな街中で、トールは思わぬ3人組と出会う事になった。ディーノ、ポップ、メルルの三人だ。
ディーノとポップは今年からエルシオン学園に通っていた。
ディーノは剣の修練だけならヒュンケルの元でも十分だが、生まれが森の中の小さな国であるため、街や世界を旅する上での常識を身につけるため、様々な知識を得るためにエルシオン学園に通わされる事になった。
エルシオン学園は冒険者の技術を教えると共に、知識を得る場としても確かなものだった。
ポップはようやく親からエルシオン学園に入学する事を許され、今年から通う事になった。

二人が知り合ったのは、トールが紹介をしたからだ。
ディーノには知り合いの武器屋の子が入学するから、ポップには弟弟子が入学するから、良ければ仲良くしてやってくれと。
直接会わしたわけではなく、前もって一言言ったくらいだ。
漫画での二人の姿が思い浮かばなかったといえば嘘になる。だがこの世界で二人が仲良くなるのは、やはり二人の意思でなってほしかった。ただ最初の切っ掛けを作るぐらいはいいだろうと思ったのだ。
結果は馬があったのか二人でよく行動しているようだった。

ポップとメルルが会ったのは、メルルが困っているところをポップが助けたのが始まりだ。この街に来てまだ日が経たないうちに、グランマーズからお使いを頼まれたメルルが、場所が分からず迷っているところをポップが見つけて案内したという事だ。
しかもその場所が、ポップの実家だったというだけだ。
それ以来メルルのお使いの度に、会ったりしている内に仲良くなったのだ。

ディーノとメルルの関係といえば、この街に来る前からの知り合いだ。
というより同郷の出身なのだ。テランという森の奥にある小さな国の生まれで幼馴染の関係と言っても良かった。元より兄弟のような関係らしく、それはこの街に来ても変わっていなかった。

このように知り合った三人だが、メルルは占い師としての時間もあるし、ディーノとポップも学園での授業があるため時折しか一緒に行動することは出来ないが、今日はたまたま休みが合ったらしい。

「トール!」

トールが見かけるのと同時に気がついたらしいディーノがこちらに向かって走る。ポップとメルルも気づきこちらに向かってきた。

「やあ、三人とも」

「あっ、こんにちは」

「こんにちは、トールさん」

近寄ってきたポップとメルルもトールに挨拶をする。

「今日は三人一緒かい?」

「うん。劇を見に行くんだ」

「マーニャさんからチケットを頂いたんです。同系列の劇場での演劇らしくて、勇者を題材にした演目らしいから、同じ年くらいの子を誘ったらって、譲ってくれたんです。本当は誰かさんと一緒に行きたかったんだと思いますけど、相手の都合と自分の仕事の都合があわないだろうからって言ってたんです」

何となく責めるようなメルルの視線にトールは気まずげにそっぽを向くしかなかった。

「まあ、そのおかげでわたしたちが行けるんですから文句を言っても仕方がないですけどね」

メルルの少し微笑んだところで、トールもほっとしたように息をついた。

「あっ、そういえばトール、この剣ありがとう」

ディーノが思い出したように腰の剣を持ってトールに言う。

「すごく使いやすいよ」

「それは良かったよ。作らせたかいがあった」

「まあ、うちのお抱えの自慢の鍛冶屋ですからね」

ポップも自慢するように少し胸を張った。


今ディーノが持っている剣はディーノがエルシオン学園に入学した際に、祝いの品として贈ったものだ。
同年代の子よりすこし背が低いディーノが扱うには普通の剣はそのサイズが大きいし、短剣では小さすぎた。そのため体格に似合うような剣を作ってもらおうと思ったのだ。頼んだのはポップの親であるジャンクが経営している『ジャンクの武器屋』だ。本人も以前は鍛冶師をしており、今現在も腕のいい鍛冶師と伝手があるため、質のいい武器が並んでいた。
その伝手の鍛冶師に頼んで、ディーノの剣を作ってもらった。

その鍛冶師の名はノヴァ。自身もかっては冒険者であり、『闘気法』の使い手でもあったらしい。『天の塔』に到るまではいかなかったが、それでも迷宮の第6層にまでは達している。
冒険者として限界を感じ引退したが、その後、鍛冶師に転身。ある鍛冶師の下で修行をし、今は鍛治師として独り立ちしているらしい。
ノヴァの鍛治師としての腕前は、ジャンクも認めるほどで十分なものだが、本人に言わせると、師とは比べ物にならないらしい。だがその師自身、近頃は鍛治をしていないため周りの者からは何ともいえないというのが現状だ。

作ってもらう際に、鉄鉱石3個とヘパイトスの火種を要求されたが、丁度持っていたため直ぐに作ってもらう事が出来た。(作業代1500G)

出来た剣は、「鋼の剣」、普通のよりも少し短めだが、その出来ばえは、ジャンクの武器屋で薦めるだけのものはあると感じられた。



「ディーノ、ポップさん、もうそろそろ行った方がいい時間だわ」

メルルが二人に声をかける。

「そうだな。早めに行った方がいいかもな」

「うん、そうだね」

「そうかい。じゃあ、三人とも楽しんでこいよ。まあ、これで前でも後でもいいから何か食べるといいよ」

それば言うとトールは三人の中で一番しっかりしているであろうメルルにいくばくかのGを渡す。兄貴分として、たまにはこれぐらいしてもいいと思ったのだ。

「あ、あの、これって……」

「それで皆で飯でも食べなよ」

「で、でも……」

「トールさん、ゴチになります」

「ありがとう、トール」

遠慮するメルルに先んじてポップとディーノは礼を言ってしまう。こうなるとメルルとしても引いてしまうわけには行かなくなる。

「あ、ありがとうございます」

「今日はこんな時に会ったからたまたまだよ。じゃあ、楽しんできなよ」

それだけ言うとトールは三人と別れた。


****

大会開催三日前から、参加者の受付開始となる。場所は東区のトルネコ商会だ。
やると決めたからにはさっさと申し込むに限る。時間が空くといろいろな事を考えてしまい、決心が鈍る事もあるからだ。

するべき事は簡単だ。大会参加受付に冒険者カードの提出をすれば、向こうでそのカードを使ってと手続きをしてくれるのだ。そして最後に規定の書かれた用紙に署名をすれば終了だ。
規定は色々書かれているが要約すれば『競技会中の死亡、怪我等に関する責任は当方では負いません。自己責任でお願いします』だ。

危険だというのは前もって聞かされていたが、契約書に書かれているのを見ると真実味が増す。
だが過程はどうあれ決めたのは自分だ。一気に署名をする。
さて、これで最低限の参加資格だけは手に入れた。
後、出場条件として提示されたのが、2000Gの参加料だ。当日に会場で徴収するらしい。

これも参加者をふるいにかける策のひとつらしい。この程度のGを払えるぐらいの稼ぎがない冒険者には用がないということなのだろう。周りに耳を傾けるといつも以上に参加条件が厳しいとのことだ。多分だが、フローラの婚約者探しの件もあり、これに絡んでくるのだろう。

ちなみに仲間のモンスターを連れて行ってもいいのかを確認したところ、仲間のモンスターは、アイテム扱いのためかまわないとのことだ。個人の努力で得た装備品と同じようなものらしい。これを認めないということはその努力、運などを無視する事になるからだ。ただし、場合によっては連れて行くことを認めない場合もあるらしい。詳しくは大会で説明があるとのことだ。

とりあえずの用も終わり、帰ろうとするといきなり背後から声が聞こえてきた。

「あんたがトールっていう小魚かい」

「はあ?」

喧嘩を売られたような物言いにトールが振り返ると、そこには何ともど派手な服を着た黒髪の美女が立っていた。そしてその側には美形の優男がトールを睨むようにして立っていた。
どちらもトールには見覚えのない顔だ。自分の名前を読んだから振り返ってしまったが、もしかしたら同名の者が近くにいて、そいつに声をかけたのかもしれない。そもそも睨まれる様な覚えもない。
そんな風に思ってしまい、ついつい見回してしまってもしょうがない事だろう。

「あんただよ。わたしが話しかけているのは。それであんたはトールであってるのかい?」

「あー、そうですけど」

「そうかい。わたしはデボラ。フローラの姉といったほうがあんたには分かりやすいかい」

そう言われてトールもやっと気づく。言われてみれば確かに容姿は似ていた。

「ああっ、聞いた事があります。それで僕に何か?」

「いや、フローラの男がどんな奴なのか。すこし顔を見ておこうと思ってね」

「えっ、いや、男って……」

突然の物言いにトールは少し焦る。優男の視線は更に強くなる。

「ふーん」

だがこちらの事など耳にせずデボラは興味深そうにジロジロとトールを見る。

「小魚にしてはなかなかやるみたいじゃないか。あんたも競技会には出る気だね」

「ま、まあ、そのつもりですが」

「そうかい。じゃあほどほどに頑張るんだね」

それだけを言うと現れた時と同じように颯爽とその場を去っていった。優男も何も話さず最後にキッと睨みつけるとそのまま踵を返した。

いったい何だったんだろう。本当に顔を見に来ただけだったのか。

トールの問いの答えるものはいなかった。



――― ステータス ―――
トール  おとこ
レベル:31
職:盗賊
HP:293
MP:95
ちから:98+5=103
すばやさ:78+60+25=163(+10%)
みのまもり:41+5=46
きようさ:88+20+40=148(+10%)
みりょく:50
こうげき魔力:38
かいふく魔力:49+8
うん:81

・装備
頭:しっぷうのバンダナ(守+11、速+20、回魔+8)
身体上:銀のむねあて(守+25)
身体下:ブルージーンズ(守+11)
手:あおのグローブ(守+5、器+40)
足:ちんもくのブーツ(守+9、素+5)
アクセサリー: スカウトリング
武器:光の剣(攻+70)【錬金】
盾:ライトシールド(守+10)

こうげき力:211
しゅび力:122

言語スキル:4(会話2、読解2、筆記)【熟練度:26】
盗賊スキル:8(索敵能力UP、すばやさ+10、ぬすむ、器用さ+20、リレミト、ピオリム、しのびあし、盗人斬り、ボミオス、すばやさ+50、とうぞくのはな)【熟練度:66】
剣スキル:9(剣装備時攻撃力+5、ドラゴン斬り、メタル斬り、剣装備時攻撃力+10、ミラクルソード、はやぶさ斬り、剣装備時攻撃力+20、会心率UP、魔神斬り)【熟練度:73】
素手スキル:2(未装備時攻撃力+10、あしばらい)【熟練度:85】
ゆうきスキル:6(自動レベルアップ、ホイミ、デイン、トヘロス、べホイミ、ライデイン、いなづま斬り、マホステ、消費MP4分の3)【熟練度:24】

特殊技能:闘気法(オーラブレード、ためる)、スカウト、アバン流刀殺法(大地斬、海波斬、空裂斬、アバンストラッシュ(偽)、常時ちから+5、常時身の守り+5)

経験値:180661




――― 仲間のステータス ―――
スラきち  ?
レベル:24
種族:スライム
HP:27
MP:36+15
ちから:13
すばやさ:39
みのまもり:25
かしこさ:49
うん:51
こうげき魔力:9+15
かいふく魔力:9

装備: モンスター袋の中にいるためアクセサリーのみ:ソーサリーリング(攻魔+15、MP+15)

こうげき力:12
しゅび力:24

言語スキル:1(会話1)
スライムスキル:4(自動レベルアップ、ホイミ、スクルト、ルカナン、リレミト、メラミ)



ドラン  ?
レベル:16
種族:ドラゴンキッズ
HP:126
MP:0
ちから:87
すばやさ:71
みのまもり:53
かしこさ:36
うん:59
こうげき魔力:4
かいふく魔力:4

装備:
武器:魔よけのツメ(攻+43)【4000G】
防具:けがわのマント(守+15)
アクセサリー:命の指輪(守+6、自動回復)

こうげき力:130
しゅび力:74

言語スキル:0
ドラゴンキッズスキル:5(自動レベルアップ、ひのいき、つめたいいき、あまいいき、おたけび、かえんのいき、こごえるいき、やけつくいき)



所持金:21725G (預かり所:280000G)

Gコイン:26570


・持ち物『大きな小袋』
道具:やくそう(20個)、上やくそう(11個)、特やくそう(17個)、毒けし草(31個)、上毒けし草(5個)、特毒けし草10個、まんげつそう(2個)、きつけそう(11個)、おもいでのすず(5個)、せいすい(25個)、いのちのいし(6個)、まほうのせいすい(38個)、けんじゃのせいすい(2個)ばんのうくすり(3個)、ゆめみの花(5個)、いのりのゆびわ(3個)、ドラゴンシールド(守+25)1個、毒針(攻+1)、プラチナソード(攻+51)、かくれみのふく(守+20、避+5%)1個、ちからのルビー(攻+9)1個、まよけの聖印(守+6、即死無効)、命の指輪(守+6、自動回復)

大事な道具:モンスター袋、従魔の輪、リリルーラの粉、オクルーラの秘石、自動地図、鍵1個



・預かり所
素材:おかしなくすり(2個)、ようがんのかけら(1個)、きよめの水(5個)、まりょくのつち(4個)、こおりのけっしょう(2個)、いかづちのたま(1個)、よるのとばり(1個)、ひかりの石(3個)、鉄鉱石(3個)、プラチナ鉱石(2個)、ルビーのげんせき(4個)、こうもりのはね(13個)、まじゅうのかわ(31個)、スライムゼリー(25個)、へびのぬけがら(2個)、げんこつダケ(1個)、さとりそう(3個)、よごれたほうたい(17個)、聖者の灰(2個)、命のきのみ(1個)、力のきのみ(1個)

装備品:
頭:バンダナ(守+1)1個、皮のぼうし(守+3、回魔+2)17個、ターバン(守+6、功魔+3、回魔+3)5個、とんがりぼうし(守+9、攻魔+6、回魔+4)4個、きんのかみかざり(守+11、功魔+12)1個
身体上:布のふく(守2)1個、絹のローブ(守+3、攻魔+3)7個、たびびとのふく(守+4)1個、レザーマント(守+8)2個、角つきスライムアーマー(攻+8、守+25)1個、やすらぎのローブ(守+9、攻魔+5、回魔+5)1個、くさりかたびら(守+11)1個、鉄のよろい(守+18)1個
身体下:あつでのズボン(守+3)、けいこぎズボン(守+5)、鉄のひざあて(守+9)
手:布のてぶくろ(守+1、器+5)、たびびとのてぶくろ(守+4、器+30)1個
足:皮のくつ(守+1、避+1%)1個、皮のブーツ(守+2)1個、エンジニアブーツ(守+6)
アクセサリー:竜のうろこ(守+5)5個、スライムピアス(守+4)、きんのゆびわ(守+2)3個、きんのブレスレット(守+3)3個、ちからのゆびわ(功+4)、金のロザリオ(守+2、回魔+7)2個、あくまのタトゥー(素+8)2個、ひらめきのジュエル(攻魔+2、回魔+2)2個、はやてのリング(素+20)3個、ピンクパール(守+3)1個、
武器:ひのきのぼう(攻+2)1個、銅の剣(攻+7)1個、まどうしのつえ(攻+7)1個、ブロンズナイフ(攻+10)1個、おおきづち(攻+10)1個、てつのツメ(攻+17)、鉄のつるぎ(攻+27)19個、はがねのつるぎ(攻+35)1個、
盾:シルバートレイ(守+6)2個




――― あとがき ―――

トルネコ商会主催の競技会の開催です。競技会のほかにもっといい呼び方がないだろうか、いまだに考え中です。

これはDQⅤの嫁選びや、DQⅥのドランゴ退治のイベントみたいなものです。

どのような事が行われ、トールはどうなるのか。次回から始まります。

それでは、また会いましょう。


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