第三十話 落書きでも良いから載せて欲しい。 イゼルローン要塞にいる総司令官ラザール・ロボス元帥によるアムリッツァ恒星系への集結命令を受けた同盟軍の各艦隊は帝国領の各地からアムリッツァへと集結していった。先ず、ビュコック提督の第5艦隊が到着し、続いてヤン提督の第13艦隊、ウランフ提督の第10艦隊。そして、第10艦隊と第13艦隊に合流していたペトルーシャ・イースト提督の第11艦隊が到着した。アムリッツァに到着した艦隊は機雷の設置や艦隊の再編などの作業を開始した。そこに、ボロボロになった第9艦隊を副司令官のモートン提督が率いて到着した。事の次第を第9艦隊の面々より聞いた各艦隊の司令官達が憤る中で第11艦隊のペトルーシャ・イースト提督が最も怒りをあらわにしたと彼の副官が記録に残している。「アル・サレム中将ぉ!!貴官の仇は絶対俺がとってやる!!」「イ、イースト提督!?」「チキショー、帝国軍の奴ら。敵は兎も角、味方の将兵の命も屁とも思ってねぇのかよ!! 何でこんな事になったのか皆目見当もつかねーよ!!帝国軍の奴らこの宙域にやってきたら、マジぶっ殺してやんよ。」「提督、如何したんですか?そんなに汗をかいて・・。」「何か暑いぞ。もっと、空調をきかせろ、ボケ、コルァァ。」そんなイースト提督の元に、彼以上に激怒した人物が訪れた。第9艦隊の残存艦隊を率いてアムリッツァにやって来たモートン提督である。「イースト提督!!」「はい、済みませんでした!!」モートン提督は自分を見るなり、行き成りジャンピング土下座して来たペトルーシャ・イースト提督を見て思わず目が点になってしまい呆気にとられた。「・・・・イースト提督?何を為さっているのですか?」「えっ?いや・・・その・・何か、怒ってたのでつい・・反射的に。・・いや、それより用件は?」「おお、そうでした。是非、小官に復讐戦の機会をお与え下さい。アル・サレム提督の仇を討たせて下さい。是非!是非!!是非!!!」「わ・・分かりました。小官にお任せ下さい。(少し離れろ、顔が近いぞ。)」結局、モートン提督の迫力に押されてペトルーシャ・イーストはこれから行われるアムリッツァ星域会戦へのモートン提督の参戦を許可してしまった。(さて、如何するか。モートン提督の様な優秀な提督が参戦してくれるのは嬉しいかぎりなんだが 如何せん、第9艦隊が壊滅状態だからな。率いて貰う艦隊を如何するかが問題だな。 ・・・まあ、その辺りは他の艦隊が合流してからか。とり合えず、ビュコック提督に相談してみるか。)ペトルーシャ・イーストは、とり合えず問題を先送りにした。あれから少し時間が経ち、機雷の設置も完了し、他の同盟軍艦隊もアムリッツァに集結した。第7艦隊、第8艦隊、第12艦隊の状態は無事とは言い難いが、酷いとも言え無いそんな状態だった。ホーウッド中将の第7艦隊の損害は3割程で、アップルトン中将の第8艦隊、ボロディン中将の第12艦隊は2割程の損害だった。この三提督曰く『当初は有利だったのに、イゼルローンからのアムリッツァ集結命令を受け、急遽撤退を開始した為に出た損害だ。』との事で、かなりご立腹の様子だった。特に第7艦隊のホーウッド中将は、終始『ぶつぶつ』と独り言を言っていた。『ロボス、シナス』とか『絶対に許さない、絶対にだ。』とか言っていたが俺は何も聞いていない。全艦隊が集結したので俺を初めとする各提督達は戦力の再編を行った。先ず、艦を『無傷の艦』と、『戦いには耐えられる程度の損傷している艦』、『損傷していて航行可能だが戦いには耐えられない艦』に分け重態の兵士を病院船にぶち込み、命に別状無い程度の重症の兵士は輸送船に詰め込み、『損傷していて航行可能だが戦いには耐えられない艦』と一緒にイゼルローンに送る事にした。なお、これ等の撤退する艦隊にも護衛が必要との事だったので、一番ロボス元帥に会いたがっていたホーウッド中将と第7艦隊から5000程度割いて護衛として送り出した。決して、ぶつぶつと独り言を言っていて、今にもラップを歌いだしそうな彼が怖かったからじゃない。「と言う訳でして、いかが致しましょうか?」俺は目の前にいるビュコック提督にモートン提督の処遇について相談している所である。「そうじゃな。ワシとウランフの所から少し割いて、第7艦隊の残りを率いて貰うと云うのはどうじゃな?」「小官の第11艦隊からは出さなくて宜しいのですか?」「貴官の第11艦隊は其のままで良い。わざわざ、無傷の艦隊を削るのもなんじゃてな。その分、貴官には働いて貰うつもりじゃがな。」「・・・了解しました。死なない程度に働かせて貰います。」もう少しで『ビュコック提督の艦隊も無傷では?』と聞き返して仕舞いそうになったが、何とかその言葉を飲み込んだ。もし言ったら「じゃあ、貴官の艦隊も分けて」って事になりそうだ。そんなこんなで艦隊再編は無事に完了し、同盟軍艦隊はアムリッツァ恒星系で帝国軍を待ち構える事になった。ちなみに、艦隊の状況はこんな感じだ。 艦隊名及び指揮官名 アムリッツァへ撤退して来た艦数 戦闘可能艦数 戦闘不可能艦数第5艦隊(アレクサンドル・ビュコック中将) 13,000隻 13,000隻 無し第7艦隊(ホーウッド中将) 9,000隻 6,000隻 3,000隻第8艦隊(アップルトン中将) 10,000隻 8,000隻 2,000隻第9艦隊(アル・サレム中将)※1 6,000隻 1,000隻 5,000隻 第10艦隊(ウランフ中将) 11,000隻 10,000隻 1,000隻第11艦隊(ペトルーシャ・イースト中将) 16,000隻 16,000隻 無し第12艦隊(ボロディン中将) 10,000隻 8,000隻 2,000隻第13艦隊(ヤン・ウェンリー中将) 14,000隻 13,000隻 1,000隻 合計 89,000隻 75,000隻 14,000隻 ※1、アル・サレム提督は名誉の負傷により、指揮権はライオネル・モートン少将が引き継ぎました。 艦隊名及び指揮官名 アムリッツァ星域会戦参加艦数 第5艦隊(アレクサンドル・ビュコック中将) 10,000隻 第8艦隊(アップルトン中将) 7,000隻 第9艦隊(モートン少将) 4,000隻 第10艦隊(ウランフ中将) 8,000隻 第11艦隊(ペトルーシャ・イースト中将) 16,000隻 第12艦隊(ボロディン中将) 7,000隻 第13艦隊(ヤン・ウェンリー中将) 13,000隻 合計 65,000隻 第7艦隊司令官のホーウッド中将は5,000隻の護衛艦隊を率いて『戦闘不可能艦数』14,000隻と輸送艦、病院艦、工作艦と一緒にイゼルローン要塞へ撤退してもらった。 ・・・あれ?何か可笑しい様な気がする。気のせいか?※本日の『金髪と愛犬家』は作者の都合で休載になりました。またのご愛読をよろしくお願いいたします。・・・・つづく。『極東杉の木撲滅委員会』会長の豆です。本当は『日本杉の木撲滅委員会』にしようと思ったのですが、そっちの組織は既にあったので極東にしました。主な活動内容は雨が降るように祈ったり、杉林がテレビに映るたびに『燃えろ、消えろ、枯れてしまえ。』と祈る事です。現在、会員募集中です。参加方法は以下の通りです。①適当に自分の役職を決める。何々支部長、名誉会長などなど②決めた役職を宣言する。以上です。