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No.13584の一覧
[0] 銀習伝  現実→銀河英雄伝説   四十四話を投稿しました。[豆](2011/02/07 22:53)
[1] 第一話  見切り発車[豆](2010/02/07 19:15)
[2] 第二話  何とか二話目を書いてみた[豆](2009/12/08 12:39)
[3] 第三話  第3次(大惨事)ティアマト会戦開始[豆](2009/12/08 12:39)
[4] 第四話  家に帰るまでが[豆](2010/02/07 19:17)
[5] 第五話  出番が無い[豆](2009/12/08 12:40)
[6] 第六話  アスターテ会戦とその後[豆](2009/12/08 12:41)
[7] 第七話  薔薇とコーヒーと歌[豆](2009/12/08 12:41)
[8] 第八話  蝶と嵐と瓢箪[豆](2009/12/08 12:41)
[9] 第九話  過去編に突入[豆](2009/12/15 19:56)
[10] 第十話  会議と紅茶と妄想と[豆](2009/12/15 20:28)
[11] 第十一話 永遠と乙男と愛犬家[豆](2009/12/22 01:49)
[12] 第十二話 備えとロープと憂いあり[豆](2009/12/22 01:50)
[13] 第十三話 おかたづけ×4[豆](2009/12/23 21:46)
[14] 第十四話 イゼルローン 出発してから 幾星霜 ヤンに恨まれんとも 俺の身の為[豆](2010/02/07 19:20)
[15] 第十五話 人の噂も75日[豆](2009/12/29 18:18)
[16] 第十六話 グラップラー・ペト [豆](2010/02/07 19:22)
[17] 第十七話 ダブル・ブッキング[豆](2009/12/30 20:24)
[18] 第十八話 憎まれっ子の魂は、留め置かまし、ハイネセン・スピリット [豆](2009/12/31 23:56)
[19] 第十九話 自業自得?損?[豆](2010/01/02 09:08)
[20] 第二十話 机上の空論、議場の空論[豆](2010/01/07 21:11)
[21] 第二十一話 『バナナ』とか『濁った水』とか正直どうでもいい[豆](2010/01/13 22:28)
[22] 第二十二話 逆襲のフォーク [豆](2010/01/19 00:10)
[23] 第二十三話 ぶっちゃけ、カードが本体[豆](2010/01/21 00:10)
[24] 第二十四話 「未来は僕らの手の中」byラインハルト [豆](2010/01/25 18:47)
[25] 第二十五話 撤退反対派議員の思惑がひどい件[豆](2010/02/07 19:23)
[26] 第二十六話 「やっと分かった、同盟軍の奴らは阿呆だ。」byラインハルト[豆](2010/02/10 10:31)
[27] 第二十七話 ドヴォルザークの『新世界』を聴きながら。[豆](2010/02/23 22:54)
[28] 第二十八話 牛乳は白い物の王様[豆](2010/03/11 23:57)
[29] 第二十九話 特攻ウォルフ [豆](2010/03/12 10:19)
[30] 第三十話  落書きでも良いから載せて欲しい。[豆](2010/03/23 18:28)
[31] 第三十一話 イーストのパーフェクト再編教室[豆](2010/03/23 18:08)
[32] 第三十二話 風林火陰山雷[豆](2010/06/07 22:30)
[33] 第三十三話 今日こそ動かしてやる!!山よ、銀河よ、俺の歌を聴け!![豆](2010/06/08 22:55)
[34] 第三十四話 彼を知らず、己を知れば、一笑一杯す?[豆](2010/09/01 15:47)
[35] 第三十五話 彼を知らず、己を知らざれば、戦う度に必ず敗れる。[豆](2010/09/03 17:48)
[36] 第三十六話 彼を知り、己を知れば、百戦危からず[豆](2010/09/07 22:20)
[37] 第三十七話 深追如退休年齢近的刑警(深追いする事、定年間際の刑事の如く)[豆](2010/09/15 23:30)
[38] 第三十八話 名将?謎将?迷将?[豆](2010/10/01 23:10)
[39] 第三十九話 逃げるやつは兵隊だ。逃げない奴は殿(しんがり)だ。[豆](2010/10/08 13:20)
[40] 第四十話 第1次査問会会戦[豆](2010/10/13 21:40)
[41] 第四十一話 ゲシュタルト崩壊[豆](2010/10/13 22:22)
[42] 第四十二話 慢心は死を招く。[豆](2010/10/23 22:40)
[43] 第四十三話 新たなる旅立ち[豆](2010/11/09 21:51)
[44] 第四十四話 再会と再開[豆](2011/02/07 22:52)
[45] 外伝  黒歴史編  第一話  モラトリアム?いいえ、反省室です。[豆](2010/06/07 22:32)
[46] 外伝  黒歴史編  第二話  ペトルーシャ・イーストのアバシリ滞在日記[豆](2010/06/08 23:12)
[47] 外伝  黒歴史編  第三話  アバシリ症候群と鮫のヒレ[豆](2010/09/01 15:45)
[48] 外伝  黒歴史編  第四話  年越しジャンプと息止め[豆](2010/09/03 17:47)
[49] 外伝  黒歴史編  第五話  とんぼ返り[豆](2010/10/08 22:33)
[50] 外伝 三姉妹編  第一話  ゲイとフラガと相打ちと[豆](2010/06/07 21:35)
[51] 外伝 三姉妹編  第二話  ベーターカロチン[豆](2010/06/07 21:35)
[52] ※これは一発ネタです。続きません。[豆](2009/12/18 23:10)
[53] ※ネタ2発目続いてしまうのか?[豆](2010/11/09 21:40)
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[13584] 第十六話 グラップラー・ペト 
Name: 豆◆f0891c05 ID:cbf1eea4 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/02/07 19:22

第十六話 グラップラー・ペト 






今日は色々な事があった。

俺は頭の中の整理をつける為に

ホテルの少し手前で地上車を降り

軽い散歩をしていた。

決して三姉妹やヤン、ユリアン達と顔を会わせ難いからでは無い。

だが、これがいけなかった。

この散歩が原因で

またしても、トラブルに首を突っ込む事になってしまった。



散歩をしている俺の耳に

路地裏方から

人の争うような声が聞こえて来た。

で、興味本位で覗いて見たら

六人の憂国騎士団と

そいつ等に殴る蹴るの暴行を受けている男性が二人ほどいた。

流石に無視は出来ないな。

銃は・・・、ホテルの荷物の中だ。

仕方ない、素手でやるか。


「お前ら!!何をしている!!」


取り合えず、俺は大声で威嚇してみた。


「しまった、見られたぞ。」

「相手は一人だ。」

「かまわない、アイツもやっちまえ。」


俺の方に近づいてくる憂国騎士団、

あれぇ?何で?ヤンの時はすぐに逃げてなかったけ?

などと考えていたら余計な事を考えていたら

襲い掛かられた。



いてぇな、この野郎。

親父にはぶたれた事無いのに。(爺さんにはあります。)

一応、防御しているので致命傷はもらってないが

流石に六対一では分が悪い。

仕方ない、あれを使うか。

俺は脇と股を絞め、全身の間接を固定する様に構えた。

これぞ、『三戦立ち(さんちんだち)』だ。

達人にもなると、睾丸を腹部に移動して守る事も出来る

究極の防御の構えだ。

鉄壁、ゆえに無敵。

三戦立ちを構え、顔には不敵な笑みを浮かべる俺に

憂国騎士団の連中は戸惑う。


「何だ?あのポーズは。」

「あれは、『カルゥァーテ』だ!!」

「何、あれが『カルゥァーテ』。始めて見た。」

「知ってるぞ、『カルゥァーテ』の達人は

 2メートル以内にいる敵を、一度に4人までは殺せるぞ。」

「本当か!!」

「嘘だろ!!」

「いや、それだけではない。100人の敵と一度に戦えるらしい。」

「100人!!」

「馬鹿な、どうやって戦うのだ。」

「よく分からないが、達人からすれば

 4人も100人も同じらしい。」


何言ってんだ、こいつ等?

途端に、俺から距離を取り始める憂国騎士団。


「退け、退け。」


やがて、蜘蛛の子を散らす様に逃げ出した。

一体何なんだ?あいつ等。

・・・・・まあ、考えても仕方ない。

元々、頭のオカシイ奴らだ。

一々気にしていても仕様が無い。

そんな事より、倒れている二人を何とかする方が先だ。

俺は憂国騎士団の連中に襲われて倒れている二人に近づく

一人は辛うじて意識を保っていたが

俺に「『反戦市民連合の本部』に連れてって欲しい」と告げると

すぐに気を失ってしまった。

見捨てて行くのも後味が悪いし

乗りかかった船だ。

俺は丁度走って来た、無人タクシーを止めると

気を失っている二人を無人タクシーに放り込み

俺もそれに乗り込むと

無人タクシーを『反戦市民連合の本部』へ発進させた。

どうやら、襲われていた二人は反戦市民連合に所属しているらしい。

この二人は、例のトリアチ代議員『候補』(今日の空港での人)の

対立候補のゾンダーク代議員候補の関係者って事か。

対立候補の関係者を憂国騎士団を使って襲わせるとは

トリアチ代議員『候補』め、なんて酷い奴なんだ。

それにしても、自動で目的地に向ってくれる無人タクシーは便利だな。

 


※憂国騎士団について

憂国騎士団とは、同盟政府内の主戦論者と繋がりのある国家主義者の集団である。

反国家的及び反戦的な言動を暴力によって弾圧している

全員、変なマスクを付けている。










目的地の反戦市民連合の本部に到着した俺は

そこで、意外な人物と再開した。

一人はジェシカ・エドワーズ、いやジャン・ロベール・ラップと結婚したから

ジェシカ・ラップになるのか?

もう一人の人物はヤン・ウェンリー提督だ。

車から降りた俺は二人に声をかけた。

「やあ、お二人さん。こんな所で密会か?旦那さんには黙っていてやろうか?」

「イースト提督!!どうしたんです、その格好は!?」

「イーストさん!?早く手当てをしないと。」

俺の悪質な冗談にはまったく反応しないお二人さん。

そりゃそうだろ。

今の俺の姿を見れば、当然そうなる。

服は所々やぶれて、顔の一部は腫れてるし、

頭からしている出血が俺の顔をペインティングしてる。

「ちょっと、サーカス団に襲撃されてね。」

駆け寄ってきて、ハンカチで俺の血を拭おうとしているジェシカを制すると

俺は二人に話し掛けた。

「俺より重症の奴が二人ほど車の中にいる。

 手当てはそっちの方を優先してくれ。」

俺とヤンが気を失っている二人を担いで

反戦市民連合の本部内に連れて行った。

二人を移動し終わった俺は

ヤンに問いかけた。

「で、お前さんは何でここにいるんだ?」

「私も同じ様なものです。偶然、憂国騎士団に襲われていた運動員を助けてここまで連れて来のですが・・・。

 もっとも、私は襲われずに済みましたが。」

「憂国騎士団の連中も有名人の顔は覚えていたって事かな?」

「誰の所為ですか、まったく。」

「で、ジェシカさんは、何故ここに居るんだ?」

「・・・ジェシカは、ここの運動員なんです。

 その、ジェームズ・ソーンダイク代議員候補の選挙活動を手伝っている様で・・・。」

「なるほど、俺はてっきり二人で密会していた所

 偶然、憂国騎士団に襲われていた運動員を保護したのかと思った。」

「何を言ってるんですか!!まったく・・・・・。

 その・・。」

「何だ?何か言い難そうな事があるのか?」

「・・・ジェシカの事なんですが・・・。」

「つまり、参謀の奥さんが反戦運動してる事のついて

 何か、思う所は無いのか?って事か?」

「・・はい、そんな所です。」

「特に無いな、様々な価値観の共存が民主共和制だからな。

 それに、好戦的な人間は充分過ぎるほど居る。

 だから、もう少し好戦的で無い奴が多くても俺はいいと思うけどな。」

「そうですか。」

ホッとした表情のヤン。

えっと、ゾンダークじゃ無くて、ジェームズ・ソーンダイクか。

俺は対立候補さんの名前を頭にインプットする。



それはそうと、いつまでもこうしている訳にはいかない。

俺は席を立ったその時

一人の人物が俺に近づいてきた。

「始めまして、ジェームズ・ソーンダイクです。

 イースト中将、ウチ運動員を体を張って救ってくれたそうだね。

 彼らに代わって礼を言おう。」

「いえ、礼を言われるほどの事ではありません。

 それより、憂国騎士団の事ですが、連中がここを襲撃するかも知れませんし

 ここを標的とした爆弾テロなんてのもあるかも知れません。充分にお気を付け下さい。」

「判りました。気を付けるとしましょう。」

どうやら、この人物がトリアチ代議員『候補』の対立候補の

ジェームズ・ソーンダイクさんらしい。

礼儀正しい好人物だ。

一応、憂国騎士団に気を付ける様に警告しておいた。

俺とヤンはジェシカさんに別れを告げると

ホテルに向う事にした。

反戦市民連合の本部を出ると

怪しい奴ら(憂国騎士団)と遭遇した。

まさか、こいつ等ここを爆破しに来たのか?

俺が行動を起すより先に


「あいつは、さっきの達人だ!!」

「何!?本当か?」

「クソッ、反戦市民連合の奴ら達人を雇ったな。」

「如何する?」

「達人相手では敵わない。退却だ。」


憂国騎士団の連中は逃げていった。


「・・・何だったんだ?いったい。」


ぽつりと呟くヤン提督。

本当に何なんだ?あいつらは。

・・・・今日はもう疲れた。

帰って寝よう。

しかし、そんな俺の思惑を打ち砕く出来事が

この後、二つもあった。

一つはホテルの前で待ち構えていたマスコミである。

マスコミに気付かれる前にヤン提督と分かれたのだが

奴らはヤンには気付かないのに俺には気付きやがった。

お陰で色々と質問攻めに会った。


Q「その怪我は如何したんですか?」

A「憂国騎士団に襲われました。」

Q「その事とテルヌーゼン空港での事件の関連性はあるんですか?」

A「分かりません。皆さんで調べてください。」

Q「何故、襲われたのですか?」

A「分かりません。」


俺は歩きながら短く答え、ホテルの中に逃げ込んだ。

しかし、逃げ込んだホテルの中も安全ではなかった。

俺は自分の部屋に入ると

そこで待ち構えていた三姉妹に捕まってしまった。

『血まみれペト』になって帰ってきた俺を

三姉妹はそれぞれのやり方で迎えた。

アメークは無言で救急セットを持ってくると

無言で無表情のまま、俺の手当てを開始した。

・・・・これは、相当怒ってるな。

カリンは俺に説教を始めた。

「保護者の自覚が足りない」とか「自重して下さい」など

延々と俺に説教をしている。

ベルナデッドは泣きそうな顔で

俺をジッと見つめ続けている。

正直、これが一番堪える。

俺には三姉妹にひたすら謝り続けるしか選択肢が残されていなかった。

「所で、何でこの部屋にいるの?君達の部屋は隣でしょ?」

「ヤン提督から連絡がありました。」

おのれ、ヤン・ウェンリー。






翌日のトップニュースは


「ペトルーシャ・イースト提督、またも襲撃に遭う!!」

「今度は憂国騎士団に襲撃される!!背後にはトリアチ代議員候補か!?」

「何故、ペトルーシャ・イースト提督は命を狙われるのか?」


全部、俺の襲撃に関する事だった。

血まみれでホテルに帰ってきた俺が質問攻めに遭っているシーンが何度も(六時、七時、八時のニュース等)

放送され続けている。

ちなみに、このニュースのお陰で士官学校の記念式典には

「出席しなくても良い」

とありがたいお達しがあったので

サボる事にした。

一人で記念式典に出かけて行くヤンを

笑顔で見送った後

ラップとジェシカさんがウチの三姉妹とユリアンを引き連れて

市内観光をするらしいので

一緒に行こうとしたのだが

三姉妹の鋭い眼光に射抜かれた俺は

ホテルの部屋で惰眠をむさぼる事にしました。









その後、しばらくの間

憂国騎士団の内部では、

反戦市民連合には達人がいる。

命が惜しければ反戦市民連合には近づくな。

と、囁かれる様になった。






選挙の結果について

元々、ジェームズ・ソーンダイク候補が優勢だったが

一連の事件で更に優勢になり

無事に当選を果たした。








・・・・つづく


次回からはアムリッツァ編に突入出来ればいいなと思っています。






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