プロローグ
「また、やられたか・・・」
一
人の男が呟いた。
「これで何度目だ?」
男が尋ねた。
「数えるのも馬鹿らしくなるから覚えてねぇよ。」
隣に居た男が答えた。
「今回はレアアイテムが3つ取られました。」
少し後ろに居た男が報告した。
「まぁ、今回はまだマシな方か・・・。あれは残っていたか?」
「はい、一枚手紙がありました。」
「読んでみろ。」
「『今回もお宝拝借しました。今度同じような事があったら全部持っていくから二度と同じような事すんじゃねぇぞ。 outlaw 』、と。」
「では、今回も盗まれたアイテムは・・・・」
「はい、私達の配下が盗み取ったものばかりです・・」
「どうします?マスター」
報告していた男が尋ねた。
「・・・・・」
マスターと呼ばれた男は苦い表情をしながら答えた。
「宝物庫の警備を増やせ!それから、窃盗を行った者を今すぐ処分!二度と同じ事がないように徹底させろ!」
こうして夜は更けていった。