これは呪い…
友の呪い…
これは執念…
わが友の執念…
これは願い…
唯一無二の友の願い…
これは罰…
友を見捨てた我の罰…
これは約束…
死に行く友と我の最後の約束…
これは後悔…
そう、友を化け物にしてしまった後悔…
それがこの八百年の後悔と約束…そして懺悔の終わらない我の旅路。
「ふむ、今宵も月がなんと禍々しい事よ…。
友よ、そなたとの約束…この煎餅、必ずや果たしてみせようぞ。」
「五話目、行商隊・護衛任務編・録、「パットラッシュもう限界だよ。」」
森を駆ける、
二つの影…
「はっ!くらえ、化け物!」
駆ける忍・大蛇丸は、起爆札・クナイ三つ・手裏剣三つ、同時に投げる。
「はっははは!!少年よ!拙者は楽しいぞ!もっと、もっと貴様の力を見せろ!」
掛ける侍は全てを斬り、起爆札のクナイは爆発しても何のその、そのまま直進する。
「あんた、どれだけ企画外、何だ!?」
事は十分前、華麗に決めたキン肉バスターで完璧に決まり相手の背骨を叩き潰した。
そう思っていた…いや確実に入った手応えもあった。
だが、「ふむ、たかが一人の人間に二回も殺されると思なかったぞ、少年。」
とか言って何事もなく立ち上がってきやがった!
何この人、あれか暁の飛段みたく超気持い♪みたいな能力なのか?
「糞が!このままじゃ埒が明かない!」
ウエストポーチから兵糧丸を取り出し口に放り込む。
「口寄せの術!」
さっき出した巨大蛇と同じ位の大蛇を出し突っ込ませる。
「公暁琉・剣技・四閃抜刀!!」
居合の構えをしたのはみえたが一瞬で巨大蛇が四つにスライスされた、ヤバい何をしたのか解らない…。
「影分身の術!」
「「行くぜ!!」」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ。」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄。」
今持っているのと武器寄せで保管している、全てのクナイと手裏剣を同時投合するその数、両方あわせて百の暗器が乱れ飛ぶ。
「ふむ、今度は数で攻めるのか。良い判断だ、少年よ。だが拙者にほとんど利かぬわ!!」
最初の日の再現、襲いかかる暗器の大群に二刀で斬って、斬って、斬り落とす。
まるで、クナイと手裏剣がチーズか何かでは?と思いたいくらいスパスパ斬られる、
その手は早すぎてよくみえない。
だがあんたは一つミスをしている…。
「はっははは、数ばかりあっても、利かぬ!利かぬ…なっ!」
いきなり右からのクナイの奇襲に驚き気もするがすぐに対処される。
森を駆けまわっていた、ほんの一瞬の隙に影分身を作って伏兵を隠し、隙を作らせる。
最後の一本の閃光玉付きクナイをなげる!
「何!!うっ目が!!目が!!」
閃光玉が破裂し相手の目をくらます。
「はぁはぁ、影分身の術!」
チャクラがもう限界すれすれで、無理やり三体の分身を作り、三方向に同時に突っ込ませ、
俺は地中に潜り込む。
「舐めるな!!」
目が見えない状況でも影分身を音の方向で斬られるが三体とも煙になって消える。
「止め!」
地中で背後を取り草薙の剣の刃を長くし、相手の心臓を突く。
「がは!」
今度こそ、今度こそこの男を倒した、今度は確実に心臓を刺し貫ぬき倒れる。
そう思い地中からでる。
「はぁ、はぁ、早く皆と合流しなくては。」
ふらふら宿屋の方向に足を運ぶ。
「ふむ、少年その願いどうやら叶いそうにないぞ。」
「な!?」
「斬!!」
気づくのが早かった、ギリギリで致命傷を避けられたがうん悪く斬られた。
嘘だ…。
嘘だ…。
「あり得ない今度こそ確実に、殺したはず!」
「くっくく。ああ少年よ、貴様は確実に拙者の心の臓を刺し貫いた。
だが相手が悪い、何せ我はそなたら忍の祖、「六道仙人」の「六道の呪縛」により、
輪廻、いやこの世の理から強制的に外された。
生きた醜き劣悪な怨霊!それが我が正体!我の唯一無二の真実!これは我の罪と罰!!
この呪縛からは逃げ切れぬ!!あの禍々しい月が消えるその瞬間まで!!我、詠劫、不滅なり!!!」
はっはははは、何だよそれ?
無理だ…。
あんなのに勝てるわけが無い。
そして勝手に足が逃げる。
「…やはり、少年も違うのか。」
そう悲しそうな顔で一閃、足をやられ木にぶつかる。
「少年…褒美だ、ひと思いに苦しまずに殺そう。」
「…斬!」
「火遁・鳳仙火の術!!」
斬られる、その刹那、俺の知らない方向から奇襲が入る。
「またか!!」
そして奇襲は終わらない。
「はぁー!!」
影が一つ飛び出していき、拳一閃、侍に放たれ吹き飛ぶ。
「何奴!!」
「「この変人馬鹿の友達だ!この野郎!!」」
そして倒れる俺の前によく知る二人の少年少女の姿。
そう綱手と自来也だ。
後書き―――――
うわーすげー煎餅、超設定!
そしてバトル無茶苦茶難しい。
次回、煎餅戦クライマックスだ!
感想待っています。