<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

SS投稿掲示板


[広告]


No.1314の一覧
[0] ~運命を変える者たち~[マコト](2005/11/08 19:31)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[1314] ~運命を変える者たち~
Name: マコト
Date: 2005/11/08 19:31
-なぜ・・・・・、なぜ君が死ななきゃならない!!そもそも、なぜ俺なんかを助けたんだ!?-

-あなたに、生きてほしいからです・・・-

-俺だって、君に生きてほしい、君と一緒に生きたいよ!!-

-・・・・・・私は、あなたの笑顔が好き・・・。だから、涙を拭いてください・・・。笑顔で、生きてください、ヨシュ・・・・・・・・-

-・・・マリア?返事をしてくれ、マリア!!-

-・・・・・・・・・-

-なにが、笑顔で生きてくださいだ!マリア。君がいないなら、俺は生きることなんてできない・・・。だから、君と一緒に逝かせてくれ。君とならどこへだって行けるんだ!!-

-・・・・・・-

-はは・・・・・・。そうだよ、君が助けたからには、自殺では死ねない。他の人にも殺されることはない・・・・・・。残りの寿命を生きて、それからじゃないと君の傍には・・・、逝くことはできないんだな・・・-

-・・・-

-俺は、生きるよ。君の分まで一人で、人里から離れて・・・。・・・・・・もし、神なんてものがいるなら、次、この世界に生まれたときは・・・、マリアを幸せに・・・・・・-







~運命を変える者たち~







一人の少女がすごい勢いで走っていた。

「遅刻だぁ~~!!!」

そして、門の近くに来たとき・・・、

「ソフィア!」

「っとと。カイト兄!!」

「今日は学園休みだぞ?」

「・・・・・・うそぉ!!」

「その様子だと、昨日のミーティング、聞いてなかったな・・・。」

カイトは呆れ顔でソフィアにそう言った。

「・・・あたしの、全力疾走した時間を返せ~!!」

「自業自得だな。」

「そーいえば、カイト兄は何でここにいるの?」

「お前ねぇ・・・・・・。俺は、学園の自衛隊だろ?」

「うん。」

「で、昨日町に大量の魔物が現れたろ?」

「うん・・・?」

「だから、今日集まって、警備場所決めてたんだ。」

「なるほど!・・・じゃぁ、しばらく学園は休み!?」

「あぁ。魔物の問題がなくなるまではな。」

会とのその言葉を聞いて、ソフィアは目をきらきら輝かして、喜んでいた。

「ラッキー!久々に溜め込んでた本達をたくさん読めるぅ!!」

「・・・相変らずだな。で、何冊くらい溜め込んでたんだ?」

「ざっと、30冊近くだよ。」

「うぇ・・・、溜め込みすぎだろ!」

「いいのいいの。」

ソフィアはカイトの呆れてでてきた言葉など気にしていなかった。
「・・・やっぱ、その中に“チキュウ”の話が載ってる本はあるのか?」

「もちろん!あ~ぁ、あたしたちの世界も、本にのってる“チキュウ”みたいに魔物がいなかったら良かったのになぁ。」

「ば~か。それだと、モンスターハントの仕事が無くなって、無職人間が増えるぞ。」

「・・・・・・それもそうだね。」

ソフィアはふぅと息をついた。

「ソフィア、家まで送ってくよ。」

「ほんと?」

「あぁ。・・・・・・!」

「カイト兄?」

「ソフィア、壁に張り付いとけ!魔物が、俺達に気づいた!」

「えぇ!?」

「じゃぁな!」

カイトはそう言って、ソフィアを残して、魔物の群れに向かっていった。ソフィアは呆然としてカイトの背中を見送った。







つづく








~用語~
ソフィア・レーシェン 17歳
ドジでおっちょこちょいである。だが、読書が好きなため、意外と博識である。一日中本を読むと、最低で7冊、最高で10冊は読む。

カイト・フォルテッシモ 19歳
頼りになり、剣の腕は自称マスター。ソフィアの家の近所にすんでいるソフィアの幼馴染。

世界は名前は無いが“チキュウ”ではない。


感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.042658090591431