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No.12339の一覧
[0] 魔法少年リリカルなのは【完結】[むだーい](2009/10/26 22:01)
[1] その1[むだーい](2009/10/02 21:30)
[2] その2[むだーい](2009/10/17 09:47)
[3] その3[むだーい](2009/10/17 09:47)
[4] その4[むだーい](2009/10/05 21:57)
[5] その5[むだーい](2009/10/13 23:47)
[6] その6[むだーい](2009/10/13 23:47)
[7] その7[むだーい](2009/10/15 00:15)
[8] その8[むだーい](2009/10/17 09:47)
[9] その9(A's)[むだーい](2009/10/17 09:47)
[10] その10(A's)[むだーい](2009/10/20 23:47)
[11] あり得たかも知れないSts編[むだーい](2009/10/26 22:01)
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[12339] あり得たかも知れないSts編
Name: むだーい◆df05c8c0 ID:64a3d011 前を表示する
Date: 2009/10/26 22:01
・機動六課のあり得たかも知れない勧誘編

 新暦71年、11歳の時にミッド臨海空港の大規模火災事故に巻き込まれた。
 炎の中から助け出してもらって、連れ出してもらった広い夜空。
 冷たい風が優しくて、抱きしめてくれる腕が温かくて。
 助けてくれたあの人は強くて、優しくて、カッコよくて。
 泣いてばかりで何も出来ない自分が情けなくて。
 私はあの時、生まれて初めて心から思ったんだ。
 泣いてるだけなのも、何も出来ないのも、もう嫌だって。
 強くなるんだって。
 あの背中に誓ったんだ。

「って事で、私の作る新部隊。
 機動六課にどや?」

 私の前にいるのは、八神はやてさんと高町なのはさん。
 高町なのはさんは・・・・私を助けてくれた、私の憧れてるあの人。

「あの・・・・なぜ私なんです?」

 魔導師ランク昇進試験の結果、再試験について話を聞いた後、私だけが呼び止められた。
 ティアは、話が終わるまで外で待っててくれてる。

「次元世界は広いから、どこかにはいると思ったんよ」

「・・・・改造人間が」

「スバル・ナカジマ二等陸士。
 君は、私らが待ちに待った・・・・得難い人材や」

 改造人間。
 私が戦闘機人だって調べたんだ。
 やっぱり、私は兵器なのかな?
 なのはさん。

「戦闘機人としての、私が必要なんですか?」

「違う!!
 戦闘機人やない、改造人間や」

「スバル。
 あなたなら・・・・仮面ライダーになれるの」

 ・・・・仮面、ライダー?

「えっと、なのはさん?」

「流石に、適当な生け贄を探して改造手術を施すわけにはいかないし」

「そやね。
 出来れば、平成ライダーより、昭和ライダーの方が・・・・嬉しいやんか」

「うんうん。
 やっと、管理局に就職してて良かったって思ったの。
 仕事と言っても、戦技教導ってメンドイんだよね」

「なのはちゃんは、楽だから良いやん。
 教導で教えてるのって・・・・なのはちゃんの砲撃から生き延びろでしょ」

「まあ、私は実技だけで、それ以外は自習にしてるけど。
 訓練生達は、デットorアライブで十分なの。
 それに、はやてちゃんはリインフォースさんに全て丸投げしてる。
 私より、はやてちゃんの方が駄目駄目なの」

 ・・・・えっ!?
 なのはさん、高町一等空尉の教導を受けた部隊って、凄く成果をだしてるって聞いているんだけど。
 お二人の話を聞く限り、評判と違うように聞こえるんですが、八神二等陸佐も。

「大丈夫や。
 リインフォースは、私のユニゾンデバイスやから、リインフォースの成果は私の成果や。
 って、そんな事より。
 今はライダーの方が重要や」

「はっ!?
 それも、そうなの!!」

 だから、仮面ライダーってなんですか?

「まず、仮面ライダーとはなにか。
 それから説明しよ」

「私達の出身。
 第97管理外世界「地球」極東地区日本で放送されてた特撮番組。
 世界征服を企む国際秘密組織ショッカーに拉致され、バッタの能力を持つ改造人間にされてしまった主人公が、ショッカーの怪人達と戦う話。
 本郷さん格好良すぎ」

「改造手術から始めるより、改造人間のスバルを引き抜いた方が早いと思って。
 まあ、改造手術自体無理っぽいし。
 もし手術をする場合でも、知り合いの変態博士に頼むしか方法無かった。
 もしくは、変態博士の娘さんをレンタルするか。
 だから、管理局にスバルがいてくれて良かったよ」

 戦闘機人だからどうこうって話しじゃなく、仮面ライダーに最適なのが私って事ですか?
 それに、変態博士って・・・・戦闘機人を作れるんですか?
 その時点で犯罪者じゃ。

「既に、サイクロン号の作成も依頼してる。
 魔法無しで、垂直の壁面を登れる機能を絶対につけて貰う」

「うんうん。
 駄目だった場合は、変態博士の秘密基地を砲撃でぶっ壊すの。
 壊す前に、変態博士の作品は回収するけど」

「山奥で、周りに住んでる人もいないから・・・・思いっきり撃てるしな。
 変態博士の作品って、面白い物が多いんやし。
 いつか、思いっきり奪いたいって思ってたから、丁度良いかもしれんし」

 てぃあ~。
 なのはさんのイメージが。
 私の中の、綺麗な思い出が。
 目の前で犯罪の計画練ってるよ。

「あの・・・・その仮面ライダーで、なにをするんですか?」

 犯罪の方向から、仮面ライダーに話を戻す。

「「・・・・特になし」」

「えっ!?」

「機動六課の活動としては、ライダーである必要も無いし。
 今回は外れて貰った、ティアナ・ランスター二等陸士にも声をかける予定や」

「今回は、仮面ライダーの話だったから、スバルだけにお話ししてるの」

「じゃあ、なんで最初に機動六課の話を?」

「・・・・機動六課の引き抜きって事で時間貰ってるから。
 とりあえず、話すだけ話したって感じ。
 んで、仮面ライダーの方が本命」

「今なら、サイクロン号に続き。
 燃料不要のジャングラーもセットで。
 ああ、変身ベルトも、勿論付いてくるの」

「そやで、ベルトの方は使用者にあわせた調整をすれば完成って所までいってる」

「全て、私達の知り合いの変態博士が不眠不休で頑張ってくれたの」

「先ほども聞きましたけど、なにするんです?
 その機動六課では、仮面ライダーである必要はないんですよね?」

「そやで。
 私達も鬼やないから、部下に対して、強制は出来ん」

「ただ、仕事外の時間に付き合ってくれれば良いの。
 まあ、仕事中でも、スバルが良いなら、ライダースタイルでも問題ないけど。
 むしろ大歓迎なの」

 ・・・・えっと、趣味のために私を機動六課にスカウトしてると。

「勘違いしてるかも知れへんけど。
 仮面ライダーとは関係無く、スバルとティアナは引き抜く予定やで。
 リインフォースが鍛えれば育つって言ってたから」

「その時は、私が鍛えることになるけどね。
 デットorアライブ方式で」

 ・・・・えっと、あの私を助けてもらったときに、空港の壁を全て抜いた砲撃から逃げるの?
 あの時のなのはさん、安全のために空港を半壊させて鎮火してた記憶があるんですけど。
 それから逃げるんですか?

「大丈夫。
 人間、死ぬ気になれば強くなれるの。
 私は嫌だけど」

「実際、なのはちゃんの教導受けた部隊も強くなってるしな。
 まあ、強くならないと砲撃に当たる回数が多くなるし。
 私も嫌やけど」

「って事で、どうかな?」

「ここにはいないティアナも含め、2人を機動六課のフォアードとして考えてる。
 厳しい仕事にはなると思うけど、濃い経験も積めるし、昇進機会も多くなる。
 どないやろ?」

 えっと・・・・あの。

「執務官志望らしいティアナには、フェイト執務官にアドバイスなどが貰えると思うの」

「引き抜こうと思ってる新人達には、なのはちゃんの教導を強制的に受けさせようとも思っとる。
 実力は、確実に上がるはずや」

「上がらなければ、毎回痛い思いをするの」

「合格までは試験に集中したいやろ?
 私への・・・・YESの返事は、試験が終わってからってことにしとこうか」

 ・・・・えっと、いつの間にYESの返事になったんですか?

「スバル・・・・返事は、はいだよね?」

 あの・・・・なのはさん?
 強制しないとか、仕事外とか言ってませんでしたか?

「うん、また今度にしよか。
 試験が終わったら、もう一度話をしに行くな。
 今度は、ティアナも一緒に」

「そだね。
 ついでに、フェイトちゃんも連れて行くね」

「あっ・・・・はい!!」

 憧れたのは、私の命を救ってくれた人。
 夢に見たのは、その人みたいに強くなること。
 ずっと憧れて、夢に見て、目指してて。
 だけど、4年越しの再会は、あんまりにも突然で・・・・想像と違ってて。
 まだ、なんにもわからなくて。
 でも、ここからきっと、何かが始まる。
 私の想像にもつかない何かが・・・・そんな気がする。
 あと、なぜか命の危険も感じている。

「この話って、断れるのかな?
 後でティアに聞いてみよう」




・機動六課のあり得たかも知れない仕事編

 初めての戦いは、やっぱりピンチの連続で・・・・なんどか列車ごとぶっ飛ばそうと思った。
 歩き出した子供達は、ちゃんと自分で進んでいってる。
 メンドっ、迷いはひとまず胸の奥にしまっておいて。
 つまら、これからも続く、チームでの戦い。
 遊びた、愛機に任せて、仲間と一緒に立ち向かう戦い。
 自宅で寝て過ごしたい・・・・それぞれの場所での、それぞれの戦い。
 魔法青年リリカルなのはStrikerS、彼女募集中。

【・・・・で、なんのようだね?】

 はやてちゃんの部屋、機動六課部隊長室で私用の通信を繋げている。
 ぶっちゃげ暇なんで。
 ここにいるのは、私とはやてちゃん。
 相手は私達の知り合い・・・・見た目変人の、変態博士。
 ネットゲーム中に知り合った人。

「暇だったんで時間潰そうかと思って」

「そやね。
 私も暇なんや」

【確か君たちは、新部隊の部隊長。
 それと分隊長とか言ってなかったかね?】

「部隊長としての仕事は、リインフォースに丸投げ」

「朝運動したんで、昼からは自習にしてる」

 変態博士は、なにが聞きたいんだろう?
 ・・・・あっ。

「そうそう、ちょっと変態博士に聞きたいんだけど。
 私の友達が追ってる犯罪者で、ジェイル・スカリエッティってのがいるの。
 見た目が変態博士のそっくりさん。
 変態博士の知り合いで、この人いない?」

【・・・・知り合いにはいないね。
 知り合いには】

「じゃあさ、クアトロ姉さんの知り合いとかは?
 クアトロ姉さんの知り合いに、犯罪者がいても納得出来るし」

「ってか、当然って感じじゃないの?」

【君たちは・・・・いい加減、クアットロの名前を訂正しないと、またお仕置きされるよ】

「それは断わる!!」

「はやてちゃんと同じ!!」

 クアトロ姉さんのお仕置きは嫌なの。
 ってか、小さいこの前で裸に剥くとか・・・・変な性癖に目覚めそうで、本気で止めて欲しいの。

「クアトロ姉さんとジェイル・スカリエッティの事は置いといて。
 変態博士に送ってもらった、ベルトとサイクロン号だけど。
 流石博士、良い出来なの」

「まさにライダーやったな。
 スバルは女性だけど」

【ほう・・・・で、その映像はあるかね?
 ついでに、使用者の感想なども欲しいね。
 改良点とかが出てくるかも知れないし】

「今、ちょっと編集中や」

「やっぱり、ライダーらしい映像にしたいの」

【そうかね。
 では、編集が出来たら送ってくれるかな?】

「うん、リインフォースに頼んどく」

「編集までは私達でやるけど。
 出来た物を、他所へ送る作業はメンドイから」

【少しは自分でやろうとは思わないのかね?】

「「嫌。
  メンドイ」」

【それ、私が言ったら?】

「「砲撃」」

 なにを当たり前なことを。

【それにしても君たちは・・・・私と違って自由で良いね。
 私は、君たちみたいに仕事を回せる人間がいないから、全て自分でするしかない。
 自由な時間を作るのが難しいんだよ】

「・・・・変態博士の事情は知らないの」

「せやな。
 そんな所に就職した自分を恨め」

「ってか、変態博士の腕があるなら、今の仕事止めて独り立ちすれば?」

【そうだね。
 高町君の言うとおり、独り立ちしようと思って・・・・今準備してる途中なんだよ】

 へー、やっとって感じかな。
 前から言ってたし、労働条件が凄く悪いって。
 雇い主は老人だらけで、文句ばっかり言う。
 ついでに、今の仕事相手はごっついおっさん。
 ・・・・嫌な仕事先だ。

「そう言えばさ、変態博士。
 今度暇な日ある?
 博士の作品をパチりに行きたいんやけど」

【・・・・いつもながら、自分に正直だね。
 まあ、私としても実際に動作確認出来たり、改良点が見つかるから良いんだが】

「ちゃんとお土産は持って行くの。
 5円チョコで良い?」

「じゃあ、私はうまい棒で」

【私は構わんが、娘達がそれで満足するかな?】

 ・・・・うっ。
 冗談で持って行ったとき、チンクちゃんに説教されたの。
 下の妹達は喜んでくれたけど。

「適当に、お菓子の詰め合わせでも持って行くか。
 経費で落とせるかもしれんし」

「私は、地元のゲーセンまで行って、景品を根こそぎ取ってくるの。
 私も経費に出来ないかな?」

 ミッドでは無理だけど、地球でなら・・・・魔法を使えば取り放題なの。
 巨大な人形を持って行けば、チンクちゃんに献上すれば・・・・細かいことで説教されなくて済むの。
 ついでに人形と戯れてる写真を撮って、実家に持って帰れば、お母さんからお小遣いも貰えるの。
 まさに一石二鳥なの。

【管理局員としてそれで良いのかね?】

「部隊運営に影響ないか、良いんでない?」

「私も、部下達は成長してるし、出動も真面目に出てるから問題ないと思うの」

 部下達に対しての教導は、ヴィータちゃんとか、時々フェイトちゃんが頑張ってくれてるし、私も模擬戦で頑張ってるから良いよね?
 出動も、ガジェットを落としてるから良いよね・・・・周りにちょっとだけ被害が出てたりするけど、責任は部隊長へ。

【そろそろ仕事に戻らなくていいのかね?
 私としては、止めてる作業を進めたいのだが】

 ・・・・あっ、結構時間経ってる。

「そだね。
 そろそろおやつの時間なの」

「なんや、そんな時間か」

「じゃあ、通信切るね」

「またなー、変態博士」

【また、暇なときにでも。
 あと、仕事中には止めて欲しいのだが】

 だが断わるの。
 通信を切って、部隊長室から食堂へ移動。
 今から、おやつタイムなの。

「今日は何食うかな?」

「パフェとか?」

「じゃあ、私は団子で」

 今度の任務は、ホテルの警備とオークションの護衛。
 ぶっちゃげ、ブルジョア達の護衛とか・・・・布団干すとか言って休めないかな?
 オークションを狙うガジェットと、そして謎の召喚魔導師。
 私の仕事を増やすなんて・・・・正体つかめたら、絶対に砲撃でお仕置きするの。
 次回『魔法青年リリカルなのはStrikerS』第7話、ホテル・アグスタ。
 テイク・オフ!!

「ってか、StrikerSってなに?
 第7話とか?」

「なんとなく」




・機動六課のあり得たかも知れない解決編

 私は、なにを間違えてたのだろうか。
 どこで選択を違えたのだろう。
 ジェイル・スカリエッティ=変態博士で、事件の首謀者やった。
 最終決戦で、変態博士の逮捕より、ゆりかごの破壊の方が楽しそうだと思って、そっちに向かった。
 でも・・・・まさか、変態博士の秘密基地が半壊するなんて。
 私、変態博士の作品をパチってないのに・・・・なんで?
 私、なにか悪いことやった?

「はやてちゃん、泣いちゃ駄目なの」

「でも、でも・・・・なのはちゃんだって泣いてるやん」

 それは、悲しい結末だった。

「変態博士な、面会に行ったとき言ってたんや。
 私達向けの作品を置いてる部屋・・・・崩壊した区域内って」

「私も悲しいの」

 認めたくない出来事。
 認めたくない事実。

「泣き止もう、な。
 なのはちゃん」

「・・・・そうだね」

 それでも、私達は前へ進んでいく。

「今日の模擬戦。
 私も参加して、憂さ晴らししようか」

「はやてちゃんも?」

「事件は解決したし、事務作業はリインフォースが頑張ってるから・・・・体を動かして、悲しみを吹き飛ばそう」

「そだね」

 私達は、まだ登り始めたばかりなんや。
 この果てしない正義の坂を。

「よし、気を取り直してズバッと行くの」

「終わったら、チンクちゃん達に会いに行こうか。
 お土産持って」

「それも良いね」





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