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No.1217の一覧
[0] お話になり損ねたお話[Laplace](2003/05/24 18:00)
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[1217] お話になり損ねたお話
Name: Laplace
Date: 2003/05/24 18:00
 辺りは暗く星の光さえ不鮮明な夜、俺は複数の影に追われていた。

しばらく逃走を続けていたが、袋小路に追い詰められる。

仕方なく俺は複数の影と向かい合い、自ずと緊張の糸が張り巡らさる。

その糸を先に破ったのは俺の一言、

「お前等にとって、空気は水だ」

普通に聞けば何を言ってるんだ、追い詰められて気がどうかしたのかと

不審に思っただろう、唯、その声を聞いた後も正気でいられればの話だ

が……。

――影達が一人、又一人、アスファルトの路地に倒れてゆく。

 月にかかっていた雲が退き、月光が辺りを照らす、そこには場に似合

わぬ気だるげな表情を浮かべた少年

と、その足元に転がる、数人の男が居るばかり。

俺はそれらを見渡すと、もと来た道を戻ろうとして愕然とする。

先ほどまではそこは確かに向こう側へと続いていたのに、今は何故か壁

で塞がっている、

「向こうにも能力者が……」

俺が呟くと同時に、

「ご名答」

という台詞と共に、何かが飛んできた、寸でのところで身を逸らしてそ

れをかわし、飛んできた方向へ視線を向けると、屈強な体に黒装束、如

何にもアブナイ仕事してますよって格好の人が立っていた。

「はっ、そんな格好する必要はないだろうに、無駄に金かけてるな」

憎まれ口を叩き少しでも時間を稼ぎ相手の能力を見極めようとしたが、

「趣味だ」

黒装束が唐突に呟く、

「え? 何が?」

思わず聞き返してしまう俺、あぁ、なんてノリの良さだ。

「だから、この黒装束が!」

……しばし沈黙、

こんな変な奴と関われるか! 黒装束が趣味、絶対アブナイ人に違いな

い、どうにか関わり合いになるのを避けようと、思案していると、

「まぁ、良い」

そういい残して黒装束が壁へと消える。

「ちっ」

俺は毒づき、周囲の気配を探る――。

フッと後ろから突然殺気が沸き慌てて前方へ跳躍、そのまま、俺の居た

位置を何かが通りずぎるのを感じる、まったく、格好も何もあったもん

じゃない。

どうにか、バランスを保って振り返ると、黒装束の姿は、壁に消えたの

か見当たらない。

マズイ、明らかに向こうのほうが戦闘に関しては手練れだ。

どうにかして逃げねば! そう思うのだが、四方塞がりで、しかも、俺

の方はいつ襲ってくるかもしれない敵に

常に緊張していなければならない、どうにかこの状況を打開しなけれ

ば、殺られるのは時間の問題だろう。

…俺は一か八か、懐からナイフを取り出し、先程倒した、男達の下へ駆

け寄る。

手近な奴を引っ掴み、ナイフ首に押し当て、

「おいっ! 仲間を殺されたくなかったらおとなしく出て来い」

これじゃまるっきり下手な悪役じゃないか、と、心の隅で嘲笑しながら

相手の反応を待つ。

……しばしの静寂。

やがて、黒装束は観念したのか、正面の壁から現れる。

これで、少しは考える時間が出来ると安堵する、さて、これからどうす

るか……。

相手の能力は少なくとも、壁を自由に操れるようだ、それに対し俺の能

力は相手を錯覚に陥れる事、しかも、同じ相手には前回のが無効になる

まで効かない、となると、芸がないが男達にかけたのと同じ言霊で行く

か、

「黒装束、お前にとって、空気は水だ」

すると、先程の男達同様、黒装束も地面に倒れ……ない! やはり、俺

の能力は能力者にはあまり、効果が

ないらしい、軽い目眩がする程度だとか……が、それでも十分な隙を作

る事は出来た。

俺はその隙に乗じ、黒装束目掛けて駆ける。

黒装束が慌てて、構えようとするが、遅い! その手に持っている刃物

をナイフで相殺し、空いた手で黒装束の顎を的確に捉える。

ドサッと崩れ落ちる黒装束。

「ふえー、死ぬかと思った」

我ながら情けない声が出る。

俺は男達が起きないうちに、周囲の気配を探り、人気の無い事を確認す

ると、携帯を取り出して、警察に何処其処の路地裏で怪しい男達が倒れ

ていると通報すると、早々にその場を後にした。








あとがき

 どうも、ラプラスです。

何を勘違いしたのか、お話を作ろうと思い至って、書いていたわけです

か、これはプロットもなにも考えずに、ただ、書いただけの作品?なの

で、目茶苦茶です。殆ど廃棄予定でしたが、これまた何を思ったのか続

きを書いてみたくなりまして、しかし、ただ書くだけでは途中で止める

事間違いなしなので、ここに投稿してプレッシャーをかけようと想った

次第であります。ですから、不恰好にはなると想いますので、そんなも

の読めるか!などという人は、読まないことを強くお勧めいたします。

                     以上 ラプラスでした。

(何か言ってる事支離滅裂ですね…^^;)


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