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No.12103の一覧
[0] ぼくたちのせいはいせんそう(Fate・ネタ・現実→憑依・原作破壊系)[Ryo-T](2010/11/01 23:42)
[1] 第1話[Ryo-T](2010/08/23 20:23)
[2] 第2話[Ryo-T](2010/08/23 20:23)
[3] 第3話[Ryo-T](2010/08/23 20:23)
[4] 第4話[Ryo-T](2010/08/23 20:23)
[5] 第5話[Ryo-T](2010/08/23 20:24)
[6] 第6話[Ryo-T](2010/08/23 20:24)
[7] 第7話[Ryo-T](2010/08/23 20:24)
[8] 第8話[Ryo-T](2010/08/23 20:24)
[9] 第9話[Ryo-T](2010/08/23 20:25)
[10] 第10話[Ryo-T](2010/08/23 20:25)
[11] 第11話[Ryo-T](2010/08/26 23:18)
[12] 第12話[Ryo-T](2010/08/26 23:20)
[13] 第13話[Ryo-T](2010/10/11 16:54)
[14] 第14話[Ryo-T](2014/12/09 00:52)
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[12103] 第11話
Name: Ryo-T◆8faf544e ID:5ebb7de2 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/08/26 23:18

 彼女とは彼方の女と書き、また遥香とは遥か彼方で香ると書く。

 だからではないが、えてして、女とは男にとって彼方の存在であり、遥香はさらに遥か彼方の存在なのであった。

 故に理解を得がたい。男は孤高の存在であり、俺に至っては寧ろここにいていいのかさえたまにわからなくなることがある。

 具体例を挙げよう。

 それは例えばこんな一幕である。








「すごいさくせんをおもいついた」

「すごーい。すごいねー。すごいからとりあえず却下ね。その作戦」

「何故?! いきなり全否定されるほど俺って信用ないんですかねぇ?!」

「あー、わかった。わかったから。言ってもいいよ聞いてあげる」

「なんか釈然としないものがあるが、うむ……ともかく、この恐るべき作戦を持ってすれば俺たちが生き残るのは容易い」

「おー、すごーい」

「まず、目標は4つ。間桐邸、柳洞寺。そして、万が一交渉が抉れた際にアインツベルン城、遠坂邸も追加で入る」

「おー」

「そこに同じようにエクスカリバーをぶち込む。悉く不意打ちで、な」

「ことごとくねー」

「だが、それだけ打っていたらお前の魔力が切れる。そこで、リバースカードオープン!! マッチポンプ作戦発動!!」

「なんで遊戯王?」

「うむ、つまり、お前主砲発射⇒魔力足りねぇ⇒俺とセックル⇒俺も主砲発射⇒魔力超回復⇒お前主砲発射。これ即ち無限コンボ」

「一樹」

「いやいや、皆まで言うな。安心しろ。相手がお前じゃ確かに難しい。だが、お前が一言も喋らなければ俺は勃起できる。しっかりセイバー演じてくれたら、超勃起できる」

「ねえ、一樹」

「という訳で、今すぐセックルしないといけないという答えは得た。大丈夫だよ遥香。俺も、これから超頑張るから」

 爽やかな笑顔で腰を振る俺に対して、無表情の遥香さん。

 うん、なんて言ったらいいのかな。

 すごく、空気が寒いです。

「話聞けよお前?」

「あい。すまんこ」

「それじゃあ――死ね」

 本気の目であった。

 魔力纏ってギュンギュン光る拳をその身に受けながら、俺は思う。

 やはり、女の理解を得るのは難しい。そして。

 さっさと令呪使っとけばよかった、と――。



 ちなみに、命じる内容は『俺と子作り』じゃなくて、『俺に優しく』である。
















――interlude――






 言峰綺礼とは最悪な人間である。それは魔術の師であり、自身の後見人であることを差し引いて尚、変わらぬ印象として彼女の中に残っていた。
 思い返してみれば、彼と共有した記憶は驚くほどに少ない。付き合いの長さはそれなりにあるので、一つや二つは色褪せない思い出として残っていてもおかしくない。
 しかし、考えれば考えるほど、彼は最悪な人間だった。ただ、碌でもない記憶だけが次々と思い起こされては消えていく。
 凛はこめかみを押さえながら、大きく溜息を吐いた。

 まだ、立ち入り禁止にされているその場所に彼女が赴いたのは、一種の墓参りに近いものであった。
 一夜の内に消滅し、クレーターと化した教会。その原因はガス爆発やもしくは局地的に起こった大規模な落雷とも言われているが、現在のところ現在のところ原因は不明。
 今も、警察は必死に事件の究明に当たっている。
 しかし、彼女は知っていた。
 その原因も、または警察がその答えに辿り着くことがないことも。
「――破壊された跡に残る大規模なマナの残留。しかも、地脈の上にあるとは言え、不自然な量の、ね」
 サーヴァントの仕業と見て、まず間違いはなかった。
 教会は元々、聖杯戦争の監督役としての役割を担っている。
 だからこそ、どのサーヴァントの行動にも行き着く。自分には監督役を殺すことのメリットなど見当もつかない。が、そこに監督役がいることは参加者ならば誰でも知っている。
 現状、最も考えられるのは教会に対して何らかの情報を握られたことに対する隠滅。ここまで表立って行動するのはまず秘匿するのを是とする魔術師としてはありえない。だとすれば――。
 魔術教会や聖堂教会に知られていない組織の参入。それも、目的のためには手段を選ばない、そして、この聖杯戦争のことを調べられるほど大規模な組織による犯行。
 ならば、可能性は高いだろう。そして、最悪の事態であると言える。できれば、単純に残っていたもう一つの可能性になってくれた方がありがたかった。
 そこまで考えて、凛はある事実に気付いて、肩を落とした。

 なんてことはない。
 あれほど最悪だった師を殺した敵を探し出す。そして――。
 そんなことを考えてしまっていた自分がいたのだ。自嘲気味に笑って、そしてしっかりと考えを固めた。

 魔術師である以上、死んでいい人間がいないなんて甘い考えは持っていない。それでも――。
 ――綺礼を殺した人間を、私は許せない。

「放火魔は起こった火事を見るために現場に戻ってくるなんて言うけどね」

 宝石を取り出し、指の間に挟む。背中を合わせるように具現化したアーチャーの影から出るように、足音の方へと向き直った。
 そこにいたのはスーツ姿の麗人と肉食獣を髣髴とさせる青いサーヴァント。
 手にしていた毒々しい紅に染まった槍を見て、ランサーだと断定する。
 実に、アーチャーを召喚して以来、初めての敵との遭遇だった。

「――あなたも墓参りですか、遠坂凛」

 スーツ姿の女性がそう訊ねる。
 白々しい、と凛は感じた。別組織の介入以外のもう一つの可能性、それは――。
 ただ単純に、私怨。綺礼が決して善良な人間ではなかったことから導かれた答え。
 睨み付けるように、彼女と対峙する。そして、虚勢を張るように、あくまでも優雅に応えた。

「ええ。そういう貴方は?」
「私も貴方と同じです。綺礼とは古くから仕事を共にしたもので」

 その声に悪意はなく、あくまでも純粋に昔を懐かしむような淡い色彩を含んでいた。
 まだ油断はできない。が、彼女ではないのだろう。凛は僅かながら警戒を解くと、その分を使って彼女の観察を始めた。
 聖堂教会の代行者だろうか。魔術絡みの聖杯戦争に教会が絡んでくるとは考え難いが、ゼロとは言い切れない。特に綺礼の知り合いであるなら尚更だ。
 まさか埋葬機関ということはないだろう。しかし、その感嘆するほどその女性には隙がなかった。これほどの、しかも魔術を有した人間を送ってくるとは。

「――聖堂教会も聖杯がよほど欲しいのかしら。随分と本腰を入れてきているようだけど」
「いえ、誤解があるようですが、私は魔術協会の人間です」

 元々整っていた姿勢をさらに正す。表情を引き締めた彼女は、あくまでも機敏に彼女の前に立つ。
 その行動に、警戒するようにアーチャーが間に割ってはいるが、それでも気にせず彼女は一礼と共に告げた。

「私の名前はバゼット・フラガ・マクレミッツ。協会の封印指定執行者です」

 封印指定執行者。その言葉に、凛の表情が強張る。
 協会から封印指定を受けた魔術師は基本的には逃亡しても静観される。しかし、潜伏先で聖堂教会の代行者が差し向けられるような事態の際に借り出されるのが協会の執行者である。封印指定された魔術師と教会の代行者を揃って相手にしなければならない可能性すらあるため、その戦闘能力は極めて高い。
 ある意味、綺礼と繋がりがあったことには合点がいったが、そんな彼女が借り出されてきたという事態の方が深刻だった。
 随分と本腰を入れてきたのは、どうやら聖堂教会ではなく魔術協会だったらしい。
 別の意味で警戒を強めた凛に構わず、彼女は続ける。
 まるで古くからの友人に対するように、手を差し出し、そして真剣な表情のままで告げた。
 彼女から出てきた言葉は、凛を驚かせるのに十分な内容を含んでいた。



「――――遠坂凛。私は貴方と同盟を結びたい」






――interlude out――
















 彼女とは彼方の女と書き、また遥香とは遥か彼方で香ると書く。

 以下略。



「すごいじじつをおもいだした」

「ほうほう、なんだ遥香。とりあえず、今やってるエロゲーをクリアするまでちょっと待ってな」

「それ、今日買ったばっかだからね。終わるの当分先だからね。今聞くように」

「いやいや、俺たちからしてみればエロゲーを一日でフルコンプするくらいは――いや、待て聞く。聞くからその剣下ろそうな」

「ふむ、仕方ない。そこまで知りたいなら話してやろう」

「やっべ、湊斗さん超カッケェ!!」

「マジッ!? いや、聞きなさいって! あと、それ、今すぐ私に貸しなさい!!」

 俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの状態である。

 あっさりとソフトを抜かれ、涙ながらに懇願するも拒絶され、絶望する。

 それは今も昔も変わらない残酷な世界の理であった。

「……で、なんなんだよ。下らなかったらそのソフト返してもらうからな」

 僅かながらの望みに賭けてそう言うと、自信満々にナイ胸を反らして彼女は言った。

「いや、さー。サーヴァントっと寝なくてもいい訳でしょ。あと、ご飯食べなくても大丈夫な訳でしょ」

「うむ」

「それってさ、ネトゲ廃人だった私らからしてみれば夢の無敵モードじゃない?」




――妄想中――



「大変だ、セイバー! キャスターの討ち入りだー!! ……て、死んでる!?」

「魔力が切れました。お腹も空きました」

「セイバー! お前、まだ戦ってすらいないだろうがぁあああああああ!!」

「最期に一つだけ、シロウ――――私は秋葉原を愛している」

「素でどうでもいい上に消えるなー! て、待って。キャスターさん。ぼくんとこ、既にサーヴァントいないんですけどぉおおお。うわー」

 BAD END \(^o^)/



――現実回帰――




「遥香」

「何よ」

「ゲームは1日1時間な」

「あい、わかりまちた」






















【あとがき】

 当作品は原作破壊が謳い文句ですが、設定まで壊すとFateじゃなくなるので、ある程度守っていきたい所存でありんす。

 と言ったところなので設定無視という表記は断固入れないつもりだったのですが――。

 やっちゃいました。


●UK様

>あとセイバーとかは守護者とは違ってエミヤのごとくは世界に戦わせられることはない筈。戦い続けるってこたあ無いんじゃないのかな

 ドッゲェ!と叫んだ後、マテリアル読み返しました。

 まったくもって、その通りでございました。こちらも把握した上であえてスルーしてる箇所とかはあるんですけど、これは完全無欠に間違えました。すみません。

 一応、さらっと直しましたが、また小ネタ見繕ってしっかり直さんとなぁと思います。ご指摘ありがとうございました。



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