【習作&ネタ?】真・恋姫†無双 ~~陥陣営・高順伝~~ 第41話 洛陽到着。「ああ・・・やっと、やっと帰って来れた・・・。」「やっとって・・・せいぜい、数ヶ月やんか。大げさやな・・・。」「ふん、お前には解らんさ。ずっと監禁されていたも同然なんだ。もっとも、高順達がよく部屋に来てくれたからそれほど退屈はしなかったが・・・。」「それや、それ。捕虜やっつーにえらく待遇が良かったんやな。しかも順やんから姐さん扱い・・・何があってん?」「特に何も無いぞ?」「何もなしに姐さん呼ばれるかいな・・・。」嬉しそうに言う華雄と、突っ込みを入れて他愛の無い会話をする張遼。彼女達は(というか高順達も含まれるが)洛陽へ帰還。今は政庁・・・いや、宮殿に向かっている。行きかう人々にとって、軍勢が街中を進む事に違和感はないが、烏丸兵がいる事には興味があるのかチラチラと見ている者もいる。高順にとっては2年ぶりくらいにはなるだろうか。彼についてきた沙摩柯・趙雲・蹋頓と烏丸兵にとっては初めてである。当然のように、洛陽は大都市である。これほど規模の大きい都市に入ったことの無い沙摩柯や蹋頓は物珍しそうに辺りを見回していた。趙雲は、というと・・・彼女は、洛陽ほどではないにしても賑やかだった陳留に滞在した事があり沙摩柯らよりは落ち着いていたが、やはり興味を引かれるものがあったのかあちこちを見回している。沙摩柯と蹋頓も賑わっていた徐州に住んでいた経験があるが・・・彼女達は自分の生活に手一杯でそんな余裕など無かった。人質、あるいは殺されることも覚悟で洛陽まで来た・・・という割りに、気楽なものである。高順の言う事全てを信じる訳ではないが董卓が自分達を殺す利益は無いだろうし、切り札として蹋頓の存在もある。緊張もしているが、その事が皆に僅かな安堵感を与えていたのも事実である。「やれやれ。皆、気楽だね・・・。」「そうですかな、これでも緊張しているつもりですが。」虹黒の背で揺られていた高順がため息をつき、隣で馬を進ませている趙雲が反応した。「何より、殺されることは無いと仰っていたのは高順殿でしょうに?」「いや、それはそうなんだけどね・・・。しかし、目だってるな、俺達。」「ふむ?」高順が周りを見渡す。彼らの護衛のような形で烏丸騎兵700が配置されているのだが・・・張遼の率いる官軍2000とは格好が違う異民兵。高順ののる虹黒。目だって仕方が無い。目立っていると思うだけで、気後れやら何やらはない。こちらが気にするような非はないのだし堂々としていれば良いのだ。しかし・・・。「お前、行く先々で物珍しげに見られてるよね。」「ぶる?」虹黒の鬣(たてがみ)を手で梳(す)きながら言う高順と、「え? 何が?」という感じで反応する虹黒。この主従、いや、相棒同士のやり取りは毎度の事だ。暫く進み、宮殿が見えてくる。(あそこには皇帝がいて、んでもって董卓が、そして呂布がいる、か。)斬りかからない様にしないとな、と思うが、よくよく考えれば武器の持ち込み禁止じゃないっけ?と思い出す。自分が会うのは董卓で皇帝ではないから・・・まあ、どちらでも良いか。そんなことを思っている高順の目の前で張遼や華雄、兵士達が馬から降りる。ここからは徒歩らしい。「おーい、順やん! こっからは徒歩やで。あと、全員武器は預けてや。そっちの兵士もなー。」張遼の指図に高順達は言われたとおりに馬から降り、官軍の兵に武器を預けた。「感心感心。ほな、行くで。」2,3度頷いた張遼に従って高順達も進んでいく。~~~その頃の政庁~~~皇帝の玉座の間ではないが、政庁にも玉座があった。そこに座っているのは董卓。隣には呂布や賈詡。本来ならば陳宮もいるはずだが、彼女は他の仕事(書類仕事だが)忙しくてここにはいない。親衛隊の兵士もおり、中には張済もいる。董卓だけではないが、彼女達は張遼が華雄を、高順一党を伴って帰還した事も、今ここに向かっている事も報告受けて知っていた。董卓は、高順という人間に興味津々であった。呂布から逆賊とされた経緯を聞いて不憫な人だ、と心底同情をしたが、徐栄や張済からも色々な話を聞いていた。呂布に挑み、生き永らえて晋陽の乱に参加。派遣された討伐軍を押し返し、怪我だらけの身体でありながらあの華雄と互角に戦った。彼の部下も女性ばかりだそうだが、中々の猛者でもあるという。加えて、呂布と張遼からも人格を認められており、聞いた事はないが味噌・・・? というものを作成したそうだ。自身に咎がないのに逆賊として追われ、漢王朝を敵に回した男・・・。そもそも高順に罪があるわけではないので赦免、というのは何か違う気もするのだけれど。と、経歴だけを見聞きすれば架空の話の主人公のようだ。それに、どこか馬騰に通ずるものがあって親近感を覚える。(董卓は馬騰とは知己であるそこへ、兵士が入室して董卓の前で跪いた。「失礼致します、張遼殿がご帰還なされました。」「そうですか、ご苦労様です。お通ししてください。」「はっ。」兵士は立ち上がり部屋を辞していく。「ふぅ・・・。」「ちょっと、大丈夫? 月(ゆえ)」隣にいた賈詡が董卓の顔を覗き込む。月というのは董卓の真名である。「うん、大丈夫だよ。ちょっと緊張しただけ。」董卓はえへへ、と笑い返事をした。「それなら良いんだけどさ。でも、月はもうちょっとしゃんとするべきよ。何なのよ、あんたのそのほんわかした雰囲気は。」「うぅ・・・そんな事言われても・・・。」董卓は困りきった表情になるが、賈詡の言う事も間違ってはいない。今では董卓は実質的に漢王朝の軍勢を手中に収めている。いわば何進同然・・・いや、政治にも関与しているのだからそれ以上と言うことか。だからこそ、もっと威厳を備えて欲しい、というのが賈詡の言い分ではあるが・・・何せ、董卓という人。可憐な少女だ。いつもニコニコとしており、優しく穏やかな性格。怒っている姿を全く想像できないほど清純な少女である。その姿に癒されたり、微笑ましく思っている部下も多い。また、呂布のような異民族に対しても偏見を持たずに同等に接していることからも人を見る目がある。その分、武も知もごく普通の少女のもので他者に頼らざるを得ない。「そのままがいい」呂布が呟く。彼女も優しい董卓が大好きだし、そのまま変わってほしくないと思っている。賈詡も、立場上文句を言わなければいけないだけでやはり心優しい董卓の事が大好きである。「ふん・・・! 僕だって好き好んで文句言ってるわけじゃないわよっ!」「へ、へぅぅ・・・喧嘩しちゃ駄目だよぅ・・・。・・・え? え、詠(えい。賈詡の真名)ちゃん、恋(れん。呂布の真名。)さん・・・2人とも。」「?」「あ。」今更ながらに気づいたのだが、その時には既に張遼達が入室しており・・・張遼と、その後ろに控える人々は唖然となってその現場を見つめていた。「こほんっ。張遼さん、お疲れ様でした。それに、華雄さんも。無事で本当に良かった。」「はっ、ありがたきお言葉。」「あー。まあええけど。一応、任務完了ですわ。」張遼と華雄が進み出て跪く。董卓も、華雄の事を聞いたときは随分と心配をしたものだが、元気に帰って来てくれて何よりだと安心していた。「それと順やん、やのうて、高順一党もここに。・・・ほら。」張遼に促されて前に進み出た高順・趙雲・沙摩柯・蹋頓も礼儀として頭を下げた。(閻行は武将ではなく反逆者の家族扱い。来なくてよかったらしい「ようこそお越しいただきました。私は董卓。それで、高順さんはどなたでしょうか・・・?」董卓は一応、高順が男性であることは知っている。ただ、その外見については呂布と陳宮合作のあの手配書でしか知らない。あからさまにやる気の無い手配書だったので、一応の確認のつもりである。高順も、表情には出さないが驚いていた。あれが董卓だという。性別が違うのには慣れたのだが、どうも史実のどうしようもない性格ではないようだ。純情可憐と言うか、そういう言葉が似合っている少女だ。年の頃はまだ10代半ばというところだろう。それに、先ほどの問答を見て理解した事だが賈詡も女性だ。董卓と同年齢くらいだろうからこれもまた少女と言っていいが、性格は逆で気の強そうな印象を受ける。その上自分を「僕」と呼び眼鏡っ娘。一部の男性に妙な人気を得そうな手間か。そして呂布。彼女は元々董卓派らしいのでこの場にいるのは不思議ではない。思い切り睨んでやろうかと思いもしたが・・・まあ良い。「俺です。」高順が一歩進み出た。「貴方が・・・。解りました。貴方の主君である丁原殿の件は残念に思います。張燕殿への文書にも記しておきましたが、内容はご存知でしょうか?」「ええ。知っています。」「貴方達の反逆者としての手配の取り消し、丁原殿を始めとした上党勢も反逆者とされましたが、それも取り消しましょう。そして、張燕殿の処遇。」高順達がここへ来たという事は、こちらからの申し出を受けるということに他ならない。これもまた確認のためである。「その件につきましては・・・これを。」高順は懐から一枚の書状を取り出した。これは張燕から董卓に宛てられた物で高順が預かったものである。賈詡がそれを受け取り、董卓へ。「・・・・・・。」董卓はその書状を開いてさっと目を通した。「我々は十常侍へ反発しただけで董卓殿と争う気はまったく無い。これよりは董卓殿へ合力することを誓う。」という内容だ。他にも高順一党への寛大な処置を願っているが、それは最初からの方針であるので問題はない。ここで1つだけ。張燕は董卓の指示には従うが、一言として漢王朝に帰属するとは書いていない。つまり「董卓が力を持ち続ける限りは、そして高順達の無事が保証されている限りは言う事を聞きますよ。」と言うのだ。董卓はこの書状を賈詡に渡した。見てもいいのか、と思いつつ賈詡も中身を流し読みにする。「ふぅん・・・。」賈詡も同じ事に気がつき何度か頷いた。張燕がどういう人か知らないが、ただの賊上がりと思って油断するべきではないようだ。むしろ、こういう強かさがあるからこそ乱を起こして成功させたともとれるか・・・。晋陽太守として認めるのならば正式に印綬を与えて、と。ざっと考えつつ賈詡はその書状を折りたたんで懐にしまい込んだ。さて、問題は高順一党だ。彼らを自軍の戦力として取り込むのだが、念の為ではないが彼らの意思も確認しておきたい・・・と、これは董卓の仕事だ。「ほら、董卓。」「う、うん。」賈詡は小声で董卓を促し、董卓は高順達のほうへ向き直った。「えっと・・・高順殿達の処遇は先ほどお伝えしたとおりです。ですが、こちらからもう1つお願いをして宜しいですか?」「仕えろと?」「え、はい、その通りですけど・・・。」高順は睨んだ訳でもないし、語気を荒めた訳でもない。ただ、呂布や張遼のことで少し気が立っていた。それが僅かに言葉の端に出ていたようで董卓が少し怯えてしまう。ああ、悪い事したな、と反省し、幾分調子を抑えて高順は話を続ける。「・・・。ただで赦免されるとは思っておりません。張遼殿からも、我々が仕える事も張燕殿が晋陽太守になる為の1つの条件として提示されておりますので。」「そうでしたか、張遼さんが。では・・・。」「お仕え致しましょう。ただし、不躾を承知で1つ我侭を言わせていただいて宜しいですか?」「我侭?」「はい。呂布殿と張遼殿の下にはつけないで頂きたい。これが条件です。」この言葉に、呂布も張遼も「ああ、やはりな」と感じた。それはそうだろう。理由があったとはいえ、丁原達を殺したのは自分たちだ。その自分達の元で働くのは嫌で仕方が無いだろう。そこで、賈詡が口を挟んだ。「待ちなさいよ。あんたねぇ、降将の分際で何偉そうな事言ってんのよ? こっちからの提示を呑むって言う事は・・・。」「賈詡ちゃん、いいの。」「っ・・・。けど!」一気に言い募ろうとした賈詡だったが、董卓に止められる。「そんなこと言っちゃ駄目だよ。それを言ったら、その状況を作った大本は私たちだもの。」「・・・う。」董卓の言うとおり、呂布が十常侍の言いなりになったのは自分達が捕らわれたせいではある。それが全ての原因とは言えないし、条件の1つとなった程度の事でしかないと思うのだが、董卓に滅法弱い賈詡は渋々押し黙った。「あのー。」それまでじっと黙っていた華雄がおずおずと手を挙げた。「え? どうしました、華雄さん。」「私から提案があるのです。高順もああ言っていますし、私の配下に置こうと思いたいのですが。」「華雄さんの?」「はい。恥ずかしながら、敗残の将である私を彼らは厚く遇してくれました。それに期間は短くとも、高順らとは家族同然の付き合いをして参りました。」そこまでの事を知らない董卓は「へえ?」と意外な感になった。華雄が家族同然、と言う程の付き合いを高順一党としていたのは知らなかった。「高順も気持ちの整理には時間がかかると思いますし、ある程度気心の知っている間柄であれば、その・・・。」華雄はあまり口が上手いほうではない。だが、彼女の言いたい事は董卓には理解できた。「ふふ、解りました。華雄さんの元につけたほうが高順殿も働きやすいでしょう。ただ、甘やかしちゃ駄目ですよ? 高順殿達もそれで良いでしょうか?」「・・・解りました。確かにその方が良さそうです。よろしくお願いします、華雄姐さん。」「お、おい。こういう場で姐さんと言うな。」「皆もそれで良いよね?」「ええ、構いません。頼りにしていますよ、華雄姐さん。」「高順殿の思うように。よろしく、華雄姐さん。」「ああ。よろしくな、華雄姐さん。」「聞いてるのか!? ていうか全員で言うなぁっ!」珍しく真っ赤になって慌てる華雄を見て、董卓や賈詡は小さく笑うのだった。呂布は最初から高順は自分の部下になるとは思っていなかったが、張遼は少し悔しそうであった。張遼は高順を自分の部下にしたかったらしい。というのも、彼女は呂布ほどの武勇はない(呂布が異常なだけだが)し、久々に会った高順は随分と逞しくなっていた。男が上がったなぁ、と感心したものである。それに、華雄隊は部下が多い。徐栄を始めとして、そこに高順一党が加わればそれだけで華雄隊の将は10人をゆうに超える。決定してしまったのは仕方が無いのだが「1人くらいこっちに回して欲しいなぁ・・・。」と思うのは別におかしくない考えだった。その後の事を見てみると、高順は約束どおりに晋陽居残り組みを全員呼び寄せた。その時、閻柔と田豫が上党に寄っていったのだが、同時に味噌作りの親方達まで付いて来てしまったらしい。(味噌ラーメンが出来たのだとか・・・。大量の資金と味噌を持って来てくれたのだが、上党は大丈夫なのだろうか?華雄の元で武将として働く事になった高順一党だったが、華雄の計らいによって1人ずつ正規の部隊を持つことも許された。3人娘や趙雲はそのまま西涼兵やら元々からの漢王朝の兵を数百から千数百を率いる。趙雲が一番多く1500ほど。3人娘は1人で500ずつ程度で閻柔と田豫は趙雲の副将となり、指揮権は基本的に無い。ただ、3人娘は高順の副将として働きたかったようだが・・・そうなると華雄軍の高順部隊の更に副将、という訳の解らない立場でありながら一部隊の将・・・という事になってしまう。それを言われて、渋々諦めたようだった。が、結局同じように華雄隊所属になるのであまり変わらないのかもしれない。さて、高順だが彼の部隊の中核は烏丸騎兵700だ。そのまま漢王朝の正規兵を組み込んでも良かったが、ちょっとだけ思いつく事があった。混合兵力ではなく、いっそ異民族部隊として統一してしまおうと思い立ったのだ。兵数が4千5千と規模が大きくなればそうは行かないだろうが1000くらいなら何とかなりそうである。そこで、華雄や董卓の許しを得て沙摩柯を武陵に派遣。彼女の息がかかっていそうな武陵蛮を数百の規模で集めてくるようにしてもらった。(他にちょっとした任務もあったがそれは別の機会に高順と蹋頓は、洛陽やその近隣に住んでいる五胡などの異民族を集めて自部隊に組み込んだ。暫くして沙摩柯が400ほどの兵を集めてきたので、最終的に高順隊も1500前後に膨れ上がる。さて、彼らが募兵などに費やした期間は2ヶ月弱であったが・・・その最中にある勢力が董卓と接触をしようとしていた。~~~洛陽へ続く道~~~騎馬隊800ほどが洛陽へと進んでいく。旗印は「馬」と「韓」。「あーあ、なんでアタシが・・・。」その部隊の戦闘を行く少女が馬上でぼやいた。茶色の髪を朱色の布で結んで上に結い上げている。また、癖毛にでもなっているのか、頂点あたりの一部の髪が上へと向いてしまっている。太ももまである緑色の服の下に白いスカート。胸元に黒いリボンのようなものが合って、馬の歩く振動にあわせて少女の豊満な胸の上でヒラヒラと動く。少女の姓は馬、名を超。後に錦馬超とも、神威天将軍とも呼ばれる少女である。「もう、姉上ったら。私達はお母様の代理として来たんだよ?」「そうよ、姉上。お母様はこの頃体調が良くないんだから、仕方ないじゃない。」馬超の後ろで同じく馬に乗っている少女2人が宥めにかかる。彼女達は馬休、そして馬鉄。馬家の3姉妹である(長女は馬超、次女が馬休、末妹が馬鉄)皆、顔が似ており違いは髪型と背格好という程度だろう。胸の大きさも大して変わらない。従妹に馬岱という娘もいるが、彼女は留守番である。「うー。それは解ってるって。」馬超は自分の後頭部をガリガリと引っかいた。「おいおい、馬超。お前は女の子なのだから、もう少しそれらしく振る舞いなさい。」「あ・・・伯母上。」姉妹の更に後ろから、やはり馬に乗った女性が苦笑しながら進んでくる。彼女は韓遂。馬騰と義姉妹の間柄で妹分に当たる。年の頃は30代半ばと割と若い。馬超達の母である馬騰にしても30後半で割と早く馬超達を産んだ事になる。余談だが馬家の女性は皆スタイルが抜群で、馬騰はその中でも群を抜いている。基本的に馬超と似ているが目はもう少し切れ長で、振る舞い・気性共に落ち着いたものがある。外見も若々しく、もしも高順が見たら「着物が凄く似合う人」と言ったかもしれない。韓遂も馬騰には敵わないまでも、すらっとした体つきに豊満な胸。彼女はどちらかと言えば野性的な美しさで、馬騰同様若々しい女性だった。両者、20代後半と詐称しても充分通用するほどだ。尤も、このところ馬騰は体調を崩し気味で少しやつれていたのだが。また韓遂という人は曹操とも随分仲が良い。性格は全く違うのだが、前にあったときに意気投合したのだそうな。ただ、その意気投合した理由と言うのが・・・。「しかし・・・姉上は今頃どうしているだろうか・・・心配だ!」「あ、あの。伯母上?」引きつった表情で韓遂に呼びかける馬超だったが、韓遂は全く聞いていない。馬超の後ろにいた馬鉄も馬休もやれやれ、と頭を振っている。「やめておきましょうよ、姉上。」「ああなった叔母上は誰にも止められないんだから・・・姉上も知ってるでしょ?」「いやー・・・。そりゃそうなんだけどさ。」ぼやく姉妹であったが、韓遂は止まらない。馬超に限らず、姉妹はこの伯母を尊敬している。だが、これだけはちょっと・・・。「ああ、あの白い肌、優しい触り心地・・・。あの太ももに柔らかい胸! 首筋に舌を這わせて(執筆拒否)を舐めて(検閲)に指を這わせて(規制音)を優しく舌で(ズッギュゥゥゥン)甘噛みを・・・ああ、あああっ! あの姿だけで私はご飯大盛り5杯は行けるっっ!」・・・そうなのだ。韓遂は女体至上主義とでも言おうか・・・ぶっちゃけ、曹操と同じく同性愛者である。曹操は韓遂から馬騰のことを聞き及んでおり、(将才を知っていたのもあるが)大いに興味を持っており「一度お会いしたい」と言うほどである。「・・・お、伯母上。もう、その辺で・・・て言うかご飯大盛りって。」「だから無理、姉上。」「あーあ・・・ああなったらきっと今夜は大変な事になるんだろうなー・・・英ちゃんも可哀想に・・・。」「しくしく・・・。」妄想がノンストップクレイジーな韓遂の後方に、目の幅涙を流している少女がいる。姓も含めると成公英と言うのだが、皆は英ちゃんとか英と呼んでいる。 この少女もまた可愛らしくてスタイルが良い。彼女は韓遂を慕っており、韓遂も成公英の事を可愛がっている。いるのだが、こうやって韓遂が(性的な意味で)暴走したときは毎度、閨でギシアンルーレットいやそうじゃなくて夜伽をさせられる運命にある。成公英は同性愛者ではなくノーマル・・・ごく普通の異性愛者だ。だが慕っている韓遂の為でもあるし・・・と、しくしくと泣きながら結局閨を共にしてしまうのである。彼女の初心な反応がまた可愛いらしく、韓遂は成公英を常に手元に置き、暴走のないときでも時折夜伽をさせているそうだ。「ああ、姉上はいつもいつも反応が初心(うぶ)すぎる・・・。私が寝所に忍んで行って迫れば涙目になって「や、やめなさい、蛍(ほたる。韓遂の真名)・・・これは、命令ですよ!?」と混乱して私の真名を呼びつつ、かけ布団を引き寄せて、あのそそr(以下長すぎるので省略」「・・・止まらないね。」「・・・止まらないよね。」「しくしくしく・・・。」(・・・英、強く生きろ・・・。)夜中の事を考えて落ち込みつつさめざめと涙を流す成公英に、馬超は本気で同情しつつ洛陽を目指すのだった・・・。~~~楽屋裏~~~3日もせずに更新とかアホですね、あいつです(挨拶けっこう駆け足でしたが、兵士を集める間の話や、馬超が洛陽に来る話は次回以降にしたいと思います。ところで、韓遂がおかしな人になりました。あと真名も出ていますね。鉄と休も出ていますが、馬騰も同様に真名は設定されています。出てくるかどうかは解りませんwしかし、おかしい。最初はもっとまともな人だったと言うのに・・・。設定を明かしますと、蒼天○路や、どこぞのゲームやらで韓遂と曹操は仲の良い設定、あるいは認めている描写などがあります。交馬語でしたか、その辺りを考えて 意気投合→何を材料にして意気投合?→同性愛者ネタでおk・・・やらないか、よりマシとはいえ作者のアホさ加減が良くわかる話でした。それよりも「とーとんお姉さんと高順君が何やったのかはっきりしろよYOU。むしろNOW」という意見がチラホラと。だからね、XXX板になるって言ってるでしょうに(笑もう、皆そんなにディアナが好きか(誰だ、御大将か ( ゚∀゚)o彡゜と~とん!ね~さんっ! このとーとんねーさんコール入りの感想が40とか50出ればちょっと本気出して考える(え?いや、来ないのが解りきってるからこんな事言うのですが。考えて「うん、考えた。やっぱ無し!」とかにする可能性もありますからね!(駄目もし本当にそんな数来たらどうしよう・・・知識がぇろ漫画とかそれ系統しかない作者(;´Д`)さて、次回は洛陽的日常ですね、そのあとがシスイカンだのコロウカンだのになりますかね・・・多分、史実どおりに負けるんじゃないかなぁ・・・wそれではまた次回。(・ω・)ノシ