【習作&ネタ?】真・恋姫†無双 ~~陥陣営・高順伝~~ 第100話移動を初め、早半月。高順は、孫策の指示したとおりの予定に従って歩を進めている。交阯から南海、北上して柴桑・蘆江・寿春。現在は南海を抜けており、柴桑に到達しようとしている。既に、先頭を進む高順と馬騰にはうっすらと見える位置。この速度なら数時間もせず全兵入城できるな、と高順は安堵した。何故、馬騰が先頭なのかと言えば、それは高順が彼女を自分より上の存在と認識しているからだ。儒教など知ったことか、みたいな所のある高順だが、自分が馬騰と同等とか上位とか自惚れる筈が無い。なにせ母の盟友であり、西涼の主だった女性だ。敬意を以って接するのが、高順にとってごく当たり前の事であった。自分が一緒にいるのは、馬騰が付近の地理に不案内であり、先導するためでしかない。数時間後、何事も無く高順隊は柴桑へと到着。全ての兵を入れることは出来ないので、城外に宿所を設営する。孫家の旗は立てているし黄蓋もいるから大丈夫だろう・・・とは思うが「ここの太守に一言断りを入れるべきだろうな」と、華陀と沙摩柯を留守役にして高順は馬騰ら主要な武将と共に入城しようとした。孫策が道のりを指定した形なので連絡が来ている可能性は高いのだが、まあそれはそれで、と思いつつ虹黒から降りてから門番に話しかけようとした。ところが、である。その門番、複数いるが高順の顔を見るなり「お待ちしておりました!」と全員が拱手したのである。「・・・え? あのー、どういう」事態が飲み込めない高順は何これギャグ? みたいな顔で唖然としつつ、どういう事? と説明を求めた。門番は拱手をしたまま「高順将軍がお越しになられたら案内をせよ、と申し付かっております!」と返事をする。「案内・・・?」何のこっちゃ? つか誰が? と首を捻る高順だが、門番はすぐに門を開け「さぁ、どうぞ」と促す。味方に対して罠をかける筈もないと思いたいが、多分大丈夫だろう。何の根拠も無いが、孫策の命令どおりの行動だから大丈夫・・・うん、多分。他の面々も特に警戒をしているわけでもない。問題ないと判断した高順は「じゃあ、お願いします」と頭を下げ頼んだ。門番に先導され市街を歩いていた高順一行だが、ある一角で門番が止まり「お疲れ様でした、あちらへ」と促す。あちら? と門番の示す場所を見ると、そこにはあったのは宿所。ただし、旅人がおいそれと泊まれる様な安宿ではなく、それこそ名士でなければ入ることすら出来ないような超高級宿であった。なんだってこんなとこに? と思っていると、その宿の入り口から、ある人物が出てきた。薄紫の柔らかな髪、その髪には蓮か何かの花をあしらった髪飾り。額には赤い錨のような紋章。黄蓋までとは言えずともたわわに実った乳房と、それを薄く隠す布面積の小さな、紅と金で彩られた服。孫家の総大将、孫伯符その人であった。その孫策、「ん~~~っ」と伸びをしていたが、すぐに高順らのほうへと視線を移す。そして「・・・あーーーーーーーっっっ! やっと来たぁぁあぁぁっっ!」と叫んで猛ダッシュ。とんでもない速さで高順の目の前まで移動してきた。どうも、最初は気付いていなかったようだ。彼女は高順の肩を叩いて「いやぁ~、ひっさしぶりねぇ! 元気そうで何よりだわ!」とご機嫌状態。「え、ちょ、あの・・・な、なんで孫策殿がこんなとこに!? 寿春にいるんじゃないんですか!?」と叫ぶがバシバシ肩を叩かれてあまり聞いてもらえない。黄蓋にも「ご苦労様」と労い、趙雲や楽進ら、高順一党にも親しく声をかけている。それから、馬騰・馬超・馬岱ら馬一族へと関心を向けた。「高順、こちらの方が・・・?」「あ、はぁ・・・馬騰殿です。」孫策は、そう、と呟き、馬騰に向かって拱手。「私は孫策、字は伯符。西涼の主であり、名高い馬騰殿にお会いできるとは、光栄の至りに存じます。」さきほどまでの軽い態度はどこへやら。折り目正しく、そして恭しい態度で馬騰と接した。対して馬騰は「どうして孫家の総大将がここに? 何故今の私にそこまで礼を尽くすのか?」という疑問で僅かに反応が遅れた。「・・・馬騰、字を寿成と申します、孫策殿。こちらは娘の馬超。そして姪の馬岱です。二人とも、孫策殿に挨拶を」促され、馬超と馬岱も拱手をして挨拶をする。それを受けてから、孫策はまた普段どおりの人懐っこい感じの笑顔を受かべる。「んふふ、ま、堅苦しいのはここまでよ! 皆の為に部屋取っておいたから、さ、入って入って!」ほらほら早くー、と皆の背中を押して宿へ押し込んでいく。「や、あの。太守殿に一言、城の外に宿営「もう言ってあるから無問題! ほらほら、宴席の用意してあるんだから急ぐ急ぐ!」簡単に押し切られ、高順らも宿へと入っていった。華陀と沙摩柯に伝令を出して参加を促したが、二人とも「留守役は必要だろう、お前らだけで楽しんで来い」という返事を返している。深い意味は無いが、両者ともに騒がしすぎる宴会になると感じたようだ。案内されて宿の中を歩いていく高順達だが、宿そのものを貸切にしているらしく他の客の姿は見えない。店の従業員の態度を見ていると相当ピリピリしているし、孫策もまた馬騰に気を使っているのが見て取れた。それを見て高順は孫策に遠慮がちに話しかける。「あの・・・」「何? 高順」「話があるならここでなく政庁とかでも良いのでは」「駄目よ。」「何故ですよ」「何処に誰がいるか、判ったもんじゃないでしょ?」曹操の密偵が混じっているかもしれないし、孫家の味方内でも信頼できない者がいると言う事なのだろう。これには「ああ、そういうことか・・・」と高順は頷いて「楊醜、眭固」と呼んだ。「なんだい?」と、宿の何処に潜んでいたのか影の統領たる2人が現れる。「敵でも味方でも、間諜がいるなら構わん。あんたらのやり方で「処理」しておいて欲しい」「良いのかい? 俺は味方でも隙在らば食っちゃう男なんだぜ?」「構わないと言ったよ。いいですよね、孫策殿?」「全然問題なし。」「って事だ。頼むよ」『応』応え、二人はすっと消えた。すぐに「アーッ!」とか「アオオー!」とか「おおおおー!」とか聞こえて来る。馬騰達が「何事ですか!?」と警戒していたが「後で説明しますよ・・・」と高順に言われて引き下がった(あまり聞きたくない系統の話と感づいたらしい少し歩き、2階へ。ある部屋の戸を前で「さ、ここよ。入って」と入室を促す孫策と、それに従う馬騰。部屋の中には、人数分の膳。そして1人の女性。「おお、来たか。」眼鏡をついっと指で押さえ、笑顔を見せる女性。孫家の筆頭軍師、そして宰相も務める周喩である。その姿を見て、高順のみならず趙雲達ですら呆然とした。一国の主と、主を支える超が付くほどの重臣が寿春を離れてここまで来たのだから。呆然としている間に、周喩は先ほどの孫策同様に馬騰らに挨拶をしている。一通りの挨拶が終わった後、不思議そうに「? どうした。お前達の分も用意してあるんだ。早く座れ。何故我々がここにいるのかの説明もしよう」と急かしてくる。馬騰達はと言うと、孫策に引っ張られて上座へ。上座には孫策の膳と、馬騰ら3人の膳。下座に、他の人数分・・・沙摩柯はいないので1つ余ったが。高順は率先して一番の下座に座ろうとして―――「(ごしゃっ!)えぶぉっ!!?」超雲に蹴られた。「一体何をしますか!?」「それはこちらの台詞でしょうな。貴方が一番の下座なら我々は座る場所が無いですぞ?」「上座に向かっていけば良いでしょう!」「はぁ・・・進歩の無い。我々の主たる高順殿が下座、というのが大問題なのです。主なら主らしく」さ、上座のほうへと行きなされ、と趙雲に押し出される高順。楽進もやれやれ、と笑いながら趙雲と並んで下座へと座る。こうなると、高順は嫌でも上座に近いほうへ行かなければならない。しかも、両隣に周喩・黄蓋だ。「むぅ・・・」と乗り気でない高順を見て、周喩が「何だ、私と祭殿の隣がそこまで嫌なのか?」と意地悪く笑いながら問う。「いや、そういうわけじゃ・・・」「ならば何も問題は無いじゃろ? ほら、座れ」黄蓋に腕を引っつかまれ無理やり座らされる高順。それを見て、やはり笑っている趙雲と楽進。皆、静かに座り宴会は始まった。孫策が直に馬騰の杯に「どーぞ♪」と酒を注ぐ。劉備の時は何一つ口をつけずにいた馬騰だが、今回は素直に酒を呷った。呑み終え、馬騰は朗らかに笑う。「どことなく甘い香り・・・良い味です」「ほんと? これ、私が作った果実酒なんだけど。ほら、馬超と馬岱も呑みなさいよー!」「え?」馬超はまだしも、馬岱にまで酒を勧める孫策。大丈夫なのかなぁ、と見つめる高順だが馬騰は止めることも無く、嬉しそうに孫策の酒を呑んでいる。趙雲も楽進も久々の酒に機嫌が良かったし、黄蓋は周喩に「この小娘、よくもまぁワシにこんな仕事を・・・」と絡んでいる。なんとなく取り残された感じはあるものの、高順もまた雰囲気を楽しんではいる。ひとしきり時間が経ってから、ようやくに馬騰が「さて」と前置きをした。「わざわざ孫策殿自らがお出迎え・・・これにはどういう意味があるのでしょう?」酒が入ってテンションが高かった孫策であるが、それまでのはしゃぎっぷりが嘘の様に静まり返って、馬騰の隣に座り直す。「んー・・・そうね、はっきり言っちゃうわ。我が孫家は、貴方達馬家と同盟を結びたいの。対等な立場で、ね。」「同盟? 従属でも支配でもなく同盟?」怪訝そうな表情を見せる馬騰だがこれは当然だ。高順らも「何ー!?」と驚きの声を上げている。「私は兵も土地も失った流浪の存在に過ぎません。それと対等・・・。」「そ。対等。さっきの高順の質問の答えにもなるけど、だからこそ私はここまで来たの。対等な関係と思うべき相手を一方的に呼びつけたりはしないでしょ、普通。」「それでなくとも、話をしたいと望むのはこちらだ。ならば、誠意を見せるべき・・・とは我が主の言葉だが。いきなりそんな事を言い出すのだ。私がどれだけ焦ったと思う? しかも、護衛は僅か500。本当に無茶をしてくれる」孫策の言葉に、周喩が疲れきった溜息を漏らす。「無論、迎えに行きたいと言う気持ちは判るのだが、な。対曹操の戦が差し迫っている状況では、さすがに交州までは行けなかったよ」「小康状態だったからここまで来れた、ってことかな。私達がいない間は・・・孫権もいるし、陸遜・呂蒙もいるから一応は大丈夫よね」「ああ。本来なら孟節殿との同盟でも、こちらからも挨拶の一つでも入れるべきだったのだろうが・・・すまないな、高順」周喩が素直に頭を下げる。「いえ・・・俺に謝られても困りますよ。そもそも、俺が孫家からの使者みたいなもんですから。」高順も困ったように肩をすくめてから、続けていく。「つまり、馬騰殿を正式かつ対等の同盟者として迎えたい。こういうことですね?」「そそ。さっきも言ったけど誠意って必要じゃない?」ね? と馬騰に顔を向ける孫策。「ふっ・・・。では、その為の見返りは何です?」「へへ、話が早くて助かるわー。」うんうん、と頷いてから孫策はその見返りを提示する。「これから曹操と戦うに当たって、孫家に必要なのは・・・陸戦に長けた部隊。つまり騎馬隊なの。」「ふむ、私を騎馬隊の武将として使いたい、と?」「違うわよぅ。言ったでしょ、対等な相手、って。使わせろなんて言わないってば。話を続けるわね。で、孫家の有力な騎馬隊っていうのは、白状しちゃうと高順の部隊だけ」「・・・・・・。」口を挟まないほうがよさそうだ、と高順は何も言わないことにした。「その高順だって、西方攻略の為に常に私の手元にいるって訳でもない・・・他に騎馬隊がいないわけじゃない。でも、数も少なく、練度も低い。歩兵が他に劣ってるとは思わないけど、孫家の主戦力は水軍だもの」「だが、それだけでは曹操に勝てない。強力な陸戦能力を持つ部隊は必要となってくる。」守りだけなら長江に水軍を展開すればいいのかもしれない。だが、それだけで曹操に、並み居る強豪に勝てるわけが無い。「そこで、馬騰殿の力を貸して欲しい。騎馬隊の創設、そして養成。騎馬戦に不慣れな孫家の将兵に、騎馬戦を教えて欲しい。」「ふむ・・・?」腕組みをして考え込む馬騰だが、すぐに聞き返した。「まず1つ。それをすることで私の得る利益・・・対等な同盟者というそれ以外のモノを提示して頂きたい。2つ、騎馬隊の養成をすれば、高順君が不要になるかもしれませんね? 彼の立場はどうなりますか。」え、俺の立場? と高順が言う前に、周喩が答える。「1の答えとして、孫家は馬騰殿が西涼を取り戻す為の援助・協力を何ら惜しみはしない。資金、戦力、食料。こちらが用意できる範囲内で協力をしましょう。無論、そこに貸しも借りも無い。我々が助力した結果、両勢力の力関係には影響しないとも明言します。あと、ついでに孟獲もね。」「次、2の答えよ。彼が不要になることもありえない。孫家は高順の納めた資金、今までの働きを軽々しく見ていない。高順に何かあったら、西涼は当然、孟獲、山越、武凌蛮が黙ってはいないでしょ?」「当たり前だ! ・・・ぁ」素直な反応を示して立ち上がった馬超だが、すぐに「あ、ごめん・・・」と座り込む。「素直ねぇ。さっきも言ったけど、西方攻略で頑張ってもらうつもりなのよ。それに、高順あってこそ西涼と誼を結べるのよ? それを自分から捨てる真似はしないってば。」信用してもらえるかしら? と孫策は馬騰に笑いかける。しかし、高順の事も気にかけているとは。確かに内部でも新参の彼を嫌う者はいるし、孫家血縁・・・はっきり言うと孫堅の親族で、自分の親戚になる孫静の長男が彼と自分達を嫌っている。名は孫暠(そんこう)という。特に秀でた才能も無い上に傍系なのだが、自分が孫家を掌握したいと言う野望を持っている。他の息子たちは皆孫策のために働いているが、彼だけはあいまいな存在である。何らかの行動を起こせばそれを理由にこちらも動けるのだが、表立った行動に出たわけではないし、孫策も孫静に遠慮している。仮に孫暠が動いたとしても同調する者はさほど多くは無いだろう。なので、そこは大して心配もしていないが・・・話を戻す。「・・・承知しました。そして、最後にもう1つ。あなたは何を目指すのです。天下統一ですか?」この質問は意外だったのか、孫策は思わず「え?」と聞き返しそうになった。すこしだけ考え、言葉を選びながら答え始める。「んー、子供の頃はそうだったけど・・・今は少し違うかな?」「違う、ですか?」「ん。勿論、平和になってくれればそれに越したことは無い。でも、天下統一が成った時点で孫家がきっちりとした立場、立ち位置を確保できてるならそれで良いかな」「・・・。ならば、曹操に従うという手もありますよ」まるで試すかのような問いかけをする馬騰。が、孫策はまるで動じない。「はは、そりゃ、曹操がそれだけの才覚を持ってるのはわかるし、曹操が天下統一したなら従うしかないでしょうねー。でも・・・まだ戦りあってないんだなぁ、アイツとは」「やりあって、ない?」孫策の目に熱い闘志のようなものが見て取れた。彼女は曹操が攻めてくるのを心の何処かで待っている。それは天下を得るに相応しい実力を持った者同士の共感だっただろうか。「うん。どっちが強いのか、優れているのか、まだ判らないんだよねぇ。戦りあってないのに降伏とかもしたくないしね? だから・・・」もし私があっさり負けてしまうのならそこで諦めるわ、と孫策は事も無げに言い切った。「その代わり、勝てると踏んだらとことん喰らいついてやるわよ? ああ、それと」「?」 「先に言っておくわ。私は漢王朝を滅ぼす気も無いし、強固な統治体制を作れるなら、それで天下静謐となるのなら肯定もする。んな偉ぶった立場になれなくても政治って出来るし。・・・するのは周喩だけど。」「おいっ」おもわず周喩が抗議の声を上げ、高順達は失笑する。そんなあっさり政治を丸投げするな、と周喩は言いたかったに違いない。「馬騰殿が懸念するのって漢王朝の去就でしょ? なら心配しないで。私の母・・・孫堅は江南の独立を夢見ていた。中央から延々搾取されるだけの江南を救いたい、そんな気持ちが根底にあった。・・・いや、自分の力が天下にどれだけ影響するか試したかったってのもあるけど。」これは馬騰にとって共感できる部分だった。若く幼かった自分も、同じようなことを考えて一旗を挙げたのだ。しかし、こちらの考えを読まれていましたか・・・と馬騰は目を伏せた。劉備は明らかに漢王朝を見捨てていたが、この人はどうだろうか。滅ぼすつもりは無い、と言っていたが、途中でどう変わるかは判らないのだ。孫策がどうこうする前に、滅んでいる可能性のほうは高いのだが。言ったとおりに力を尽くしてくれれば嬉しいのだけど・・・と、馬騰は孫策の次の言葉を待った。「私は母様の夢を受け継いだ。皆が力を貸してくれたおかげで、漸くここまでの形にする事が出来た。あとはどこまで行けるのか・・・って事よね。だから、私は行けるところまで走ってみせる。」そして、共に戦って来て、これからも戦い続けてくれる人々の姿が、自分の傍に在り続けて欲しい。「その形を成した未来に、馬騰殿の姿も在れば私は嬉しい。・・・駄目かな?」子供のように聞いてくる孫策だが、馬騰は悩み「この場で答えないといけないでしょうか?」と聞き返してしまう。「うふふ、時間なら少しはあるから大丈夫。速い方が有難いけどね。でも、手応えはあったかな?」「さぁ、どうでしょうか・・・貴方の言葉が事実であることを願うのみです」この後、馬騰は孫策と盟を結ぶことを決意。孫・馬・孟の三勢力同盟へと進んでいく。時代が移り変わると共に各勢力は次第に消えていくが孫策の言葉通り孫家は馬家、そして孟家も対等の仲間として扱っている。力量を考えれば孫家が有力。他は従属していると取られても仕方なく、中にはそう看做している家臣もいたようだが、孫策は西涼奪還の為に協力を惜しみはしなかった。後年、後を継いだ孫権は孫策の意向通り二勢力を対等の存在として受け入れてもいる。この三勢力の友好関係は長く続き、崩れることは無かったという。~~~楽屋裏~~~いやいやいや、どう見ても孫家が主だから(嫌挨拶力を借りるというのは借りを作ることで、その後の勢力同士の力関係に露骨に関係してくるものです。まぁ、孫家にそこまでやる余裕も無ければ異民族の蜂起も怖いですし極力平和裏に収めようって所でしょうか。今さらですが、それ考えると高順の存在って怖すぎ。修正するべきですね、存在を(ぉしかし、毎度gdgdな内容ですね。この同盟話こそ3行くらいで終わらせたいくらいでした。要約すると同盟しようZE!うん、するするー♪(・ω・)人(・ω・)人(・ω・)(仲良しほら、こんなもん(端折りすぎですま、こういう地味な話がこの話には多いと思いますね。あと、孫静の子供ですが、こんなマイナーな人物出すのはどうかなーとは思います。孫家の血縁ですらまだ磐石とは言いがたいですし、こいつの孫、つまり孫静の曾孫に孫峻・孫綝が・・・孫家の為に始末しないとね(ぁぁぁわーにんぐ。こっから先はほんの少しだけぇろの匂いが感じられます。駄目な人はバックステッポゥでお願いします。・・・忠告はしましたよ?~~~おまけ、柴桑的日常~~~「どうぞ。どこからでもかかって来なさい、楽進さん。」「判りました。お願いいたします!」丁寧に一礼をして、構える楽進。同じく一礼し、特に決まった構えをせず待ちに出る馬騰。柴桑城の中庭一角。そこで、馬騰と楽進の手合わせが始まった。事の次第は、交阯での両者の出会いによる。たまたまだが、楽進の鍛錬を見ていた馬騰が「気の使い手とは珍しい」と興味を抱いたことがきっかけだった。自身も同じく気の使い手であるから、なのだろうが、確かに気を使用できる人と言うのは数少ない。どれだけの腕前やら、と興味を抱き楽進に手合わせを願い出たのである。楽進も最初は戸惑ったが高名な馬騰直々の申し出とあれば断る理由も無い。すぐさま応じ、手合わせを行った。馬騰はあっさりと楽進を一蹴したが、そこで楽進の実力をきっちりと見抜いてアドバイスを行っている。まず、気弾に頼りすぎて本来の持ち味である筈の格闘戦が疎かになっている。また、気の扱いが少し雑で、無駄が多い。ただし気の総容量に関しては自分が知る中では一番で、やり様によっては更に強化できる、とも言ってある。事実、楽進が放つ気弾の威力は相当なものだし、使用回数も多い。敵よりも高台となるような場所を確保して固定砲台のように撃ちまくればそれだけで驚異的であるが。しかしながら、出力が大きいのはわかるがそれ故に無駄な消費も多いことも見逃しはしなかった。楽進もこのアドバイスを素直に聞き入れた。そこで馬騰に「教えを乞いたい」と言い出し、強引に弟子のような立場になってしまった。そこから数日間、馬騰自らの厳しい修練が始まった。寿春に向かう道中でも、馬騰は暇さえあれば熱心に教え、楽進も指示通りに訓練をこなして見せた。「えー、では。どちらも気の使用は認められます。勝敗条件は急所に一撃を入れられたり・・・攻撃を貰えば死亡するような場所に攻撃が命中したら、とかですね。それ以外は2発貰えば負け。」「降参は?」「降参と明言すればその場で勝負あり。ただ、気弾は撃っても良いですが威力を抑えてください。じゃないと地面が穴だらけじゃ済まなくなるんで。それでは・・・」高順の合図に合わせて、両者は声を揃えた。「いざ」「勝負!」こういう時にギャラリーが集まってくるのも仕様と言うべきだろうが、今回、高順は審判として勝敗を見極める立場になっている。「頑張りなよー、楽の字ー」「馬騰殿と楽進。素手の戦いを得意とするのは楽進だが・・・全てに於いて馬騰殿が勝っている。さて、どうなるかな」「あ、あんたねぇ・・・冷静に言うんじゃないわよ。どっちも頑張んなさいよー!」「ねーお姉様。楽進が伯母様に勝てるかなぁ?」「んな訳ないだろー。」「手合わせを見ながら呑む酒は・・・はて、なんというのであろうな?」「・・・手合わせ酒?」「そのまんますぎるわ」「あんたら、緊張感は欠片もないのか・・・」やっぱり、いつも通りであった。そんな人々は気にもせず、楽進は挨拶代わりにと気弾を放ち、馬騰は気を込めた掌でそれを簡単に受け流す。気弾はまるで卵の黄身のようにするりと軌道を変えて地面に衝突。楽進は構わず何度も気弾を放つが、馬騰はするりするりと避けつつ、確実に距離を詰めている。「せえぃっ!」何度目になるか判らない気弾を放ち、そこで一旦手を休める。馬騰は、ここで攻めに転じようと紙一重で避けようとするが・・・避けようとした瞬間、気弾が割れて拡散した。「っ・・・! はぁぁっ!!」避けが間に合わないと判断した馬騰は、全身に一瞬だけ気を充満させ、掛け声と共に地面を踏みしめる。ドゥンッ! と激しい音が響くと同時に、馬騰の体に命中しかけた気弾全てが掻き消される。「握りつぶさず拡散させる技術ですか。大したものです。さすがに焦りましたよ」まだまだ余裕がある馬騰だが、今見せられた技に(この間までは出来なかった事をこんな短期間で)と素直に感心していた。(さすが馬騰殿・・・気を巡らせて、こちらの攻撃を無力化させるなんて)チッ、と舌打ちして、楽進は馬騰に突進。自ら格闘戦へと持ち込む。これもまた楽進の思うようには行かなかった。拳打・蹴・投・・・それら全てが、周喩の予測どおりであったのだ。馬騰が全ての面で楽進を上回っている。投げようとすれば、いつの間にかこちらが投げられており、格闘もすべて受け流され、いなされ、あるいは力任せに振り払われることもあった。見ている人々にとっては一方的な戦いだが、馬騰は先ほどの技術同様「やるものです」と再び感心していた。前までと比べて、気の集中効率が違う。楽進は自分と同様に全身に気を巡らせて身体能力の向上を図っているが、こちらの攻撃する箇所に防御能力を集中させている。乱戦ならこうはいかないが、一対一なら有用な使い方だ。完全に体得したとは言いがたいものの、日に日に実力を上げている。格闘にしても、攻撃力は向上しているように見える。それでいて消費は今までと変わっていない・・・今までの消費量で、威力の向上に成功している。随分無茶なしごき方をしてしまった自覚はあり、大丈夫かな? と不安になった事もあったが、成程これは鍛え甲斐がある。だが、楽進には悪いがそろそろ終りにしよう。そう決断して、今度は馬騰が攻撃を仕掛ける。馬騰と楽進の攻守が逆転した。様子見で積極的な攻撃をしなかった馬騰だが、決着を狙っての攻勢は凄まじい。馬騰の戦いをはじめて見た孫策と周喩が「凄いな・・・」と呟くほどのものだった。あの楽進が手出しできず、ひたすら防御に徹するしかない状態を見せられているのだ。それもまた当然といったところだろう。腕は防御に使い脚で仕掛ける馬騰。かなりの大振りだが隙は少ない。時折下着が見えてしまっているのだが、気付いていないらしく高順の目の前でも大胆に脚を振り上げ蹴りを放っている。(く、黒・・・つか待て、あれ紐ぱんつ!?)審判役の高順が目を逸らすかどうか迷うほど大胆な下着であった。そして。隙ありっ、と馬騰が楽進の胸の谷間に、指を差し込んだ。ぷにっ・・・という柔らかい感触が馬騰の指を挟みこむ。その先には心臓があり、貫通させるように押し込めば楽進は死んでいただろう。馬騰が鋭利な刃物を持っていたのなら、すでに楽進の命は無い。無いが、まさかセクハラ(?)をされると思っていない楽進は錯乱。「これで勝負あr「ぁわーーーっ!?」」予想外の行動に錯乱し、馬騰に向かって鋭い蹴り上げを放つ楽進だが、馬騰は紙一重で避けて後方に飛ぶ。だが、この一撃が時代を変え・・・じゃなくて、ややこしい状況へと発展する。「はは、今のは良い蹴り・・・」はらり。「え」「え」いきなり、馬騰の来ている服・・・日本の着物のようなものだが、その前がはだけたのであった。楽進の放った蹴りが鋭すぎて腰帯の前面部分が切れてしまったのだ。上下の下着共に黒く、下は高順の予想通り紐ぱんちー。「なっ!!?」「え、待って・・・いだぁ!」慌てて前を押さえる馬騰だが、まだ空中。体勢も大きく崩れてしまい、後方にいた高順を巻き込んでの着地(失敗)となった。「痛たた・・・うう。大丈夫ですか、高順くん・・・」「・・・・・・! ・・・!」「・・・? あ」馬騰の下には高順。ただし、着地失敗の上に変な体勢で敷いてしまったようで高順が呻いている。馬騰の乳に挟まれて。『うわぁ・・・』←観戦組の反応「え、な、ななななななっ!? こ、高順君、早く離れて・・・いえ待ってまだ離れちゃ駄目!」「もが、もががが・・・」「や、う、動かないで・・・」動くな離れるな、と言われても、おかしな体勢で圧し掛かられている高順は動きようが無い。自由に動くのは右腕だけ。また、馬騰がそんな事を言った理由は、胸の押さえ、現代で言うところのブラジャーなのだが、それの前留めも先ほどの蹴りで千切れてしまっていたからだ。紙一重で避けたのが妙な方向で妙な事態を引き起こした。なので、高順を挟む乳は・・・直接肌が触れている「生ぱふぱふ」状態。しかしながら「動くな」と言われても、馬騰は黄蓋並みのナイスばでーであり、圧し掛かられてもいるので乳の海、むしろ母なる海で溺死しかかってる高順。「い、良いですか、絶対目を瞑っていなさい! 良いですね!?」馬騰は叫ぶが、天国と地獄の境目にいてもがいている高順に届くわけが無い。右腕で馬騰を押しのけようともがき続ける。「あ、や・・・そんなところ触っちゃ駄目です!?」 (てめー高順母様に手出すなぁー!)(ぎゃー!? お姉様落ち着いてー!?)←場外の反応「ちょ、ちょっと待ってください、今から隊長に目隠しを!(と言って馬騰の下着を拾う楽進」「それ私の下着ですよ!?」「むが、ふぐぐっ・・・!(じたばた」このもがきがいけなかった。ただでさえ不味い状況が更に不味くなった。苦し紛れの行動だが、高順の指が馬騰の紐下着の結びに入り込んでしまっている。馬騰はそれを知らないまま立ち上がったので・・・その、なんというか・・・はらり。(2回目)と、完全裸状態に。「ふはぁっ。苦し、死ぬかとおも・・・」本気で死に掛けていた高順の目に映ったもの。戦傷があれど、瑞々しさが失われていない、しなやかな体つき。そして、黄蓋に劣らぬ乳房が(略)、しかも「たぷぅん・・・(はぁと」と(略程よく(略)桃色の(略)、触れば(略)、まろびやかな・・・そう、それは男の夢とか愛とか希望とかそれっぽいものがたぁっっぷりと詰まった(アグネス)その上、馬騰は高順の目の前で立ち上がってしまった為、高順にとっては見上げる格好。おまけに馬騰は完全に装甲パージ状態(?つまり「丸見え」。ほとんど(PTA)な綺麗で可愛らしい(石原)(海犬)(緑豆)(以下執筆拒否)もう、女神としか言いようの無い素晴らしい裸身だった。「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!!!????(メゴシャァッ!!」「あわヴゅーーーー!」『わーーー!?』「た、隊長!!?」「忘れなさい! 今見たものを全て記憶から削除するんです良いですね忘れてくれないと私すねて泣きますからねうわぁぁぁぁあぁんっっ!!」速攻で気の衝撃波を高順にぶちかまし、意味の判らないことをほざき、着物で前を隠して逃げ去っていく馬騰。普段は冷静だが、こういう予測不可能な事態に陥ると錯乱してしまうのだろう。根っこの部分では馬超と大差ないのかもしれない。吹き飛ばされた高順はというと、かまされた衝撃波でそこらの木に頭から激突。額が割れて大量出血し、またしても華陀のもとへと運び込まれた。だが、その表情は・・・何か、至福と言うか幸せそうと言うか・・・「良いもの見ました、忘れられそうにありません」とでも言いたげなものだったとか。その夜、馬騰は寝室で布団を頭から被って(あああぁぁあぁああ・・・義理とはいえ息子にあられもない姿を・・・うぅ、ど、どうしましょう・・・)と、羞恥で真っ赤になりつつ、本気で困っていたそうな。楽進Vs馬騰。審判KOの為引き分け。(え?~~~楽屋裏~~~えっと、その・・・大変なことになっちゃったぞ。(挨拶ある意味大暴走と言うか、作者自重しるというか・・・こういうのは書かないように気をつけます。て言うかラッキースケベすぐるでしょう・・・? 羨ましいからかわr(撲殺だが、これで「馬騰のぇろ書け、なう」にも応えたと言えますね。ぇろSS板? そんなものは無い。こういう事ですね!しかし、100話がこんなんでいいのか・・・