「なんでよーーーー!?」
穂群原高校に通う女子高生『遠坂 凛』は、自分の屋敷の地下室から居間を目指して全力疾走していた。
遡ること数秒前…聖杯戦争に参加するためにサーヴァントを呼び出そうとした凛は、自分でも完璧な手応えを感じる程の英霊を呼び出した……筈だった。
しかし、現実には彼女の目の前には誰一人として立っておらず、代わりとばかりに居間で大きな爆発音。
予測不能すぎる事態に戸惑う暇も無く、彼女には居間を目指して走る以外の選択肢が無かった。
「扉、壊れてる!?」
居間の扉は歪んでいた。これでは取っ手を回しても意味が無い。押しても引いても開かない扉に、いい加減イライラが臨界に達した凛が取った行動は……
「―――ああもう、邪魔だこのおっ……!」
どっかーんと、ヤクザキックで扉を蹴破り、中に入ることだった。
「ぐおぉぉぉぉ、いってぇぇぇぇぇ!!」
そして、居間に入り…凛が最初に見たものは、打ち所が悪かったのか頭を抱えて悶絶する一見何処にでも居そうな成人男性の姿だった。
スランプ脱出企画:Fateクロス(プロローグ)
凛Side.
「それで。アンタ、なに?」
「あー、まぁサーヴァント。些か乱暴だったけど、ちゃんと契約による繋がりは感じるし…君の身体にも令呪が出てるんじゃない?」
「これのこと?」
どう見ても一般人にしか見えない目の前の男は、正真正銘私のサーヴァントらしい。右腕に浮き出た令呪がそれを証明してしまっている。
それを確認した男は満足気に頷き、「これで間違いないね。」と言った。
にしても、本当に一般人にしか見えないわね。服装は黒いTシャツにジーパン、靴も市販で売っているようなヤツだ。とても過去の人物には見えない。
「…で?アナタは何のサーヴァント?」
取り敢えずクラスは知っておかないと話にならない。クラスによって練る戦略も変わってくるしね。
理性があるからバーサーカーはまず有り得ないし、何となくアサシンとかキャスターって感じでもなさそう。だとすると、残るはセイバーかアーチャーかランサー、ライダーになるのだが……
「(見事にどれにも当てはまりそうにないわね。出来れば三騎士のどれかであって欲しいけど……)」
「クラスはライダー。あ、真名とかも教えといた方が良い?」
「…そうね、お願い。」
内心セイバーでない事にガッカリしていたが、自分のミスなので文句は言えない。そうして己の過ちを悔やんでいたところに、ライダーは更にとんでもない爆弾を投下した。
「真名は藤見 凌。ちなみに、この世界とは違う世界から召喚されたんで知名度によるステータス補正は無いと思って貰ったほうが良いかも。」
……理解するのに、数秒の時を有した。
「はあぁぁぁぁぁぁ!?」
ライダーの言った言葉の意味を理解した私が絶叫したのは、仕方ないことだと思う。
後書きと云う名の懺悔。
ぶっちゃけ適当です。すいません。
スランプで本編が書けないから衝動的に書いた。
取り敢えず何か書いておかないとドンドン書けなくなりそうだったので……。
Fateは好きだけどプレイし直してないので間違ってるところもあるかも知れません。重ね重ねすいません。
p,s,図々しいと思われるかも知れませんが、誰か那美ちゃん関連のネタを下さい!(割と切実。)