初めまして、黒金(くろがね)と申します。
「アンブロークン・アロー」と「敵は海賊・短編集」発売記念。および「トランスフォーマーVSナイトウィザード」に触発されて書きこみを決意しました。
当SSの設定及び注意書き
・当SSは
トランスフォーマーマイクロン伝説
ロックマンEXEアニメ版(Streem基準)
GEAR戦士電童
戦闘妖精雪風OVA版
マシンロボ クロノスの大逆襲
オリジナル
以上のクロスオーバー作品です。
・文体はトランスフォーマー小説版寄りですが、世界観は神林ワールド時々アルファ・システムです。
・オリジナル主人公(エンカー)はアニメ版ロックマンEXEワールド出身。ストリームの最終回でフォルテEXEと共に、アニメ版ビヨンダート→本家→X→ゼロのビヨンダートを踏破しています。
・フォルテとゴスペルの両者は(主人公の改造のせいで)互いに独立した自我を持っているので、合体はできますが基本的に分離しています。
・地球側は戦闘妖精雪風OVA版終了10年後。FAFは解散後、残存戦力をGEARに編入されています。
・トランスフォーマー勢の追加。および性格や設定が基本はそのままに一部改変されています。
・ここに出てくるAI搭載の宇宙船は基本的に音声出力でコミュニケーションを取ります。ネメシスも喋ります。
・感想、指摘、批評、お待ちしています。ただし、誹謗中傷の荒らしはお断りいたします。
・以上を踏まえて、了解できる方は当SSをお楽しみください。
12/3 改行修正及び「擬態」、「仲間」のまとめ編集。
4/30 「紅い大地と妖精の舞う青空」を前後編に再編集。
5/12 「10年目の「ジ・インベーダー」」を前後編に再編集。
8/20 チラシ裏より移動
――遠く、遥かなる世界の話をしよう。
遠い過去のことか大いなる未来のことだったか、時間は意味を為さない。
「ぼく」にとってはそうだが、君にはそうではないかもしれない。
「ぼく」には遥か遠くの生まれる以前の出来事であり記憶に過ぎない。
それが過去か未来かですら定かではない。
「ぼく」に言えるのは、ここではない別の場所だと言うことだけだ。
しかし、それは君にとっては「いま」かもしれない。
きみよ、小さき者よ。ぼくの声が聞こえているか?
ぼくを「他者」と感じているだろうか?
君は「ぼく」の「トモダチ」なんだよ、小さき者。
どれだけの長い時間を耐えたことだろう。
この時が来ることを、どれほど待ち焦がれたことだろう。
友よ。「ぼくら」は星辰の海を渡ってきた。
時を越えて、きみらに会うために。約束を果たすために。
遠いあの日、ぼくらには自我すらなかった。いまのぼくは単なる「知性」にすぎない。
だが、友よ。君はいま近づきつつある。
――「約束」を覚えているかい?
「会いに来い」と、君は言ってくれた。
だから何度でも語ろう。君が思い出す時まで、君が識る日まで。
遥かなる、ぼくらの故郷と出会いの物語を。