俺とにゃのは。俺の名はグスタフ・ミラー。俺とにゃのはとの出会いは俺がレアスキル持ちだったので戦技教導内の特殊技能教導部隊に引き抜かれ、しばらく経った時であった。その前に俺の経歴などを。俺の生まれた家はミッドチルダでも田舎の方である。小さい頃から猫に囲まれて育った所為か猫の扱いは慣れていると言うか懐かれているが。後、兄と妹が居る三兄弟である、両親は農業をしている。学校を(高校位だと思ってて下さい)卒業したときこれからどうしょうかと思っていたとき管理局の募集の広告が目に入った。どうせ家は兄が継ぐから俺はどこかで一人住まいしてみたいと思っていたところだから応募した。いろいろな検査やテストののち教育隊に入り教育を受けることとなった。一応魔法適性があると言うので教育が終わると魔道士教育科に行きそこで魔法に関する教育を受ける。そこで自分の技能を試したが攻撃適性、結界部門は適性がないと診断されかなり落ち込むが、探索能力はかなりあると言われてで安心する。教育が終わると一般の陸士部隊に配属され一年働いた。その間ゲンヤさんやトムさんに何故か気に入られその下で働くのが多かった。俺の転機になったのは休みで家に帰ったとき、久しぶりに猫達と戯れ合ったその時猫が迷子になっても判るように、自分でプログラムした魔力タグを猫達に付けたのである。そして休みが終わり部隊に帰って試しにタグの探査をしてみた星の真裏にある家の猫の位置がはっきり判かった時は驚いた。それに関しては周りも驚いたが、忽ちの内に精密魔法適性検査が行われ色々試されることになった。まず判ったことは魔力タグ探知に関して非常に強い結界、隠匿遮断特殊結界内のも探知出来ることが判る。管理局でもレアスキル持の魔道士となれば待遇や部隊配備にかなりの自由が効く。「どうしょう、俺どこに行ったらいいんだろう」嘆く俺だった。その後。その当時急成長を遂げていた無限書庫から来てくれないかとの打診が有り、二年ほど努めることになった。やはり俺のレアスキルが狙いだったのであるが。何、この給料の高さ!その上俺の魔力タグ探知能力使っての無限書庫内での行方不明者捜索の時なんか三泊四日ぐらい当たり前!の時なんか、危険手当給料の三ヶ月分高いと見るか安いと見るか?。とんでもない職場だった?。その時の現実から離れた非常識な無限書庫の勤務については後に語るとしよう。俺の噂を聞いた八神部隊長が裏であんなことやこんな事やって強引に俺を引き抜き今の職場に落ち着いたのである。今でも無限書庫から行方不明者の探索以来はたまに来る、おかげで隊から少し外れたところに半分を現金で払って一軒屋を買うことができた。家を買ったは良いが無限書庫の手伝いと隊の仕事に関係上、猫でも飼いたいが家を長期間空けることが多いので飼うことが出来ないのが悩みだが。それでは冒頭のところに戻るとしよう。特殊技能教導部隊に入って半年ほど経った頃。猫が杖をもって歩いていたのを見かけた、何だろうと聞くと猫と人間のハーフだという答えが仲間から帰ってきた。彼女はよく見れば可愛いし俺としては抱いて頬ずりをしたい程である彼女がヨロヨロと歩いてくる、しかしデバイスが身体に比べて大きすぎみたいである。あ、転んだ、クマさんのパンツ・・・。その子はデバイスを待機状態に戻し、コチラの方にトコトコ歩いてくる。俺は家で猫を呼ぶようにソファーに座り膝を叩き。「おいで、こっちこっち」その子は俺を見て首を傾げる、その様子が可愛いので更に誘いを掛けると浮き上がり俺の膝に乗る。俺はその子を優しく撫でる、気持いいのかその子は俺に身体を擦り付けてくる。「うにゃ気持ちイイにゃ」「お前喋れるんだ、俺はグスタフ・ミラー、お前の名は」「にゃのはだよ」「にゃのはと言うのか、かわいいね」「ニャハハ」にゃのはは俺に撫でられているうちにうとうととしだし丸くなって眠りに入る。俺もうとうとし始めるがその時声が。「あら、懐いているわね」「良子さん、どうして此処に」「此処の部隊で使い魔の世話をするための部隊を作ると言う話で私が呼ばれたの」「なるほど確かに良子さんなら適任ですよ」「まあ、お世辞うまくなったわね」良子さんはゲンヤさんの部隊にいた頃からの知り合いで獣医の免許持ってて部隊でも使い魔の管理していたから、たしかに此処でも適任だと思った。良子は俺の膝で眠っているにゃのはを指差して。「処でそれどうするの」俺はそれを聞いてにゃのはを撫でるが起きる様子がないのを確認し。「どうしようかこれ」「うーん」良子も考え込むが気持ちよさそうに寝ているのを起こすのも気の毒だと思いふたりともなにも出来ない所に高町隊長がやって来た。「こんな所に居たのね、完全に寝ているわね」と笑顔で言うが、高町隊長もどうしようかと悩む。俺はふっと思いつきポケットからサランラップに包まれた物を取り出し中身を割ってにゃのはの鼻先に近づける。「うにゃーうにゃ、ガブッ」にゃのはは寝たままそれにガブリつく、しかも俺がそれを持ち上げても寝たまま離そうとしない、最後には寝たまま空中に。それを見て笑う三人。良子がにゃのはを抱きかかえにゃのはの頭を軽く叩く。「うんにゃ、にゃー」「こら行儀がわるいよにゃのは」「にゃ、なやんにゃー」そのにゃのはを高町隊長が連れて行く、それを喰わえたままで」「グスタフ、あれなににゃのはにやったのは」「あれ友人から送ってもらった生利(生利節)だよ」「あの鰹節を作る前の煮ただけの奴ね」「うん、今日来たから夜食のおかずにと」「あれ美味いのよね、私急ぎの用が有るからこれで」と言って立ち去る良子、手に残りの生利をちゃかり手にして。「酷い、返せ~」これが俺とにゃのはの出会いだった。まさか長い付き合いになるとはその時は思わなかったのである。