アルビオンでの大激務は終了し、俺は現在“ピュトン”の副作用に苦しんでいる。 “ヒュドラ”の数倍は激痛が酷く、体内の細胞もかなり死滅しているはずだ。 ぶっちゃけ寿命が1年くらい縮んだ気がする。 しかし、物語は待ってはくれず、俺はさらに任務を続けねばならないのだった。 ある程度痛みが引いた俺は、もう一度ニューカッスル城に向かった。第六話 後始末■■■ side:ハインツ ■■■ 戦が終わった二日後、ニューカッスル城跡。 そう表現するのが相応しいほど城内は荒れ果てていた。 城壁は度重なる砲撃と攻城用ゴーレムの攻撃によって崩れ落ち、あちこちに王党派の焼け焦げた死体が転がっている。 『レコン・キスタ』の無能な司令官が死んだ後、ニューカッスル城攻略には陸戦の名将ウィリアム・ホーキンス将軍があたり、同時に軍司令官ゲイルノート・ガスパールがジェームズ王の首を持って現れたことで大局は決した。 『レコン・キスタ』が出した犠牲者は死者が1000、怪我人が2000といったところであり、その大半はホーキンス将軍が指揮を執る前に出た被害であった。 同時に、戦闘用ガーゴイルの実戦における有用性も確認でき、ガリアとしては申し分ない結果となった。 そして現在。 『レコン・キスタ』の総司令官であるオリヴァー・クロムウェルと軍司令官であるゲイルノート・ガスパールが戦場跡の視察に訪れていた。 『レコン・キスタ』の兵士の中で死体から金品を取ったり略奪に勤しむ者はいない。 当然である。ここには軍紀の具現ともいうべきゲイルノート・ガスパールがいるのだ。そんな命知らずは誰もいないだろう。 それ以前の問題として、今の『レコン・キスタ』の傭兵達は略奪を行う必要が無い。 そもそも彼らが略奪を行うのは恩賞が少ないからである。後方でふんぞり返っているだけで戦場にでもしない貴族共が戦利品の大半をかすめ取るので、彼ら末端に行きわたる恩賞は僅かになってしまうのだ。 しかし、ゲイルノート・ガスパールは戦場に出ない者が戦利品を得ることを一切禁じた。貴族達は不満タラタラだろうが、ゲイルノート・ガスパールに文句を言える貴族は誰もいない。この辺の事情は“悪魔公”に誰も文句を言えないガリアの宮廷と似ている。 そんなわけで傭兵達はゲイルノート・ガスパールに殺される危険を冒してまで略奪を行う必要はなく、彼らにとってもゲイルノート・ガスパールは期待の星なのである。 彼の指示にさえ従っていれば戦に負けることはなく、勝った後には十分な恩賞を得られる。傭兵が仕える相手としてこれ以上の人物はいない。 古来より兵士にとって理想の司令官とは高潔な人物でも強い人物でもなく、部下を死なせない人物なのだ。よって、軍人、傭兵問わず、ゲイルノート・ガスパールは最高の司令官なのである。 そんな中、俺達は礼拝堂の跡地に入り、そこにいるヒゲ子爵とニコラ・ボアローを発見した。 「おお、ワルド子爵、例の手紙は見つかったかね」 「閣下、どうやら手紙は穴からすり抜けたようです、私のミスです、何なりと罰をお与えください」 地面に膝をつき頭を垂れるヒゲ子爵。 「元より貴様などに何の期待もしていない。たかがウェールズごとき小僧を始末するのに片腕を失うような無能者にはな」 俺はゲイルノート・ガスパールとして辛辣に言う。 というよりコショウにやられたあの状況を考えれば、こう言われても仕方ないだろう。 「ガスパール、何もそこまで言うこともあるまい。ワルド子爵は我等の為に懸命に働いてくれたのだ。ウェールズを討ちとったのは確かなのだから、その功は労ってやらねば」 クロさんがとりなす。 「ふん、こいつが我等の為に働いただと。違うな、こいつは自分の為に働いたのだ。忘れたかクロムウェル、我等『レコン・キスタ』は己こそが最優であると自負する者達の集まり、故に無能な王家を実力で潰し国を奪ったのだ。そういう点ではこいつはまだ見込みはあるかもしれんな、野心が無いものなどこの『レコン・キスタ』には必要ない。どこまでも高みを目指すものこそが我等の盟友となる資格がある」 「ふむ、確かにそうではある」 「いいか子爵、貴様はこれから『レコン・キスタ』の一員となる。ならば己が無能ではないことを示し続けろ、ならば最高の栄誉を与えてやる。そしていつかは俺の地位を奪うほどになってみせよ、その気概がないならば無能者の国トリステインにさっさと帰るがいい」 「・・・」 沈黙するヒゲ子爵。 「そこの小僧、貴様もだ。お前も無能なトリステインを見限って我等に付いたのだろう。存分に励め、勝者には栄誉を敗者には死あるのみだ」 「ははっ!」 元気に答えるニコラ、こっちのほうが使えそうだ。 「さて、クロムウェル、やることがあるのでないか」 「おお、そうであったなガスパール。では、ワルド子爵、ボアロー将軍、我が始祖より授かった奇蹟の御業を見ると良い」 そうして『アンドバリの指輪』をクロさんは発動させる。 対象はそこに転がっているウェールズ王子の複製人形。 これはシェフィールドと俺で共同製作した傑作で、6000年の闇の知識とミョズニト二ルンの力が合わさって出来た狂気の産物である。 例によって人間の死体を材料に、ウェールズの血液、皮膚、髪などを組み込み、それを「土石」の最高純度の結晶である“土精魂”の力で固定し、本物の記憶、性格、能力、体温まで再現する。 問題は動力だが、それを『アンドバリの指輪』を用いることによって動かす。 定期的に本物のウェールズの血液、髪、皮膚を供給する必要があるが、完全なウェールズのクローンが出来上がるわけだ。 「おはよう、皇太子」 「おはよう、司教」 目覚めるウェールズ、のクローン。 「君を余の親衛隊に加えようと思うのだが、ウェールズ君」 「喜んで」 「では友人たちに引き合わせてあげよう」 「ふん、相変わらず悪趣味な技だ」 そして俺達は3人で歩きだす、ヒゲ子爵とボアロー将軍を後に残して。 そして、歩いてたどり着いた総司令官の天幕にて。 「う、うぷっ」 限界が来たのか崩れ落ちるクロさん。 俺は『転身の指輪』を解除しクロさんに駆け寄る。 「あーもう、だから言わんこっちゃない。戦場跡なんかに行ってもキツイだけだって言ったでしょうに、ほらっ、クロさん、薬」 そして気付け薬を渡す。 なんとか飲み干すクロさん。 「う、く、ぷはあ、ふう。いや、すまないねハインツ君、君には迷惑をかけっぱなしだ」 誤ってくるクロさん。 「いえ、諸悪の根源は俺らですからそこは気にしないでください。俺ならあんな戦場跡は日常茶飯事ですから気にしませんけど、クロさんは普通の人間なんですから、もっと自分をいたわらないと」 クロさんは苦笑いし。 「しかしだねハインツ君、確かに私は君達の傀儡に過ぎない。『レコン・キスタ』の為に何か出来てるわけでもない。だが、建前はどうあれ私が下した命令によってあの場所で多くの者達が死んでいったのだろう。ならば彼らの死に様を見る義務が私にはあると思う、そして元司教として鎮魂くらいは祈ってやらねばならないと思うんだよ。まあ、偽善だというのはわかっているんだが」 そうしてクロさんは自嘲の笑みを浮かべる。 何というか、本当に立派な人である。 「御立派ですよクロさん。歴代のハルケギニアの王達の中で貴方のように実際に戦場跡を訪れて死者の鎮魂を祈った人物が何人いるか、例え偽善でも悟った様子で何もやらないよりはずっとましです。能力はともかく、心構えは十分に国の指導者ですよ」 俺は本心を偽りなくいう。 少なくともトリステインの馬鹿姫よりゃ100倍立派だと思う。 「ありがとうハインツ君。しかし、私は王の器ではないよ。こんな私を慕ってついてきてくれている者達には申し訳ないが、所詮は記憶力があるだけの中年男に過ぎないのだ」 そう言ってクロさんは台本を出す。 陛下が執筆した「レコン・キスタ総司令官教本、これで今日から貴方も皇帝」である。 「しかしあの方は本当に凄まじいな、ここに記されている通りに受け答えしているだけなのに『レコン・キスタ』の総司令官を演じることができるとは」 「まあ、あの人は化け物ですからそこは考えない方がいいです。そして、こっちがこれからの台本です」 そして俺も本を取り出す。 陛下の最新刊、「神聖アルビオン共和国貴族議会議長マニュアル。皇帝よ、大志を抱け!」である。・ ・・ネーミングについては何も突っ込まない方針で。 あの人に地球の書物を読ませたのが最大の過ちだったかもしれん。 「皇帝か、しかし、共和国で皇帝というのはどうなんだろう?」 「さあ、そこだけは俺も意味不明です。国名自体も突っ込みどころ満載ですけど」 神聖アルビオン共和国初代皇帝オリヴァー・クロムウェル。 全く持って意味が分からん。 共和国なのに皇帝? しかも神聖国家? とんでもない国である。 「まあ、1年も経たずに終わる臨時政権の名前としては妥当かもしれないね」 「それもそうですね」 つまるところクーデターで一時的に政権を奪った軍事組織そのものである。 オリヴァー・クロムウェルとゲイルノート・ガスパール、この二人が死ねば『レコン・キスタ』は瓦解する。 元よりそのためだけに作られた組織なのだから。 「では、この後は基本的にミス・シェフィールドの指示に従えばいいのかな?」 「そうですね、彼女が皇帝の秘書という形でサポートしてくれます。ただし、陛下とのラブラブ時間だけはリュティスに帰ると思うのでその辺注意してください」 「は、ははは」 乾いた笑いを浮かべるクロさん。 この人もシェフィールドの若奥様パワーに振り回された犠牲者である。 この点に関して我等二人は同志といえる。 うーむ、こんなんがトップでこの国大丈夫かな? 俺は神聖アルビオン共和国が半年ももたないんじゃないかと少し不安になってきた。■■■ side:イザベラ ■■■ アルビオンでの大激務を終えてハインツが帰ってきた。 「お帰りなさいハインツ」 「おう、ただいまイザベラ」 最近では副団長モードになることがなくなったハインツ、何でも、ゲイルノート・ガスパールとかを兼任しててキツクなったそうだ。 「アルフォンスとクロードはとっくに帰ってきてるわよ、それで王子様は現在治療中」 「ふむ、容体は?」 「最低でも半年はかかるわね。水中人の人達が総出で水の精霊魔法をかけたそうだけど、かなり損傷が深くて回復には相当かかるって。まあ、無理もないわね、本来なら即死なんだから」 脳以外は全て死んだも同然だったらしい。ハインツの処置で脳だけは保護されていたので後はゆっくり時間をかけて体の各組織を再生させるのだという。 「なるほど、まあ、時間的に考えればちょうどいいかもな。それで、パリーさんを始めとしたアルビオン組150名は?」 「両用艦隊と合流して早速活動を始めてるわ。もの凄い元気よあの人達、両用艦隊に航海術の指導しながらウェールズ王子の為の艦隊を作るって息巻いてるわ」 国を失って亡命してきたとは思えない行動力だわ。 まあ、若いのが多そうだったし未来に向けての活気に溢れてはいたわね。 「ははは、そりゃすげえな。だけど、このガリアにも多くのアルビオン人が住んでるからな。それにアルビオンでの内戦終結に伴って、元王党派の傭兵とか残党とかもこのガリアに流れてきてるだろう。そいつらをまとめればなかなか面白そうなことになりそうだな」 「そう考えたのは貴方だけじゃないみたいよ、あのパリーって人にアルフォンスとクロードが弟子入りして既にそのための活動を始めてるわ。暇潰しも兼ねてアドルフやフェルディナンも手伝ってるようだけど」 最近内乱もなくて陸軍も暇だから、あいつらにとっては言い退屈凌ぎなんでしょうね。 「相変わらずあいつらは行動派だなあ。で、聞くまでもないがそのウェールズ王子の為に艦隊を作るための資材集めや資金の調達、および管理運営をやっているのが」 「当然アランとエミールね、これで本業の方が疎かになるなら問題あるけど、あいつらにとっちゃ平時の軍需物資の管理なんて片手間で十分だからね。横流しとか賄賂とかの対策にはあんたがいるし」 「そこを俺に押し付けるのがあいつららしいとこだな」 「適材適所ね」 その辺の役割分担を『影の騎士団』はしっかりしている。それぞれの分野の超一流が集まっているから変わりようがないんでしょうね。 「それをお前がよーく知ってるってことは、あいつら九大卿に掛け合ったな?」 「正解、ロスタン軍務卿やカルコピノ財務卿は当然として、ロアン国土卿やミュッセ保安卿、ボートリュー学務卿にまで掛け合ったそうよ」 軍と政府を繋ぐ懸け橋である軍務卿は当然、政府の財源を管理運営してる財務卿も当然、そこまでは分かる。 しかしあいつらは都市、道路、港湾、河川などの整備を担当する国土卿にまで掛け合った。特に港湾関係の役人には空に詳しいのが多いから彼らを勧誘すると共に、大規模な演習用にどっかの港を開放してくれないかと相談したらしい。 さらに、治安維持専門の役人たちを纏める保安卿にも掛け合い、捕まえた犯罪者の中から元船乗りや元傭兵とかを選び出し、条件付きで艦隊に組み込めないかと相談に行った。 彼らはまだ少将だから自分でそういうことを決定できる権限はなく、九大卿に頼むしか方法はなかったわけね。 そして極めつけ。既存の貴族専門の学校を、上級市民などにも広げてその管理運営、最終目標は全国民に対する教育の実地を担当する学務省、現在では大都市の市民に対する簡単な学校をいくつか試験的に開いており、その効果は中々良いよう。 そこで育った学識ある平民達がメイジと対等の関係で協力し合い、将来のガリアを背負っていってほしいものなんだけど、その子供達に先行投資を試みたらしい。 ちょっと先行投資の本来の意味とは違うわね。 「学務卿ってことは、あいつら、子供達に戦列艦の運営をやらせる気だな」 「ええ、彼ら曰く、”俺たちなら12歳で出来た、ならば15歳でできない道理はない”ということらしいわ」 彼ららしいといえばらしい、でも、戦場には絶対に連れていく気はないのでしょうね。いえ、むしろそのためかしら? 「なるほど、子供達は得てして戦場の英雄に憧れ、戦争に参加したがり、初陣で多くの命が散っていく。それを防止するには子供のうちに模擬的とはいえ戦場の気配を叩き込むのが一番ではあるな」 流石ね、ちょっと聞いただけで彼らの意図が分かるなんて、私とは付き合ってきた年季が違うみたいね。 「あの人達も基本的にはあんたと同じだからね。自分達は戦場の真っ只中に突っ込んでいくくせに、関係ない女子供や一般人が戦争に巻き込まれるのを何よりも嫌う。特に、貴族が自分の保身の為に人々を犠牲にすることを絶対に許さない、そんなことをする貴族は容赦なく残酷に殺す。あんたが」 「そこで殺すのも俺なんだよな」 「適材適所ね」 つーか、ほっといてもあんたが勝手に殺しにいくでしょ。 「まあそうだな、戦争は軍人のもの。民間人は関わらない、関わらせない。もし戦争で家族を殺されて、それが理由で軍隊に入ろうなんてする奴らがいたら、あいつらは悉く追い出す。その理由は?」 「その人達が自分の意思ではなく状況に流されて来たからね。例えそんな事情がなくとも自分の意思で、家族や友人を守るために軍人になる。そういった者にしか軍人は務まらない、軍人は傭兵とは違う」 「そう、軍人には責任転嫁は許されない。部下の失態は上官の責任、上官の命令は絶対。もしその命令に背いて行動するなら命を懸ける必要があ。、無能な上官に従って戦死するのも馬鹿らしい、結局最後は自分の意思で判断するしかない。そういった強い心を持つ者こそが、軍人であるべき」 それを素で実行するのが彼らでありこいつなのよね。 「故に軍人は人を殺しても罪に問われない。犯罪者を捕まえることを目的とする保安隊とはそこは違う。彼らは人を殺し、人を生かすために存在する。その天秤を測り間違える者は、軍人たる資格が無い。だったかしら?」 「だな、だけど実際にはそんな軍人の方が少ない。どいつもこいつも自分の出世と保身ばかり。まあ、たまにはそういった有望な奴らもいるんだが、そういう奴ら程上官から煙たがられ出世できない」 「だけど、そういう上官をあんたが大量に処分したから現在ではかなり改善されてるのよね?」 「まあな、陸軍なら連隊長クラスは全員有能で軍人らしい奴らだ、空海軍は艦長クラスがそんな感じ、後は師団長、軍団長、総司令官、提督、総督、ってのを排除すりゃ完璧」 「そのための最終作戦だものね、ガリアに巣食う老廃物を一気に徹底的に排除する、よく考えるわあんな作戦」 我が父ながらあの悪魔の頭はどうなっているのか? 「まあ、それは俺も同感だが、その最終作戦の為に俺達はまだまだ働かにゃならんな」 「ま、それは望むところね」 実にやりがいがある仕事ではあるから。 「そんために俺はまた出張だな」 「今度は?」 「まずはアルビオン。新政府樹立に伴ってトリステイン、ゲルマニアと不可侵条約を結ぶからその辺での国内の調整をしないとな」 「両国は受けるかしら?」 答えは分かりきっているけど一応聞いておかないとね。 「受ける、トリステインもゲルマニアも艦隊の配備が終了していない。今アルビオンに攻められたら不利は否めないからな」 「でしょうね」 「そっちが終わったら一旦戻ってくる、ロマリアの仕込みもそろそろ本格的にしないとな」 「あっちはヨアヒムとマルコが頑張ってるわよ」 「流石に全部補佐官に任せっきりというわけにもいかないからな、状況の確認と今後の指示程度はしてやんないと」 「そんなだからあんたは過労死するのよ」 まったく、こいつには休むという発想がないんだろうか? 「よし、じゃあそろそろ行ってくる」 完全に無視したわねこいつ、ま、何を言っても無駄でしょうけど。 「行ってらっしゃい、せいぜい馬車馬の如く働くことね」 「おい、せめて労いの言葉くらいかけてくれ、かわいい妹よ」 「頑張ってね、お兄ちゃん」 「…………」 「…………」 長く大いなる沈黙。 「すまん、俺が悪かった」 「私も自分で言っててありえないって思ったわ」 これほどダメージがあるとはね、お互いに。 そして微妙な雰囲気のままハインツは出かけていった。 私も仕事に没頭して早急に忘れることにした。追記 8/31 誤字修正