学籍番号11 釘宮円彼女の名前を聞いた時、万事屋の所のチャイナ娘が頭に浮かんだ、何でだろう。人懐っこくて明るい性格、友達思いでみんなの頼れる兄貴的存在だ、女の子に言うのもなんだけどマジで兄貴みたいだ。男勝りっていうのかな?クラスメイト二人と一緒にチア部に所属している、他の二人を上手くまとめていいツッコミを連発している、将来有望だな、ツッコミ役として。裕奈ちゃんがバスケの試合している時、体育館の観客席から黄色い歓声を上げながら踊って応援していた彼女達三人。心の底から応援している気持ちが無ければあんなに迫力ある踊りは出来ない、ああ、純粋にいい子なんだな彼女は……そんな彼女達を下からガン見してスカートの下を覗こうとしていた旦那。ホントこの人一回死んだ方がいいんじゃないかな?ちなみにその後旦那はアスナちゃんに美味しくシメられました。学籍番号12 古菲漢字が出ない事で散々作者を悩ませた二代目チャイナガール。口調は万事屋の所のチャイナ娘と瓜二つだし性格も単純で口よりも手が先に出るタイプ。肌の色だけが違うのでなんだか1Pカラーと2Pカラーって感じ、当人達に言ったらぶん殴られそうだが。事あるごとに俺に勝負を仕掛けてくる、旦那やネギ君も散々仕掛けられてるらしいが軽く流して煙に巻いてしまう。俺はそれが出来ない、逃げようとしてもすぐに追いつかれてボコられる、現在37戦 0勝37敗だ、楓さんが数えてた。頭はアスナちゃんやまき絵ちゃん同様空っぽらしい、英語の問題を全て自信満々に母国語で書いていたとかネギ君が言っていた。英語のテストなのに中国語で書かれたテスト用紙を見てさぞかしあの子供先生も頭を悩ませたであろう。あと、旦那には思いのほか懐いていた印象があった。そんな彼女に旦那も少し彼女に優しかったような気がする、まあおおよそ江戸にほったらかしにしているチャイナ娘を思い出すのだろう。他の生徒にもあれぐらい優しくしとけばいいものを……。学籍番号13 近衛木乃香修学旅行では誘拐させられるわ、幼馴染を殺されかけるわ、はたまた自分まで生け贄にされるわでホント散々な目に遭った可哀想な女の子。だがそんな事に遭ったにもかかわらず今ではすっかり彼女は立ち直っている。あんな事に遭ってもキラキラとした笑顔を振りまく姿はさながら菩薩様、カオスの巣窟となっているA組では一際後光が差している。たまに影から手を合わせて一礼しているのは秘密だ、後利益とかありそうだし。ちなみに学園長の孫娘だ、二人を比べて遺伝子の素晴らしさがよくわかった、DNAの神秘。A組ではかなりまともな生徒に属する、とにかくよい子、メチャクチャよい子、何処ぞの毒舌小娘に彼女の爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。アスナちゃんやネギ君と同じ部屋に住んでいて家事一般をほとんど自分で行って、なおかつ二人の世話をしてあげている彼女のアガペー精神には心服する。ええ子や……そんな彼女にはさすがの旦那もデレる、基本優しい人には旦那も優しくなるのだ。旦那を始めどんな人物に対してもニコニコと笑って彼女は接している。だが本当に“どんな人物”に対してもそんな感じなのだ。まず寮の管理人の阿伏兎さん。菩薩様、その人はあなたを誘拐しようとした犯人の一味ですよ?そして俺達真撰組のにっくき相手、攘夷浪士の桂小太郎。菩薩様、その男に対しては警戒して下さい、テロリストですから。しかもどうも彼女は俺達真撰組と桂には仲良くなって欲しいと考えているようだ、無理な話だ。警察とテロリストが仲良く手を繋ぐなんて天地がひっくり返ってもある筈がない。困った菩薩様だよ全く……。学籍番号14 早乙女ハルナのどかちゃんや木乃香ちゃん、それとあの毒舌小娘といつも仲良くしているメガネっ子。思い返すとセリフの大半が叫びまくってた気がする、そんぐらいうるさい子。和美ちゃんに負けないぐらい行動派、なんでも彼女の乱暴な押しのおかげでのどかちゃんも副長にアタック出来たとか。まあ根はいい子なのかもしれないね。のどかちゃんから聞いた事だけど、なんでも同人誌というものを描いているらしい。試しに一冊借りて読んでみたけど、絵はやはり上手かった。そこにはあられもない格好にされたネギ君が旦那に別の意味で襲われる姿が。「ネギ受け攻め銀! いや~これが意外にコミケに来てた女の子の心を鷲掴みにしちゃってさ~。今じゃすっかりアタシの人気シリーズになっちゃった! あと京都にいたあのホモッぽい人も買いに来ててさ!」旦那が知ったら間違いなくブチ切れるな。「ちなみに山×土の同人も人気高いよ~! モチロン山崎は受けで土方さんが鬼畜攻め!」旦那がブチ切れる前に俺がブチ切れた。学籍番号15 桜咲刹那副長が自分の「懐刀」と称したぐらい凄腕の女剣士。性格は気真面目な上に裕通が利かないし空気も読めない。プライベートで一緒にいてもつまらないタイプなのは間違いないな。木乃香ちゃんとは幼馴染だが性格はまるっきり違う、少しは彼女を見習ってほしい。修学旅行で起こった事件の際に片目を潰されてしまっている。女の子にとっては痛々しい事だがあまり気にしていないようだ、だが片目を失った事でバランス感覚にズレが出来たのかたまにフラフラとした足取りで歩いているのをよく目にする。そんな女剣士といえどやはり女の子なのか、のどかちゃんに対して一方的にライバル意識を持っている。格の差は歴然だというのをどうしてわからないのだろうか?最初に言っていたように彼女は副長とは親しい間柄だ、もしかしたらのどかちゃんよりも長く一緒にいたのかもしれない。しかし副長の嫁はのどかちゃんだ、絶対に譲れない。将来は彼女もウチの所に来るのだろうか、副長の評価から察するに江戸の明日を担う女性隊士になるのはそう遠くは無い。だが副長の嫁はのどかちゃんだ、それだけは絶対に譲れない。大事な事なので2回言いました。学籍番号16 佐々木まき絵このレポートを作るに当たって一番積極的に協力してくれたのが彼女だ。なんというか俺と彼女は気が合うのだ。互いに「同じ匂い」を感じているのだろう。イジめやすいオーラでもあるのか、彼女はいつも旦那にイジめられていた。旦那が帰ったと知った時の彼女の反応を俺はずっと忘れないだろう。人間というのはあそこまで喜びを表現出来るものなのかと。しかし、彼女は旦那だけではなくクラスメイトからも扱いが悪い、イジメられはしないが度々殴られたり忘れ去られたり、特に2代目チャイナ娘には散々シメられている。それでもめげずに学校に通っている姿を見て俺は心の底から同情する。俺もそういう経験があるからよくわかる、仕方ないのだ、イジられキャラはそういう定めだ。俺達は常に周りにイジられないとキャラが立たないのだ。調子に乗ったら即落とされる、それでも俺達はいつか主役になるのを夢見て今日も誰かにイジられる。どうか彼女には強く生きて欲しい、それが俺にとっても励みになるからだ。お互いに頑張ろう、年も性別も世界も超えた友よ。学籍番号17 椎名桜子いつも口を開けてヘラヘラ笑っている少し変わった女の子。どんな事があってもヘラヘラ笑っててプラス思考、そしてまき絵ちゃんと並ぶぐらいノー天気だ。ギャンブラー顔負けの凄腕の剛運を持つらしい、賭け事に関しては右に出る者はおらずなにをやっても百発百中で当たりを引くとか。羨ましい能力だ、それさえあれば宝くじだけで一生遊んで暮らせるのも夢じゃない。そしてその事を知った旦那はいち早く彼女を連れてパチンコ店へ行こうとしたらしい。だめだこいつ、早くどうにしかしないと……。結局未成年をパチンコ店に入れる事は出来ないので門前払いにされ、それでもめげずに旦那は彼女を連れて競馬場に連れて行こうとした。しかしよこしまな考えしか持てない旦那の所にネギ君と木乃香ちゃんに偶然道中で出会ってしまい、彼はその場で正座させられて3時間の説教を食らうハメになったようだ。どうせ懲りやしないだろうな、だって旦那だもの学籍番号18 龍宮真名金さえ貰えればどんな標的でも仕留める事の出来る敏腕スナイパー。その腕の高さは楓さん曰くプロの中でもトップクラスに入り、A組ではある人を除けばナンバー1と称されると。確かに修学旅行で彼女の戦う姿をチラリと見たが正に無敵と呼べるぐらい強かった。俺達の世界でもあんな武人をお目にかかる事は滅多にない。だがいかに無敵と呼ばれる彼女にも弱点がある。旦那だ。俺はその経緯を知らないがどうやら彼女はえらく旦那に依存して度々ストーカー行為を繰り返していたらしい。普段はクールで渋くて金にがめついスナイパーだが、旦那の事になるとたちまち変態にジョブチェンジ。旦那に冷たく蔑まされる事に至高の喜びを感じているらしい、正に変態だ。旦那が江戸に帰ってからの彼女はそりゃもう落ち込んでいる。最近は旦那と同じ世界から来た俺に「先生の世界に連れてけ」と無表情で銃口を額に押しつけられる事がある、引き金を引く事に躊躇が無い冷たい目で。旦那、俺の為に一刻も早く帰って来て下さい。学籍番号19 超鈴音古菲ちゃんとまさかのキャラ被りのチャイナ娘3号。成績は常に一番の上にスポーツ万能、学校内で中華店をやっている完璧超人。……だが実の所、彼女の情報はあまり集まらなかった。まき絵ちゃんも彼女の事は詳しくは知らないらしく、あの多彩な情報網を持つ和美ちゃんでさえ彼女についてはよくわからない点があるらしい。一体何者なのだろうか……。学籍番号20 長瀬楓俺が一番最初に会って一番世話になってる人。彼女の事は「楓さん」と呼んでいる。俺よりもずっと年下なのだが何故かさん付けで呼んでしまう、何故なら彼女の外見はとても女子中学生には見えないから。デカイのだ、色々と。器とか胸とか胸とか胸とか。ちなみに俺は楓さんを始め、自分より大人っぽく見える人には思わず敬語やさん付けで呼んでしまう。龍宮さんや千鶴さん、あと五月さんとか。女子中学生相手に敬語を使う俺って……。双子ちゃんの姉代わりとして接している中、忍びとしても抜群の実力を持つ彼女。俺に無理難題を押し付けたり家事一般をやらせたりとなにかと強引な彼女だが住む家を提供してくれた恩はデカイ、胸もデカイ。勉強は全然ダメだが俺や双子ちゃんにとっては頼れる人物。あ~俺もこういう人になりたい、あの毒舌小娘からも全然頼りにならないだの使えないだの言われてるし。局長や副長、それに沖田隊長や旦那。この世界の住人であるネギ君や楓さんのように周りに頼りにされている人間というのはどうしてこう背中が大きく見えるのだろうか。こういう人達を眺めているといかに自分が小さいのかがよくわかる。俺もいつかこういう頼りにされる真の侍というものになれるのだろうか。