長谷川干雨の嫌いなものは3つ、『人ゴミ』と『予想のつかない事象』そして『非現実的』である。3年生になってもあいかわらず担任は、あの子ども先生だ。これは正に『非現実的』にストライクである。なんでだよッ! ありえねぇだろッ! あの見た目で教師なんて普通じゃねえだろッ! 労働基準法違反だろうがッ! っていうかクラスの奴らも、誰かつっこめよッ!そして干雨は1つの結論に導いた。あ、先生だけじゃなく、このクラスも、いや学園自体変なんだな・・それが、干雨にとっての悩みの種だった。しかし今はもっと重大な悩みを抱えている、あの男が教師として突然やって来た時からだ。 銀色の髪、スーツの上に白衣、授業中に喫煙(本人はペロペロキャンディと主張)、腰には木刀携帯、付けてる眼鏡の奥には死んだ魚の目・・どうみても教師じゃなくね?あの子ども先生や変人クラスより質が悪い、正に『非現実教師』、少なくとも子ども先生とクラスの連中には、少しは一般常識は通用する。所がアイツは・・3年A組の副担任になってしまった「坂田銀八」は・・非常識のみで構成された『予想がつかないちゃらんぽらん教師』だった第四訓 物語はボケも必要だがそれを支えるツッコミも大事「あ〜月曜日か〜、今日は・・くそ〜休みの後の学校はだるくてしょうがねえな・・」私、「長谷川干雨」は通学路を歩きながら一人ごとをつぶやいていた。日曜に『サザエさん』を見ると「あ〜サザエさんも終わりか〜そういえば明日学校か〜ダルイな〜」という現象があるが、私の場合サザエさんを見なくても毎日が憂鬱である。特に月曜が・・「月曜の一時間がな〜、いきなり休みあけの授業が「アレ」なんて最悪だろ・・マジ帰りたい・・」私は一人ごとをつぶやきながら校門をくぐる。あの男の授業さえなければどんなにマシか・・アイツが来て、一週間なんだよな・・「どうしてあんなちゃらんぽらんが教師やってんだよ・・ていうか、教師のスキル持ってねえだろ・・授業中はタバコ臭くなるし、寝てる奴見つけると木刀で殴るし(主にアスナとエヴァ)、教師のくせに遅刻はするし、ていうかあんなの授業じゃねえしッ!」私は思わず一人ごとを少し大きな声を出してしまった。だが周りに人はいない、私は人ゴミが嫌いなので、いつも早く学校へ行く、こんな時間にはめったに生徒はいない、いるとしたら朝番の教師ぐらいだ。「あ〜くそ、銀八がいない世界に行きたい、いや出来れば子ども先生とクラスの奴らもいない世界にッ!、誰か私をまともなスクールライフがおくれる世界にルーラしてくれぇぇぇぇぇ!!・・・・・・ん?」私が、校庭の中心当たりで不満ぶちまけていると、何やら音が近づいてきている、この音はバイクか?ブロロロロロロロロロロッ「クソォォォォォォ!オイィィィィィ!!止まんねぇぇぇぇぇぇ!!!そこどけぇぇぇぇぇぇ!!!!」私が後ろから声というか悲鳴に近い声を聞いた、なんだと思い、振り向いてみると・・問題教師「坂田銀八」が後ろにエヴァを乗せスクーターに乗りながら私に突っ込んできた・・マジ?「「ギャァァァァァァァァァァ!!!!」」私と銀八は絶叫しながら・・ドォォォォォォォォォォォンッ私は生まれて初めて交通事故にあった・・・・・「ギャグ小説じゃなかったら死んでたかもな〜コイツ・・あ〜あ、これで二人目だよ〜このスクーターの轢いた人の数、これさ〜ブレーキ全然効かねぇんだけど?」「何を言っている、このスクーターはあの葉加瀬聡美と超鈴音が作った『超高性能スクーター』だぞ、時速200キロは軽く行ける『超強力エンジン』、たとえマシンガンで撃たれようが穴が開かない『超強力タイヤ』、そして核爆発にも耐えられる『超強力ボディ』ッ!欠点なんぞこっちが知りたいわッ!」ぶっ倒れている私は、銀八とエヴァの会話が耳に入ってきた。ていうか私は轢かれたんだよな?なんでコイツ等、私ほっといて、スクーターの話?「そんな兵器いらねぇよッ!何『超』つければ良いと思ってんのッ!?超腹立つんだけどッ!、ていうかブレーキが弱いんだよッ!重要な欠点トップ3にランクインしてるよッ!」「ふん人生にブレーキは必要無いというだろう、大事なのは進む事・・そう未来へのロードに「停止」は不要だッ!」「だぁぁぁぁぁぁ!!もういいわ中二設定はッ!ブレーキが無いってお前、ボケのみでやり通すお笑い芸人みたいなもんだからッ!、暴走してどっかで怪我するからッ!、ブレーキ役のツッコミが必要なんだよッ!行き過ぎを支えなきゃ行けないんだよッ!」コイツ等、人轢いといて、ブレーキの必要性について喧嘩し始めたんだけど・・私はどうしたッ!?普通、こっちが先だろッ!救急車とか呼ばねえのかよぉぉぉぉぉ!!!私はそう思いながら、自力で立った、さすがギャグ小説だわ・・シリアスだったらここで死んでたかもな・・私が起き上がったのに気付いた銀八は喧嘩を止め、こちらに顔を向けてきた。「うわ〜立った立った、お前、頑丈だな〜昨日のテスト運転の時に、タカミチの奴を轢いた時、10分ぐらい痙攣していたぞ、あれは焦ったわ〜、どう隠すか迷ったよな?」「あれはお前、あの時は200キロいってたからな、まあとりあえず体育館倉庫に隠すという手があって助かったな・・アイツまだ生きてんのか?」お前ら今、人を轢いといて何、隠蔽工作の話してんだぁぁぁぁ!!私も高畑先生みたいに痙攣していたら、倉庫に投げ入れたのかおいッ!つーか高畑先生の安否が気になるわッ!私はそうツッコもうとしたが、我慢して、体の汚れを払い落とし、教室に向かうことにした。そして銀八とエヴァを睨んで「じゃあ先生、エヴァさん、今度から気をつけてください・・轢かれるのはたまったもんじゃないので」「うん今度から気をつけるわ、お前大丈夫か?保健室行った方がよくない?一応轢かれたし」「ギャグ小説ですから次のページでは全快してますから、では教室で・・」銀八のいらぬ心配にはっきりと私は拒否した。とりあえずコイツとは関わり合いたくねぇ・・さっさと教室に行って寝てるに限る、私は教室に向かって歩き始めた。「ところで銀八、このスクーターはお前が頼んで作ってもらったのだから、これの制作費はお前の給料から引いてくぞ」「ちょっと待てッ!、あれってお前がオゴッてくれたんじゃないのッ!?、勘弁してくれよッ!お前俺の安月給を0にする気かッ!、頼むッ!それだけは止めてくれッ!」エヴァと銀八の不毛なやりとりが後ろから聞こえるがどうでもいい、早くコイツ等から離れたい・・教室についてうつぶせに伏せて30分ほど寝ていると、クラスの奴等がどんどん来るようになってきた、そしてどんどんにぎやかになていく・・あ〜うるせぇ・・ガララララララ「みなさんおはようございます」「「「「「「おはようございま〜す」」」」」」子ども先生も教室に入ってきてあいさつをしてクラスの奴らもあいさつしている、何度も思うんだが、なんであんなガキに教育されるという屈辱を受けなきゃいけねぇの?いや子ども先生の方があいつよりはずっとマシだよな・・ガララララララ「あ〜チクショウ、また『ハンガー×ハンガー』休載かよ〜いいかげんにしてくれよったく・・」銀八がジャンプを読みながら教室に入ってきた。いや何普通にジャンプ読んでんのッ!?、しかも第一声が『ハンガー×ハンガー』休載の話かよッ!、そんなんでいいのかよッ!「銀さん、H・R中にジャンプ読むのはちょっと・・僕みたいに始まる前に読みましょうよ・・」「だまれ小僧! 俺はジャンプを読みたい時に読むんだ、朝は色々あって読めなかったから、今読むんだ。俺は自由に生きる、束縛なんてされねぇ」いや、なんかカッコイイこと言ってるように聞こえるけど、ただのワガママだからねッ! 何少しカッコイイ言い回ししてんのッ! ダメ人間だからね、アンタはッ!私はそうツッコミたいのだが言えない、普段地味に生きる私がこんな所で大声でつっこんだら変だし・・ということで他の奴等つっこめよぉぉぉぉ!!「先生ッ!」そんな願いが通じたのか、双子の姉のほうが挙手して、立ちあがった。おお、まともな感性もってんじゃんッ!「先生!『ハンガー×ハンガー』はすぐ返って来るから安心してくださいッ!」「ダメだよ、お姉ちゃんッ! あの人一回休載したら、当分返ってこないよッ!」何処につっこんでんだよぉぉぉぉ!! ていうか双子の妹、お前もそれ違うからッ!そんなこと考えてるうちに、クラスの連中はどんどんカオスな会話を始めている・・「今度も長期休載でしょ?」「いや絶対すぐに返ってくるッ!」「無理だってあの人は・・話は面白いのにな~」「『ハンガー×ハンガー』って何アルか?強いアルか?」「いやキャラクターはめっちゃ強いけど・・」お前等、どんだけ『ハンガー×ハンガー』について語れるんだよッ!! ウチのクラス、どんだけジャンプ読者多いんだよぉぉぉ!! もういいよ、わかったよチクショウッ!「あ~先生方? 私頭痛いんで帰ります」私はもうウチに帰る事にした、なんかもう今日はサボりたい・・家帰って、色々やりたいし・・「頭痛いんですかッ!?じゃあ頭痛薬をッ!」「いや結構ですから、ていうかなんでそんなもん持ってんですか?」「ネギ、お前さ〜悟ってやれよ、アレはなきっと「あの日」が近いからイライラしてんだよ、わかってやれよ、もう〜」「セクハラで訴えますよ、銀八先生・・」この天然パーマッ!!「あの日」が近づいても、なくてもお前のせいで毎日イライラしてんだよッ!私は心の中でそう絶叫しながら、さっさと教室から出る、もうこんなカオスな連中から離れたい・・ようやく家に着いたか・・私のやるべきことは1つ、それはこの『銀八ストレス』を速攻で解消するための策。「うぉぉぉぉ!!この社会の理不尽さに、社会に、そして大衆に訴えてやるよぉぉぉぉ!!」私は制服を脱ぎ、着替えをしながら眼鏡を取り、化粧をする。外に出る時は絶対にしないことだ。「オッケ〜今日も、ちうは元気だぴょ~んッ!」私は表の自分を捨てて、今はコスプレ風味全開の服装で叫びながら、自分のパソコンの前に座った。「おハロー、元気~!? 今日はとってもイヤなことがあったよん! ウチのクラスの副担任が変態で、ていうかすごい変態で! いやアルティメット変態で!! 今日、ちうにセクハラ発言してきたんだよん!」私は喋りながら、その言葉をパソコンに打ち込んでいく、そう私は表の世界では地味に生きているが、ネットの世界ではトップに君臨するネットアイドルなんだよッ! お、さっそく書きこみが・・ちうファンHIRO:許せねぇ! なんだその変態はッ!通りすがりB:オレらがぶちのめしてあげようか、ちうたん?フルーツチンポ侍:その教師切腹しろッ! オレが介錯してやりますよッ!タマネギ剣士:なんか良いバイトありません? サングラス着用ありの?私がメッセージを入れた瞬間、雪崩のように書きこみが発生している、いやなんか違うのまじってるけど・・「よし来た来たぁぁぁぁ!!、ネットアイドルのランキングでもぶっちぎり一位ッ!、どうだぁぁぁぁ!!、私は女王なのよッ!、いずれはネット界のナンバーワンのカリスマになって、すべての男が私にひざまづくんだよッ!」」あの銀八だって、例外ではない・・いずれネットの頂点に君臨する私に、あんな教師、敵ではないッ!「すいませ〜んフィーバー中悪いんですけど〜」あれ? 後ろから声聞こえるんだけど? しかも聞いたような声・・この部屋、私しかいないはずッ!。私がおそるおそる振り向くと・・「ドアの鍵が開いてたんで~入ってきたんだけどさぁ、ネギの代わりに頭痛薬持ってきたんだけど~なんか面白いの見れたわ~」坂田銀八がニヤニヤ笑いながら、パソコンと今の私を両方眺めていた・・「ウギャァァァァァァァァァァ!!」私はもう絶叫するしかない、バレたッ! 一番バレたくない奴にッ! 私のプライベートを思いっきり覗かれたぁぁぁぁ!! 消そうッ!こいつを消そうッ! 消さないと、私も明日から変人クラスに、加入されるッ!「おいおい、お前ってネットだとずいぶんはっちゃけてるな~、普段は地味眼鏡のくせによ~ネットの世界だと・・うわ、この書きこみは引くわ、ほとんど宗教じみてやがる」私が凶器を探していると、銀八がいつのまにか私のパソコンで私のHPを調べていた。なんかもう・・恥ずかしくて、死にたい・・「いるんだよね~リアルでは地味な存在だけど、ネット世界では『伝説の勇者』と言われるほど強い奴。ネットゲーム内と現実世界のパロメータは反比例するんだよな~」うぉぉぉぉぉ!! なんかもう現実世界から逃げ出したいッ! でもコイツが私の事をクラスの奴等にばらしたら、本当に私はリアルで生きていけなくなるッ!「これ、あいつらにバレたらどうなるかねぇ、まあ、また変な人が一人増えるってことになるなぁ、俺が言えばこれ一発だな~」銀八がにやりと笑いながらこちらを振り向く、まさかコイツ・・私を脅してるのッ!?教師が生徒を脅してるよッ!!場所が変わって、今、銀八と着替えた私は、とあるファミレスにいた・・「いやぁ、悪いね~金無くてさ~、一応ジジィから金少し貰ったんだけどよぉ、スクーター代のおかげで一文無しなんだよねぇ、そこの姉ちゃん、パフェ、もう一個追加で」銀八と私は席について、私は何も食わずに、銀八が店員が持ってきたパフェを平らげているのを眺めている、くそ~生徒におごってもらう、ってどんな教師だよッ!「なあ、もういいだろ先生・・もう5杯もパフェ食ってんだぞ、これで私の秘密、誰にも言わないでくれよな・・」「心配するなよ、ちうちう~、お前の、はずいプライベートを邪魔なんてしないぴょ~ん。すんませ~んパフェ2個追加で」「その呼び方と喋り方やめろぉぉぉぉ!!!しかもまだ食うんかぃぃぃぃ!!」私は自分の弱みを握っている相手についに立ち上がりキレる、このやろうどうしてくれようか・・「最近、糖分食ってないからさぁ、今のうちに食いたいんだよ、でも俺だって鬼じゃねぇよ、もう次で最後のパフェにするわ。あの~この一番高い『ブルーアイズ・アルティメットパフェ』って奴を1つ」「いい加減にしろぉぉぉぉ!!、私は帰るッ!金は置いとくからなッ!」私は財布から札を数枚出して、机に置き、出口に向かうため席を離れた。「なんだよ~ちうちう帰んのか~? 一緒に学校サボった同士、コミュニケーションするのが普通じゃねぇ~?」後ろから、銀八の声が聞こえるが無視した。その名で呼ぶなッ! ていうかお前も学校サボってるんかいッ! それでも教師ッ!? ていうかお前なんかとコミュニケーション取れるかぁぁぁぁ!!私は心の中でキレながらさっさとファミレスを後にした。「あのバカ教師のせいで金欠だな・・最悪だ~家に帰って今日はずっと寝てよう~」私は財布を覗きこんでブツブツ言いながら、電車が来るのを待っている。あいつのせいで今日は一生の中で最悪の日だ・・ていうかあいつ約束守ってくれるよな・・「守りそうにねえな・・もしかしたら、またたかってくるかもな・・あ~もう死にてえ~殺せよッ!誰か私を殺せよぉぉぉぉ!!」私は足で小石を蹴るしぐさをした、その瞬間ズリンッそういえば昨日の夜は雨降ってたな、雨上がりのホームって、すっごい滑るよねって思いながら・・「おぶしッ!」私はレールに向かって落ちてしまった。「いて~ちくしょう、どんだけ神は私を不幸に・・ん?」悪態をつきながら、立ちあがり前を見るとそこには・・電車が走ってた、こっちに来てね? あれヤバくね?「うそぉぉぉぉ!! シャレにならねぇぇぇぇぇぇ!!」ホームに登れるか? だめだ、高いし濡れてて滑るッ! 反対方向のレールに移動は? 違う電車が停車してて入れるスペース無いんだけどぉぉぉぉ!!キキキキキキキキキキキッ!電車はどんどん来ている、ブレーキかけているが間違い無くここでは助からん・・「うわ、もうこれ死ぬよッ! うそでしょッ! まだ死にたくねえよッ! 4話目で人が死ぬって、どんだけ短期連載にする気だぁぁぁぁ!!」私が叫んでるが電車はどんどん近づいてくる・・もう無理、死んだわ・・「干雨ぇぇぇぇぇぇぇ!!!」誰かが私の名を呼んでいる、聞いたことある声で、声の主は駅をスクーターで疾走しながら、私に向かっている電車を追い越した、そして「乗れぇぇぇぇぇえぇぇ!!!」電車が走っているのに、躊躇もせずに構わず、レールの上に着地し私の方に叫びながら走ってきて、手を差し伸べてきた、その目はいつもの死んでいる目では無く、綺麗な目をしていた。私は何も考えず、その手を掴み、そのまま後部座席に乗せられた。「ふんごぉぉぉぉぉ!! なめんなぁぁぁぁ! この『超強力エンジン』の力をぉぉおぉぉ!!」私を乗せた男はアクセルに思いっきり力を入れる、電車からふりきる気だ、だが電車も速い。「先生ッ! もっとスピード出せッ!微妙にスクーターにチップしてるからッ!、私の後ろ凄い事になってるからッ!」「うるせぇぇぇぇ!!なめんなコラぁぁぁぁぁ!!このスクーターは200キロ行けんだぞぉぉぉぉ!!」こんな状況でもなぜか会話が出来る私達って・・、どこに余裕があるんだよ・・キキキキキキィーッ!なんとか電車は止まったようだな・・「スクーターで逃げ切ったよ・・ありえねえだろッ!非現実にも程があるわッ!」「あ~やばかった~、ったくパフェ代が足りなかったから、お前探してたら、電車に轢かれそうになってるってどんな状況だよ・・俺も死にそうになったじゃねえか」レールの上を走りながら銀八は疲れた調子の声で言う。「駅の中をスクーターで疾走する、お前の方がどんな状況だよッ!」私は後部座席に乗りながら銀八の肩を掴みながら、ツッコミをいれる。無茶すぎだっつ~の・・だけどよ「・・ありがとな・・」「あん?」「助けてくれてありがとな銀八・・」私は恥ずかしいのを我慢してお礼を言った。凄く恐かったが、なんだかスリルがあって、すごく楽しかったような気がするのはなんでだろうな・・銀八もなんだか照れくさそうにしている「気にすんなよ、生徒を守るのも教師の仕事らしいしな、さっきの店のパフェ代くれればチャラにしてやるよ」「・・お前なぁ・・」コイツの頭の中、本当に何考えているかわからねえな・・だがそこがおもしれえのかな?コイツと一緒にいれば、いつかわかるだろ。「ところで銀八、なんでスクーター止めねえんだよ? もうレールを当たり前のように走っているけどさ」段々、隣り駅が見えてきたんですけど・・しかもスピード出しすぎじゃね?「ブレーキ故障中なんだよね、あとレールに降りる衝撃で、ハンドルもいかれちゃった」銀八はポツリと呟いた。ん? 今なんて言いました?しばらくすると目の前に停車している電車が・・アレ?やばくない、コレ?「「のわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」ドォォォォォォォンッ!こいつと付き合って行けるか心配だな・・教えて銀八先生~のコーナー「4ていうのはさぁ、縁起が悪いもんだって、ミスタが言ってたな~「必ず4が付くと嫌な事が起こるんだぜッ!」ってよ~。はいじゃあ、この作品も4話にいきました~」「おいぃぃぃぃぃ!!なんだその嫌な始まり方ッ!」「ミスタの話を鵜呑みにするなぁぁぁぁぁ!!ていうかジョジョ読まないと、知らねえよッ!ミスタなんてッ!」銀八の始め方にすかさずツッコむ、エヴァと干雨。ミスタを知りたい人は『ジョジョの奇妙な冒険・第5部・黄金の風』をお読みください。「さあ今回の問題は「。」と「、」が少ないという問題だ。これは冒頭から問題になってる事だよな?、ぶっちゃけ今回も微妙だしな。時間が空いたら編集しなきゃな~」「まあ読みにくくなるもんな、無いと・・ていうか小説書くなら、それに気付けよ作者ッ!、ていうか去年の大学の論文でも同じ指摘されたよねッ!?」立ちあがりツッコミをいれる干雨。それを聞いた銀八はだるそうに「気にすんなよ、作者の奴も勉強するために本を読んで「、」、「。」の付け方勉強したんだから、まあでもこの小説を見る限り、効果ゼロってのがわかるな」「今更、そこの勉強か・・で、何読んだのだ?」エヴァはとりあえずその本のタイトルを聞いてみる、どうせろくなもんじゃないだろ、と思いながら。「乙一が書いた『The・BOOK』だよ、すっげ~面白いから、コレ作者からのオススメ」「「結局ジョジョかよぉぉぉぉぉぉ!!しかも宣伝すんなぁぁぁぁぁぁ!!」」エヴァと干雨が同時にツッコミを入れる。ジリリリリリリリリ最後のベルがなる、帰宅時間はとっくに過ぎている。「次回、「金持ちの家のチャイムを鳴らす時はジャンケンするよね」を予定。出来たらやりたいね~」「そのアバウトな感じやめろぉぉぉぉぉ!!」銀八に対する干雨のツッコミが人ッ気のない学園中に響いた。ガララララララララ「うるさいですわよッ!帰宅時間はとっくに過ぎてますッ!見回りに来てみたら、何遊んでんですかッ!?」教室のドアを開けて雪広あやかは、教室にいる三人に向かって大声で怒りにきた。「「「あ、すんません」」」あまりにも怒ってるんで三人は謝るしかなかった。