お姉ちゃんへ僕の生徒達が中学三年生になって数週間がたちました。みんなとても元気で、むしろ元気過ぎる生徒もいますが、むしろ元気過ぎて暴走行為に走るので毎日がハードワークです。でも僕は元気にここで生活を送っています、生徒達ともちゃんと接し(例外もありますが・・)僕も勉強させてももらってます。特に一緒に住んでいる、木乃香さんとアスナさんにはとってもお世話になっています。木乃香さんは優しいし料理もうまいし、すごく良い人です、アスナさんは・・・えっ~と・・う~ん・・・あ日本で有名なジャンプという漫画雑誌を貸してくれました。「努力・友情・勝利」という三大原則は僕も知らなかった事でした、僕も勉強不足でした。でも僕のジャンプの中で一番好きな作品の「ギンタマン」という漫画はそんな三原則を見事に破壊していました、跡形も無く残ってませんでした。でもアスナさんは「そこがいいのよッ! 人気が無いのが残念だけど革命的で私は好きだわ」と熱く語っていました。僕もそういう所が「ギンタマン」の好きな所です。そんなわけで僕は「ギンタマン」が打ちきりにならないようにファンでありつづけようと思いました自分の家で読んでいた、自分の弟当然の子の手紙にネカネ・スプリングフィールドは読み「後半からギンタマンオンリーね・・ていうか最後作文?」疑問をポツリと呟きその子がどんどん遠くなっていると感じた第弐訓 ジャンプを愛する奴に悪い奴はいない「大変だ!今日は学園長から緊急の話しがあるのに!」僕、ネギ・スプリングフィールドはあわてて走りながら目的地 麻帆良学園へと向って行った、昨日の夜に突然、学園長から電話があり話しと会わせたい人がいるということで明日は早めにくるようにすること、と言われていたのにうっかり忘れていた。「あ~やっちゃたな~教師失格だよ約束忘れるなんて・・でも学園長もあんな時間に電話する事無いのにな・・・」僕は一人で愚痴りながら走って行く。そういえば一人で学園行くの久しぶりだな・・いつもはアスナさんと木乃香さんと一緒に行ってるからな~。今頃は二人とも学園に向う準備かな・・アスナさんはジャンプ読んで遅刻しそうだな・・そういえば今日ジャンプの発売日だ! なんというミスを、SHIT! いつもは発売日にコンビニか購買部で買って、H・Rが始まる前に読んでH・Rが終わったらそのままアスナさんに貸す(ていうか強奪)といういつものパターンなのに・・アスナさんに怒られる・・「どうしよう、でも学園長の話しがあるし・・あきらめるしかないか・・」僕は深いため息をついて学園長にうっすら怒りを覚えて目的地に向かった走りながら僕は人の間をくぐりぬけながら走り学園町の部屋まで遂にたどりついた。間に合わなかったかな?5分は過ぎてる。あ~遅刻だ~怒られるかもな~どうせ遅刻するなら反対方向行って購買部でジャンプ買っとけばよかった・僕はそんなこと考えていたがノックして学園長の部屋のドアを開けた。「すいません今日の用事を忘れてしまってました! 本当にすいません!すいません! 」何度も頭を下げて謝った。そしてゆっくりと頭を上げて学園長の顔を見ようと思って顔を上げると「今度から気をつけろよ、次やったらアレだ『キン肉バスター』だからな、もしくは『マッスルミレニアム』」見知らぬ銀髪の男の人が、ジャンプ読んで学園長の机の上に腰掛けていた・・誰だろう? 銀髪の天然パーマで、服はスーツの上に白衣を着ている、眼鏡を付けて、口にタバコをくわえている、そして目が・・生気がない、死んだ魚の目だ。そして一番気になるのはどうして木刀腰に差してるんですか? そうやってジロジロ見ているとそれに気づいたのか銀髪の人は「何見てんだコノヤローそんなにジャンプ読みたいのか?」不機嫌そうに銀髪の人は答えた。怒ってるのかな・さっきも「次やったら『キン肉バスター』決める」って言ってたし・・「えっと・・今日は遅刻してスイマセンでした! あとジャンプ読ませてくれません?」謝りながらも僕は自分の欲求に逆らえる事ができませんでした今週の表紙珍しく「ギンタマン」だし・・「あ~俺が読んだら貸してやるよ、あとそんなに何回も謝るんじゃねえよ、俺、嫌な奴みたいだろ」銀髪の人はまた同じテンションで答えた。あ、これがこの人にとって素なんだな別に不機嫌ではなくこれがこの人の性格なんだ。僕がそう解釈している時に・・「やっぱ『ギンタマン』つまんね~なこの世界でも最悪だわ、早く抹殺して『ワンパーク』や『ベルト』を超える逸材を作らなきゃよ~。ジャンプの汚点だな」僕はその銀髪の人に対して怒りのボルテージが上がった。「いや~ワシが遅刻してしまったスマンの~ちょっと便の切れが悪くて・・ってお前等何やってんの?」「『ギンタマン』の何処が悪いんですかッ! ああいうブラックユーモアやツッコミのキレが笑いを取れるんですよッ!」「ああんッ! あんなもんただの下ネタまんさいオンパレードじゃねえかッァァァ!! お前なガキのくせにあんなもん見てんじゃねえよッ! ガキはコロコロコミック読んでろッ!」僕は学園長の存在に気づくまでえんえんと銀髪の人とジャンプの方針について論争していた「すいません思わずヒートアップしてしまいました本当すいません!」まさか学園長の部屋で、激しいジャンプ論争があるとは、学園長も思わなかっただろうな・・僕はこれで今日何回謝ったかな?「・・いやいいんじゃが・・君でもあんなに異常なほどテンション上がるんじゃね、ていうかお前もじゃ銀時! 大人になれッ! その年でジャンプの行方について子どもと討論するなッ!この人銀時っていうのか、この人何やっている人なんだろ?そんな事考えてると銀時さんは「うるせえな~エイリアンのくせに、まあエイリアンにはわかんねえだろうがな~ジャンプには魂を熱くさせるというすっげ~ウェポンなんだぞッ!」「そのウェポン、使ってのにお前の魂は燃えてねえしッ!つか死んでるわッ!お前の魂ッ!」うわ~また喧嘩になりそうだな・・銀時さんってどんな人にでもケンカ腰になれるんだな激しい学園長と銀時さんの怒鳴り会い、そして殴り合いがようやく静まり返った・・あの僕H・Rあるんですが・・学園長はとりあえず落ち着こうと椅子に座り深呼吸してしばらくの沈黙のあとやっと口をあけた「まあコイツ・・この男は国語の先生になってなそして君のところ3年A組の副担当になった坂田銀と・・いや坂田銀八じゃ」・・・・・はい?この人が先生? 目が死んでますよ? しかも3ねんA組の副担任? 僕の生徒とケンカする確率が高いと思うんですが・・・あとさっきはなんで「銀時」と呼んでいたのに「銀八」と呼んだんですかッ!?僕は頭の中ブレイク寸前な時、その問題を抱える男、「坂田銀時」ならぬ「坂田銀八」はこちらよ指差し・・・「おいコイツが先生なの? じょうだんだろ? なんで子どもが先生になれるんだよ~ドッキリか? 赤ヘルのオッサンは何処だよ?」半信半疑だと感じているようだった。それはそうですね・・普通は10歳では教師やりませんし・・よしじゃあこう提案しよう「なんかお互い頭が混乱しているんで、互いについて説明をしません?」これが一番得策だと思った、お互い場の状況を理解しよう・・別世界の住人、最初はそれを聞いた時驚いた、しかも銀八さんを呼んだのはどうやらエヴァさんらしい・・何やりたかったんだろ・・。銀八さんは向こうの世界では、『天人』という宇宙人が江戸を支配し、自分たち侍は腐敗していってるらしい、だから刀ではなく木刀か・・まあでもここの世界でも木刀を所持するとはな・・いや僕の生徒の中にはモノホンの殺傷武器持ってる人がいるしな・・そして何故坂田銀八と名乗るのかというと、単にハマッてたドラマの先生の名前をパクったらしく自分で付けた名前らしい「どうせ教師になるなら名前を教師っぽくしたほうがよくね?」が銀八さんの意見いや名前より先に見た目を教師にしてください・・そして次は僕が話す番に名前は「ネギ・スプリングフィールド」魔法使いだということも話して(これを聞いた銀八さんは「だよな、服装からしてホ○ワーツとかにいそうだもん」と答えたそんなに怪しいかな僕の服装・・)自分は魔法学校を卒業していて立派な魔法使い「マギステル・マギ」になるために修行ということでこの麻帆良学園で去年の3学期からで教師をしているということを話した。そのあと銀八さんはしばし考えた後「ふ~ん色々あんだなお前も・・まあ自分の事は自分で決めろよだけど俺は子どもってのはただ遊ぶだけの方がいいと思うけどな・・」とめんどくさそうに言ってきたこの人悪い人ではないんだろうな・・本当は優しい人なのかもそんなこと考えていると突然ドアが『ドンッ!』と開いた「ちょっとネギ!H・R終わったわよ!あんたがいないからみんなで勝手にやって終わったわよ!それとジャンプ持ってきなさいよッ!」アスナさん?・・あそういえばH・Rのこと忘れてたしまったどうしよう・・H・Rの時にみんなに銀八さんの紹介しようと思ってたのに・・・「ええやんアスナ~、ネギくんもなんか色々な事情があったんやろ? ウチのジッちゃんの長い話しでも聞かされてたんやろネギくん?」木乃香さんまで・・心配かけてすいません・・と謝ろうとしたとき、二人とも不思議なものを見る目でこっちをみた「・・・ネギその見るからに怪しい銀髪の人誰ッ!?」そう言って指差したのは僕の後ろ、ああ・・ふてぶてしくまたジャンプに読みふけっていた銀八さんがいた銀八さんはめんどくさそうにチラリとアスナさんを見て「うるせえな~やかましいんだよ今ヤムチャまた死にそうなんだから」そう言ってまたジャンプを読み始めた・・長い沈黙・・もう耐えられなくなり「この人は、今日から国語の先生で3年A組の副担任になる、坂田銀と・・坂田銀八先生です・・」とりあえず僕が銀八さんの紹介した銀八さんも「よろしく~あと静かにしろ~ヤムチャ死んだから~」と答えた。銀八さんもうちょっとやる気出してください・・二人とも目が天になってますよ・・しばしの沈黙のあと・・「うそォォォォォッ!!これが教師?目が死んでるわよッ!しかも私達んとこの副担ッ!?麻帆良学園ってそんなに人材不足なのッ!?」「アスナそれこの人に失礼やで・見た目は恐そうやけどきっと中身は・・あれどうやろ?」まあそう思いますよね二人の反応はごもっともです。とりあえず僕が銀八さんの事情を話そうこの人説明しなさそうだし、今はジャンプに夢中だし・・銀八さんの説明をするとおもいのほか二人とも驚かなかった魔法もあるなら別世界も一つや二つあるだろという結論にいきついたらしい「コイツ侍なのッ!?全然見えないわよッ!どう見てもジャンプ好きの駄目人間でしょッ!」たしかに侍って感じじゃないですもんね・・日本滞在が短い僕でもこれは侍っぽくないと感じる・・「まあ侍だろうが駄目人間だろうがええやんこの人はここの先生、ウチらのクラスの副担任やろ?よろしくな~先生」木乃香さん適応早すぎ・・こんな見た目の人でもやさしく出来るんだな・・僕も見習わなきゃ・・「・・・・誰?アンタ?ジャンプ読みたいの?ほらよ、言っとくがヤムチャ死ぬから」銀八さんは木乃香さんにぶっきらぼうにジャンプ渡した後・・「んじゃあ俺便所行って来るわ~またなガキ~」バタン と学園長室の部屋から銀八さんはトイレに行ってしまった残されたのは呆然とするアスナさんと僕、学園長・・そしてジャンプ読み始めた木乃香さんだけ残された・・あの人教師できるのかな?・・・