時は6年前、ある小さな村にてサウザンド・マスターの息子、ネギ・スプリングフィールドは一生忘れられない光景を目にする。その日、村から少し離れた森で遊んでいたネギはウェールズで学生をしているネカネが帰郷してくる事を思い出し、急いで帰路に着いていた。だが彼が村に帰った時にはそこは地獄だった。「え・・・・・・?」民家のほとんどが燃やされ、周り一帯が火の海と化し、目につく所に本で見た事のある無数の悪魔や見た事のない奇怪な生き物がうごめいている。「何・・・・・・・これ?」まだ小さすぎて何の事だから理解できていないネギはポツンとその場に立ち尽くす。周りからは人々の悲鳴や爆音が途切れることなく鳴り響いている「ネギッ!」「お姉ちゃん・・・・・・?」メラメラと燃えていく村を呆然と見るしか出来なかったネギの耳に自分を呼ぶ声が聞こえたので振り返った。そこにいたのは額から汗を流し息を荒げ何かをおぶっている様子の少女、自分の姉代わりであり保護者のネカネ・スプリングフィールドの姿があった。「ここは危険よッ! 早く逃げましょッ!」「みんなは・・・・・・?」「ここの村人の人はほとんど・・・・・・残ってるのはあなたと私と、この子だけ・・・・・・」そう言ってネカネはうしろに背負っているのをネギに見せる。ネギの幼馴染のアーニャが死んだように目をつぶっている「アーニャのお母さん悪魔にやられて・・・・・・きっとそのショックで・・・・・・」「・・・・・・」「とにかく逃げましょう・・・・・・悪魔や化け物達がまだこの辺をうろついているのよ」「・・・・・・」「早くッ!」根を張っているように動けない状態のネギを、ネカネは焦りが混じっている声で叫んで彼の腕を引っ張る。やっと我に返ったのかネギは彼女の手に引っ張られながら、ネギが一人の時やアーニャと遊んでいる時に使う場所の森へと再び走らされる。一体何が起こったのか、何でこうなったのか理解できないまま、ただ無我夢中で走ってネギは燃えていく村を後にした。しばらくしてネギとアーニャをおぶっているネカネはようやく森の中へと逃げ込むことができた。ネカネは森の中から遠くでまだ燃えている村を見て、表情を沈ませる。「ここまで来れば・・・・・・ネギは大丈夫? 何処か怪我してない?」「僕は村にいなかったから・・・・・・お姉ちゃんとアーニャは?」「アーニャは大丈夫よ、ちょっと時間が経てばきっと・・・・・・・私も大丈夫だから・・・・・・」ネカネは優しくネギに笑って見せるも何処かぎこちない、何か隠しているのではないかとネギが思っていると、彼女は再び森の中へと歩き出す。「この森の奥へ隠れましょう、化け物に気付かれないウチに」「う、うん・・・・・・」ネギは頷き、彼女の手を固く握って、森の中へと入って行った・しばらくお互い無言で奥へと歩いていると不意にネギがネカネに口を開いた。「お姉ちゃん・・・・・・・村で何が起こったの・・・・・・・?」「わからない・・・・・・私が村に帰ってきた時には辺り一帯にいっぱい人が悪魔に石にされたり、本で見た事もない化け物に殺されている人もいたわ、私は何処かに生存者がいないか必死に探したけどこの子だけしか救えなかった・・・・・・お母さんはもう悪魔に石にされていたわ、スタンさんは・・・・・・」「殺されたの・・・・・・?」「わからないわ、でも悪魔でも人間でも無いあの化け物に会ってたら・・・・・・」ネカネ自身もその言葉で合っているのかわからないようだが、彼女はありのままの事をネギに伝える。「人では無いのは確かだった・・・・・・見たことない色々な武器を持つ化け物で、やつ等は集団で村の人達を襲ってた、村の魔法使い達は必死に戦ってたけど敵の数が多すぎて・・・・・・」「そんな・・・・・・」「あの村は多くの腕利きの魔法使いがいる、並の軍隊が来ても戦えるぐらいに・・・・・・だけど無理・・・・・・だった・・・・・・・」「お姉ちゃん?」話の途中ネカネが突然アーニャをおぶったまま膝をつく。顔からポタポタと汗を流しながら苦痛の表情を歪めるそんな彼女にネギは一体どうしたのかと不安に感じる「大丈夫、ちょっと疲れただけだから・・・・・・うぐッ!」「お姉ちゃんッ!」「傷が深すぎたわね・・・・・・魔力では傷口を塞ぐことはもう出来ないみたい・・・・・・」「お姉ちゃん血が・・・・・・・!」彼女の腕から血が服に滲んできている、ネカネはそれを止めようと辛そうな顔をしながら手でおさえる。「ちょっと斬られただけなの・・・・・・これぐらい何ともないから・・・・・・」「ちょっとって・・・・・・いっぱい血が出てるよお姉ちゃんっ!」「平気よ、少し休めばまたすぐ歩けるように・・・・・・」「ゲヘヘヘヘ・・・・・・・あの村の生き残りがいましたぜ~」「「!!」」ネカネとネギの耳に野太い声が入ってくる。見るとそこには身の丈3mはあるだろう大きな体を持つ黒い豚のような姿をしている怪物が笑っている。手には大きな棍棒と体には銀色の鎧を着けているその怪物は、誰かに話しかけるように後ろに向かって叫ぶ。「陀絡さ~ん、村の生き残りの連中がいやした~まだあの悪魔共に石にされてない奴等です~」「うるせえな、身だしなみ整えてる時に声かけるなっていつも言ってるだろうが」暗闇の中から男の声でこちらに近づいてくる、ネカネはその声を聞いて感情的に腕をおさえている手に力を込める。「俺達は村の奴らは悪魔共見たいに石化なんてめんどっちい事せずに一人残らずババッと殺せばいいんだよ、ここにいると思われるあいつのガキは例外だがな」「あなたは・・・・・・!!」「おやおや、さっき村であった元気な姉ちゃんじゃねえか」暗闇から出てきた男は睨みつけてくるネカネに少しだけ笑みを浮かべる、男の肌や骨格からして人間ではないのがわかる。眼鏡越しから見える目は人を殺しても平気だと言っているようだった。黒いコートを着て、手にはハンカチを持って腕についているある物を拭いているその男はゆっくりと負傷しているネカネと怯えた表情のネギに近づく「あの時に殺したと思ったんだが、魔法で傷口でも塞いだのか? どっちにしろここで始末するまでだ」「あなた達はどうしてこんな事を・・・・・・!!」「怨むんなら、サウザンドマスターを怨むんだな、あいつのせいで俺たち『春雨』がどれだけ被害を被ったと思ってんだ」「だからって関係ない人達を殺したり石化させて済むと思ってんのッ!?」「うるせえよ」「がはッ!」「お姉ちゃんッ!」男は半腰のネカネに腹を冷徹に思いっきり蹴る。蹴った拍子に彼女がおぶっていたアーニャが後方に吹っ飛ぶもまだ起きない。ネカネの腹をふんずけながら男は血走った眼で彼女を睨む。「弱いくせに『春雨』に盾突くんじゃねえよ、 あの女もジジィも自業自得だ、さっさと逃げれば良かったものの悪魔共に突っ込んで自分から石になっちまっただけじゃねえか」「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・」「お前を斬った時によ、腕に血がついて取れねえんだよ、下ろしたての服に染みついちまったらどうすんだ? ああ?」「ぐッ!」足に力を込め男はネカネの腹を強く踏みつける、あまりの痛みにネカネは意識を遠のかせるが突然自分を踏んでいる男の足に何かが抱きついたのであわてて叫ぶ「ネギッ!」「お姉ちゃんをイジめるなッ!」「何だこのガキ? 汚え手で俺の足に触ってんじゃねえ」いきなり自分の足にまとわりつかれて男は不機嫌な様子でネギを見降ろして睨む。だがネギは恐怖で身を震わせながらもネカネを守ろうと男を睨み返す「お姉ちゃんは何も悪くないッ!悪いのはお前たちの方だッ!」「ふん、威勢だけは褒めてやる、小僧その根性に敬意を払ってやるから死ぬ前に名前を言ってみろ」「僕の名前はネギ・スプリングフィールドッ! サウザンドマスターの息子だッ!」「ネギ・・・・・・スプリングフィールド・・・・・・・やっぱりテメェがあいつ等の子供か・・・・・・似てると思ってたが当たりだったな」男はネギの名前を聞いてニヤリと笑った後、振り返って後ろの部下であると思われる最初にネカネ達を見つけた大男に命令する「おい、春雨の上層部に連絡しろ、サウザンドマスターをおびき出すための息子を見つけたってな」「わかりました~」「サウザンドマスター・・・・・・ナギさんをおびき出す・・・・・・?」ネカネはこの男が何言ってるのか理解できなかった。何故ならサウザンドマスターはとっくに・・・・・・男はネギの後ろ襟を掴んで片手で持ち上げる、ネギは抵抗しようと手や足を振って暴れるが全く男は動じていない。「このガキをエサにすればあいつは必ずやってくる、来た所を今度こそ叩き潰す、そういう計画でね、さすがに自分の息子を見殺しには出来ねえだろ」「何言ってるんですか・・・・・・? ナギさんはとっくに亡くなってるはずじゃあ・・・・・・」「生きてるんだよ、俺達の『所』でな」「俺達の所・・・・・・?」男の言っていることがわからずネカネは混乱してくる。そんな彼女を尻目に男はネギをジロジロと観察する「見れば見るほど親父に似てるじゃねえか・・・・・・いや母親の方か・・・・・・?」「離せッ! 離せーッ!」「暴れんじゃねえ、まだ殺しはしねえよ、ただしお前の姉ちゃんとお友達は別だがな・・・・・・」「や、止めろッ!! お姉ちゃんとアーニャは殺さないでッ!」「うるせえな・・・・・・おいもう連絡出来たろ? このガキ持っててくれ、女子供の口封じしなきゃならねえからよ」男が連絡を終えたはずだと思い大男の方を向かずに命令するが返事が返ってこない。上司に返事もしないのかと男は舌打ちした後、後ろに振り返る。「何やってんだデカブツ、返事も出来ねえほど頭ヤバいの・・・・・・・」「誰の頭がヤバいって? 気にしてる事をストレートに言われるとマジでキレるぞ、最近シャンプーするたびに毛が抜けるんだよ、どうすりゃあいいんだコレ?」「お前は・・・・・・」男が振り返るとそこにいたのは大男ではなくうつ伏せに倒れている大男の亡骸とそこの上に立っている人物が一人全身を隠すように肌を出さない服を着て、背中には細長い包みを背負い、更に頭までフードとゴーグルをして顔が全く見えない。そして一番気になるのは右手で持つ日傘を肩にかついでいる事だ男はそれを見て急に持っていたネギをネカネの上に落とす。そんな事も気にせずに男はどうしたのか警戒の表情を浮かべる「アンタが何故ここにいるんだ・・・・・・・?」「頼まれごとをやりにきたんだよ、あのバカの子供にちょっくら用があってな」「まさか・・・・・・『ここ』に自由に来れるのは俺達ぐらいだぞ・・・・・・」「お前等で出来てこの俺が出来ねえわけねえだろ、昔、偶然来た事あってな、今では知り合いのおかげで隣り駅に行くぐらい簡単なんだぜ」ゴーグルを付けている男が簡単に説明した後に傘を横に構える。ネギとネカネは一体彼が何なのかはかわからないが目の前の男はこの人物を知っているらしい「オメーの村にいた部下の奴等と悪魔は全員俺が始末した、残るはテメェだけだ」「何故アンタが・・・・・・? そんなことやる理由は無いだろ」「夜兎にとって戦う理由などどうでもいい、ただ目の前に気に食わない奴がいたら潰す、それだけだ、」マントを翻しながらゴーグルの男は傘を横に持って構える。そしてゴーグル越しから獣のような鋭い眼光で男を睨み「俺はお前等が気に食わねぇ、だからここで潰す」「チッ・・・・・・アンタ相手を俺一人で勝てるわけがねえ、ここは一旦引かしてもらう」その眼光の鋭さに自分では敵わないと察知し、男は背中を見せてそそくさと森の中へと消えって行った。ゴーグルの男はそれを追わず負傷しているネカネの所へと顔を向ける「大丈夫か? いや大丈夫じゃねえな、この薬使え傷口が塞がる、応急処置にはなるだろ」「あ、ありがとうございます・・・・・・命まで助けてもらって・・・・・・」「早くこれなくて悪かった、まさか春雨の奴らと悪魔が共同でここ攻めてくるとは思わなくてよ、あんたがネカネでこっちの坊主がネギだな?」「は、はい」ゴーグルの男はマントの裏側から小さな薬箱をネカネに渡す。彼女はこの男と認識は無いがこの男は自分たちの事を知っているらしい。そんな男にようやく恐怖から解放されたネギが恐る恐る彼に近づいて口を開く「おじちゃん、誰・・・・・・?」「ああ、悪い自己紹介がまだだったな」少し笑ったような声で男は答える。「『星海坊主』って呼んでくれや」ゴーグル越しの目つきはさっきとは違い獣の目ではなかった。 第二十一訓 みんなが考えてるほど世界は広くない男は鬼神の如くで敵を倒していく、自分の武器の日傘を持ち、いくつもの敵を塵へと変えていくのは正に一騎当千の姿である「ギャァァァァ!!」「う、う、星海坊主だぁぁぁぁぁ!!」「何故だッ!? 何故エイリアンハンターのあいつが俺達を・・・・・・・! それにここは次元が・・・・・・・!」「悪いな」「!!」「ちょっと黙れ」「ギェェェェェ!!」刀を持った化け物が男に驚いている間に一瞬で距離をとり右腕で持つ傘の一振りで化け物を亡骸へと変える。「春雨の奴等は大体終わったな、ったく何で俺がこんな事を・・・・・・」「おぬし・・・・・・何者じゃ・・・・・・?」「ほう、まだ生きている奴もいるじゃねえか」呼ばれたような気がして男が振り返ると、いたのはローブと奇怪な形の帽子を被った一人の老人が苦しそうに立っていた。「こいつ等を一人で殲滅・・・・・・並大抵の腕じゃないな・・・・・・」「まあな、所でサウザンドマスターのガキはここにいるか?」「サウザンドマスターを知っているのか・・・・・・?」「20年前から殺し合いをしている長い腐れ縁だ、で? ネギ・スプリングフィールドは何処だ?」「お主は一体・・・・・・まあいい、ネギの奴は森に遊びに行っていたからここにはいないはずじゃ」「わかった、あばよじいさん、精々長生きするんだな」「待て」「あ?」老人はまだ何かを訴えようとするが、彼の体に何かが蝕んできている。老人はキセルをくわえながらゆっくりと男に喋り出す「ネギを・・・・・・わしの代わりに守ってくれないか・・・・・・・?」「やれやれ、俺にこれ以上めんどくせえ事やらせないでくれ、元々俺はそのガキにあいつから託された物を渡しに・・・・・・アンタの体どうした・・・・・・?」「へ、悪魔にやられてな・・・・・・・この石化はもう止まらん・・・・・・」男が断ろうとした時、目の前の老人はどんどんパキパキと音を鳴らしながら固まっている。老人にかかっていたのは石化の呪い、悪魔による魔術だ。もう体が動けなくなっている老人は最期に小さな声で「年寄りの最期の頼みじゃ・・・・・・・守ってくれ・・・・・・ネギとネカネ・・・・・・・を・・・・・・」やがて時が止まったように静止した老人を男はじっと眺めた。完全に石と化してしまった老人を見て男はため息をつく「断る前に固まりやがって・・・・・・しかもどさくさに一人増やしてんじゃねえよ、誰だネカネって、このクソジジィ・・・・・・」「イタゾ・・・・・・・生キ残リダ・・・・・・」「一人残ラズ・・・・・・」「破壊ダ・・・・・・」「たく、面倒なのがゾロゾロと・・・・・・」ブツブツと小言を言っている間に男は大きくそして上位種である大きな悪魔に囲まれる。だが男は傘を肩に担いで落ち着いた様子で深呼吸「来いよ、ハンデで右腕一本で相手してやる。ま、元々無えんだけどな」「フ、フザケルナァァァァ!!」近くにいた悪魔が激昂して男に襲いかかる、だが悪魔が彼にキバを立てようとした次の瞬間「エ・・・・・・・?」「そんな動きじゃ夜兎には勝てねえ、出直してこいあの世でな」「バカナ・・・・・・悪魔ノ俺ガ一瞬デ・・・・・・・」悪魔に見えたのは一瞬で消えた閃光。それを見た時にはすでに男は自分の後ろにいた、右手に傘を持って立っているだけ。何故いつの間にそこに移動したんだと考えた時には既に胴体を横一閃に切断されていたのだ。悪魔の上半身が衝撃を与えながら地面に落ちる。それを確認せずに男はゆっくりと傘を構えてまだ残っている悪魔たちと対峙する「ジジィの遺言聞かされててな、早く行かなきゃなんねえんだよ、さっさと終わらせてもらうぜ」「ク、止ムヲ得ン・・・・・・全員デ殺レェェェェェ!!」一番図体のデカイリーダー格と思われる悪魔が他の悪魔たちに号令をかける。その声で悪魔達が次々と男に襲いに来る、だが彼はその事を喜びに感じているような眼がゴーグルの上から見える。「本物の化け物が何か教えてやるよ・・・・・・・!!」「まあそんなこんなで俺は悪魔共を一匹残らず皆殺しにして、急いで森へ行きお前等を探しに来たって感じだ」「そうですか・・・・・・」ゴーグルとマスクを取って今は素顔を見せている星海坊主の経緯を聞き終え、ネカネはベッドの上で表情を沈ませる。場所はウェールズの山奥にある街のとある民宿。2日前、海星坊主はとりあえず安全な所へ連れていく為にネカネ達を連れて、ここまで歩きやらバスやらでやっとこさ着いたのだ。「スタンさんも石にされて・・・・・・・」「すまねえな、もっと俺が早く来てればジジィを助けれたかもしれねえのに」「謝らなくていいです、私やネギ、それにこの娘も助けてくれたんですから」そう言ってネカネは隣でベッドに横たわるアーニャを見る。あの時からまだ目覚めないのだ、それほど精神的ショックが大きかったのかもしれない。眠っている彼女に星海坊主はコツコツと歩いて近づく、一向に開かない瞼にどこか少し心配そうな表情を見せる「俺にも娘がいてな、こいつより少し年上だが前にやばいモン見せちまってな・・・・・・。これぐらいの年で身内が目の前で殺されそうになるのはよっぽど酷だってのを知っている」「星海坊主さんにも子供が・・・・・・?」「あまり会えねえが俺の大事な娘だ、俺は色んな所を行く事が多くて中々家に帰れねえがいつでもカミさんと娘の事は忘れねえ、あいつもな・・・・・・」どこか遠くを見るような表情で星海坊主はアーニャを見た後、表情を戻してネカネの方に振り向く「そういえばあの坊主はどうした?」「あら? あの子何処行ったのかしら?」「しょうがねえ探しに行くか・・・・・・・」「じゃあ私も・・・・・・」「怪我人は寝てろ、俺の薬で傷口は塞がってるがまだ完全完治じゃねえ、ここに医者でも呼んで養生しろ」「はい・・・・・・」ネカネが腰を上げようとした時に星海坊主は手で押して彼女を再びベッドに戻す。そうして自分は部屋のドアを開けてネギを探しに行った。それと同時にアーニャはゆっくりと瞼を開けていた「私・・・・・・」「アーニャッ! 起きてたのッ!?」「あのおじさんが村の事喋っている時から起きてた・・・・・・・」体を起こさず天井を見ながら驚いているネカネにアーニャは口を開く。そしてどっと彼女の目から涙があふれ出す。「私全然無力だった・・・・・・」「アーニャ・・・・・・」「ママを守れなかった・・・・・・」「あなたはまだ子供よ、守れないからって誰もそこを攻める権利はない」「私は・・・・・・私は・・・・・・・」アーニャは涙を腕で隠して必死に嗚咽をおさえる、自分は見ることしかできなかった、ただ母が悪魔にやられて石になっていく所を見るだけしかできなかった。しかもそのショックで気絶した事が悔しくてたまらなかった「私に力があったら・・・・・・・悪魔やあいつ等を殺せる力があったら・・・・・・」幼い子供は純粋に心からの願望を呪文のように何度もつぶやいていた。ウェールズの街全体を眺められる一番高い所に置いてある大きな広場。日は沈み始め夕焼けになっている空と、自分が住んでいたよりずっと大きな街を眺めながらネギがボーっとしていると、後ろから足音が聞こえたのでふと後ろに振り返る。「ここにいたのか、姉ちゃんが心配してるぞ」「チョビヒゲのおじちゃん・・・・・・・」「誰がチョビヒゲだしばくぞマジで」日傘をしている星海坊主はネギの隣に立ち一緒に街の風景を眺める「悪くねえ所だな、今日からここがテメェの家だ、お前等が住む家とか色々まだ残ってるが俺に任しとけ、不動産屋脅して一番良い所に住まわしてやる」「僕の村は・・・・・・?」「ん?」「僕の村や村の人はどうなったの・・・・・・?」ネギは星海坊主に不安そうな面持ちで質問してきたので少々困惑した顔を浮かべるも、正直に話しとくべきかとすぐに顔を戻して口を開く。「石になった奴はわからねえが、大体は春雨の奴らに殺されたかもな」「春雨って・・・・・・?」「宇宙海賊『春雨』、宇宙をまたにかけ次元をも超える海賊共の巨大組織の名前だ、それにしても悪魔と交流がまだあったのは驚きだぜ・・・・・・まだ鳳仙が持っていた繋がりを忘れてねえとは悪魔も結構義理固いんだな」「何で海賊が僕の村を襲ったの?」「オメーの親父はその組織を半壊させた人物だ、怨みをもらってもしょうがねえ」「じゃあ僕のお父さんのせいでみんな・・・・・・イタッ!」悪いのは自分の父親だと思ったネギは泣きそうな顔を浮かべるがすかさず海星坊主がボコンと彼の頭をグーで殴る「悪いのはあっちじゃねえか、テメェの親父はわるくねえだろうが」「ごめんなさい・・・・・・おじちゃんはお父さんの事知ってるの・・・・・・?」叩かれた頭を痛そうにさすりながらネギは興味深げに海星坊主に聞く、彼は頷いて懐かしむように口を開いた「昔、俺がこことはちょっと違う所に偶然来れた時にな、あいつがまだガキの頃に会って、そん時から長い付き合いだ」「おじちゃんはお父さんのお友達なの?」「なわけねえだろ、俺はちゃんと友達選ぶわ」「でも長い付き合いだって・・・・・・」「ただの腐れ縁だ、マジで腐り果てて切れて欲しいんだよこの縁、あいつに関わるとロクな事ねえ」ブツブツと文句を言っている海星坊主にネギは少し彼への考えを改めた。正直怖かったのだ、いきなり出てきた時は全身を覆い隠すなような服装な上に、自分達を襲ってきた男を見たときのあの獣の様な目に恐怖感を感じていたのだが、素顔を見ると普通の中年男性だし、父と親しい間柄であると知るとこの男に対する恐怖感が消えていった。「お父さんはどんな人だったの?」「え? 聞いて後悔しない?」「うん」「そうか・・・・・・一言で言うならちゃらんぽらんのバカだ、何考えてるかわかんねえし甘い物ばっか食ってるし喧嘩好きだし人の話聞かねえし、要するに真正のダメ人間だ、だがめちゃくちゃ強いのは確かだがな、宇宙最強の戦闘種族、『夜兎』の俺でさえ今も互角だ、あとめちゃくちゃモテるんだよなあいつ・・・・・・ヤバい殺したくなってきた」「強かったんだお父さん・・・・・・ダメ人間だけど・・・・・・・」「そうだ強くてダメ人間だ」ネギと星海坊主は街を見渡しながら会話をする。幼い男の子と中年の男性が喋っている現場は傍から見れば親子にしか見えない。そんあ時星海坊主はポツリとネギに告げた「親父に会いたいか?」「え・・・・・・?」「オメーの親父は生きてる」「えッ!? 本当ッ!?」「一応だがな、今はちょっとヤバいつーか・・・・・・お前に会えに行けない状態だからな来れなかった」「そんな・・・・・・」星海坊主の言った事に一度は嬉しさと驚きを交えた声を上げたものの、来れないと知ってネギは深く落胆する。そんな彼に星海坊主はしゃがみ込んで背中に背負っていた細長い包みを彼に渡す「あいつがなお前に渡してくれって俺に頼んだモンだ、自分ではもう届けられないからってよ」「え? うわッ!」「ハハハ、まだ重いか、開けてみろ」「う、うん・・・・・・・」言われる通りネギはその包みを開けてみる、現れたのは一人前の魔法使いが使うような長い杖だ。それを両手でなんとか持ってネギはまじまじと見る「お前の親父の杖だ」「お父さんの杖・・・・・・?」「それと伝言だ『強く生きろ』だとよ」「強く・・・・・・」父の伝言を代弁した星海坊主を見てネギはその言葉がどういう意味なのかと聞こうとすると、彼は自分から口を開いた「俺に言わせるとな、世の中を生きるのは強い奴のみ、弱者は強者に潰されるのが自然の摂理、俺達戦場で生きる夜兎はそういう考えで生きている、お前はどうする? 弱いまま一生を過ごすか? それとも強くなって親父に会って何処行ってたんだと顔面を思いっきり殴れるようになりてえか?」父の杖をじっと見ながらネギは深く黙りこむ。その言葉が子供の彼に重くのしかかる。一生弱いままで生きるか、父に会いに行ける程の強さを求めるか。だがネギの中では答えは決まっている。ずっと会いたいと思っている人に一生会えないなど絶対に嫌だ「ぼ、僕はお父さんをぶ、ぶん殴るッ!!」口から唾を吐きながら大声で叫ぶネギに星海坊主は満足そうに笑う。「そうじゃねえと親があっちで泣くぜ、坊主、お前等がここで落ち着いて暮らせるようになるまで俺が稽古をしてやる、出来るな?」「うんッ!」星海坊主の言葉にネギは元気よく頷く。そんな子供っぽさを見せるネギに星海坊主は何処か懐かしげな顔をしていると、ふと気になる事があった。「そういえばお前、もう魔法使えるのか?」「え? えと・・・・・・まだ練習中だけど・・・・・・・」「やってみろ、魔法云々の事は知らねえがこう見えて何年も色んな魔術師を見ている、どんぐらいの魔力を持っているのか稽古する前に見てやる」「う、うん・・・・・・」ネギは不安そうにコクリと頷いて父の杖を下において、自分のコートの下から子供用の杖を持ってブツブツと詠唱を始める。それを海星坊主はその場に座って観察してしばらくするとネギは目をつぶって「火を灯れーッ!」ネギがそう叫んで杖を前に出した時、その先にいたのは・・・・・・ボッと共に星海坊主の頭のてっぺんがメラメラと燃えだした。「ぐおぉぉぉぉぉ!! あちぃぃぃぃぃ!!! ていうか毛がッ! 毛がァァァァァ!!」「おじちゃぁぁぁんッ!!」「このクソガキィィィィィィ!! 俺の最近寂しくなってきた毛に会心の一撃を与えるとは良い度胸じゃねえかァァァァ!!」フードの上から燃える頭に、火傷の心配より頭にある髪の毛を心配しながら火を消そうと右手でバンバン叩きだす、その度にヒラヒラと彼の頭から黒い毛が一本一本と落ちていく「うそぉぉぉぉぉ!! 俺の毛根こんなに弱くなってんのかッ!? 何で俺の強さとインフレ起こしてこっちは日に日に弱体化していくんだよォォォォォォ!!!!」星海坊主の心からの叫びが街全体へと響き渡った。それから星海坊主とネカネは住める家を探して景色も良くて少し大きな家に住めるようになった。家の代金は全て海星坊主が払ってくれたので(代金を渡す時、手のひらサイズ程の金塊2、3個を普通にポンとカウンターに置いた海星坊主にネカネと相手は度肝を抜いた)ネカネは何度も彼に頭を下げるも彼は大したことないと言って手を振るだけだ。これにより星海坊主はネカネ達と一緒に彼女達が落ち着くまで済むことになる。そしてネカネの学費やアーニャやネギが魔法学校に行く為のお金、食っていく為のお金全てを星海坊主が払ったのだ。もうネカネは頭をこれでもかと彼に下げていく事になるのであった。暇さえあればネギに軽い組手や近接攻撃の戦い方、戦闘方法の基礎を教えている海星坊主に、子供にはまだ早いと言うネカネとたびたびネギの教育方針で揉めていた。所で長い間星海坊主と一緒に住んでいたのだが、彼は無くなった左手の事だけは話そうとしなかった。何かあったのかと聞いても「まあ色々あったんだよ」と言うだけで答えようとはしない。更に彼は日にも弱い体質らしく外出するときは常に日傘をさしている。この傘はネギの稽古にも使われ、一振りでネギを思いっきりホームランにした事がある、そのおかげで星海坊主はネカネに物凄く怒られた。そして彼の髪の毛であるが、ネギが発火呪文を彼の頭にダイレクトにやってしまったおかげで元々衰退の一歩をたどっていた毛はそれにより末期状態に陥り、バーコード頭になるという惨事が起こってしまった。(その日からネギに対する稽古が一層キツくなったのは言うまでもない)時が早く過ぎネギと星海坊主が出会って3ヶ月後・・・・・・ようやくネカネ達が新しい土地に慣れてきたと感じ海星坊主はここから去る事を決意し、家を出ることになった「世話になったな」「それはこっちの台詞です・・・・・・何から何まで感謝の言葉が足りません・・・・・・」「なに、じいさんの遺言を聞いてやっただけの事だ、あばよ」「おじちゃん、行っちゃうの・・・・・・?」家のドアを開けていつも持っている日傘をさして去ろうとする星海坊主に寂しそうな声が聞こえる。振り向くとネギが泣きそうな顔で星海坊主を見ている「行っちゃイヤだよ・・・・・・」「また会えるだろ、お前が強くなっていったらきっとな」「本当・・・・・・?」「本当だ、じゃあこれを証にするか」星海坊主は一旦家の中に戻り傘を折りたたむ、そしてその傘をネギに渡す「今度会う時にはそれを立派に扱えるような強い奴になれ、傘はそん時に返せ、それでよ、一発勝負しようじゃねえか」「・・・・・・」「どうした?」「お父さんの杖より・・・・・・ずっと重い~・・・・・・・」「フ・・・・・・フハハハハッ!」両手で踏ん張るようにプルプルと震えながら自分の傘を持つ小さなネギに思わず笑ってしまった、そして再び家のドアの前に戻る「じゃあまた会おうぜ、ネカネ傘借りるぞ」「はい、色々とお世話になりました」「最後に行っとくがお前彼氏なんか作るなよ、俺にとってお前等は俺の子供みたいなもんだからな」「フフ、肝にめんじときます『お父さん』」「お父さんって・・・・・・やれやれ神楽ちゃんに姉と弟が出来ちまったよ・・・・・・・」自分の子供同然だと言われてネカネは少し嬉しくなり笑ってしまう。実は彼女の父は春雨の襲撃によって殺されてしまっていたのだ。その表情を見てまんざらでもない星海坊主は口元に笑みを浮かべた後、彼女のピンク色の傘をさして家を出て行った。「強くなれよ坊主」星海坊主が振り向かず言った言葉にネギは彼の傘を必死に持ちながら無言でコクリと頷く。それを見ずに海星坊主はこの家を去って行く。ネギとネカネはその背中が見えなくなるまでずっと見送っていた。そして6年後。場所は変わり日本にある麻帆良市内の何処かの平原にてネギはいる「魔法の射手・光の3矢ッ!」父の杖を持ち詠唱を唱え呪文を使う、出てきたのは魔法の矢3本、狙いを定めて放ったが対象物はそれをすりぬけて一気にネギに近づく「遅いよ」「くッ!」言葉と共に戦いの師の神威は右手でネギを殴りつける。すかさず魔法障壁という魔法の盾でネギはガードするもその衝撃で後ろに吹っ飛ぶ「もう一度食らってみる?」神威は吹っ飛んだネギに走って追いつき、再び右手で彼を殴りつけようとする。「いえ遠慮しときます・・・・・・・!」ネギは吹っ飛ばされた状態を立て直し右によけて神威の左をとり左に手に持つ父の杖で彼を思いっきり叩くが神威はそれを右手で難なく受け止める、だがまだネギの攻撃は終わっていない「はぁぁぁぁぁ!!」ネギは右手を振りかぶって神威の横っ腹めがけて殴りつけようとする。だが神威はクスリと笑った後、それを簡単に左手で受け止める「肉弾戦はもっと鍛えなきゃ無理だよ」「く・・・・・・」「はい終わり」「えッ! アダッ!!」神威は両手を封じられていたので頭突きでネギの額に突っ込む。とっさの攻撃にネギはガツンと頭に深い衝撃を受け、その威力でネギは杖を持ったまま後方に倒れる。「駄目だ・・・・・・全然歯が立たない・・・・・・・」「たかだか10才ぐらいの少年に、肉弾戦で俺が負けるとでも? 君は力無いんだから筋トレでもやるか上級の肉体強化の術でも覚えておくんだね」「はい・・・・・・」大の字で倒れているネギにいつもの笑顔で神威が歩み寄ってくる。最初は杖のみで戦っていたのだが、神威のように素手でも強くなりたいと思ったのだがネギには彼のような強靭な肉体を持っていない、いくら似たような戦い方を昔見た事があるとしても己の能力は足元にも及ばないのだ。そういえばと思い出したかのようにネギはむくりと起きて神威に話しかける。「前に話した僕の村の事や星海坊主さんの事覚えてます?」「ん~まあギリギリ覚えてるよ」「ギリギリって・・・・・・それなんですけど神威さんって星海坊主さんと同じ種族だって言いましたよね? 何か星海坊主さんの情報知ってますか?」「知らない事もないよ」「ほ、本当ですかッ!?」「でも教えない」「えぇぇぇぇぇ!?」笑顔でサラリと拒否した神威はネギに言葉を付け足す「いつか君自身が知ることになる、その時の反応を見たいから俺は楽しみをとっておくよ」「どういう意味ですか・・・・・・?」「さあね」「さあねって・・・・・・」相変わらず何考えているのかさっぱりわからない、ネギがそう思っていると彼は木の下に置いてあったある者をネギの所に持ってくる。それは血のように赤い一冊の分厚い本、それを神威はネギに突き出す「どんな事をしても強くなりたいと願うならこれを読めばいい、知り合いから貰ったもんでね」「これは・・・・・・呪文書・・・・・・・?」「それで君がもっと強くなれるか、壊れるか・・・・・・・精々頑張りなよ」ネギが貰った本をマジマジと読んでいるのを眺めながら神威は珍しく目を開きながら微笑していた。(この世ってのは案外狭いもんだ、ねえ海星坊主さん?)心の中でつぶやいた事に思わず神威は一層ニンマリと笑う。まさかこんな所で父のあだ名を聞くとは思わなかったからだ銀八「まず一通目、『クワガタ仮面』さんの質問」『銀さんに質問です。銀さんにとってタカミチとはなんですか? 実はただならぬ関係という噂をききました。女性に手をつけないのでもしやそっちのけがあると言われているらしいです。あと、やっぱり銀さんはハゲと同じでロリコンですよね? 中学生に手をつけて(手なずけて)いますものね。』銀八「タカミチが誰だか知らねえし、ガチホモじゃねえし、ロリコンにもしないで下さい、殺すぞオラ」千雨「いやちょっと高畑先生忘れたのお前・・・・・・?」銀八「都市伝説だろあれ?」千雨「リアルでちゃんといるわッ! 一応原作サブレギュラーだぞッ!」銀八「信じるか信じないかはあなた次第」千雨「だからいるって・・・・・・! あれ?でも最近見ないな・・・・・・・」銀八「二通目『蛙』さんからの初質問」『銀魂を知らない母が近藤さんを見て「この人、ロッテの今江みたく、ゴリラ顔やな。ゴリさん言われとるんか」だそうですあまり漫画に興味ない母にまで言われたら、もうゴリラ決定でよくない?』銀八「ゴリラ決定というか既にゴリラです」近藤「僕はゴリラじゃありましぇぇぇぇぇんッ!!!」千雨「何で武田鉄也・・・・・・・?」銀八「三通目『ノリ』さんからの質問」『銀さん、撫でるだけじゃなくて何でそこでエヴァを押し倒さないんすか〜俺は正直ロリとかイラネ派だったけどエヴァはアリだと思うよ。なんなら俺が代わりにゲフンゲフンッ...っと冗談はさておき質問を...以前黒歴史の能力を抹消しましたが今後仮に新たな力を得るとしたらどんなのが良いですか? 自分が思い付くだけでもキバって行くぜでヴァンパイアなライダー、『ブレイクザアァァンッ』で電脳世界を守護するマスターウェブナイト、某白い悪魔が所属する組織で20代ながらも提督と執務官を勤めるスタンダードな魔導師と言ったのがありますが』銀八「黒歴史の部分をほじるな、作者が落ち込む。能力か・・・・・・強いて言えば『時を数秒止める』とか『物質を生命に帰る能力』とか『触ったものを爆弾に変える能力』とか欲しいですね」あやか「そういうチート性能なんか持ったらまた黒歴史が増えるだけですわね」銀八「いやもうそこまで突っ走れば行けるかも・・・・・・・・」千雨「行かねえよッ!!」銀八「四通目『サハリン』さんからの質問」『のどかに質問があります。沖田に調教される寸前で糞土方に助けられた時に「ああ・・・土方さんなら調教されてもいいかも///」って顔赤くなりませんでしたか?』のどか「な、なってませ~ん・・・・・・!」沖田「そうですぜ、俺にやられてえんだよな?」土方「何出て来てんだお前は、帰れ」沖田「おっと俺が帰ったらのどか調教ですかい? 土方さんもついに俺と同じ道を・・・・・・」土方「おい、誰かあの肌黒女連れてこ~い、こいつ射殺する」銀八「独眼竜がお市の調教するのは置いといて」土方「だからしねえってっ!! 殺すぞテメェ等ッ!!」銀八「五通目『風の都』さんからの質問」『夏美ちゃんへちづ姉と近藤さんのボケにツッコミを入れてますが、「あれ、私って新◯って人よりツッコミ上手くない?」と思ったことはありますか?僕は正直、新◯よりツッコミのレベルは上だと思います。何かと大変ですが、これからも頑張って下さい。ツッコミに疲れた時は、空に輝く一番星を見つけて下さい』夏美「いや私別にツッコミ云々の事はあまり考えてないんだけど・・・・・・」銀八「新八にまた新たな敵現るだな」新八「うそぉぉぉぉぉ!? 一人倒すのにも手こずっているのにまた新たなツッコミがッ!? 銀さんマジで僕のポジションマズくないですかッ!?」銀八「お前のポジションって何処?」新八「忘れてるよこの人ッ! もう良いです空に輝く一番星を探してきますッ!」千雨「いやそれお前じゃなくて村上に言った事だから・・・・・・」銀八「六通目『正宗の胃袋』さんからの質問」『変態ぬらりひょんに質問がある。ぬらりひょん、お前がいるだけで学園は病の存在だから死ね!もしくは幻想郷にでもいって妖怪に食われて死ね。』学園長「質問じゃねぇぇぇぇぇ!! ただの侮辱じゃろうがこれぇぇぇぇぇ!!」銀八「幻想郷行ったら向こうに迷惑だから、誰にも迷惑かからねえようブラックホールの中に旅行して来てくんねえかな?」学園長「遠まわしに死ねっていってるだろテメェッ!」銀八「当たり前だろ」学園長「正直に自分の部下に言われたッ! いやもうわかってるけど・・・・・・」千雨「とことん救われね~・・・・・・」銀八「七通目『白々燈』さんからの質問」質問です先生!エヴァといいんちょを交えての遊びで最近のマイブームは何ですか!?質問だけではあれなんで応援をば。銀さんがんばれ! エヴァといいんちょもがんばれ!!あ、あと新八。がんばれ、色々と。(眼鏡に向かって銀八「家でwiiのスマブラをするのが今んところブームだな、千雨もいるけどよ、あ頑張ります」あやか「執拗に狙ってくるエヴァさんがいるから疲れるんですけどね、あ頑張ります」エヴァ「黙れデスマッチにも関わらず銀時のキャラと一緒にいるくせに・・・・・・リアルでデスを体験させてやろうか? あ頑張ります」新八「そっちメガネじゃボケェェェェェ!!!」銀八「ラスト八通目~『ウィル』さんからの質問」『千雨に一つ。エヴァやいいんちょにライバル視されてるわけですが、千雨は二人のことをどう思ってるんですか?見た感じ、気兼ね無しで接してるようなのでそこら辺についてお願いします』銀八「何か今回初めてまともな質問かもしれねえな」千雨で「そうだけどよ・・・・・別にあいつ等の事は銀八と一緒にいるだけしか付き合わねえし、仲良くも悪くもなんともな・・・・・・」あやか「友達になりたいならいつでもなりますわよ?」千雨「いいわ別にッ!」エヴァ「友達になりたいなら私に永遠の忠誠を誓え」千雨「それ友達じゃなくて下僕だろうがッ!」沖田「下僕? 下僕になりてえなら俺に任せな、一発でドMのメス豚にプロデュースしてやるぜ」千雨「誰がなるかァァァァ!! つか下僕になる事が目的じゃねえよッ!」あやか「せっかく友達のいない千雨さんの為に友達になってあげようと思ったのに」エヴァ「せっかく友達のいない貴様を銀時から離して召使いにしてやろうと思ったのに」沖田「せっかく友達のいないメガネを哀れなメス豚にしてやろうと思ったのに」 千雨「悲しくなるから友達いないって連呼すんじゃねぇぇぇぇぇ!!」