前回のあらすじ。禁煙令により江戸に居場所を失ったと感じたニコチン中毒の土方は、別世界でタバコを吸おうと考え、山崎の生存確認を名目に土方は別世界へと旅立ったのだ。しかし一人の少女により友であるタバコは水死。嘆き悲しむ土方だが、更に悲劇が起こる。身を挺して守り偶然会った少女、宮崎のどかのおかげで彼のタバコ二号は圧死。困りに困った土方はのどかにタバコ代を貸してもらうため、彼女と共に麻帆良学園の教室内へと入るのであった。「日が落ちてきたな」「はい、早く帰らないと夕映やハルナが心配しちゃう・・・」三年A組の教室にて宮崎のどかと一緒に彼女の本を教室に持っていくため手伝った土方は、夜になっていく空を眺めていた。「小娘さっさと帰るぞあと300円貸してくれ」「は、はい! すいません・・・」「もうツッコまねえぞ俺は・・・」これで何回目だかわからないぐらい、のどかに謝れている土方に彼女はタバコ代の300円を渡す為鞄から財布を取り出し、中を探って小銭を取り出す。「ど、どうぞ・・・」「江戸と対して変わらねえ通貨だな、ありがとよ」「あと・・・こ、これ助けてもらった・・・お、お礼です!」「ん?」土方はのどかから300円もらった後、彼女はまた財布からあるものを取り出した。土方はそれを受け取りしげしげと眺める。「何だこの紙?」「えと・・と、図書券です・・・」「図書券だぁ? 俺は本屋何か行かねえよ 大体コンビニで買うんだよマガジンとか」「貰っても嬉しくないですか・・?」少女が長い前髪からチラチラと目を覗かせながら申し訳なさに土方を見る。彼女は何かしら人に助けてもらった時はいつも持参している図書券をお礼に渡すのだが、目の前の人物にはあまり関心の無い物らしかった。「気持ちだけ受け取っておく、別に礼を貰うほどの事をした覚えはねえよ」「そんな、でも・・・」「いらねえんだよ。俺は一応、一般市民を助ける仕事、あくまで仕事でお前を助けただけだ、礼を貰うために助けたわけじゃねーよ、タバコ代もちゃんと返すからな」「え? 警察官なんですか?」「いや警察というか・・・そういえばここでは俺仕事無いんだったな・・・とにかくこれはお前に返す、俺は本は読まねえ」土方はそう言って持っていた図書券をのどかにつき返し、彼女はそれをしゅんとして受け取る。「でも何かお礼を・・・」「いらねえっつてんだろ、タバコ代を貸してくれただけで十分だ、もう帰るぞ、家まで送ってやるから」「そんな、そこまでやってもらうなんて・・・!」土方が自分を送ってくれると聞き、のどかは激しく首を横に振る。そこまでされたら本当に申し訳ないという気持ちになる。だが土方も女子供を夜中一人で帰すのは忍びない。「こんな時間なのにテメェみたいな娘っ子を一人帰せるか、行くぞ本はここに置いとけ」「はい・・・すいません」「その謝り癖どうにかしろよ・・・」「すいません・・・年上の男性と喋る機会って、私全然無いんでどう喋ったら・・・」相変わらず消え入るような声で喋るのどかに土方は呆れた表情で彼女を見る。「よくそんなんで世渡りできたぜ」「は、はい・・・すいません・・」「・・・もういい、行くぞ」土方はため息をついて、教室のドアを開けようとした時「ん?」「・・・急に寒気が来ませんでしたか・・?」「一瞬、生暖かい物も感じたな・・」土方にスゥ~と来た寒気、どうやらのどかも感じたらしいが、土方は何か嫌な感じがするな・・、と思い急いで教室のドアを開けようとしたその時。「すいませ~ん」「・・・またすいませんか、お前いい加減に・・・ってのわァァァァァ!!!」「ど、どうしたんですかッ!?」土方の耳に女の子の声が耳に入り、声の主がのどかだと思い振り返り彼女を見ると、思いっきり叫び声をあげて教室の窓際まで走った。のどかはこの奇行に一瞬何事かと思っていたら、土方が震えるながらのどかを指差す。「お、お、おいッ! 後ろッ! お前の後ろォォォォォ!!」「私の後ろがどうかしたんですか・・・?」のどかは土方の言うとおり後ろを振り向いてみると・・・「こんばんは~私の事見えますか~?」足の無い半透明の少女が笑顔でふよふよと宙に浮いていた・・・・・「キャァァァァァ!! お化けェェェェェ!!!」「お、驚かないでくださ~い」しばしその半透明の少女を見て、われに返ったのどかはやっと悲鳴を上げた。第十八訓 スタンドはスタンドでしか倒せない「いきなり驚かせてすいません、まさかもう私も普通の人に見えるぐらい磁気が強くなっているなんて・・・」「見えるって何が・・・?」「そもそも磁気が強くなったのはこの学園がある幽霊の巣になっちゃいまして・・・」「ゆ、ゆ、幽霊ですかッ!?」「『スタンド』とも言うって先生に聞きましたね、そのスタンドが・・・実は私って自分がスタンドなのにスタンドが苦手で・・・ところでそこから私の声聞こえますか?」学園の自縛スタンド、相坂さよが教壇の真上でふよふよ浮いて話しているに対し、土方とのどかは一番後ろの机の影に潜めながら頭だけをのぞかせて話を聞いていた。これにはさよも困惑の表情を浮かべる。「あのもしかして・・・スタンドとか苦手ですか二人とも・・・?」「バ、バ、バ、バッキャローッ! 怖いわけねえだろッ! スタンドなんか怖くねえよッ! スタープラチナだろうが、ザ・ワールドだろうが何でもこいよコラッ!」「じゃあ近くに行って良いですか?」「いや駄目だ、お前が敵のスタンド使いの遠隔操作型のスタンドという可能性がある、だから近づいたら殺すぞコラッ!」「そんな~ていうか私もう死んでます~」机から頭をのぞかせながら土方が、顔から大量の汗を流しながら必死にさよに向かって叫んでいる。このリアクションでわかる通り、彼は異常なほどスタンドを怖がる性質だ。そんな土方の隣に同じく伏せていたのどかは、恐る恐る頭を出して好奇心でさよに話しかけてみた。何故かはわからないが彼女に恐怖心がわかない、最初はびっくりしたがこうやってみると普通の女の子だと思った。いや足が無い所は置いといて「あ・・あの・・さよさん・・? でしたっけ・・・?」「はい! 名前覚えてくれてありがとうございます、のどかさん!」「あれ・・何で私の名前知っているんですか・・・?」「私ずっと昔からここの生徒やっているんです、ですからA組の皆さんの顔と名前覚えてますよ」「ええッ!? そうだったんですかッ!?」今までずっとこの学校にいたと聞いてのどかは驚きの表情を見せた。「だからのどかさんが銀八先生を怖いのも知ってます」「そ、そんなとこまでッ!?」「確かにあの先生見た目怖そうに見えますけど、本当は優しい人なんですよ? 私の友達にもなってくれましたし」「と、友達になったんですかッ!? あ、あの人とッ!?」「はい、時々一緒にUNOやってくれる時があるんです」あの銀八が目の前の少女と友達だという事にのどかは目を見開いて驚いた。何故ならあの教師はのどかにとって最も怖い生物だ。ある時は授業中でも生徒に対して平気で手を上げるし「寝てんじゃねえよ、バカレッド」「イダッ! 木刀で頭叩くってどういう神経よッ!」「はい、教師にタテついた~廊下で腕立て、腹筋、スクワット 100回を3セットしてこい」「何で廊下でそんなことやるのよッ! ていうかしないわよッ!」「何一人じゃ寂しいから出来ない? 安心しろまき絵が一緒にやってくれるってよ」「いや私全く関係ないよッ!」ある時は自分の親友を昆虫呼ばわりするし「おいこの教室ちゃんと掃除したか~? 一匹でっかいGが棲みついてるぞ~誰かゴキジェット持って来い」「だから私は冷蔵庫の下によく潜んでいるあのGじゃ無いって何回も言ってるよねッ!?」「先生、偶然ゴキジェット持ってました」「千鶴さんんんん!? 何でそんなの携帯してたのよッ!?」「気が利くじゃねえか、はいプシューッ」「いや止めてッ! ゴキジェットって人間が食らっても危ないんだからッ! マジ止めてッ! ゲホッ! 口に入っちゃったッ! ゲホゲホッ!」「ついでにまき絵にも食らっとくか?」「だから私全く関係無いじゃんッ! グホッ! 鼻からゴキジェットが入ってきたッ!」別の親友の一人も彼のことを良く思っていない。「あの人は教師というより人生の反面教師ですね、のどかはああいう人間に近づいちゃ駄目ですよ、近づくと天パになって、目が死んで、やることなすことやる気0になって駄目人間まっしぐらになるのです、それにずっと一緒にいるとまき絵レベルぐらいバカになっちゃいますよ」「何で例えが私ッ!? ていうか夕映だって私と同じバカじゃんッ!」「私のバカとあなたのバカは全然違うです」「いや同じだよッ! 結局同じバカなんだからッ! 同じバカレンジャーじゃんッ! 同じ穴のムジナだよ私と夕映はッ!」「クーフェイ、まき絵が武天老師の元での修行でパワーアップした力で瞬殺してやるよって挑戦してますけど受けて上げますか?」「マジアルかッ!? よしその力を見せてみるアルよまき絵ッ!」「いやいやいやッ! クーフェイもうわかってよッ! 一度その脳みそ調べさせてッ! 私、別に重い甲羅背負ってクリリンと石探しの勝負とかしてないからッ! 全部夕映の嘘だって・・・ギャァァァァァ!!」とにかくのどかにとって銀八という男は(途中で親友の一人の恐ろしさも思い出してしまった)SS+レベルの危険人物だと思い込んでいたのだが、目の前の半透明の少女はそのアンニョイ教師と友達だと言うではないか。確かに銀八の周りには色々な生徒が慕っているが、まさか・・・「銀八先生は確かに破天荒な性格ですけど心根は優しい人ですよ」「へ~そうなんですか・・・」さよが笑顔をこちらに向けてきたので彼女もぎこちない笑みを浮かべた。心の中ではまだ銀八は危ない猛獣という認識なのでなんとも言えない。のどかとさよ二人でが普通に喋っているのを見ていた土方も勇気を振り絞ってついに机から立ち上がった。「おい、スタンド」「あの私、『スタンド』って名前じゃありませんよ・・・私の名前は相坂さよですよ~・・・」「んなことどうでもいい、俺はタバコ買いに行きてえんだ、悪いがお前と話しているヒマなんて無え、さっさとお前も帰るなり、成仏するなりしやがれ、ていうかしてくれ頼むから」額から汗を流しながら平静のフリをする土方、後半からは彼の心からの願いである。だがさよは表情を暗くして泣きそうにに喋る「それが今私凄く困っているんですよ・・・最初は銀八先生に頼もうと思ったのに、今日は早帰りだからって先生すぐに帰っちゃったんです・・・だからどうしようと学園内をさまよっていたら、落下するのどかさんを自分の身を挺して守ったあなたを見て、こんな勇敢な人なら私の頼みを聞いてくれるかな~と思いまして・・・」さよの事情を聞いて土方の表情が強張る、スタンドから頼りにされる事なんて人生で一度も経験がもない、ていうかスタンド自体に初めてあった彼は彼女の頼みというものに嫌な予感を感じる。「まさかテメーを成仏させろとかじゃねえだろうな?」「いやそういうのじゃなくて・・・それは半ば諦めてますし・・頼みというのは、実は一週間からここには霊力の強い三体のスタンドが住み着いたんですよ・・・そのせいでこの学園の磁気も上がってきて、ついに今日の夜に私も見えるようになったようなんです・・・まあ、お二人の反応でわかったんですけどね、私が皆さんに見えるのは嬉しいんですけど、その3体のスタンドが何故か私をしつこく追い回してくるんですよ・・・私自縛スタンドだからこっからコンビニぐらいの所までしか行けないんで、怖くて怖くて・・・」「さ、さよさん以外にも幽霊がいるんですか!」「おい、幽霊じゃねえスタンドだ、幽霊なんかいるわけねえだろ何間違えてんだコラ」「ヒッ! す、すいませんッ!」のどかの言葉に土方が敏感に反応して彼女の胸倉をつかんで、必死の形相で疎める。思わずびっくりして、小さな悲鳴を上げてのどかはすぐに謝った。のどかの胸倉を掴むのを止めた後、土方は今度はさよのほうに顔を戻した。「お前の頼みっていうのはようするに俺にそのスタンド3体をなんとかしてくれって事だろ」「はい・・・ようやくここで先生や友達が出来たのにここから離れたくありません・・・いきなりこんな頼み失礼かもしれませんけど、本当に怖くて・・・」「可哀想だが別を当たってくれ、俺は霊能力者じゃ無いし、色々と忙しくてなニコチンもキレかけてるし、スタンド退治はその道の担当者にやってもらえ、おら小娘行くぞ」「え、行っちゃうんですかッ!?」「そ、そんなぁッ! お願いです助けてくださ~いッ!」もう半泣き状態の彼女の頼みを聞いても、残念ながら土方の苦手な物はスタンド。まず関わりたくない相手である。土方がのどかの手を引いてさっさと教室から出ようとするのだが、目の前にさよが立ち塞ぐ。「お願いします~~~~!!」「し、しつけえな・・・スタンド同士仲良くすればいいじゃねえか」「無理です~私怖いもの苦手なんですよ~だからスタンドなんて怖くて仲良くなんかできません~~」「おめえがスタンドだろッ! スタンドの奴等の事情を俺に押し付けるなッ! 邪魔だコラッ!」さよがいきなり目の前に出てきたのでびびった土方は、必死に彼女を手でシッシと振って追い出しドアを開けて出て行こうとすると、突然土方が空ける前にドアが開いた。「宮崎さんいますか~? 同じクラスの桜咲刹那です、綾瀬さんに無理やり頼まれて貴方を探しに・・・」ドアを開けてきた人物はここの学園の生徒と警備の仕事を兼任している桜咲刹那。彼女は台詞を言い終わる前に目の前の土方と目が合って硬直した。・・・・・「誰ですか・・・?」「おめえこそ誰だ」「いや私はここの生徒ですけど・・・」「そういえばこいつと同じ制服だな」「こいつ・・・? あ! 宮崎さんッ!」「さ、桜咲さん・・・こんばんは・・・」目を合わせて刹那が今まで見たこと無い男を見ながら警戒していると、土方の後ろからのどかがひょこっと顔だけ出して刹那に挨拶した。「こちらの男は宮崎さんのお知り合いですか・・・?」「は、はい・・今日の夕方、怪我しそうになった所助けてもらって・・・」「そうなんですか・・・でもこの男見た目かなり怪しいんですけど大丈夫ですか・・・? 腰に刀ぶら下げてますよ・・・」「でも・・ぎ、銀八先生も背中に刀を差していましたし・・今時の男の人のファッションなのかなと・・・」「どんなファッションですか・・・」のどかの解釈に刹那は乾いた声でツッコミを入れ、やれやれと頭を押さえながら首を振った後、再び土方に顔を戻すのだが「その刀本物ですよね、それに服装も見たこと無い格好だし・・・あなた一体何者・・・ってうわッ!」「刹那さ~ん見えますよね~ここの生徒の相坂さよです~」土方の後ろから今度はのどかの反対方向からさよが頭を出して自己挨拶をしてきた。これには刹那もぎょっと驚く「みなさん助けてください! 私の居場所はここだけなんですよ~刹那さんも協力してくださ~い」「はいッ!? 宮崎さんこの子は誰ですかッ!? 見た目半透明で足が無いんですけどッ!」土方の後ろから出てきたさよが刹那や土方を見渡しながら半泣き状態で訴えてくるので、慌てて刹那は土方の後ろにいるのどかに近づいて聞いてみる。刹那とはあまり会話が無いのでのどかはドギマギしながら答える。「さよさんです・・・えっと幽・・スタンドです・・・今いろんな事が起こってるらしいんで、助けてあげれませんかね・・・?」「スタンドッ!? この学園にはスタンド何かいたんですかッ!?」学園にスタンドが出現した事に刹那はどう対処したらいいのかわからなかった。そのスタンドが目の前で宙に浮きながら半泣きしているのだから尚更だ。「お願いします皆さんッ! 人助け! じゃなくて、スタンド助けしてくださいッ!」「あの~私だけ話がよくわからないんですけど・・・」「え、え~と・・・詳しく言いますと・・・」さよを指差しながら戸惑っている様子の刹那は再びのどかに説明してもらう事にした。「なるほど大体話しはわかりました、その三体のスタンドがいるからさよさんは怖くて学園内を歩けないんですか・・・」足を組んで机に座りながら刹那は自分の椅子に座っているのどかに詳しく説明してもらい、さよに確認する、彼女も顔を曇らせながらこくりと頷く。「はい、だからもうワラにもすがる状況であのお兄さんに・・・あれ? そういえば何処いったんですかあの人?・・・まさか帰っちゃったんですかッ!?」「タバコ買いに行きました・・ここって学校なのにタバコの自動販売機が一個だけありますから・・・」何時の間にか土方がいないのに気づいて慌てて質問してくるさよに、のどかは自分のお金でタバコ買いに行ったと報告する。何故この学校に未成年者は吸えない筈のタバコの販売機があるのか生徒たちにも不思議で、のどかもさよもわからないし刹那も同様知らない。「あの『松平専用タバコ販売機』とか書いてある自販機ですよね? あれ誰が置いたんですか本当・・・?」「さあ・・・何時の間にかあったので・・・そもそも松平専用って・・・」刹那の疑問にのどかは首を傾げて答えられない。タバコ販売機を置いた人物が一体どの様な人物なのかと一同考えていると、ようやく土方がタバコを口にくわえて帰ってきた。 「何でとっつぁんの苗字が入っている販売機があるんだよ・・・まあ助かったが・・・」「お兄さん! 帰ってきてくれたんですね!」「勘違いすんじゃねえよ、このガキ連れていくだけだ、帰るぞ」「あ、あの土方さん・・・さよさん・・助けられませんかね・・・?」「あん?」タバコをくわえながら寄ってきたさよを手で追い払って、土方はのどかの腕を掴んで帰ろうとするが、彼女は動こうとせず前髪から目を覗かせながら勇気を振り絞ってこのまま帰ることに抗議した。一応彼女は同じクラスメイトだし困っているんだからほっとけないのが彼女の本音なのだが土方はしかめっ面で返す。「何言ってんだお前・・? スタンドの助け方なんか知るか、俺じゃなくてぬ~べ~先生にでもやってもらえばいいんだよ」 「で、でも土方さん、一般市民を守る仕事とか言ってませんでした・・・?」「一般市民とスタンドは別だ」「うぅ・・・・」土方に拒否されてせっかく勇気を出したのに撃沈されたのどかはがっくりうな垂れる。そんな二人の光景を見ていた刹那が土方に近づく、彼女の場合はさよの事ではなく土方自身の事だ「土方さん? ですよね? 失礼ですが何処からここに?」「何処からって江戸に決まってんだろ」「江戸・・・? 何百年前の話ですか・・・?」「ん? もしかしてここ江戸がねえのか?」「あるわけないでしょ、江戸といったらずっと昔に終わって、しかもそんな見たことない服装で・・・まさか白夜叉やあいつと同じ所から・・・」刹那が何かに勘付いて土方に追及しようと思ったのだが今度はさよが半べそで土方にまとわりつく。「お兄さん帰っちゃ駄目ですよ~~~」「おいィィィ!! 近づくんじゃねえェェェェ!! 離れろォォォ!! スナックのママかお前はッ!」「もう慣れてくださいよ私のこと~~」さよにツッコまれるも、彼女が目と鼻の先まで近づいてきているので、土方は顔から尋常じゃないほど汗をたらしていた。ついに土方はのどかの腕をぐいっと引っ張って無理やり立たして帰ろうとする。「帰るぞ小娘ッ! スタンドはもうたくさんだッ!」「え、え、でもそんな・・・!」「待ってください~~~! 見捨てないで~~~~!」「土方さんッ! ちょっと聞きたいことがッ!」さよと刹那に話しかけられても無視してのどかを引っ張りながら教室を出ようとドアを開けようとする。だが・・・「あれ? 開かねえぞ・・・?」「え?」「おいスタンド娘ッ! 何しやがったッ!」「いや私は何も・・・まさかッ!」「土方さんッ! あれをッ!」ドアが開かない、まるで向こう側に誰かが開けないよう力を入れているみたいに。土方はさよが何かしたんじゃないかと思ったのがさよでは無いらしい。その時黒板から半透明の物体が出てきたので刹那が土方たちに叫ぶ、さよと同じ半透明・・・土方が何が来たのか予想出来た。「なるほど・・・これはあのスタンドの仕業か・・・」「フッフッフ、そうだ・・・そのスタンドの助っ人らしいからどんな奴かと思ったが、ただのスタンドびびりの臆病者だったなッ!」「・・・なんつったテメェ・・・?」」挑発された土方はドアから手を引いて腰に差す刀に手をかけ、瞳孔を開いて目の前の浮遊物体に近づく。そんな逆鱗に触れられた状態の土方を見て思わずのどかは身を縮ませる。「おいスタンド娘とガキ共後ろに下がってろ、このクソスタンドを斬る」「き、き、斬るんですか・・・!?」「お、お兄さん!? 別に私斬ってくれとは言ってませんよ!」「うるせえよ・・別に斬ろうが斬らないだろうが俺の勝手だろうが・・・!」「「ヒィッ!」」刀を鞘ごと抜いて戦闘体制に入って完全にキレている土方に、のどかとさよは寄り添って二人で同じ悲鳴を上げる。のどかとさよは机の奥に身を潜めて隠れる。だがもう一人は違った。「何でお前は隠れずに俺の隣に立ってんだよ?」「一応私はここの警備員ですしね、目の前の物体はどうもよからぬ事を考えていそうなので成敗するんですよ」 土方は隣に立つ刹那に違和感を感じながら、タバコに火を点けて煙を吐く。「お前みたいなガキが警備員・・・? 世も末だなここは」「ガキでも腕は確かですよ、こう見えても神鳴流の剣士ですから」「剣士ぃ? どこに剣持ってんだよ?」「今はちょっと人に預けてまして・・・でも体術は少々出来ますから」申し訳なさそうに頭を掻いて刀は今は持ってないと言う刹那、だがそれなりに刀が無くても戦えるらしい。「好きにしろ、だが言っとくがこいつを狩るのは俺だわかったか?」「別に良いですが、その代わりこれが終わったら少しお話してくれませんか? ・・・貴方の世界の話を」「なッ!!」「その反応からしてやはり別世界の江戸の住人のようですね」「テメェそれを何処で・・・」口元が笑っている刹那が言った事に思わずくわえていたタバコを落とすほど土方は驚く。何で知っているのか刹那に追求しようとしたのだが、目の前で浮いていたスタンドがぼんやりと実体化したのでそちらに注目する。「テメェがあのスタンド娘を追い回しているスタンドか」「いかにも・・我は・・・織田信長ぞッ!」「信長・・・何言ってんだこいつ・・・」「まさか・・・そんな人がここに・・・」スタンドは実体化した。独特な髭を生やし髷を結んでいる男・・・教科書や肖像画で見たあの第六天魔王と言われた織田信長だと土方と刹那は驚いた。だがもっと驚いたことがあった。信長が完全に実体化した時だ。・・・・・スタンドだが同じスタンドのさよとは違い足がある、いやそんなのは特に気にすることではなく、一番驚いたのは真っ白なブリーフ「いや何でブリーフ一丁なんだよォォォォォォ!!」土方はそのままツッコむ。信長は裸でブリーフ一丁という何ともなんとも開放感のある格好だった。刹那は直視できずに顔を赤めて目を逸らした。後ろから目を覆っているさよが必死に土方に叫ぶ。「ほらッ! 土方さんその人ですッ! そんな格好で私に向かって走ってくるんですよッ! 私を追い回すだけでは飽き足らず、自分の裸体を見せつけるという嫌がらせしてくるんですよッ!」「はぁ? 何言ってんの? 俺これが普通だからね、別に見せようとは思ってないし」「おい信長なんか現代風喋りになってるよ、最初の口調は何処言ったんだよ」いきなり現代風の喋りになりさよと喋るブリーフ一丁の信長、土方は唖然とする。だがふと気づいたことがあった。さよは相手スタンドは三体いると言っていた「おい信長」「あん? 何いきなり呼び捨てにしてんの? ぶっ飛ばすよ?」「お前の仲間あと二人いるのか?」土方に呼び捨てにされたのでガンつける信長。土方の質問に自分の髷を引っ張りながら表情を曇らせた。「まあいるっちゃいるけどさぁあまり仲良くないんだよね、何かこう色々と事情があって、何かさぁ俺たちって成仏したと思ったら気がついたらこんな所にいて、だからしょうがなく一緒にツルんでんだよ」「あの本当に信長・・・? くだけすぎだろ・・・で誰だ?」「サルと光秀って奴」「・・・あのそれってもしかして・・・あなたみたいに・・・」信長の仲間に土方と刹那は嫌な予感がする。そして案の定。教室前の方のドアから一人のスタンドが開けて入ってきた。知将、明智光秀。だが今彼の姿はブリーフ一丁でそして何故かピッチピチのブリーフだ。「信長さん、もうドアを手でおさえるの疲れるんで止めます」「バカおめぇそういう事言うなよ? 何かこう・・霊的な力で出られないようにしていると思わせたかったのによ~」「光秀出たァァァァ!! あれお前らが手でおさえてただけだったのかよッ!!」 「よく光秀ってわかりましたね土方さん・・・」「ブリーフピッチピチじゃん、サルは絶対あんなん履かねえよ」光秀と信長がドアの近くで軽い口論しているのを見ながら、相変わらず目を信長たちに合わせられない刹那と土方が話しているとき、後ろからドアが開く音と甲高い悲鳴が響いた。「キャァァァァァァ!!!」「どうした小娘ッ!」「宮崎さんどうかしたんですかッ!?」「変態ィィィィィィィィ!!!」「ちょ、待って誤解っスよ変態じゃありませんって、俺健全な天下人ですから」「秀吉かァァァァ!! 間違いねえよッ! ブリーフズルズルだし、自分で天下とったって言ってるよッ! ていうかケツにウン筋が出来てるしッ!」教室の光秀が空けたドアの反対からかつての天下人でありサルこと豊臣秀吉が入場してきた。いきなり目の前に出てきて、しかもズルズルブリーフのオッサンだケツにウン筋が出来ているという事は余程ウ○コを拭いていないのだろうか・・・。のどかと目をおさえていたさよは悲鳴を上げて土方のほうに逃げて彼の後ろに隠れる。「ひ、土方さん・・・すいません何とかしてください・・・!」「あの人たち本当にどうにかしてくださ~い!」「テメェ等何俺の後ろに隠れてんだッ! 今あいつ等ドアおさえてねえんだから今のうち逃げろよッ!」「悪いけどそのスタンドをこっから出す気無いんでウチ等」「あ・・・?」信長の言葉に土方は目を細めて睨みつけるが信長は無表情で答える「その娘ってさすぐ俺等から逃げちゃうからさ、もう一か八か今日はこうするしかなかったんだよね」「お前等こいつを捕まえて何か目的あるのか・・・?」「あるに決まってんだろ、おい、お前らこっち来い」信長は手を振って光秀と秀吉を呼ぶが二人とも不満げだ。「命令しないでくださいよ、俺は殿を倒した男っスよ」「俺なんかその殿を倒した光秀殿を倒し更に天下を取った男ですよ」「ああ? テメエ等結局は俺の部下じゃん? 何そういう態度? お前ら裏切り者と俺の領土を奪った奴っていう称号だけだからね?」「うるせえよお前等ッ! 喧嘩してないでこっち来やがれッ!」いきなり三人でメンチの切り合いを始めたので土方が叫んでこっちに呼ばせる。それに渋々従うブリーフ3「で? お前らの目的は何だ?」「俺たちはね、その娘に大事なものを盗まれてんだよ」「盗まれた? おいスタンド娘、何奪ったんだ?」「いやいやッ! 何も盗んでませ~ん!」「いやあんたは大事なものを盗んでいきました」土方の後ろに顔を恐る恐る覗かしているさよを激しく睨む信長とその後ろの光秀と秀吉のブリーフ。3そして・・・「「「心奪われましたッ! 結婚を前提にお付き合してくださいッ!!」」」・・・・いきなり土下座して変な事口走ったブリーフ3に土方、のどか、刹那、さよの脳が何秒か思考停止した。「要するにお前らこいつに惚れたから追い回していたのか・・・?」「だってさぁ、前いた場所と全然違ぇんだもん、こんな可愛い子見たことないんだけど?」「まるで別世界の女の子って感じですよね」「そうそう世界が違うね、何か二次元萌え的な? だから一発で落ちたんすよ俺等」信長、光秀、秀吉の順に答える。結論から言うと、このブリーフ3はさよに一目みて惚れてしまい、だからお付き合いを申し立てようと三人で追いかけていたらしい。三人はなだれこんで土方の後ろのさよに詰め寄る「あの俺って大阪城って所住んでるんで良かったら来ない?」「何言ってんだサル、テメェなんかその辺のチンパンジーと一緒に上野動物園にでも行けや」「そう言ってるアンタが一番駄目っすよね~性格短気って一番女性にとって最悪なんすよ?」「あ~確かに短気ですよね、だから俺、裏切ったんですもん「は~? うるせえよサルと裏切り者が やんの? いいよ別に、後で厠来いや」信長は拳を鳴らして、光秀と秀吉に詰め寄る。お互い再び睨みあう。「別にここで良いでしょ、ここの方が彼女に良い格好見せられるし」「光秀殿、彼女って何? まさかあの少女に言ってんの? 言っとくけどあれあんたの彼女じゃないから俺だから」「何妄想してんの? お前らマジ引くわ~人の彼女で変なこと考えてんじゃねえよ?」三人であーだこーだと喋っているのを見て土方は背中のさよに話しかける「どうすんだよコレ・・・」「どうしましょうか・・・あの私・・・無理なんですけどあの三人とは・・・」「聞かなくてもわかるっつーの」土方がこの三人をどう始末するか考えていると、突然のどかの携帯の着信音が鳴る。その音は・・・「「「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!」」」「な、何ですかッ!?」「その着音止めてぇぇぇぇ!!」「え・・・?」のどかの着信音が鳴った瞬間、断末魔の悲鳴を上げるブリーフ3。体が少しづつ削られるように縮むブリーフ3。のどかの携帯の着信音は何かと土方が慌ててのどかの携帯を奪って四人で見ると『千の○になって』「これが・・・? これ聴いた瞬間あいつ等消えていくぞ」「え~とつまりレクイエム的なものになるんですかねこれ・・・」「あ、あの・・・私のけ、携帯・・・返して欲しいんですけど・・・夕映からですきっと心配して・・・連絡しないと・・・」土方はのどかを無視して携帯をブリーフ3に近づけて、三人を成仏させようと奮起する。「おらぁぁぁぁぁ!! 死ねぇぇぇぇぇ!!!」「「「ウガァァァァァァ!!!」」」体が砂のように消えていく三人に土方は止めをさせると確信する。だが着メロだからなのか効果が弱い。更に5分ぐらいかかったころ『携帯を充電してください』携帯から突然出てきた女性の声。つまり電池が切れたのだ・・・「チクショォォォォォォ!! 使えねえェェェェ!!!」「すいません・・・あとお願いします・・・携帯返してください・・・」のどかが恐喝にあった人みたいに携帯を返してほしいと言ってくるので土方はのどかに投げて返す。「おいッ! そこのガキはこの曲入っている携帯持ってねえのかッ!」「フ・・携帯自体持ってません、あってもかける相手がお嬢様ぐらいしかいません」「何で誇らしげッ!? 今時みんな持ってるんだよ普通ッ! あと友達作れッ!」「そういう貴方は持っているんですか?」「タバコとマヨネーズならあるぞ」「それじゃあ何のハーモニーも生まれませんって・・・何でマヨ持ってるんですか・・?」土方と刹那がWボケ、Wツッコミをやっている頃、ついにブリーフ3が復活した。「ハァハァ・・ちょっと走馬灯が見えた・・・本能寺で焼かれてたんだけど・・・」「俺なんか落ち武者狩りに追われてました」「俺は自分の天下を奪う奴に自分の子供託してましたね」それぞれの心境を語りながら立ち上がってくるブリーフ3に土方は焦りの色を出す。(ヤベェ・・・よくよく考えればスタンド相手に刀なんか当たらねえし・・・どうすれば・・・)「私に任せてくださいッ!」「スタンド娘ッ!? つーか何でお前はこの歌効いてねんだ?」焦っている土方にさよは自ら名乗り出てきた。同じスタンドなのに何故彼女は効かなかったのだろうか・・・「その歌は歌詞フルで覚えているんですよ私」「なんで覚えてんだよッ! 一番覚えたらマズイお前がッ!」「前にある先生に「お前がこれ聴いたら天にも昇れるぐらい良い歌だから毎晩聴いとけ」って言われたので夜中はラジカセで聴いているんです」「お前明らかそれヤベェよッ! その教師からさっさと成仏しろというメッセージが込められてるよッ!」 「毎晩聞いてると昔の記憶が蘇りそうなんですよ」「走馬灯ぅぅぅぅ!! それ走馬灯ぅぅぅぅ!!!」さよが毎晩デンジャラスな道を歩いていることに土方が危機感を持っているのにもかかわらずさよは話を進める。「でもずっと聞いていると歌詞は覚えたんですが、代わりに段々昔の記憶が蘇らなくなりました」「克服したのだかよッ! レクイエム克服してるよコイツッ!」「という事で歌詞覚えているので誰か代わりに歌ってくれません? 私恥ずかしいので・・・」さよが周りを見渡す、だが誰も目を合わせない。そりゃあこんな所で歌えと言われても恥かしくて出来る訳無い。「おい小娘、お前歌ってやれ少しは自分を前に出す努力しろ、着メロにしてるんだから曲調わかるだろ?」「む、無理ですッ! 私人前に出るのなんて出来ませんッ!」「じゃあそこのガキがやれ、お前何もしてねえだろ」「いや歌とかそういうのする機会無いので・・・土方さんがやって下さいよ」「ふざけんな、そういうキャラじゃねえんだよ」三人で誰が歌うか揉めている頃、さよは必死に復活したブリーフ3に追い回されていた。「すいませんッ! まず名前教えてくれないッ!? 友達から始めようッ!」「殿、俺が最初に言おうと思ったこと言わないでくださいよッ! じゃあ俺はお付き合いから始めますッ!」「何言っているんすかアンタ等ッ! 俺の嫁として大阪城に来て、俺のパンツ洗ってくださいッ!」「イヤです~~~!! 特に最後の人が~~~!! お兄さん達早く決めてくださ~い!」追って来る変態たちにさよは泣きながら飛んで嫌がりながら逃げる、特に秀吉に対しては全力で拒否。「アレだと捕まっちまうな、よしジャンケンで決めるぞ」「ええッ! ジャンケンですかッ!?」「恨みっこなしですからね」「じゃあジャンケン・・・」さよが捕まりそうになっている中、土方はジャンケンを提案。のどかは抵抗を感じるが刹那は潔く承諾する。そして土方 グーのどか グー刹那 チョキ・・・・・「あの~もう一回やりません・・・私本当に歌ったこと無いんですよ・・・」「ふざけんなお前が負けたんだから行け」「勝てて良かった・・」結果、刹那の一発一人負け。刹那は自分のチョキを眺めながらワナワナと震える。「無理ですよッ! 本当に無理ですッ! デープスペクターのダジャレが受けるぐらい無理ですッ!」「大丈夫だってお前ならテリー伊藤並に面白いこと言えるから」「いや別に面白いことを言うんじゃないんですよね・・・」刹那と土方にのどかは小さな声で正論を言った。「お兄さん~決まりましたか~!? もう私疲れました~~!!」「おい小娘、ペンとノート持ってるだろあれスタンド娘に向かって投げろ、カンペ作ってもらう。ていうかあいつが歌えばいいだろ・・・歌詞知ってるんだから・・・」「そうですよね・・・」「スタンド娘、今から紙とペン投げるから受け取れ! あと歌うのこいつだから」「マジで歌うんですかッ!? あ~もうッ!・・・歌えばいいんでしょッ! 歌えばッ!」のどかが鞄から紙とペンを出してそれを空中に放り投げて、さよがブリーフ3から逃げながらそれを空中で掴む。そしてついに刹那はヤケクソになってしまったのであった。という事で刹那は空中で逃げながらカンペを作るさよを見ながら歌ったのだが。何故歌うシーンが無いのかという著作権的な問題だと解釈してほしい。そして刹那の『千の○になって』を聞いたブリーフ3は「ぐぼぉ!!」「たわばッ!!」「だっかるびッ!!!」一応消えていくのだが何故か痛みを感じるようにのたうち回っていた。「グボファッ! すっげ~下手なんだけどあの子・・・」「ドホォッ! 音程合ってねえとかそういうレベルじゃないっすよ・・・」「バガスッ! ああ俺もう無理です・・・」刹那の歌は尋常じゃないほどアレで、歌を経験が無いとは言え異常なほどアレだった。余談だが土方やのどかも机の下で耳をおさえながらうずくまっている。さよも何か辛そうだ。そしてこの破壊音を聞いた光秀、秀吉、信長はやばい状態に陥り、吐血と流血を繰り返し、光秀に関してはもう消えかかっていた。「光秀殿しっかりッ! 希望を持つんだッ!」「止めて止めてッ! ここで優しい言葉かけないでッ! 消える消えるッ! 地獄のソングの中で優しい言葉かけられたら消えるんだけどッ!?」秀吉に抱きかけられて既に消えかけの光秀には優しい言葉は成仏させる止めの一撃になってしまう。それに気づいた土方がもうそろそろ頃合だと思い、机から出てきて刹那に歌を止めるよう指示。「おいガキもう止めろ、奴等に止めをさすやりかたがわかった」「♪~~~~~!!」「もう止めろッ! 何で楽しげに歌ってんのお前ッ!」何故か楽しげに歌う刹那に、土方は後ろから後頭部に跳び蹴りをする。「いや、歌う前って歌いたくなかったんですけど、歌ってみたらテンション上がっちゃって」「お前自分の歌唱力わかって言ってるのかッ!? 周囲一体が地獄と化してたぞッ!」土方は少し照れてる刹那にツッコンだ後、さよを自分のほうに手招きした。「よしスタンド娘、あいつ等に優しい言葉をかけてこい」「え・・・何でですか・・・?」「あいつ等の弱点だ、こいつの死の鎮魂歌を聞いた後なら奴は惚れてるお前に優しいこと言われたら一発で成仏する」「でもどういう言葉をかければ・・・」土方の提案にさよは困惑する。今まで男と会話した相手は銀八と目の前の土方のみ。そんな男性経験ほぼ0彼女に、男に対する優しい言葉など知らないのだ。だがここで思いもよらぬ所から助け舟が出てきた。「あの・・・ひ、土方さん・・・この本参考になりますかね・・・ハルナに無理やり渡された奴なんですけど・・・」「それってお前が持ってた来た本か・・・おいここから引用して奴等に使ってみろ」「この本からですか・・・? え~とやってみます」さよはのどかからぶ厚い本を受け取り恐る恐る、死にかけブリーフ3に近づいていく。「大丈夫でしょうかね?」「まあ古来スタンドはスタンドでしか倒せないとかそういうルールあったし、止めを刺せる奴はアイツしかいねえよ」「所で宮崎さん、何の本渡したんですか・・・?」「え、えと・・・『男を落とす一万の言葉と男を振る二万の言葉』って奴です・・・」「何でそんなに言葉あるんですか・・・? ていうか振るほうが一万多い理由もわからないんですけど・・・?」多大な不安感を持ちつつ三人はさよの背中を見ながら見守った。彼女は光秀に近づいて、そして「あの・・・来世で私達会えると良いですね・・・」・・・・・「生まれ変わってもずっとラブフォーエバー・・・」「光秀殿ォォォォォォ!!」最後に彼なりの口説き文句を言った後、光秀は天へと昇った。ついでにさよが言った言葉は『もしナンパされたらやんわりと拒否る技』から彼女なりのアレンジ「クソォォォォォ!! 光秀殿ォォォォ!! 羨ましいィィィィィ!!!」「あの・・・秀吉さん・・・」「は、はい何でござりましょうかッ!」再び土方に言われたとおりに妙に口調が丁寧になった秀吉に近づくさよ。「あの・・・来世でおサル動物園で会ったら餌あげに行きます・・・」・・・・・「俺って来世もサルって呼ばれるんだね・・・」「サルゥゥゥゥゥゥ!!!」何故か秀吉も光秀同様昇天する。ついでにさよが言った言葉は『相手を人間以下と見下してどん底に突き落とすドSにふる技』から彼女なりのアレンジ最後の仲間を失った信長は絶叫する。「残るはこいつだけか・・・もう消えかけてるなこいつ・・・」土方の言うとおり彼の下半身は消滅してすでに虫の息だった「放置しとけばそのうち消えるんじゃね?」「待ってッ! 放置プレイは好きだけどここは一言何かちょうだいッ!」「しょうがねえな、何か言ってやれテメェに任せる」「は、はい!」さよは信長に近づいた。何だかんだで彼等は自分のことを好きになってくれた人たちだ。最後は本当のことを言おうと思いさよは笑顔になり口を開いた。「来世では友達になってくださいね!」「・・・今じゃ駄目・・・?」「・・・私スタンドは苦手なんですよ・・・」・・・・・「君もスタンドじゃん・・・」「あ、消えましたよ」「最後にツッコンで消えましたね・・・」最後に彼女に最もなツッコミを入れて信長は笑顔で天へと帰っていった・・・「終わりました~・・・私もう疲れました~・・・」「そういえばさよさん来世に~って言葉使ってましたけど、さよさんって成仏するんですか・・・?」「成仏のしかた知らないのでなんとも言えません・・・」「そうなんですか・・・」さよは信長を見送った後、ヘナヘナとその場に仰向けに倒れる。刹那と会話を始めた。土方はタバコを取り出しやっと終わったと教室の窓辺に座って、火をつけて一服する。「ここに来て早々厄介なことに巻き込まれたぜ・・・」「すいません・・・」「ここでお前が謝る事なんかねんだよ・・・その癖改善しとけよ」「でも元はといえば私が階段から落ちてそれを土方さんが助けて土方さんの友達が死んじゃって、それでお礼をするためにここに呼んじゃって・・・そこでさよさんと出会って・・・」「遠すぎんだよ・・・別に厄介ごとに巻き込まれたからって嫌じゃねえよ、元々慣れっこだしな」「そうなんですか・・・?」隣に座ったのどかは土方と一緒におもむろに窓の外を眺めた。すっかり真夜中「もう結構な時間だな・・・帰りお前送らねえといけねえの忘れてたわ」「・・・何でですか?」「あん?」「何であんなに必死になって私やさよさんを助けてあげたんですか・・・?」前髪から目を出しのどかはタバコを持っている土方に質問する。彼はタバコをくわえてケムリを吐いてゆっくりと口を開いた。「俺がお前を助けたのも偶然だしスタンド娘も成り行きだ、人を助けるのに理由は二の次、助けようと思ったら何も考えずがむしゃらに救う、それが俺の武士道だ」土方が言った言葉にのどかはしばし考えていた。人を助けるのに理由なんかいらない、助けようという意思があるのならそんなこと考える前に手を差し伸べろ。(私にはそんな凄い事出来るのかな・・・)しばし彼女は考え事しながらタバコをくわえている彼の横顔を見ていた。そしたら急に彼はこちらに振り向いた。「何見てんだ」「え? あ! す、すいません・・・!」「タバコに興味あんのなら吸ってみっか?」「はい!? わ、私未成年ですよ!」「バッカお前、今時のガキはタバコの一本や二本普通に吸ったことあるんだよ、女子は知らねえけど、一本やるからくわえてみろ」「ちょっと待・・・! むぐ!」勘違いされ無理やり土方に箱から取り出した新しいタバコを口につっこまされるのどか。かすかに匂うタバコの葉っぱに彼女は大人の匂いだと感じる。そのまま土方は持っていたマヨ形のライターで火を点けた「吸ってみろよ」「あ、はい・・・・・・・・・」「どうだ?」「・・・・・・ゲホッ! ゲホッ!」生まれて初めて吸ったタバコに思いっきりむせた。予想通りの彼女の反応に土方は悪戯が成功した子供のように笑った。「時機に慣れるんじゃねえか」「ゲホッゲホッ! 慣れたくありませんよッ! うう・・・私14歳でタバコ吸っちゃうなんて、不良です・・・って私まだくわえてる・・・! か、返します!」初めて吸ったわりにはタバコをくわえて器用にのどかは喋る。そしてまだくわえていることに気づいて慌てて土方につき返した。「口の中にケムリがまだ残ってます・・・」「そうやって大人になっていくんだよ」「土方さん、宮崎さん、さよさんがもうすぐ見えなくなるそうなのでお別れの挨拶とか・・・宮崎さん元気ないですけど何かあったんですか・・・?」「初めてニコチンを摂取したせいで体がおかしくなったんじゃねえか?」「・・・大丈夫です・・・」刹那が土方と元気の無いのどかを呼んできた。土方は彼女がくわえていたタバコの火を消してゴミ箱に捨てた後、タバコのせいで頭がクラクラしているのどかと一緒に、嬉しそうに笑っているスタンドの方にに向かって歩いていった。「夕映~もうこんな時間なんだけど・・・本当に大丈夫・・・? 真夜中だよ真夜中・・・警察読んだほうが良いんじゃない?」「刹那さんを当てにしたのが失敗かもしれませんでしたね、まさか携帯にも出れないとは・・・警察呼ぶと何かとめんどくさそうなのであの人に任せればいいでしょう?」「あの人って・・・銀八先生・・・?」「あの人の手を借りるのは癪ですけど、万事屋とか如何わしい事やってるんだし人探しぐらいなら出来るでしょうあの人でも。ハルナ、すぐにあの人の連絡先に」「夕映がするんじゃないの普通・・・?」「あの人と喋りたくないので」「・・・・あ、そう・・・そういえば私たちも探しに行かない?」「そうですね、心配ですし。学園内をさまよっていたあのニコ中に変なことされてなければいいんですけどね」彼を巻き込む騒動はまだ終わらない。教えて真撰組のみなさんのコーナー「どうも、また来ました真撰組副長の沖田総悟です、今回はいつものガキ臭い教室じゃなくて。このせまっ苦しい豚小屋のような家で送っていこうと思います」「ぶ、豚小屋ッ!? 私の家が豚小屋ってふざけるなァァァァ!!」「そうだ、その豚小屋に俺も住んでるんだぞコラッ!」「お前も豚小屋って言うなァァァァ!!」色々都合があり、いつものA組の教室ではなく、今回は場所を変えてエヴァの家にてコーナーを始める沖田は、始まって早々自分が来ている家に毒を言い家の主を怒らせていた。ついでに今いるのは、リビングの中央に立つ沖田、ソファに座っているエヴァと銀八、そして近藤がいるのだが彼は家の隅っこに座りがっくりうな垂れている「どうしたゴリラ、また何か読者に言われたのか?」「その通りだ万事屋・・・俺は何でこんなに叩かれるんだ・・・一体何が悪いのかわからない・・・やっぱアレか二枚目じゃないから叩かれるのか・・」「おい銀時何だこのゴリラ、こんなの家に入れるな家が臭くなりそうな気がする」「ほらほら、初対面の女の子にも叩かれてるよ俺・・・ハハ・・」「あ~これは重症ですね」いつもの彼なら初対面のエヴァにでも怒ってお決まりのツッコミをするはずなのに、かなりローテンションで隅っこに座ったまんま落ち込んでいる。「まあ近藤さんはそっとしておきましょう、出るたびに叩かれるんですからね、話を変えて今回は土方編の二話目、色々とキャラが出てきているようですが、旦那の出番は回想シーンのみ、旦那の連れも出てないし、どうですかこの心境?」「ムカつくね、何ですか? アレですか? 土方君は教室で何グダグダやってんですか? 今回の話はね今まで一番長い話なんだよ? 今までの最長は8話の27ページ、今回はそれを越える35ページだよ? それなのにあいつは教室から一歩も外出てないよ? ずっとちんたら何やってんだあのバカ? まあ次でやっと俺出るから良いけどさ? 俺が主役というのをどんなもんか教えてやるね」「非常に憎しみの入ったメッセージありがとうございます」頭に血管を浮かばせて言葉を震わせながらながら銀八は沖田のインタビューに答えた。「じゃあ次は最近やっと大きい金髪の方の人気に追いついて来てんじゃないかな~と思われている小さい金髪の方に質問を」「何だその言い草ッ!? あと名前で呼べ名前でッ!」「出番がロクに無いヒロインですけどこのままで良いんですか、エヴァンゲリオン?」「名前間違えるなッ! せめてエヴァで止めろッ! あと質問が腹立つッ! ちょいちょい出てるだろうが私はッ!」「『序』は面白かったけど『破』は成功するのかな? エヴァンゲリオン?」「私の質問じゃないだろうがァァァァァ!! 思いっきりエヴァンゲリオンの話になってるだろうがッ! そんなもんシンジ君にでも聞けェェェェェ!!」沖田にすっかり遊ばれているエヴァはもう手を出しそうだったが銀八が間に割って出た。「その辺にしとけよ、確かにこいつはチビだし、生意気だし、空気読まないし、人の菓子勝手に食うし、ゲームで負けるとキレるし、人のジャンプにジュースこぼしても謝らないし、家賃払えってうるさいし、風呂入ってたら一緒に入ろうとするし、あとは~」「言いすぎだァァァァァァ!!!」「うぼッ!」銀八が指を折りながらエヴァの事をもくもくと暴露するのでついにエヴァが銀八の腹を殴る。「痛えなッ! 本当のこと言っただけじゃねえかッ!」「お前だって、性格悪いし、人の菓子を勝手に食うし、ゲームで負けるとふてくされるし、人の頭にジュースこぼしても謝らないし、家賃払わないし、せっかく一緒に風呂に入ろうとしても私をポイって投げて追い出すではないかッ!」腹をおさえている銀八とエヴァは真撰組そっちのけで口喧嘩を始めた。「最後は当たり前だろうがッ! お前みたいなチビと一緒に入っても全然嬉しくねえよッ!」「チビって言うなッ!」「うっさいチビッ!」「旦那、痴話喧嘩してる所悪いですがもう終わるんで俺達帰りますね、近藤さん帰りましょうや」喧嘩をおっ始めた二人に挨拶して近藤を連れて帰ろうとした、だが近藤は隅っこの方で立ち上がり、こちらを向いて微笑んでいる。「どうしたんですか近藤さん?」「総悟、俺は一つの結論が出せた、俺が人気の無い理由・・・それはッ!」近藤が腕を組んで小さな脳みそが入っている頭をおさえながら考え、顔をあげる。「ウ○コネタはマズかったッ!」「気づくの遅いですよ」近藤の結論に一瞬で沖田はツッコミを入れた。「次回 第十九訓『頼れる年上は憧れる』これで土方編もラストだ、やっと終わったよ~もう主役がこんだけ出番無いなんてどんだけだよ~? そして生徒来てないんだけど~?」「旦那、今回の話で出てるんでこのコーナー出れません」「おいじゃあこのコーナー完全に成立しねえじゃねえか」「ここはヒントを言いましょうやガンダム00の主人公と同じ名前」「まあ知ってる奴と知らない奴に綺麗に別れそうだな」「銀時ィィィィィ!! まだ話は終わってないぞッ! 私と雪広あやかどっちが大事なんだッ!?」「いつそんな話になったんだよッ! そんなの知るかッ!」「総悟ォォォォォ!! 俺と新八君ってどっちが人気低いのッ!?」「ああ、両方ともどん底ですよ」沖田のそこんとこ詳しくのコーナー沖田「じゃあ始めますよろしく、今回は旦那ですか」銀八「はいはい、俺とことん出なきゃこの作品マズイからね」沖田「必死ですね旦那」銀八「・・・・・・・」沖田「一通目『土方さんはのどかを助けて下敷きになっていましたが「うほwやわらかいな~wドジっ娘萌え~~~やべ・・・我慢できない!!(以下、規制のため省略)」って思ってたんじゃないですか? あと銀さん・・・・俺を散々殴ったのは、実は俺にあやかとエヴァを取られると思ったからなんですよね?』が送られてきました、そうですか土方はの野郎は随分と変態になっている様子ですね」銀八「変態だね、もう絶対思ってるよあいつだから、俺はこんな事考えてないからね、もう一回殺すぞ」沖田「でも実際旦那ってどっちを本格的に調教するんですか?」銀八「お前と一緒にすんなや、俺はマヨと違って健全な大人だから、俺は両方ともそういう関係じゃない」沖田「まさかのメガネのガキの方とか?」銀八「誰かゴルゴ呼んでこい、コイツ撃って貰う」沖田「二通目『このSSでも終わり方がいまいち見えません、どこまで正当ルートやるんですか?』え~ズバリ言いますとね、この作品は現在の過程では修学旅行編で終了です、まあ大まかな考えですけどね、もしかしたら学園祭編いくんじゃね? っていうノリもありますが」銀八「俺は嫌だね」」沖田「何でです?」銀八「俺、文化祭とか学園祭とかそういうの嫌いだから俺的にはやりたくねえ、だからこの作品は修学旅行編までなんだ」沖田「あ、それだけなんですか」沖田「三通目『銀さんとこの前しずな先生と二人で(以下規制)』です。旦那~どんだけあっちの女に手を出す気なんですか?」銀八「そんな事実全くありません、何処で見かけたのかこっちが知りてえよ、しずな先生とはそういう関係ではありません、なりたいけどね」沖田「さらりと言いましたね」銀八「だからよ~あの辺が俺的にはベストなんだよ~わかる? 年と胸が俺のストライクゾーンに入ってんだよ」沖田「今の言葉テープレコーダーで録音したんで旦那の連れに聞かせてやってもいいですかぃ?」銀八「・・・何が望みかな総悟君・・・」沖田「質問コーナーの延長でもお願いしますかね」銀八「何で?」沖田「また調教依頼来てるかもしれないんでね」銀八「本当に止めてくんないッ!」沖田「『甘味の味は江戸と麻帆良では違いますか?』です。旦那よろしく」銀八「大体こういうのは俺しか答えられないしな・・・まあそうだな、味は悪くねえな、茶々丸とか木乃香が時々作ってくれる菓子もうめえし」龍宮「あと千雨や朝倉と行ったファミレスとかによく食いに行くよな先生は」銀八「まあ行くけどよぉやっぱ江戸の甘い物の方が長く食っているからな・・・っておい何いきなり来てんだテメェ・・・」」龍宮「いや先生についていったらこんなコーナーやってたから」銀八「おい、コーナー進行しとけ、質問の答えは『和菓子は江戸、洋菓子はここの方好き』だ、ちょっとこいつシメて追い出す」沖田「本当旦那の周りって変な奴ばっかですよね~」沖田「五通目『銀さんに質問です。そっちの世界でも閣下化できるんですか? あと、うちのSSでえらい目に遭わせて申し訳ございません』、いま旦那がいないからわかんないですね、あと『魔法少年リリカル銀さん』版の旦那がどんな目に遭おうが俺はどうでもいいですね、こっちの旦那とそっちの旦那は全くの別物だと思っててください、そっちの旦那は旦那らしく頑張って、旦那のように生きててください、そして旦那の如く・・・」銀八「旦那旦那うるせェェェェェ!!」沖田「あ、帰ってきたんですか、どうでしたあの女は?」銀八「とりあえずその辺の川に落としてきた」沖田「さすがに死ぬんじゃないですかぃ?」銀八「何言ってんだよ、この前はあやかと一緒にあいつをコンクリート詰めにして海に放り投げたのに次の日にはあいつ普通に教室にいたからね?」沖田「旦那がやることもえげつないですがその女もしぶといですね、興味わきました」銀八「あいつはバンバンやっちゃって良いから、俺が全面的に許す」沖田「六通目『銀さんに質問です修学旅行編で神威を出さないんですか?』はい旦那に質問だからパス」銀八「え~ノーコメントで・・・こうゆう難しい質問には答えられません、代わりといっちゃ何ですがズラとその周りの連中はちゃんと出ますねはい」沖田「こういう質問はあまり答えられないんですか?」銀八「悪役方面の敵は教えられねえな、出すのかもしれないし、結局出さないのかもしれない、ただでさえこの作品はネタバレ多いんだからさ」沖田「じゃあ俺の出番はいつですか?」銀八「・・・・・・・」