麻帆良学園の登校時間、校門の前では多くの生徒が混雑している。ある生徒は走って行き、ある生徒は友達と喋りながら、校門をくぐって行く。そしてその中に一人の教師も今、自分のスクーターをおしながら、一人の生徒と一緒に、校門をくぐろうとしていた。「銀八先生、見つけたアルよッ! 今度こそ勝負するアルッ!」いきなり、教師の名前を呼ぶ声が後ろから聞こえた。教師、坂田銀八はめんどくさそうに後ろを振り向く「朝からうるせえよ・・この時間だとお前って格ゲーのキャラみたいな奴等を、半殺しにしてる時間じゃねえの?」「先生と戦う為にとっくに倒してしまったアル」銀八に恐ろしい話しをしているのは、銀八が副担任をしている所の生徒のクーフェイだった。変わった語尾をつける彼女は、中学生でありながら中国拳法の達人でもある。その実力は確かなもので、クーフェイに勝つために、いつも大量の格闘家達が校門の前でたむろって、勝負を仕掛けるのだがあっという間に倒されてしまう。そんなめちゃくちゃな強さを持つ彼女が、ある教師に興味を持った。今めんどくさそうにクーフェイを見ている、坂田銀八でアル あれ? うつった?「だから、俺は嫌だって言ってんのによ・・なんであいつは人の話しを聞かないの・・?」「お前が、人の話を聞かないから、ツケが帰ってきたとでも思っとけ」「ああ、そういうこと・・」銀八は隣りにいる生徒、エヴァと話していると、何時の間にかクーフェイは銀八に近づき、銀八の白衣を両手で掴んでいる。白衣をブンブン振っても、一向にスッポンのように離れない。「先生~今日こそは勝負するアル~」「あ~もう離れろよ・・なんでそんなに俺と勝負してえんだよ・・」「先生、見た目はちゃらんぽらんだけど、本当は強いんじゃないかと私は見てるアル、いわゆる拳法家の勘って奴アルッ!」「アルアルうるせえよ、神楽思い出すわ・・俺が強いとか弱いとか関係ねえんだよ、俺はお前と戦いたくない。OK?」「勝負アルッ!」「おい、誰か通訳呼べ~」いくら振りまわしても、いっこうに白衣から手を離さないクーフェイを見て、銀八はため息をつき、そして「わかったよ、勝負してやるよ・・」「マジアルかッ!?」「だが条件がある」ついに折れたのか、銀八はクーフェイとの勝負を承諾する・・ように思えたのだが、銀八は周りを見渡して、ある人物を探す。そして見つける事に成功した、銀八はそちらに歩き、その人物の頭をガシッ! と掴む「おい、チャイナ娘。もし俺と戦いたいなら、俺の一番弟子、この佐々木まき絵を倒してみろ」「ちょッ! 先生また私を巻き込む気ですかッ!? 勘弁して下さいッ! くーふぇいって私と同じバカだから何でも真に受けるんですよッ! それに私がいつ、先生の弟子になったんですかッ!? 私は普通の一般生徒ですッ!」 銀八が捕まえたのは、銀八の所のクラスの一人、新体操部の佐々木まき絵だ。無論、銀八の弟子なんかではないが、前に銀八とクーフェイによって、悲劇を体験した哀れな少女であった。「まき絵はもう倒したアルよ?」「甘いな、前のまき絵だと思うなよ。こいつは地獄のような修行を経験して、もうお前の知る佐々木まき絵じゃねえんだ。修行により数段パワーアップしたまき絵、そう『スーパーデラックスまき絵』と呼ぼうか?」「本当アルかッ!? 凄く格好良いアルッ!」「いや、先生何言ってるんですかッ!! 私、地獄のような修行なんていつしましたかッ!? それにそんな星のカービィのタイトル名みたいな、名前になってませんからッ! 銀八の言葉を真に受け、クーフェイは目をランランとしてまき絵を見るが、そんな期待をもたれても、全くの嘘っぱちなので、まき絵は必死に逃げようとする。だが銀八に頭を鷲掴みにされているので、動けない。そしてその状態のまき絵を、銀八はクーフェイに向かって押しやる。「行け、俺の弟子スーパーデラックスまき絵。あのチャイナ娘にリベンジだ、見せてやれよお前のパワーアップした力をな」「よし、だったらまき絵、勝負するアルッ!」「くーふぇいッ! 私、スーパーデラックスになってないからッ!! ていうかもう銀八先生の言う事を聞かないでッ!」「問答無用アルよッ!」「ちょ! 止めて、くーふぇいッ! ストップッ! ストップッ! スト・・ぎゃァァァァァァ!!!」まき絵はクーフェイを止めるよう、説得を試してみるがやはり失敗に終わった。校門の前でまき絵の悲鳴が聞こえた「よし、バカがデラックスを殺ってる間にとっとと行くぞ」「佐々木まき絵が凄い事になってるぞ・・」銀八はまき絵がクーフェイに襲われているスキに、ずっと黙って、唖然と見ていたエヴァを呼び、学校に向かうために惨劇にあっているまき絵をほっといて、スクーターを再び持って、校門をくぐっていくのであった第十三訓 本気で戦うのが戦いのマナーじゃァァァ!!」「それで、銀八殿とは戦えたのでござるか?」「駄目だったアル・・まき絵と戦っているスキに、また逃げられてしまったアルよ」3年A組の教室にて、H・R前。席に座っていたクーフェイに、仲の良い長瀬楓が話しかけてきた。クーフェイが銀八と戦いたがっているのは知っていて、いつも逃げられているクーフェイを応援しているのだが、今回もまた銀八に逃げられたと聞き、楓は「う~む」とアゴに手を当て悩んだ。「また逃げられたでござるか・・拙者も是非戦いたいのだが、そんなに拒否するとは・・あれ? そういえば、まき絵は大丈夫でござるか?」「大丈夫、生きてるアルよ、ほら」クーフエイが指差した方向にはボロボロのまき絵が机に伏せていた・・。まき絵は顔を伏せながら、「マジ、洒落にならないよ・・」と声が出ているから生きてるのはわかるが、凄く酷い体験をしたのが見てわかる「クーフェイ・・ちとやりすぎでは・・?」「戦うからには本気でやるのが勝負アルッ!」「いや、そういう問題じゃないと思うのでござるが・・」楓は巻き込まれた、まき絵を哀れと思って眺めていたが、ふと思い出した事があった。「そういえば真名から、面白い事を聞いたのでござるが」「何アルか?」「銀八殿は刹那を倒した事があるそうでござるよ、まあどうして戦ったのかは教えてくれなかったでござるが・・」「本当アルかッ!? やっぱり私の勘は当たったアルッ! やっぱり銀八先生は強敵アルね・・」楓の情報を聞き、クーフェイは確信する。あの神鳴流剣士の刹那に勝ったのだ、銀八はかなり強い部類に入るということである。そんな銀八と戦いたいのだが、彼は絶対に戦ってくれない・・どうすればいいのだろうか・・そんなことをクーフェイが考えていると、それを見ていた楓が助言してくれる「真名からもう1つ情報が・・もし銀八殿と戦いたいなら、ある条件があるらしいでござるよ?」「え? まき絵ならとっくに倒したアルよ?」「いや、それは銀八殿のおふざけでござるよ・・条件はどうやら銀八殿の周りに人がいなければ、戦える確率が上がるそうでござる」「何で、周りに人がいると戦ってくれないアルか?」「拙者の考えだが、銀八殿は力を隠しているようでござるな・・きっと何らかの理由があるのでござろう。銀八殿が一人になれば戦える、コレを覚えておけばきっと好機が見えてこよう」「う~ん一人にすればいいアルね・・」楓の情報を聞いて、クーフェイは考えるが、大きな問題がある。銀八が一人になる事は滅多にないのだ。朝はエヴァと一緒に学校に来て、休み時間は万事屋で、千雨やあやか、和美など様々な生徒たちと一緒にいる。放課後も校門の前まで万事屋メンバーといるし、その後はスクーターで颯爽と帰ってしまうので、中々一人の時の銀八を見たことがない。「難しい問題アルな・・」「うむ、あの方はあんな見た目だが人徳はあるようでござるし、真名や刹那が認めてる程の人物・・拙者も戦いたいのだが、あそこまでガードが固いとキツイでござるな・・」クーフェイと楓は悩んでいると、教室のドアがガララッと開く。「みなさん、おはようございます」「「「「「おはようございま~す」」」」」ドアを開けて来たのは担任のネギだ。クラスのみんなは、やってきた先生に挨拶を返す。楓はとりあえず悩むのを一旦中止して、自分の席につく事にした。「え~と、H・Rが始まる前に1つ、今日、銀八先生は突如、万事屋の仕事が入ったので、今日の1時間目はお休みにするそうです・・」「はァッ!? あいつ一応、本職は教師なんでしょッ!? 本職より副業を優先するのッ!?」「そうなりますね・・でも新田先生の用事なんですよ、銀さんって新田先生から色々とお金借りる事があるから、断れないんですよ・・」「いや何、借金つけこまれてるのよッ! ていうか金借りてるって、それでも教師ッ!?」どうやら銀八は、今日は万事屋の仕事をやるために今日は休むらしい、とネギが言うのだがアスナはそんな銀八にツッコみ、呆れていた。他の生徒たちも「まあ、あの人なら仕方ないか」という感じで納得していた。だがクラスの中に、それと違う反応を見せている者もいた「・・万事屋と授業・・私はどっちをとれば・・銀さんをとるか授業をとるか・・どうすればいいのでしょうか・・」「ネギ先生~いいんちょが銀さんと授業を天秤にかけてま~す」「あ、朝倉さんッ! 何を言ってッ!・・」「いいんちょさん、学生ならどっちを選択するかわかってますよね・・」「もももも勿論わかっていますッ! 選ぶのは、じじじじ授業に決まってるってばよッ!」「いや何で語尾ナルトみたいになってんですか・・」万事屋メンバーの雪広あやかは頭を抱えて悩んでいたが、朝倉のせいでネギにばれてしまう、ネギはあやかを見て、疎める。だがもう一人の万事屋メンバーは悩みもせず即決だった。ガタッ「すいません、腹が爆発しそうなんで休んでいいですか?」「いや、千雨さん・・銀さんの所に行く気でしょ・・? ていうか爆発しそうなのにどんだけ冷静なんですか・・?」「まあ、そうですよ」「清々しいくらい正直ですね~、駄目ですからッ! 学生は授業をやるのが普通なんですからッ! 万事屋をやるなら、H・R前、放課後か休みの日とかにやってくださいッ!」ネギに叱られ、椅子から立ちあがり、銀八の所に行こうとしていた長谷川千雨は渋々席についた。授業をするより、銀八と一緒にいたほうが面白い、それが彼女の考えだ。そんな千雨に、ネギはため息をついて話を続ける。「今日は銀さん一人に任せてください・・焼却炉の修理をしているそうですから、授業が終わってから会いに行ってください・・ね?」ネギの言葉にあやかはため息をついて、千雨は不満げに了承する。だがこのクラスにはもう二人、銀八の所に行きたがっている人物がいた。(チャンスアルッ! 銀八先生、今は一人アルッ!)(確か焼却炉がある所にはあまり人が近づかない・・授業中ならなおさらでござるな、あそこは何も無い場所だし戦うにも良い所でござる)クーフェイと楓は、アイコンタクトでお互いの言い分を理解し、そしてガタッ「ちょっと頭爆発しそうだから、保健室行ってくるアルッ!」「拙者も腰が爆発しそうだから、これにて御免」「いやちょっと待ってくださいよッ! さっきの僕の話し聞いてましたッ!?」突然立ちあがったクーフェイと楓は、ネギの言葉も聞かずにあっという間に教室のドアを開け、颯爽と廊下を走っていった。「だから何で爆発なんですか・・」「ネギ先生、きっとキラークイーンに爆弾付けられたんだよ!」「朝倉さん、ジョジョネタは読者が困るんで止めてください・・」二人が閉めずに開けっぱなしのドアを見てぼそっとつぶやいたネギに、和美がボケるがネギは冷静に読者の為につっこんだ。場所変わって、焼却炉がある学校の裏側。今、そこにいるのは焼却炉をカチャカチャと、しゃがんで修理している万事屋モードの銀八のみだった。「何でこんなの俺に任せるかね~プロ呼んだ方がいいだろ普通、まあ出来ねえわけじゃねえけど・・」銀八はぶつぶつ文句を言いながら和服姿を着て、作業を進める。意外と銀八は器用なので、こうゆう仕事も前の世界でよくやっていたので、慣れた手つきで直していく「にしても今時、焼却炉ってどうよ? まあ、あのジジィがドンやってんだから古臭いだな、俺がドンになって改革しようかな~」「銀八殿が、ドンになったら、この学園の終焉ということになるでござるな~」「ていうか、銀八先生はきっとドンにはなれないアル」「バーロー、俺の方が絶対あのジジィよりドンに向いて・・ん?」銀八が愚痴をこぼしている時に、突如後ろから声が聞こえた。銀八が振り帰ってみると・・「お前等、うちのクラスの・・しかもまたお前か神楽2世・・授業はどうしたんだよ?」「いや~銀八殿がここにいると聞き、授業をエスケープして、こうして来たでござるよ」「銀八先生、今度こそ勝負するヨロシッ!」「やっぱりそれかよ・・」突如出てきた楓と、そしてクーフェイを見て銀八は嫌な予感がしたが、やはりその予感は的中した。もうファイティングポーズをしているクーフェイを見て、銀八はやれやれと首を振る。「何度も言うが俺はお前と戦う必要はねえよ、さっさと授業に戻れ」「私は必要アルッ! 先生、刹那に勝った事があるらしいし、そんな先生に私は勝ちたいアルッ! それに今は周りに私達以外しかいないから、先生戦えるはずアルッ!」「それ誰に聞いた? 俺がアイツと戦ったの知ってる奴ほとんどいねえのに・・」「真名から少し聞いたのでござるよ、戦った理由までは教えてくれなかったでござるが・・それに銀八殿が力を隠しているのも・・」「真名・・? あ~ストーカーの事? あのお喋りストーカーが・・」楓が素直に答えて、それを聞いた銀八は、苦々しく自分のストーカーの顔を思い出していた。その時、ふと袖を引っ張られた感覚があり、そっちを向いてみると、クーフェイがまたもやぐいぐいと袖を引っ張っていた。銀八は、ハァ~とため息をついて、立ちあがり、クーフェイをはがすため、腕を上げてぶんぶん振るが、クーフェイはやはり離れない。「銀八先生~勝負してくれないと、先生が強いってみんなに言いふらすアルよ~?」「今度は脅しかよ・・しょうがねえな・・一回だけだぞ? 焼却炉直したら、戦ってやるから・・頼むから手を放せ・・」「本当アルかッ!? また逃げちゃだめアルよッ!」「わかったわかった・・」銀八はクーフェイのしつこさに遂に本当に折れた。戦ってくれると聞き、クーフェイは、おもちゃをもらった子供のように喜び、楓も満足そうに頷く。「良かったでござるなクーフェイ、では明日は銀八殿、拙者と・・」「戦わねえよッ! お前もこいつと同じ戦闘バカだって臭いでわかるんだからねッ!」「う~む、ではまたの機会に・・」楓が言葉を終えるより先に、銀八は答えを返す。それを聞き、楓はがっくりうなだれた。「よ~し終わった、んじゃチャイナ娘いっちょやり合うか?」「遂に戦ってくれるアルかッ!? じゃあ本気で来て欲しいアルッ!」修理が終わり、銀八は傍に座っていたクーフェイに話しかける。クーフェイは嬉しそうにし、本気を出して欲しいと銀八に頼むが、銀八はそれに嫌そうな顔をする「いや別に本気出さなくていいだろ・・?」「駄目アルッ! 戦うときは全力で戦い合うのが私の勝負の仕方アルッ!」「え~めんどいんだけど・・」「もし本気出さなかったら、先生の秘密みんなに・・」「わ~かったよ! じゃあ、俺に本気出させてみろよ、お前が強ければ、俺は仕方なく本気出すから」「上等アルッ! よろしくヨロシッ!」クーフェイに再び脅されて、しかめっ面で銀八は頭を掻きながら了承する。クーフェイもそれに満足げに銀八に頭を下げる。「じゃあ拙者は外野に行くでござる、お互い頑張って欲しいでござるな」「見ているアル、楓ッ! 私先生に勝ったら結婚するアルッ!」「それ勝負の前に言ったらいけない言葉でござるよ・・ていうかクーフェイ相手いないし、結婚できる年でも無いでござろう・・」「ボケてねえで構えろよ、俺の準備は出来てるぜ・・」クーフェイと楓がボケとツッコミをしている時に、既に銀八は腰の木刀を抜いていた。それを見て楓は「それじゃあ拙者は木の上で」と言い残して、茂みにあった、木の上へ飛び待機する。クーフェイも表情が一変して、真顔になり構えを作る「こっからは俺はお前等の優しい銀八先生じゃねえ、こっからはラストサムライ、坂田銀時だ」「なんで名前変わるアルか? あと優しいと私はこれッぽちも思ったことないアル」銀八は焼却炉から離れて、クーフェイと対峙するように立つ。銀八が何故名前が変わるのか、クーフェイにはわけがわからなかった。だが銀八はだるそうに言葉を返す。「細かいことぐだぐだ言うんじゃねえよ、戦闘モードの時は銀時なの、OK?」「う~ん、両方の名前覚えるのめんどくさいから、今度から『銀ちゃん』って呼んでヨロシ?」「チャイナ言葉に俺の事ちゃん付けか・・神楽と被るな、やっぱあいつの本編入りは無理だな・・」「何か言ったアルか、銀ちゃん?」「いやなんでもねえよ、じゃあそろそろ始めるか」クーフェイは銀八、いや銀時の言葉を聞き静かに構えをつくり、銀時の動きを調べるように、銀時を中心に周るように歩いていく。銀時は木刀を腰に差したまんま、クーフェイをじーっと見ているだけだった。「どうみても銀八、いや銀時殿には隙があるように見えるのだが・・だがクーフェイがあんなに慎重なのは珍しいでござるな・・」お互いの動きを木の上で観察している楓は、いつもより慎重な動きをするクーフェイに奇妙に思えた。(どっからでも、隙がありそうで隙が無いアル! こんな人、今まで見たこと無いアルよ!)(アイツの攻撃を待ってようと思っていたが・・慎重だな意外と、しょうがねえ俺から攻めるか・・)クーフェイは銀時と距離を作りながら歩く、銀時のあまりもの無防備、周りから見ればすぐに銀時に飛びかかって、攻撃すればいいのに、クーフェイは出来なかった。実は一見隙がありそうに見えるが、銀時は不用意にクーフェイが近づいた瞬間、即座に木刀でカウンターを決めようと思っていたのだ。だがクーフェイにそこを見抜かれたと悟った銀時は「じゃあ、まず俺のターンだッ!」「えッ!」銀時は木刀を居合いの体制で構え、クーフェイが驚くほどの速さで対象に近付く、対象はもちろんクーフェイだ。銀時は自分を木刀の居合いで自分の腹を狙いに来た、とクーフェイは思っていた。だが銀時の居合いの構えは本当は騙しだ、本物の狙いは・・バシィッ!「ふ~危なかったアル~」「ああッ! 騙せたと思ったのに、何で気付いたんだよッ!?」「一瞬、銀ちゃんが背中に差してる刀を持ったのが見えたアル、しかもわざわざ逆刃にしてくれたから、止める隙が出来たアルよ」本当の狙いは背中の野太刀、『夕凪』による峰打ちを狙っていた銀時だった。木刀で居合いする構えをしながら、クーフェイに近付き、クーフェイが木刀の動きに集中している隙に、一瞬で構えを変え持っている木刀を抜かずに、左手で背中の刀を抜き逆刃に持ち替え、クーフェイを気絶させるぐらいに手加減して彼女の頭を狙う。それが銀時の策略だったのだが、これは失策に終わった。まずミスが二つ。一つ目は、クーフェイは『木刀』の動きではなく『銀時』の動きを見ていたことだ、常人はまず、相手が持っている武器に無意識に集中してしまうものだ、だがクーフェイは無論、常人ではない。持っている武器に集中せずに武器を持つ本体を見て、銀時の攻撃の瞬間を彼女は見ていたのだ、その高度な動体視力で。そして二つ目、銀時が刀を逆刃に持ち替えた事。だがこれは仕方ない、普通に振り下ろしてしまったらクーフェイを真っ二つにしかねない、だから銀時は斬れない方の逆刃に持ち替えたのだ。だが、その銀時の『持ち替える』という行為が、日々戦いによって鍛えられた、クーフェイの動体視力から見ればギリギリ見える範囲を作らせたのだ。現にクーフェイは今、銀時が振り下ろした夕凪を両手で受け止め、いわゆる真剣白刃取りをやり見事に銀時の攻撃を防いだ。これには銀時も驚き、そして険しい顔をする。「お前化け物か・・普通これ止められる・・?」「どっちが化け物アルか・・普通あんな動き人間には無理アルよ・・二つの武器をあんな速さで切り替えるなんて、私でもギリギリ見えたぐらいアルよ・・」「へへ、じゃあお互い化け物級ってことか・・」「そうみたいアルね!」二人は戦いながらも会話を楽しむ余裕さえあった。お互いの強さを知った所で、銀時はクーフェイが両手で挟んでいる、自分の夕凪を無理矢理引き抜いて、それによりクーフェイはほんの一瞬ノーガードになる、その瞬間を銀時は逃さず、右足で蹴りをクーフェイの腹にかます、これにはクーフェイも面食らって思わず「うッ!」と叫び声を上げ、よろめいたのだが彼女は倒れない、倒れない所かよろめきながらも、右足で体を支えてそのまま右足を軸にして体を一回転、バレェのように回った後、クーフェイの裏拳が銀時の顔面の直撃。銀時は彼女のあまりにもトリッキーな動きに驚き避ける暇も無かった銀時は、「おぶッ!」と叫び、顔を押さえたまんま後ろに下がる。クーフェイも右腹を押さえて後ろに下がる。「痛え~・・変なパンチ食らった・・」「変なパンチじゃないアルッ! 今のは八極拳の・・」「二度と食らわないように気をつけよ、変なパンチを」「変なパンチじゃないアルッ!・・あいたたた・・」 銀時は食らった右頬をさすりながらも、相変わらず口が減らないので、クーフェイは抗議するが、自分も銀時の蹴りを腹に食らったから痛いので抗議を中断する。「銀ちゃんはそろそろ、本気出さないアルか・・?」腹を押さえながらやや苦しい表情で、銀時に顔を向けなんとか彼に質問する。だが銀時は少し笑みを浮かべて、余裕の表情を浮かべている。「俺を本気にさせたいなら、俺にテメーの魂ぶつけてみろや、だったら俺も答えるぜ」「本気なら、私はとっくに出してるアルよ・・」「いや、お前の本気は本気じゃねえ」「え?」銀時の言葉に思わず腹の痛みを忘れて、クーフェイは真正面から銀時を見た。銀時も彼女をまっすぐ見て真顔になり話しを続けた「お前の護るモンは何だ?」「護るモン・・?」「戦いってのは自分の大切なものをかけて戦うもんだ、てめえの拳にはそれが見えねえ、それじゃあただの獣でも出来るぜ」「私の大切なものアルか・・?」クーフェイは銀時の言葉をポカンとした顔で聞いた。自分の護る物・・思えばそんなこと考えもしなかった、ただ純粋に戦いを楽しんでいただけ・・自分の大切なものなんて考えずに戦いに明け暮れていた・・だが銀時の言葉を聞いて、初めてその事を考えてみた、自分の大切なもの・・それは・・「私は・・」「何だよ? 言ってみろ」「私は将来、立派な中国拳法の達人になって世界一強くなることアルッ!!」・・・・・クーフェイの言葉に銀時はしばらく顔をひきつらせて言葉を失い、言葉を出すのに時間が掛かった「いや、お前の人生設計なんて聞いてないんだけど・・」「だから私はその夢を護るために戦うアルッ! ここで負けたら夢から一歩遠さかるアルッ! だからその夢を護る為私は・・銀ちゃんに勝つアルッ!」「ああ、そういうこと・・じゃあ護るもんがわかったんなら、テメーの夢かけて俺にぶつけてきな、それで俺を本気にさせてみろやッ!」「絶対本気にさせるアルッ!」銀時はクーフェイの護る物を理解し、銀時は歯を少し出して笑みを浮かべ、持っていた夕凪を背中の鞘に収めて、腰の木刀を抜く。そして銀時は叫びながら、クーフェイに突進する。クーフェイも同じタイミングで突っ込んだ。ガシィッ!お互いの武器、木刀と拳がぶつかる。だがお互い一歩も引くは全く無い「来いよッ! てめえのこもった拳を俺にぶつけてみなッ!」「ホワチャァァァァァ!!!」つばぜり合いが解かれ、お互い再び叫びながら攻撃をかます。何合もぶつかる木刀と拳、銀時は拳を食らい、クーフェイは木刀の攻撃を受ける、だがそれでもお互い倒れず体がボロボロになりながらも、攻撃を止めない。「いや、これってただの喧嘩にしか見えないのでござるが・・」楓が額から汗を出して、二人の戦いの感想をつぶやく。だが銀時とクーフェイはそんなこと露知らず、口元に笑みを浮かべながら木刀と拳で殴り合っていた。これが10分ぐらい続いたのだろうか・・そして「ハァ・・ハァ・・どんだけタフなんだよ・・」「・・どうしたアルか? 銀ちゃん・・私は全然へっちゃらアルよ・・」「バカヤロウ・・俺はまだ本気じゃねえよ・・バーローめ・・・」「ふふふ・・だったら本気・・出して・・来るヨロシ・・」バタッ絶対に倒れなかったクーフェイが、銀時に台詞を吐いている途中でついに倒れた。倒れたクーフェイを見て銀時は、やっと終わったとわかり、その場に座り、休んだ。「あ~疲れたわ・・」戦いが終わり30分後、クーフェイが目を覚ました、いつのまにかクーフェイは銀時の膝で眠らされていたらしい。銀時と近くにいた楓はクーフェイが目を覚ました事に気付いた。「もう起きたか? 対した回復力だな・・」「あれ・・銀ちゃん・・私負けたアルか・・?」「俺の勝ちだな、でもお前の拳を受けすぎて体中痛えよ・・」「銀時殿なら、もっと攻撃を受けずに勝てたのではござらんか・・?」「こいつのがどんなもんか、試した結果、これだよ・・」クーフェイは銀時の膝に頭を乗せたまんま。ぼんやりと目を開けながら苦い顔をしながら楓と話している銀時を下から見ていた。「銀ちゃん・・本気出してないアルよね・・?」「残念ながらな、色々あって本気出すなって、エヴァにも言われてるしよ・・まあまだ俺を本気にさせるには魂が足りねえな」「まだまだアルか・・私もっと強くならなきゃいけないアルな・・」「まあ精々頑張れや」自分の膝枕で横になっている、クーフェイを見下ろして銀時はニカッと笑い、クーフェイも思わずつられて微笑んでしまう。そんな二人はやれやれと楓は見ていた「ふむ、銀時殿にはまだクーフェイも敵わないということでござるか・・ならば次は拙者・・ん? あれは・・?」楓が銀時に挑戦しようかと考えている時、銀時と頭を銀時の膝に乗せているクーフェイが、二人でを不思議なものを見ているような目で同じ方向に顔を向けてみた。楓もそちらを見てみると・・「銀ちゃん、何で掃除ロッカーがこんな所に置いてアルか?」「いや、俺でもわかんねえや・・いつの間にあんなの置いてあったんだよ・・?」 「何でござろうか・・アレ?・・拙者も気付かなかったでござる・・」銀時達が見ていたのは焼却炉・・の隣りの不自然にある掃除ロッカー。今まで無かったし、こんなところにあるなんて怪しさMAXである。銀時を今だ立てないクーフェイを楓に預けて、恐る恐るその掃除ロッカーに近付き、開けてみる・・そこには・・「先生、今までの戦い見せてもらったよ、やはり貴方は強いな、そして色々学ばさせてもらった」「龍宮に無理矢理連れられて来たがなかなか面白いものが見れたぞ、私達に気付くのが遅いな、お前が戦う5分前にここから観させてもらったぞ、白夜叉」「何してんの、お前等・・?」銀時が見たもの、それはぎゅうぎゅうになりながら、掃除ロッカーに二人で入っていた龍宮と刹那だった。どうやらロッカーに覗き穴を作り、銀時の戦いの見物に来たようだが・・「お前等なんでそんな所に二人で入ってんだよ狭くね?」「正直キツイな・・悪いが助けてくれないか?」「同じく・・」「あそ、頑張れ」バンッ!銀時は苦しそうな龍宮と刹那を見て、言葉を残してすぐにロッカーのドアを乱暴にしめた。中で「先生、マジやばい、なんか苦しくなってきた、私達生徒を護ってくれ」、「白夜叉ッ! お前はそこまで非情な人間だったのかッ!? 見損なったぞッ!」とか聞こえるが、銀時はロッカーを横に蹴りをいれてボンと横に倒す。ロッカーの中で「「イダッ!」」という龍宮と刹那の声が聞こえた。「よし、帰るか」「え、あれ放置するアルか?」「あいつ等、バカだから死なないって」「ていうか何であの二人はロッカーでカモフラージュを考えたのでござろうか・・?」「あいつ等バカだから、バカの考えはわかんねえ、よし行くぞ」銀時はクーフェイをおんぶして、楓を連れて、三人で教室に帰っていった。倒れて中で「先生~マジヤバイ、どれぐらいヤバイというとマジでヤバイ」、「白夜叉ァァァァァ!! 助けろォォォォォ!! 助けてッ!! いや助けてくださいッ!! 」と声が聞こえる掃除ロッカーを残して・・翌週、H・R前に銀八は屋上で寝転がって、タバコを吸いながら空を眺めていた。しかしいきなり銀八の目の前に顔をひょっこり出してきた生徒がいた。「銀ちゃん探したアル」「んだよ・・お前か・・なんか用か?」「先生に質問があるアル?」「はぁ? あるある?」銀八の前に突然出てきてのはクーフェイだった。彼女の質問を銀八は一応聞く体制で半身を起こす。「銀ちゃんの大切なモンって何アル? 知りたいアル」「俺の大切なモンか・・」クーフェイの質問を聞いて、銀八はタバコを吸いながら、押し黙る。しばらくして銀八はクーフェイに向き直る「俺の武士道だ」「ブシドウ? ブシドウって何アルか?」「さあな自分で考えろや」銀八の答えを聞いてもキョトンしているクーフェイをほっといて、銀八は立ちあがり、歩いて行った。「あれ、待ってよ銀ちゃんッ! 私わかんないアル、そんなことッ!」クーフェイが何時の間にか歩いて行く銀八の背中に叫ぶ。銀八はピタリと止まり、クーフェイに向かって笑みを浮かべていた「それがわかった時にもう一回戦ってやるさ、んで今度は俺に本気出させてみろや」「え? 本当アルかッ!?」「まあわかればだがな~何百年後かね~? じゃあ俺は掃除ロッカー取ってくるわ、どっかのバカが万事屋のロッカー奪いやがったんだよ、まあホシはわかるけどな」歩いていく銀八の背中はクーフェイは消えるまで見ていた。武士道とは何か・・これはクーフェイに銀八からの宿題になった。彼女がその意味を知ったその時は銀ちゃんにいつか本気出させるアルッ!教えて銀八先生~のコーナー「じゃあ13話に来ました、ということでお前等なんか言いたい事・・・・・・・・・・・・・・って誰もいねェェェェェェェ!!」銀八は恐ろしい事に気付く、何故か今日は教室に一人しかいなかったのだ。いつもの千雨やあやかもいない。「何で誰もいないんだよ・・何これイジメ? 「お前の席ねえから!」っとかいうイジメはおれへこむよ・・」そんな事を一人で淋しく銀八がトークしていると、教室の窓からひょっこり顔を覗かせる人物がいた。「あ、旦那おつかれです、」「いや今度はお前かよ・・何だろコレ・・? なんかもうお前等普通に来るよね・・頼むから帰ってくんない? お前は人気ありそうだから大丈夫だって・・」「何言ってんですかぃ、実は俺もねえさっさと本編入りしたいんですよ、よっと」窓から入って来たのは沖田総悟だった。顔はさわやかだが考える事は腹黒い・・別名『サドスティック星の王子』・・だが今回の沖田は純粋に本編入りするためにアピールしに来たらしい、だがそれを聞いて銀八はうさんくさそうな顔をする。「お前またなんか、企んでんだろ・・」「いやいや、俺は普通に本編出たいんですよ、その証拠にこれ見てくださいよ」「ん? なんだこの紙切れ?」疑いの眼差しを向ける銀八にも、全く動じず沖田はポケットに入れていた紙を、銀八に渡す。それを見た銀八はじっとその紙に書かれているものを見る。紙には『ネギま!』のキャラの名前が書かれていた。しかもそこにはA組の生徒のメンバーも入っていた。「何だこれ? 何でこんなん書いてんだよ? こいつらに会いたいの?」「ええ、会いたいですね、んで会ったら調教する予定の奴等です」・・・・・「いや何やらかそうとしてんじゃァァァァァ!!!」銀八は一瞬硬直したが、我に帰り、沖田の作った、調教リストを破いた。「何しようとしてんのお前ッ!? マジ洒落にならないよこれッ!? お前そいつらのファン達に袋叩きに合うよッ!?」 「そうですかぃ? ああいうプライドの高い奴とか気弱な奴は1度根本的なモンをへし折れば、調教しやすくなるし・・」「駄目ェェェェェ!! 特徴は言うなッ! 近頃のファンの皆様は鋭いからねッ! それだけでわかっちゃうからッ!」「そうですね~気を付けます。所で旦那? 買いましたかい『戦国BASARA バトルヒーローズ』? やっぱりかすがとお市って何回見ても調教しがいがありそうなんですけどどう思います?」「おい今のヤバいよお前・・言った瞬間これだよ・・声優詳しい人一発でわかるよコレ・・BASARAと声優詳しい人が見たら「あ、あの人だ」ってわかっちゃうよ・・」銀八が止めようとしても、沖田のサドスティックトークは止まらない。銀八も額から汗を流しながら必死になるジリリリリリリリッ!「お、終了合図が来たようですね、ところで旦那もしかしたら今日は、かすがかお市が来るかもしれないんで待ってていいですかぃ?」「帰れェェェェェェ!! もうギリギリなんだよッ! つーかアウトだからねッ!? もうお前の本編入りはねェェェェェ!!!」「しょうがない、じゃあ俺はしばらく出番を待ちますわ、かすがとお市によろしくお願いしま~す」「帰れやァァァァァァァァ!!!」沖田は相変わらずのペースでさっさと教室から出て行く。銀八は疲れた様子で黒板にもたれかける。「声優ネタ出してくださいっていうオファーがあったらこれだよ・・BASARAはヤバイって・・最近アニメ化もしてんだから、人気なんだからやばいって・・勘付かれるよコレ・・」ガララッ「銀八~、あれ? 何疲れた顔してんだ?」「なんか疲れてますわね・・?」教室に入って来たのは長谷川千雨と雪広あやか、どうやらいなかった理由はこうゆうことらしい。だが銀八は二人を見てもため息をつく「お前等がリスト入ってなくて良かった~」「「はい?」」銀八は二人に近付き、二人の肩をポンポンと叩いて、そのまま教室を出ていった。わけのわからないという表情を浮かべる千雨とあやかを置いて・・「おい次回予告はどうすんだよッ!?」「あ~はいはいめんどくせえな・・第一四訓『メンバーの仲は良好にしようね』をやりますんで・・」「なんで銀さん本当に疲れてるんですか・・?」「みなさん、『沖田を出して下さい』とかそういう意見は求めませんから、あんなん出たらまさしく崩壊するよッ! この作品ッ!?」「いや銀さん、沖田って誰ですか・・?」銀八のテンションに千雨とあやかはますますわけがわからなくなった。銀八先生のそこんとこ詳しくのコーナー銀八「ではまず一通目、『声優ネタを増やしてください』という要望が、これは作者もやりたがってたんだが、声優詳しくない人は間違い無く混乱するから、あまり乱用していません。ですがまあそろそろ話し進んだし、いっか~、なあ金糸雀?」千雨「それ私のことだよなッ! 普通お前が先にやるだろッ!? ほら、『涼宮ハルヒの憂鬱』に出るあの・・」銀八「鶴屋さん?」千雨「なわけねえだろォォォォ!! それエヴァだからねッ!?」銀八「じゃあ声優ネタは今後地味にやるということで・・2通目、『歌詞の件は伏せ字にしないと管理人に削除されるよ』・・・・・・・・伏せ字にしました」千雨「結局、修正かよ・・」銀八「しょうがねえだろ、消されてたまるか、ここまでやってのに消されたらもう死にたい、というのが作者の意見です」千雨「既に死の覚悟ッ!?」銀八「まあそんな奴はスルーして3通目~『銀さんやっちゃえって、あやかとやっちゃえって、あつ~いディープキ・・せいッ!』千雨「おい何で破いてんだよッ!?」銀八「誰だァァァァァ!! こんなギリギリなの書いた奴ッ!? ていうかアウトだわッ! ノーマルどころかディープって、出来るかァァァァァ!! 色んな意味で出来るかァァァァァ!!!」千雨「あ~わかった・・にしても相変わらずいいんちょルート希望は多いな・・」銀八「それに引き換え、もう一人のヒロインはぶっちゃけゴリラや新○より感想に書かれてないけどね」千雨「マジで・・?」