良い子のためのキャラクター紹介
<ナナシ>
主人公。本名不明。魔法使い。
とある事情によりこちらの世界に来てなんやかんやでエヴァの家に居候する事になった。
今はなんやかんやで教師をしている。(なんやかんや好きだな)
交友関係は狭いが変な人によく好かれる。
というか変な人や、人じゃない物にしか好かれない。
好きな物はシルフ。普段の様子から見るとあり得ない様に見えるがツンデレなので、愛情の裏返しである、多分。
どのくらい好きかというと、履歴書の名前の欄に『シルフ』と書いてしまうぐらい。そして「これじゃ、シルフの履歴書じゃん!」と言う。
嫌いな食べ物は足が妙に多い生物。
最近茶々丸の事を見ると胸がドキドキするが、それはただの動悸で愛しているのはシルフ唯一人。
何が言いたいかというと『シルフLOVE!』
得意技は土下座をするとみせかけてのカエル跳びアッパー。
<シルフ>
ヒロイン。
その容姿たるや女神もかくやといわんばかりで、すれ違った人間の10人に9人は振り返る。そして「今あの時計喋ってなかったか……?」と呟く。
年齢不明、出身不明、行方不明と謎の多いミステリアスな時計である。
ナナシの唯一無二の相棒であり、時には恋人であり、時には妻であり、時々時計である(時計だけに)
戦闘でのサポートが仕事でどんな時でも冷静に助言を行う。例「そこです!」「上です! あ、やっぱ下です!」「今です! エヴァさんごとヤツを!!」「早く帰らないとみ○なみけが始まります!」
たまに夢を見る。それはナナシと学園に通っていたり、一緒に冒険したり。もちろんただの夢だが、妙にリアリテイのある夢です。
得意技は相手を鎖で絞め落とす『デンジャラスビューティーハリケーンミキサーオメガドラモン』
<散花>
刀。Aランク遺物。
ナナシが初めて契約した刀で何かと思い入れがある。
Aランク遺物はそれ自体が限り無く幻想に近い存在である。
このランクになると自分の意思で移動する事ができ、エヴァの家に至る所で確認される。その場所はゴミ箱の中、風呂、トイレ、電子レンジの中と多岐に渡る。
良くナナシのキスを求めるが私が同じ様に求めると「時計にキスする様な変態じゃないいんだ……」と言う。色々おかしいと思う。
よく眠っているが、これは以前の持ち主の性格や特徴が魂に刻まれているからであり、以前の持ち主もこの様な性格であったと思われます。
<茶々丸>
ロボットっぽい。
感情表現が薄いがナナシや私レベルになると余裕で理解出来ます。
シルフとは同盟を組んでおり、写真やデータの交換を良く行っている。
メイド服が似合っていますが私の方が似合います。
得意技は……何でしょう?
<エヴァンジェリン・A・……C? まく、まく……マクノウチ?>
ナナシが居候している家の持ち主。
自称悪い魔法使い。
口癖は「~~でやんす」
例「親ビンのカウンターが決まったでやんす!」「オイラ将来は会計士になりたいでやんす……」「シルフさんには適わないでやんす!」
よくビン底眼鏡とマスクをつけている。
あと……好きな食べ物はエビが入ってないエビフライ。
得意技はエターナルフォースブリザード。
……やりすぎたでしょうか?
<長瀬楓>
忍者。糸目。強い。
<桜咲刹那>
サムライ。
この国にはまだサムライがいたんですね。
感激デース。
<ネギ・スプリングフィールド>
立派な魔法使いになるために教師をしている少年。
マジメで責任感が強く、礼儀正しいが少し天然が入っている。
ナナシの事は兄の様に慕っている。
その憧れの感情が違うベクトルに行かないか私は心配です。
……。
……ナナシ×ネギ。……ネギ×ナナシ?
……。
好きな物は……紅茶? そう紅茶!
イギリス人らしく四六時中紅茶を飲んでいる。もう紅茶の味がすればうどんの汁でも構わないと言っている。
もちろん履歴書の趣味、特技、出身、顔写真まで全て紅茶に埋め尽くされている。
得意技は煮えたぎった紅茶を相手にかけること(そして逮捕される)
<タカミチ何とか>
タバコ眼鏡。
<近衛近右衛門>
おじいさん。
ナナシと仲が良く、まるで20年来の友人の様。
後頭部が異様に長く、ナナシ曰く「あの中には来るべき終末の日の為に食料を貯めているんだ。……俺も見習うかな」やめて欲しい。
今でこそこんな仲だが、会ったばかりの時はナナシをとても警戒していた。
得意技はローリングクレイドル(多分)
<何とかアスナ>
ツインテール。
ツンデレ。
つ、つ……佃煮?
……の3Tを達成している少女。
得意技は蹴り全般。
<ゆえゆえ>
……?
……。
<……とまあこんな所でしょうか?>
「何やってんだ?」
<うひゃいっ!? い、いたんですかマスター!?>
「いたもなにも、お前は基本的に俺の首にかかってるじゃないか」
<そ、そうですね>
さっきから妙に大人しく、ぴこぴこしていると思い、声をかけると予想以上に驚いた声が返ってきた。
……本当に何をしていたんだ?
「で、何をしていたんだ?」
<え……。あ、えーとですね、あれですよ。ピクシィ……ですか? あ、あれをしていたんですよ>
妖精をするってなんだろう?
多分ミクシィの事だと思うが……。
まあいい。
<マスターこそ何をしているんですか?>
「ん? ああ、茶々丸さんが買い物に行ったから暇でな。何をしようかと思っていたところだ」
<そうですか。……じゃああそこに行きませんか?>
あそこ……?
………。
ああ、そうか。
「そうだな、行くか」
<はいっ>
番外編 休みにしたい10の事
と、いうわけで……
「京都にやって来ましたーっ」
<イエーイ!!>
ここが京都か……
「流石京都だな。何というか……趣があるな」
<そうですね。人もいっぱいいますし……>
「あとは……趣があるな。それに趣が――スゴイ」
「貴様のボギャブラリーは少なすぎるな……。趣と言いたいだけじゃないのか?」
声のした方を向く。
そこにはエヴァがいた。
「何だ、お前も来ていたのかっ!?」
<暇人ですねっ>
「……。ここで何をしている?」
「何って、京都探索だよ」
エヴァはわけが分からない物を見る目で
「ここは私の家の私の部屋だ」
「……」
<……>
……。
「おい、シルフっ! あれは何だっ?」
「無視か」
<あれは……八橋ですよっ。Y・A・T・S・U・H・A・S・H・I!>
「あれがあの八橋……」
うーんおいしそうだ。
「いただきますっ、……うまいっ! 甘くて、柔らかくて……甘くて……柔らかい!」
<これは初めての食感ですねっ>
「貴様がさっきから八橋と言い張ってむさぼり食っているのは、私のおやつのおはぎだ。後でしばく」
「……」
<……>
「何だその目は?」
……ふぅ。
「お前が何なんだっ!?」
「ここで逆切れされる意味が分からない」
<そうですよっ! 折角私とマスターが京都ごっこをして遊んでいたのにっ>
「……京都ごっこ……」
京都ごっこはその名の通り、京都に行っているイメージを形作る遊びだ。
もちろん実際に行った事は無い。
「茶々丸さんなら嬉々として一緒に遊んでくれるのにっ」
「じゃあ、茶々丸に遊んでもらえ」
<今いないいんですよ>
エヴァはふぅ、とため息を吐き
「私は忙しいんだ。見ればわかるだろう?」
言われた通り見てみる。
エヴァはベッドにうつ伏せになり本を読んでいる。
あと、本人は気づいてないがパンツが見えている。
ふぅ。俺がロリコンじゃなくてよかったな。もしそうだったとしたらどうにかなってたかもしれないぜ……。
「見てわかる通り私は忙しい」
「そんな事言わずに遊ぼうぜ、パンツ」
「パンツ!?」
おおっと、うっかり声に出してしまった。
エヴァは自分のそれが見えている事に気づきたたずまいを正した。
顔が赤い。
そして……
「見たのかっ!?」
「ああ、見た見た。最後のポニョのシーンは感動したよ」
「違うわっ! ……その、あれだ……私の……」
<生き様ですか?>
「……いや、見てないならいい」
エヴァはやれやれと汗を拭った。
「でも黒はどうかと思うぞ?」
<同意です。やはりエヴァさんみたいな人はしましまがいいかと……>
「死ねっ! 死んで忘れろっ!!」
ベッドから跳躍して襲い掛かってくるエヴァ!
俺はバックステップでそれを回避し、着地後の硬直を狙いしゃがみキック。ひるんだところを中パンチから足払い、浮いたところで空中コンボに持っていき華麗に3ゲージ技でとどめをさした。
――という妄想を実現させようとしたが、最初の跳躍からの飛び掛り攻撃により転倒。マウントをとられパンチのラッシュラッシュラッシュ!!
そして……
「はあーっ、はぁーっはぁーっ……忘れたか?」
「ふぁい、わ、忘れました……」
危うく自分の存在も忘れそうになった……
「――はぁ。無駄な体力を使わせおって」
「……いつか、ひぃひぃ言わせてやる」
「何か言ったか?」
「何も言ってないでござる」
とりあえず楓も物真似でしのいだ。
「……本を読む気も失せた。いいだろう遊んでやる」
「はぁ? 何で上から目線すか?」
「――っ」
「い、いやったー! エヴァと遊べるぜぇ!」
<う、うう……何かスゴイぼこぼこにされた夢を見ました……>
シルフが目を覚ました。
記憶が飛んでいるようだ。
「で、私を誘ったからには何か遊ぶことを考えているんだろうな?」
「うーん。そうだ! ジャンケンをして勝ったエヴァと負けたエヴァが、凄い勢いで回転しながら校舎の壁に激突する遊びはどうだ!?」
「何が『そうだ!』だ!? 勝った貴様と負けた貴様はどこだ!?」
<多分部屋で紅茶でも飲んでいるかと思います>
不満そうだなあ。
「じゃあ回転はしなくていいよ」
「……。私が決める。……これを使って遊ぶ」
そう言ってエヴァはトランプを取り出した。
「何をするんだ?」
「ふむ。そうだな……ポーカーでもするか」
ほう、ポーカーとな。
「下町のロイヤルストレートと呼ばれた俺に勝負を挑むとは……」
「御託はいい。やるのか、やらないのか?」
「やる!」
「いい返事だ。……しかし人数がな」
<そうですね……3人では少ないですね」
「流石に2人では少し足りんな」
エヴァが何気にシルフをカウントしていない……!
いや、俺もしてなかったけど……!
「じゃあ俺が人を揃えるよ」
「当てがあるのか?」
「任せろ」
俺はそう言い窓に近寄った。
そして……
「おーーい! かーえーでーー!!」
叫んだ。
「アホか!? そんな事で来るわけ――」
「――呼んだでござるか?」
「来た!?」
部屋の中に楓が湧いてきた。
前々から思うがどこから入っているのだろう?
まあ、忍者だからいいか。
「いや、遊ぼうかと思って呼んだんだが……忙しかったか?」
「いやいや、師匠は気にしなくていいでござる。拙者、師匠の為なら例え食事中だろうが、入浴中だろうが、埋葬中だろうが、あの世にいようが駆けつけるでござるよ」
「ちょっと、怖いよお前(ああ、ありがとう。最高の弟子だぜ!)」
<マスター! 本音と建前が逆です!>
ついうっかり……。
そんな楓にばかり気を取られていたが、もう一人少女が居ること気づいた。
「何だ、刹那もいたのか」
「は、はい。楓と鍛錬をしていたのですが……」
「まあ、休憩も大切でござるよ」
「ま、まあそうなんだが……」
刹那は少し不服そうだ。
「……で、これがメンバーか?」
エヴァは少し不機嫌だ。
「ああ、ポーカーをするんだが……ルールを知っているか? 楓は?」
「花札と似た様な物でござるか?」
「……やりながら覚えろ。刹那は?」
「はい。何度か経験が……」
「……意外だな」
刹那はこういう遊びには疎いと思っていた。
「はい、子供の頃にこのちゃ……お嬢様と何度かしましたので……。……このちゃん」
「……へぇ」
……聞かなければ良かった。刹那のテンションがガクリと下がったのが分かる。
「ま、まあいい。では始めるか。もちろん罰ゲームありで」
「またか……」
「面白そうでござるな」
「罰ゲーム……でしょうか?」
俺は以前と同じ様に勝者が敗者に命令出来るといった説明をした。
今回は1ゲームごとに行う。
<ではゲーム開始ですねっ。……フフフ、全てが私の策略とは知らずに……>
「お前は参加してないぞ」
<え……?>
……。
……。
ゲームの内容は熾烈を極めた。
徐々に白熱するバトルに、罰ゲーム!
あまりに罰ゲームの内容がアレになってきたのでほぼ全員がイカサマに走っていた(ネタは分からないが)
その内容はまたいつか語るかもしれないが個人的には封印しておきたい。