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No.2377の一覧
[0] 魔法の世界での運命 (FATE×ネギま)[快晴](2008/02/11 12:05)
[1] 魔法の世界での運命[快晴](2007/12/07 00:37)
[2] 魔法の世界での運命[快晴](2007/12/07 23:28)
[3] 魔法の世界での運命[快晴](2007/12/08 14:46)
[4] 魔法の世界での運命 第5話[快晴](2007/12/08 22:32)
[5] 魔法の世界での運命 6話[快晴](2007/12/09 02:10)
[6] 魔法の世界での運命 7話[快晴](2007/12/09 23:52)
[7] 魔法の世界での運命 8話[快晴](2007/12/10 22:52)
[8] 魔法の世界での運命 9話[快晴](2007/12/11 23:58)
[9] 魔法の世界での運命 10話[快晴](2007/12/14 00:11)
[10] 魔法の世界での運命 11話[快晴](2007/12/16 23:03)
[11] 魔法の世界での運命 番外[快晴](2007/12/16 10:08)
[12] 魔法の世界での運命 12話[快晴](2007/12/22 00:50)
[13] 魔法の世界での運命 13話[快晴](2007/12/22 23:24)
[14] 魔法の世界での運命 14話[快晴](2007/12/24 20:07)
[15] 魔法の世界での運命 15話[快晴](2007/12/26 00:19)
[16] 魔法の世界での運命 16話[快晴](2007/12/28 00:33)
[17] 魔法の世界での運命 17話[快晴](2007/12/29 01:40)
[18] 魔法の世界での運命 18話[快晴](2007/12/29 20:39)
[19] 魔法の世界での運命 19話[快晴](2007/12/30 01:09)
[20] 魔法の世界での運命 20話[快晴](2007/12/31 01:53)
[21] 魔法の世界での運命 21話[快晴](2008/01/02 19:05)
[22] 魔法の世界での運命 22話[快晴](2008/01/03 19:24)
[23] 魔法の世界での運命 23話[快晴](2008/01/10 01:07)
[24] 魔法の世界での運命 24話[快晴](2008/01/10 19:14)
[25] 魔法の世界での運命 25話[快晴](2008/01/11 16:06)
[26] 魔法の世界での運命 26話[快晴](2008/01/12 01:23)
[27] 魔法の世界での運命 27話[快晴](2008/01/12 18:12)
[28] 魔法の世界での運命 28話[快晴](2008/01/13 02:10)
[29] 魔法の世界での運命 29話[快晴](2008/01/16 02:43)
[30] 魔法の世界での運命 30話[快晴](2008/01/17 11:35)
[31] 魔法の世界での運命 31話[快晴](2008/01/20 00:32)
[32] 魔法の世界での運命 32話[快晴](2008/01/25 00:52)
[33] 魔法の世界での運命 33話[快晴](2008/01/26 17:48)
[34] 魔法の世界での運命 34話 [快晴](2008/02/01 22:09)
[35] 魔法の世界での運命 35話[快晴](2008/02/03 15:23)
[36] 魔法の世界での運命 36話[快晴](2008/02/04 00:53)
[37] 魔法の世界での運命 37話[快晴](2008/02/05 15:48)
[38] 魔法の世界での運命 38話[快晴](2008/02/05 21:31)
[39] 魔法の世界での運命 39話[快晴](2008/02/16 22:40)
[40] 魔法の世界での運命 40話[快晴](2008/10/17 21:30)
[41] 魔法の世界での運命 41話[快晴](2008/10/19 17:18)
[42] 魔法の世界での運命 42話[快晴](2008/12/12 04:28)
[43] 第43話[快晴](2008/12/29 03:18)
[44] 魔法の世界での運命 44話[快晴](2008/12/30 16:45)
[45] 魔法の世界での運命 45話[快晴](2009/01/05 19:16)
[46] 魔法の世界での運命 46話[快晴](2009/01/08 00:34)
[47] 魔法の世界での運命 47話[快晴](2009/01/14 17:54)
[48] 魔法の世界での運命 48話[快晴](2009/01/15 19:53)
[49] 魔法の世界での運命 49話[快晴](2009/01/20 19:46)
[50] 魔法の世界での運命 50話[快晴](2009/02/01 13:39)
[51] 魔法の世界での運命 51話[快晴](2009/03/07 00:23)
[52] 魔法の世界での運命 52話[快晴](2009/03/29 00:54)
[53] 魔法の世界での運命 53話[快晴](2010/11/17 22:55)
[54] 魔法の世界での運命 54話[快晴](2010/11/28 22:19)
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[2377] 魔法の世界での運命 9話
Name: 快晴◆c835a6b1 ID:a3755e82 前を表示する / 次を表示する
Date: 2007/12/11 23:58
 俺とネギ君が学園に来て数週間
 わずかな期間だけしかいないが、それでも充実した日々だった
 明るく、楽しく、俺の入寮さえも受け入れてくれる・・・優しい生徒達・・・
 俺はこの空間を壊したくない。いや、壊してはいけないものだ
 だから、それを脅かすものを俺は許すことはしない。もしも、その時が来たのであれば俺はこの身で守ろう

 この身体は折れることのない・・・剣でできているのだから・・・



 もうすぐ新学期になる。春の足音も聞こえてくる
 そうなれば今よりもさらに元気な声が響くだろう。新たな目標を目指すものも出てくるかもしれない

 だが、その前に超えなければいけない試練が待ち構えている

 その名は・・・“学期末試験”


 学期末試験の一週間前、俺は学園長に呼ばれて学長室にいた
「学園長、用件はなんですか?
 英語の試験対策プリントが未完成なので、申し訳ないんですが早めにお願いします」
「ふぉふぉふぉ。士郎君も教師の姿が板についてきたのう。
 なに、時間はとらせんよ。用件はネギ君についてじゃ」
 ? ネギ君のことなのになぜ俺が呼ばれるんだ? ネギ君に直接話せばいいことじゃないだろうか

 学園長の用件はネギ君のこれからについてだった
 ネギ君は今、教育実習期間で正式な教員ではないらしい
 だが、それもある課題を乗り越えることができたら新年度からは正式な教員のなるという
 それは“2-Aを学年最下位から脱出させること”
 ・・・正直な所、それは簡単なことと考えたが・・・それは甘かった
 学年の成績順位表では、学年トップクラスが3人、上位が数人、中の中~下が大多数・・・
 そして、学年“逆”トップクラスが5人・・・これが特に厳しい
 ・・・これではもしものことが十分に考えられる為、俺は不安なのである

 このバカ五人衆(バカレンジャー)が居残りをした際、俺も見ていたのだが・・・正直、酷いものだった
 まさか、あそこまでとは思わなかった・・・あの五人に“三人寄れれば文殊の知恵”は適用されない
 勉強の類のもので答えが五人で考えても出ることはないからだ
 加えて、なぜか神楽坂が居残りでは機嫌が悪い。それは俺にはわからかった

「ネギ君の課題についてはわかりました。
 ですがそれだけではありませんよね?」
「もちろんじゃ。
 士郎くんは学期末試験に関わるネギ君の補佐はしないでほしいんじゃ」
「・・・それはどうしてでしょうか」
「それは君が手伝ってしまってはネギ君が自分の力でやったことにならないからじゃ。
 士郎君が課題を手伝い、最下位を脱出したと考えよう。
 それからなにかあるごとにネギ君が君を頼ったらどうするんじゃ?自分の力ではなく士郎君の力で解決しようとするかもしれん。
 それでは意味がないんじゃ。自分の力で乗り越えてこそ、これからを進んでいく自信をもつことができるんじゃからのう」
 ・・・学園長の言う通りだ
 
 俺も遠坂に助けてもらったことはあったが・・・それは些細なことがほとんどだ
 俺の道は自分で決めた。覚悟を持って一歩を踏み出した
 自分の問題を他人の力に頼って、それを支えにしていてはダメなんだ
 他人の力に頼って進むことは、足に重りをつけているのと変わりはない。いざ、壁を一人で乗り越えようとした時に他人の力に依存していると、その重りが邪魔になり、決して壁を登りきることができないのだ

 だから俺は学園長の言ったことに賛成した
「わかりました。俺はネギ君を今回、助けることはしません」
「うむ、結構じゃ。
 これでワシの用件はこれでお終いじゃ。仕事中に悪かったのう」

 俺は退室しそようと扉を開けると
「やぁ、士郎君か」
「あれ、タカミチも学園長に呼ばれてたのか?」
「うん、ちょうど仕事が終わったところだったからよかったけどね。
 じゃあ、またね」
 
 タカミチが扉を閉め、俺は歩き出した
 手伝うのがダメなら・・・今作ってるプリントはどうしようかな・・・

 あ、そうだ。寮の自販機が壊れて飲み物出てこなくなってたな
 一応、学園長に報告しておかないと

 俺はもう一度学長室の前まで来た。扉に手をかけようとしたら・・・扉が開いてる・・・?
 タカミチが閉め損ねたんだな
 話を盗み聞きする趣味はないし、わからないように閉めておくか

 扉を閉めようとした時・・・俺は聞き捨てならないことを聞いてしまった
「・・・では一般人に被害が・・・。・・・・、・・死ぬ・・・」
 ・・・なんだって・・・?一般人に被害?死ぬ?それはどういうことだ?

 俺が気がついた時には扉を開け放っていた
「学園長、その話を詳しく聞かせてもらえないでしょうか」
「! 士郎君、聞いていたのか・・・」
「聞いてしまったことはすいません。 
 ですが扉が開いていたので聞こえたんです。それよりもどういう意味ですか?
 ・・・一般人に被害や・・・死ぬというのは」
 確かに聞こえたもの。それは俺が嫌うもの。絶対に無視できないこと
「すいません学園長・・・僕が閉め忘れてしまったようですね。
 でも士郎君、これは君に関係のないことだよ。僕としてはそのまま部屋を出て行ってほしいな」
「・・・俺のことなんてどうでもいい。
 教えてくれ。誰かが傷つくかもしれないのに大人しくなんてしてられないんだ」
「では、なぜそこまで士郎君がこの話を聞きたいのか理由を教えてもらおうかのう。
 ただ聞きたいからなどということであれば退室してもらうがかまわないかな?」
 
 ただ聞きたい?違う。話がおもしろうそうだったから?違う
 俺はそうやって生きてきた。俺がそうありたいと思い、生きてきた
 ただ一つの理想。決して揺らぐことのない、それだけを心に決めてここまで歩いてきたんだ
 世界がかわったなんて些細な事でそれが変わるはずもない

「俺は正義の味方になりたいんです」
 学園長もタカミチも笑わないで俺を見ていた
 だから俺も眼を逸らすことなく真っ直ぐ見つめて言葉を続けた
「俺は全てを救いたいんです。
 理不尽なことで無意味な死を遂げさせたくないんです・・・死んでいいものなんていないんです。
 俺はそうやってしか生きていけません。誰かを救う為にここにいるんだから・・・。
 世界が変わったから決めた理想が変わるなんて事はない、世界のどこかで救いを求める人がいるのなら俺はどこにだって行く。それが俺の生き方・・・。
 そのためならこの命を差し出します。俺は誰がなんと言おうとこの生き方を変えるつもりはありません」

 それがどこまで達成できたかは・・・わからない
 それでも・・・それでも!俺は絶対に諦めない!
 もらい物の理想だと言われようとも関係ない。俺は憧れたんだから・・・切嗣が果たせなかった理想、アイツが諦めた理想・・・
 俺はオヤジとの約束を守る。アイツのようにもならない。
 これは俺が選んだ道だから・・・決して間違いなんかじゃない

 学園長もタカミチも何も言わない。呆れているのか、それとも笑うのを我慢しているのだろうか
「ふむ・・・危うくワシらが彼の生き方を否定するところじゃったのう」
「そうですね。・・・士郎君は彼に少しだけ似てますね」
「うむ、自分のことを勘定に入れてない辺りがそっくりじゃのう。
 それに士郎君はすでに“立派な魔法使い”じゃったようじゃ。
 失礼したのう、士郎君。君の決意は確かに受け取ったぞい」

 学園長から許しを得て、俺は先ほどの話を聞いた

 話の内容はやはり裏の世界のことだった
 依頼は本国というところ。この世界には俺達が今いる場所とは違う“魔法界”というものがあるらしい
 その依頼内容が違法魔法薬の売買を止めること。違法魔法薬というものは言ってしまえばアヘンやコカインなどの麻薬のようなものらしい
 この手のものは規制がとても厳しく、簡単には作ることもできないし売ることもできない
 それが今回、秘密裏に売られることが判明した。情報源は売ろうとしていた売人で、違法魔法薬の効果があまりに強すぎ、怖くなって逃げたらしい

 ただそれを許すわけもない。麻薬というものは大金が動くものだから、その計画を知っている奴の口を封じなくてはいけないんだから
 ・・・密告した売人は殺される数分前に違法魔法薬の売買の場所、日時などを記したものを残して殺されてしまったという・・・
 確かに売人は悪いことをしていた。だが最後にはあやまちに気づいて足を洗おうとした。それは難しいことだ
 一度入ったものはなかなか抜け出すことができない。まして、殺されるとわかっていながら密告した売人は勇気ある人間だったんだ

 助けることはできなかった・・・が、それを無駄にするわけにはいかない

 本来であればタカミチが行くはずではなかったのだが、状況が変わった
 売買する連中が裏の世界のボディーガード雇ったらしい。それに加えて悪い魔法使いもいるというのだ。結果、危険度が上がり、タカミチに依頼がきたんだという

 そしてこれが最も重要なこと・・・それは、違法魔法薬を一般人に売買しようというものだ
 魔法使い相手でも危ないものなのに・・・それを一般人に使用したらどうなるか・・・
 良くて廃人・・・悪くて死だ・・・

「それでどうするかのう、士郎君。
 ・・・まぁ、聞くまでもないようじゃがのう」
「はい、俺も行きます。
 俺がいない間のことはお願いしますね、学園長」
 これは最初から決めていたこと。話を聞いてしまったからには誰がなんと言おうとも、俺は行くつもりだ
「それはかまわんのじゃが・・・どうやって行くつもりじゃ?
 パスポートはないんじゃし・・・密入国するつもりではあるまいな?」
 ・・・ぶっちゃけ、そのつもりでした・・・
「まったく、しょうがないのう。
 士郎君、三日待ってくれんかのう。三日待ってくれれば必要なものをこちらで用意することができるでのう」
「三日ですか・・・もっと早くにできないんですか? ・・・と言いたいところですが、それが限界なんですよね」
「すまんのう、こちらにも色々と手段を踏まないといけないのでな。
 安心しなさい、まだ時間はあるんじゃ。気休めかもしれんが今は大丈夫じゃから。
 今は士郎君が用意できるものを用意しておいてほしい。
 場所と日時はタカミチ君から聞いてほしい。
 以上じゃ。二人そろって無事に帰ってくることを約束してほしいのう」
「わかってますよ、学園長。
 必ず士郎君と帰ってきますから安心してください」
「そうですよ。
 それに、俺はまだまだ死ねませんからね。帰ってくるのを待っててください」
 
 俺とタカミチは学長室を出て、これからの予定を話すことにした

 絶対に阻止する。誰も傷つかないことを誓おう・・・この剣(身)にかけて・・・


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