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No.21322の一覧
[0] とある転生者の麻帆良訪問(ネギま!×とある魔術の禁書目録 オリ主憑依)[カラーゼ](2010/10/31 15:16)
[1] 第1話[カラーゼ](2010/09/04 00:26)
[2] 第2話[カラーゼ](2010/09/04 00:28)
[3] 第3話[カラーゼ](2010/08/21 12:48)
[4] 第4話[カラーゼ](2010/09/04 00:29)
[5] 第5話[カラーゼ](2010/09/04 00:32)
[6] 第6話[カラーゼ](2010/09/04 00:33)
[7] 第7話[カラーゼ](2010/09/04 00:35)
[8] 第8話[カラーゼ](2010/09/04 00:38)
[9] 第9話[カラーゼ](2010/08/24 20:46)
[10] 第10話[カラーゼ](2010/09/04 00:41)
[11] 第11話[カラーゼ](2010/08/25 23:45)
[12] 第12話[カラーゼ](2010/09/04 00:42)
[13] 第13話[カラーゼ](2010/08/28 20:02)
[14] 第14話[カラーゼ](2010/08/28 18:04)
[15] 第15話[カラーゼ](2010/08/29 12:30)
[16] 第16話[カラーゼ](2010/09/04 00:43)
[17] 第17話[カラーゼ](2010/08/30 18:21)
[18] 第18話[カラーゼ](2010/08/31 22:41)
[19] 第19話[カラーゼ](2010/09/04 00:24)
[20] 第20話[カラーゼ](2010/09/03 22:22)
[21] 第21話[カラーゼ](2010/09/04 17:48)
[22] 第22話[カラーゼ](2010/09/05 23:22)
[23] 第23話[カラーゼ](2010/09/05 20:24)
[24] 第24話[カラーゼ](2010/09/06 20:43)
[25] 第25話[カラーゼ](2010/09/08 00:52)
[26] 第26話[カラーゼ](2010/09/11 21:59)
[27] 第27話[カラーゼ](2010/09/13 12:53)
[28] 第28話[カラーゼ](2010/09/15 14:10)
[29] 第29話[カラーゼ](2010/09/16 03:25)
[30] 第30話[カラーゼ](2010/09/19 00:34)
[31] 第31話[カラーゼ](2010/09/24 21:39)
[32] 第32話[カラーゼ](2010/09/30 00:28)
[33] 設定集[カラーゼ](2010/09/29 00:48)
[34] 第33話[カラーゼ](2010/09/28 00:13)
[35] 第34話[カラーゼ](2010/09/30 17:36)
[36] 第35話[カラーゼ](2010/10/04 23:06)
[37] 第36話[カラーゼ](2010/10/14 12:10)
[38] 第37話[カラーゼ](2010/10/14 23:18)
[39] 第38話[カラーゼ](2010/10/31 15:29)
[40] 第39話[カラーゼ](2010/11/07 15:05)
[41] 第40話[カラーゼ](2010/11/08 01:44)
[42] 第41話[カラーゼ](2010/11/10 01:14)
[43] 第42話[カラーゼ](2010/11/12 01:21)
[44] 第43話[カラーゼ](2010/11/21 20:08)
[45] 第44話[カラーゼ](2010/11/21 20:12)
[46] 第45話[カラーゼ](2010/12/06 16:45)
[47] 第46話[カラーゼ](2010/12/06 16:48)
[48] 第47話[カラーゼ](2010/12/05 13:38)
[49] 第48話[カラーゼ](2010/12/19 02:01)
[50] 第49話[カラーゼ](2011/01/17 16:43)
[51] 第50話[カラーゼ](2011/03/29 01:58)
[52] 第51話[カラーゼ](2011/05/29 01:44)
[53] 第52話[カラーゼ](2011/08/18 15:44)
[54] 第53話[カラーゼ](2011/09/03 18:05)
[55] 第54話[カラーゼ](2011/11/04 21:57)
[56] 第55話[カラーゼ](2012/08/27 00:24)
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[21322] 第39話
Name: カラーゼ◆68f6dca0 ID:da7c297e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/11/07 15:05
SIDE タカミチ・T・高畑

ミサカ君がネギ君を攻撃していた可能性がある、という噂が流れている。
それが事実なのかどうなのかはわからないが、何らかの戦闘が行われた痕跡は発見されたようだった。
どうしてミサカ君がネギ君を攻撃する必要があったのか、そしてネギ君はどうしていまだに無事なのか。
それについて疑問を持たずに騒いでいる人間がいることに、僕はげんなりとしてしまう。
昨日の内に詳細を確認した所、学園長、エヴァ、アクセラレータの三人による話し合いで色々と決められてしまっていたようだった。
それによると、どうやらネギ君には何らかの処罰を下すという約束はしたようだった。
その事が公になると、また『彼ら』が騒ぎそうだ。

どうしてミサカ君には何もないのか、と。

ミサカ君のバックにいる存在は、ある意味学園長よりも厄介な存在だと言うのに。
過激派が実力行使に出た場合、アクセラレータによって駆逐されるのは目に見えているが、そうなったら更にややこしいことになるのも明白だ。
彼が完全にキレた所は僕も見たことがないが、もしもそうなった場合は非常に対応に困るだろう。
彼はああ見えてかなり考えて行動している所もあるから、おそらく殺す事はないと思うが。
その心のない噂が広まっていること、そしてそれらが広まった結果を予想して、それに対して心を痛めながら、僕はネギ君を待つ。

僕に相談がしたいというメールが来たからだ。

その内容はわからなかったが、こういうことは今までに何度もあった。
そう言う時に相談に乗るのは頼りにされているようで嬉しかったし、親身に相談に乗った。
例を挙げると、とある戦隊の成績不良とか。
魔法関連の相談については乗ってやれなかったけど。
僕が指定された飲食店で待っていると、ネギ君がやってきた。
時計を見ると、集合時間の五分前。
時間通りに来るのは良いことだ。
そう思っていると、その後ろにアスナ君がいるのが見えた。
なぜ、彼女がここに?
勉強についての相談だろうか?
僕が手を振ってここにいることを伝えると、ネギ君とアスナ君はこちらにやってくる。
そして、ネギ君の肩に乗っているオコジョも。
職員室にも連れてきていたので聞いたのだが、どうやらそのオコジョはアルベール・カモミールというオコジョ妖精らしい。
何やらネギ君とは旧知の間柄らしいが、なんだか胡散臭くはある。
深く調べていないからなんとも言えないが。
やがて、ネギ君とアスナ君が近くにやってくる。
「こんにちは、タカミチ」
「た、高畑先生、こんにちは」
その挨拶に対して返事をしながら、僕はメニューをとった。
とりあえず、僕とネギ君は紅茶、アスナ君はオレンジジュースを頼むことになった。
ま、長い話には水分は必須だしね。
そう思いながら、僕はネギ君に話しかけた。
「今日は何の相談事かな、ネギ君?」
「うん。エヴァンジェリンさんについてのことなんだけど」
僕はその質問に表情を変えることはなかったが、内心ではかなり驚いていた。
桜通りの吸血鬼事件の背景には学園長もいるし、彼女が暴れることに関しては魔法先生のほとんどが承知している。

だからこそ、誰もエヴァの邪魔をしなかった。

それが不満を持っているものであろうとも、大人しくしていた。
そうすることでネギ君の情報網を完全にシャットアウトし、他人を頼りにせず、自力で成長してくれるよう学園長は望んでいたはずだ。
エヴァと言うとてつもない壁に本気でぶつかることで、内包する才能を開花させたい。
少なくとも、僕が事情を聞いた時の学園長はそういう考えのようだった。
僕もその意見には賛成していたため、ネギ君にはエヴァに対しての詳細を話さないことにしているし、この計画についての詳細を話すなんてこともしない。
てっきり授業関連の相談かと思った僕の考えが浅はかだったか。
僕も疲れていたのかな、と思いながら、僕は質問で返す。
「彼女がどうかしたのかい?」
聞いた後、どうか授業時間内での態度についての相談であってくれと願ったが、ネギ君が小さく呪文を唱えるのが聞こえた。

認識阻害の魔法だ。

中級魔法も使えるから当然、習得もしているだろう。
もとよりこの魔法は習得する難易度が低いし、ネギ君も数日で覚えてしまうだろうしな。
この魔法を使ったことにより、まず普通の内容でないことは明らかになった。
このタイミングで僕に相談、それもエヴァについて。
「エヴァンジェリンさんのことについて教えて欲しいことがあるんだ」
実はね、とネギ君は最近起こったことについて話し始めた。
まず、エヴァが桜通りでネギ君に遭遇し、ネギ君を倒した。
その時に多少ながら吸血も行ったのはエヴァからも聞いていたし、知っている。
しかしその後、茶々丸君に襲撃を行っていたことも知っていたが、詳細を聞いたのは初めてだった。
どうやら襲撃した経緯について疑問に思う所があったが、ネギ君の肩にいるオコジョが入れ知恵していたようだった。
そして襲撃した時、ミサカ君が攻撃していた事はやはり本当だった。
だがそれは茶々丸君を助けるものであり、ネギ君を積極的に攻撃しようとしていたわけではなかった。
ネギ君は自分が悪いのだといって、次にアクセラレータの家に連れてこられた時の事を話してくれた。
ほとんど拉致されるような形で連れてこられたようで、気づいたらアクセラレータの家にいたようだった。
それからアクセラレータに思慮が浅い、しっかり考えろなどと言われたようで、ネギ君が家に帰ってから深く考えてみたところ、おかしいと思う事が続出したという。
そのことについても聞きたいようだが、まずはエヴァのことが先らしい。
それを聞いて、僕はため息をつきたい気分を咄嗟に抑える。
ネギ君は頭が良いと思っていたが、そういう疑問に辿りつくとは思っていなかった。
魔法使いとしては異例の天才であっても、精神面では子供であると判断していた僕にとって、そういう色々な事に気づくとは思えなかったのだ。
子供はどうしても目の前の事実に思考が偏りすぎる。
目先の事しか考えないと言うのは幼い証拠だ。
だが、ネギ君はそれらと同類ではないということがわかった。
精神の成熟が早くなったのだろうか。

早く?

そう思って、僕はそのワードに吹きだしそうになった。
アクセラレータの意味を思い出したからだ。
この麻帆良でネギ君に色々と言える立場にいる者はそういない。
それも、否定的な意味での言葉をぶつける者なんて。
アクセラレータはそうやって物事をズケズケ言うところが短所でもあるが、長所でもある。
それで他人の成長も『加速』させるのか、と冗談交じりに思う。
こうやってネギ君を成長させてくれたのは良いのだが、ネギ君はまだ大人の世界に入ってくるには早すぎる。
関西呪術協会による麻帆良襲撃の件を聞いたら負担になるだけだし、エヴァ以外のことは適当に言い逃れるか。
エヴァが僕に相談することはいけないと口止めをされているはずだが……その辺りを理由を聞くとまた疑問に思われそうだから、ここは素直に答えるに限る。
彼にはエヴァ戦に集中してもらわないと。
頭の中で思考をまとめると、僕は口を開く。
「エヴァについてなら教えてあげられるよ。僕が持ってる情報が役に立つかどうかはわからないけどね」
僕はエヴァについての事を話し始めた。
というよりも、ほとんど語ることなんてない。
エヴァがナギによって麻帆良に封じ込められた事は知ってるらしいし、氷系統の魔法を使う事も知っている。
弱点としてネギやニンニクが嫌いなこともアクセラレータから聞いているという。
それなら僕が話す事は何もないんだが。
あと話すことと言えば、と考えた所で、僕はとある情報に気づく。


エヴァは子供を殺さない、ということだ。


これについて教えても良いのか、悩む。
目の前にいるネギ君は、負ければ本気でエヴァに殺されると思っているらしい。
襲われたから当然かもしれないが、かといって子供を殺さないと言う情報を教えるのは学園長に口止めされている。
というより、この会話そのものが既に学園長の思惑とは外れたものになっているが。
ネギ君の成長が速すぎて、学園長の予想の域を超えてしまっているのだ。
子供だからと、学園長はネギ君の事を甘く考えていたのかもしれない。
実際、僕もまずい状況であるわけだし……やはり迂闊だった。
そう考える僕もいて、ネギ君の力になれないことに歯がゆく思う僕もいる。
嘘を言っていることに心苦しくなり、かと言って学園長の命令に逆らうわけにもいかず、僕はため息をつきそうになった。
「タカミチ?」
そんな僕の表情に気づいたのか、ネギ君が声をかけてきた。
なんでもない、と返し、僕は腕を組む。
「僕も麻帆良に来て長くなるし、エヴァとは知り合いだ。だからエヴァに何か言う事はできるけど、彼女はその程度で意見を覆すような人物じゃない。おそらく僕が何を言ってもエヴァは自分の意見を曲げようとしないはずだ」
「……じゃあ、やっぱり僕がエヴァンジェリンさんを倒すしかないの? タカミチは手伝ってくれないの?」
その質問に、僕は顔を鋼鉄のようにして変化を防ぐ。
頬がひきつりそうだったからだ。
一瞬の不自然な間の後、僕はこう言った。
「僕の事を期待しているんだったら……残念だけど、その期待は捨てた方が良い」
「どうして?」
そう来るのはわかっていた。
僕は頭の中で言って良いことと悪い事を振り分け、その理由を教えることにする。
「停電のことはネギ君も知っているね? その停電には大きな意味がある。実を言うと、この麻帆良には麻帆良全部を包むほどの大結界が張り巡らされているんだ。相手の侵入を知らせるようなものだけど、その結界の発生エネルギーは魔力ではなく、電力を使っているんだ。停電になると言う事は、その大結界が消滅すると言う事。そうなると、麻帆良を標的として敵が攻めてきたり、妖怪が出現したりする。僕はそういう人たちや妖怪から麻帆良を守らなければならないんだ」
「えっ……そうなの?」
「ああ。他の人たちもその戦いに参加する。だから、停電の時やその前後では僕も手助けすることはできない。他の魔法使いの人たちも同じだし、それはアクセラレータだって一緒だ」
アクセラレータと言う名前を出すのには意味がある。
魔法使いや他の人たちと言う曖昧な情報ではその事実が確定できない。
ネギ君が知っている人物を具体例として挙げなければ、ネギ君はまた疑問を抱くと思ったのだ。
疑問に思う事は悪い事じゃない、むしろ称賛されるべきなんだが……今はネギ君に負担をかけるのはいいことじゃない。
「それに、もしもエヴァが決着をつけに来るなら、僕や他の人たちの邪魔が入らない停電の時だ。その時は警戒した方が良い」
この話題はそれで終わらせようと思ったが、ネギ君はもっと疑問を持っているらしい。
僕に純粋な目を向けてきて、思った事をそのまま尋ねてくる。
「でも、エヴァンジェリンさんは悪い魔法使いなんでしょ? どうしてタカミチや学園長先生はエヴァンジェリンさんを封じたり、咎めたりしないの? だってエヴァンジェリンさんは生徒を襲ってるんだよ? どうして学園長先生は何もしないで、エヴァンジェリンさんに好き勝手やらせてるの? 僕はそこがどうしてもわからないんだ」
「エヴァを封じたりすることをしないのは、それがナギの意思だから、と言うしかない」
「父さんが?」
「ああ。ナギがエヴァを滅ぼさずに麻帆良に封じたのは不死だから倒しきれなかったわけじゃなく、何らかの意図があったものだと思うんだ。今のエヴァは魔力を封じられて人間の体だし、僕でも倒せるかもしれない。でも、誰もエヴァを倒そうとしないのはそこにあるんじゃないかな。立派な魔法使いであるナギが呪いで封じるという選択肢を選んだ。そこには何らかの理由があって、現状で固定するのが正しい、というとかね。学園長が何もしないのも、やっぱりナギと約束しているかららしいんだ。僕も詳しいことは知らないから憶測にすぎないけど」
「だからって、結局は生徒が襲われているのを見過ごしてるってことでしょ? そんなの、おかしいよ」
記憶消去をしているからという理由があるにしろ、やはり生徒を襲うという選択肢をとり、その噂を広めたのはまずかったということだ。
その辺りのやり方をエヴァに一任したからこういう事態になってるんだ、流石に今回は文句を言いに行きたくなる。
悪であるエヴァが生徒を襲っているのに、それを見過ごしている学園長。
ネギ君が疑問に思うのもわかるが、僕はそれに答えられない。
それについての答えを言ったら、学園長のシナリオがバレる。
それだけは避けなければならない以上、僕はこうして嘘をつかなければならない。
「おかしいかもしれないけど、それがまかり通っているのが現実である以上、それは認めなければならない。反抗するのも選択肢の一つだけど、そうした所でエヴァに対しての戦略が浮かぶことはないよ」
「ゴチャゴチャ考えるのは後にして、エヴァンジェリンさんの対策を考える事が先、っていうこと?」
「そういうことだよ」
エヴァとの戦いを経験した後なら、説明することはできるだろう。
その時は学園長に投げることもあるかもしれないが……このシナリオを描いたのは学園長とエヴァなんだ、ちょっとくらいは苦労してもらわないと。


僕だけが苦労するなんて嫌すぎる。


僕が立ち上がろうとすると、ネギ君が僕を見上げながら言ってきた。
「でも、考えることができなくなったら?」
「それはないよ」
思わず、断言してしまっていた。
口を滑らせてしまったことに僕もまだまだだと思いながら、僕は早足にこの場を去ることにした。
このどうにもならないモヤモヤはどうするべきか。
そう思って、僕はアクセラレータの事が思い至った。
この事を話せて、好きなだけ暴露ができる人物。
彼がいたことに感謝しながら、僕は愚痴を吐きだすために、今日はアクセラレータを飲みに誘う事にした。






SIDE ネギ・スプリングフィールド

「やっぱり何か隠してる風でしたね、兄貴」
カモ君の言うとおりだ、と僕は頷いた。
タカミチに聞くことにしたのは、エヴァンジェリンさんが脅しをかけてきたせいもある。
脅しをかけてくると言う事は、タカミチが何かエヴァンジェリンさんについて知っているということだと思ったからだ。
僕がタカミチを頼りにしていると言う事も知っていたからだ、とも思うけど。
エヴァンジェリンさんに見つかったらまずかったけど、そういうこともなかったみたいだし。
タカミチに聞く事を発案したのはアスナさんだが、こういうときはアスナさんの大胆さに感謝しなければならない。
僕だけだったらこんなリスクの高いことはしないと思うし……。
バレても、きっと教室の人たちに危害は加えない……と思った。
これも確証はないけど、次にそんな事をしたら学園長先生に言うつもりだったし。
それでも学園長先生が動かないんならそれはおかしいし、そこを追及するつもりだった。
出会わないことにこしたことはないんだけど。
話を戻して、僕は店内に入った時の事を思い出す。
ここにきてから、僕はタカミチの雰囲気がいつもと違う事に気づいていた。
それは魔法関連の事だからとか、エヴァンジェリンさんのことだとか、そういうわけじゃなくて……緊張していたように見えたんだ。
挙動不審な仕草も多かったし、普段のタカミチなら絶対にそんなことをしない。
更に僕の疑念は深まるばかりだけど、やっぱりそうゴチャゴチャと考える必要はないのかもしれない。
最後にタカミチがエヴァンジェリンさんは僕を殺す事はない、と言っていたし。

生きていれば考えることはできる。

タカミチに聞いても情報は得られそうにないから、やっぱり聞くとしたらあの人くらいしか……。
そう思っていると、隣にいるアスナさんがため息をついていた。
「高畑先生が何か隠してるんなら、やっぱり言えないことなんじゃない? 隠しているとしても、高畑先生からの口から言えないこととか……」
「それが怪しいってんだよ、姐さん」
カモ君はそう言ったが、同時に首を振ってため息をつく。
おそらく僕と同じでその胸の中には苛立ちとかすっきりしないモヤモヤとか、そういうのがあるんだと思う。
「だが、麻帆良が怪しいと騒いでも結局は何も得られないんだったら、こういう情報収集はやめにすべきだと思いますぜ。それよりもエヴァンジェリンの事を考える方が先決ってことじゃないっスか? そっちの方が、今はよっぽど考えるべきことだと思うんスけど」
「うん。タカミチが言った僕を殺す事はないっていう言葉の意味も気になるし……隠してることについてはまた誰かに聞くとして、今はエヴァンジェリンさんのことだけを考えようと思う」
「でも、ネギ。エヴァンジェリンを倒す秘策とか考えてるの?」
うっ、と僕は言葉に詰まる。
愛想笑いをしながら、僕は言う。
「じ、実は……全然」
「えーっ!? ちょっと、それまずいんじゃない!? 停電までもう何日もないわよ!?」
「だってエヴァンジェリンさんについての情報もなかったし、もともと時間なんて全然ないんですよー!」
事実だもん、しょうがない。
停電にエヴァンジェリンさんが襲ってくるのはタカミチの言い分からしてほぼ確実だろう。
停電に向けて何らかの作戦を立てるとしても、時間は少ない。
カモ君が肩の上で親指を立ててみせる。
「じゃあ今から帰って作戦を練らなきゃならねえ。俺っちも全力を尽くすぜ、兄貴!」
「……アンタの作戦は信用できないんだけど」
「ひでえ!? 俺っちは兄貴のために精一杯考えたってのに!! 今も一個くらいは作戦を思いついてるんだぜ、俺っちは!!」
「人間状態のエヴァンジェリンさんを攻撃するとかはナシだよ、カモ君」
すると、カモ君は沈黙した。
何やら汗がダラダラと流れている気がする。
「図星じゃない!? しかもそれって茶々丸さんの時と似てない!?」
「だってしょーがねーじゃねえかよ!! 真祖なんてまともな手段で倒せるわけねえんだから!!」
「うん、真祖をまともな方法で倒せるわけがないよ」
僕の言葉に、カモ君とアスナさんが話すのをやめて僕の方に向く。
真祖なんていう最強級のバケモノを倒すなんて言う事は、僕にはできない。
それは変えられようがない事実だし、二日間みっちり魔法の修行をしたくらいで真祖に勝てるほどパワーアップができるとも思えない……というか、無理だ。
それなら、と僕は考えた。

「まともにぶつからなければ勝機はあるよ」

「根拠とかはあるんスか?」
「タカミチと話して、予想が確信に変わったこともあったし……根拠とかはないけど、勝てる根拠なんて見つからないし。僕はやれることをやってぶつかるだけだよ」
勝てるかどうかなんてわからない。
むしろ、勝てる可能性を探す方が難しい。
でも、僕は助けを得られない以上、頑張るしかない。
まともにぶつかって勝てないのなら、作戦を綿密に考えて、負けない可能性を高めるだけだ。
僕の頭は、かつてないほど早く回転していた。






SIDE アクセラレータ

俺はいつも通り、麻帆良を見回っていた。
休日になると暇になるのか、チャラチャラとした連中が出歩く確率が高くなる。
チャラチャラとしているだけなら何の問題もないんだが、問題を起こすから問題になるわけだ。
補導の確率はそう高くないが、それでも麻帆良では些細な問題などが絶えない。
古菲に対する朝の手合わせ問題に関してはもうお手上げだしな。
それ以外にも麻帆良工学部の過激な実験やら、女子中等部や高校などの覗きもあるし。
若者っていうのは元気だ、と老けた思考でそう思う。

いや、今の俺は十分に若いのであるが。

ふらりと歩くついでに買い物を済ませ、夕暮れになったので商店街を見回って何の問題もないのを確認し、俺は自宅に戻る。
玄関にはミサカの靴と、見覚えのある二つの靴。
そのままリビングに向かうと、ミサカと高音、愛衣が談笑をしていた。
「テメェ等か。また鍋をゴチられに来たのか? いい加減金取ンぞ」
「今日は友達に夕飯を一緒に食べようと約束してますから、違います。そういえば愛衣はどうなの?」
「わ、私はちょっと食べようかなーって……」
「残念だが今日は手堅くカレーだ。鍋にしようってンなら止めはしねェが、ただのシャバシャバしたカレーになるだけだぜ」
カレーを煮込むための鍋を台所から取り出し、俺は平坦に言った。
どうせ高音が帰るんだったら愛衣も帰るだろうと思ったからだ。
俺がかなりの量を食べるからカレールーは多めに買ってきているが、愛衣にやるとなるとなんだか癪だ。
大人げない事を思いながらソファーに座ると、隣にミサカが座ってくる。
「ところでアクセラレータ、今日の夕飯はカレーとは本当なのですか、とミサカは尋ねます」
「あァ。魚に良いのがなかったンでな。久々にカレーにしたンだよ」
「ミサカに単調なカレーを作る作業をやれと、とミサカはもっと他の料理に挑戦したいしたいーと駄々をこねます」
「駄々こねて許されるのは小学校に入るまでだっつゥの」
バタバタと無表情で腕を振っているシュールなミサカを一瞥し、俺は既についているテレビを見る。
どうやらアニメが終わった所らしく、俺の知らないアニメのEDっぽいのが流れていた。

その音楽をBGMにして目を閉じる。

これから停電に入るが、相手の戦力が大規模なものであると予想されている以上、俺も手を抜くわけにはいかないし、戦力が大規模になったせいで原作に影響が出る可能性も否めない。
ミサカがネギを連れてくるなんていう予想外も起きたし、もう何が起こってもおかしくない。
原作通り、安全着陸ができるなんて思わない方が良いということは痛感したし、俺がいることで原作に変化が起きている以上、俺も色々と原作に関わらなければならないだろう。
原作に関わらない、と言っておきながらこう言うのは何だが、


とりあえず、俺には守るものができている。


それはミサカであり、刹那であり、高音や愛衣など、俺に親しくしてくれた人たちだ。
特にミサカは守らなければならないと思っている俺にとって、3-Aが参加する修学旅行にはどうにかして参加し、ついていかなければならない。
フェイトが出てくるだろうし、茶々丸を救ったミサカの真っ直ぐな性格を考えると、リョウメンスクナが復活した場合の足止めなどに立候補しかねない。
ミサカはまだ自分の命を軽いものだと認識している所があるから、仲間を守るためなら迷わず命を投げ出すだろうと思う。
俺に似たのか、それとも上条当麻に影響されているのか。
どちらにしろ、現状でミサカが無茶をしそうである以上、ネギには任せておけないし、俺も動く必要がある。
それに対しての交渉も行わなければならないし、面倒なことばかりになりそうだ。
そう思っていると、突然高音が尋ねてきた。
「アクセラレータ、あなたは今回の作戦では東西を防衛することになってますよね?」
「それがどォかしたのか?」
「少し不安なんです。聞けば、南の防衛は魔法生徒で構成されているらしいじゃないですか。確かに位置的に一番敵が襲いかかりづらい場所とはいえ、魔法先生がほとんどいないというのも……」
「テメェら魔法生徒を総動員して、よォやく頭数が合うンだよ。こっちの戦力不足はいつものことだ、流石に慣れただろ?」
「そうですけど……もし突破されたら」
「そン時は魔法先生の救援が入るだろ。中央の守りにも配置されてるから、突破されたとしても中央で食い止めるはずだ。テメェらは心配せずに突っ込めば良いンだよ」
高音は相変わらず心配性だ。
こうやってもしものことを考えるのは重要だが、それは一人で戦う時に考えれば良い。
どうしても心配なら学園長に言えば良いだろうし、それをしないのなら思うだけ思考時間の無駄だ。
色々と考えてもしょうがない事態と言うのは存在する。
その時、動揺せずに次の行動に移れるのが優れた人間だと思うのだ。
高音は色々と考えすぎるし、動揺もしやすいからガンドルフィーニに未熟とか言われるんだ。
原作での魔法世界のアリアドネーの連中も同じようなもんだったから、それでも良いのかもしれないが。
高音はこっちの性格の方が面白いから、変わって欲しくはないがな。
俺が再び口を開こうとすると、俺の携帯が鳴った。
番号表示を見ると、タカミチの番号だった。

なんだ、珍しいな。

通話ボタンを押す。
「どォした?」
『たいした用事じゃない。ちょっと飲みにつきあってくれないか?』
「あァ、別に良いぜ。場所は?」
『僕の家だよ。君の家で話せない事が結構あるしね』
「了解。今から行く」
そう言って電話を切ると、隣にいるミサカがじーっとこちらを睨んでいるのが見えた。
「なンだよ?」
「また例の『オトナの談合』ですか、とミサカは疑わしい目でアクセラレータを睨みます」
「まァ、そんな所だ。今日は長くなりそォだから、テメェは先に部屋に帰ってろよ」
「やっぱり詳細は教えてくれないのですか、とミサカは不満をあらわにします」
「今日はタカミチと飲みに行くンだよ」
簡潔に答え、俺は家を出ていった。
出ていく間際、高音や愛衣がミサカに『オトナの談合』について聞いているようだったが、特に問題はないだろう。
アイツらが俺を怪しもうが何だろうが、どうでもいい。

俺は俺の仕事をするだけだ。

人通りの少なくなってきた大通りを歩き、タカミチの家に向かう。
タカミチの家は俺の家と同じくらいの大きさで、それほど広くない。
車はあれだけ高そうなものを持ってるってのに、ちょっともったいない気はする。
タカミチの車を眺めた後、俺はドアをノックする。
暫くしてからドアは開いた。
「よォ」
「ああ。今日はいい酒を買ってきたんだ」
「そりゃいい」
俺は小さく笑いながら、タカミチの家の中に入っていく。

タカミチの家のリビングはかなり片付いている。

だが、すっきりしているというわけでもない。
外国から買ってきたのか、高そうなツボやら置物やらがあちこちに置いてあるからだ。
中には魔法世界から買ってきたのか、奇妙な気配を発するシロモノだってある。
俺からすれば、貰ったものを捨てられないタカミチの人の良さを表していると思うが、初めてやってきた人が見るとちょっと過剰に思うかもしれない量だ。
俺は部屋の中央にあるソファーに座り、タカミチが酒を持ってくるのを待つ。
ゴンッ、と酒瓶が置かれる音を聞きながら、俺は尋ねた。
「いきなり誘うなンてテメェらしくねェな。一体何があった?」
タカミチの顔はいつもの穏和な顔とは違い、かなり疲れているように見えた。
黒いオーラみたいなものがタカミチの周りに漂っており、落ち込んでいるのもわかる。
タカミチはかなり精神が強いと思っているので、ここまで落ち込んでいるタカミチは初めて見る。
何があったのか、と思うのは当然だろう。
タカミチは酒を注ぎながら、ため息をつく。
「ぶっちゃけると、愚痴を聞いてもらいたくてね」
「その顔から予想できるが……テメェがそんな顔をするなンてな」
「僕だって人間だよ。落ち込んだりもするさ」
差し出してくる酒を受け取っていると、タカミチは先に酒を飲んでいた。
いつも先に他人の方の酒を注ぐタカミチにしては珍しいので、そういうことを気にしていられないほど落ち込んでいるのだという事がわかった。

暗い沈黙が続く。

俺も言葉を発せないまま、黙ってちびちびと酒を飲む。
しばらくして俺がタカミチに話すように促そうとすると、ようやくタカミチは語り始めた。
喋りはじめるタイミングがあるとはいえ、少し遅くないか、とか思った。
だが、その思考も次の一言で吹き飛ぶことになった。


「実は、今日の昼にネギ君が相談に来てね。色々と鋭い事を聞かれたもんだから参ってるんだよ」


それに驚いて、俺は思わず尋ねていた。
「テメェに相談? 今日は日曜日だろ?」
「ああ、そうだが……それがどうかしたのかい?」
なんでもない、と咄嗟に誤魔化しておきながら、俺はため息を抑える。
原作では、確かネギは忍者とサバイバルライフを楽しんでいる頃じゃなかったか。
やはり俺の知識は役に立たないということを実感しながら、俺はタカミチの話の続きを促す。
「で、ネギ君はどうもいろいろな事に疑問を持ったらしくてね。どうもエヴァのことについてかなり怪しんでるようなんだ」
「ジジイのシナリオがバレたのか?」
「寸前だよ。こうやって聞かれたのが直前だから助かったけど、一週間前とかだったら本当にまずかったと思う」
つまり、ネギはどうしようもなくなって飛び出すような人間ではなくなったと言う事か。
むしろ考えて行動するタイプに変化したということだろうか。
茶々丸を傷つけた事とか、俺に何か言われたとか、そういうことも関係しているとは思うが……確かにジジイやタカミチにとってシナリオがバレるのは一番避けたい事態だろう。
せめて、エヴァとの戦いが終わるまでは。
俺としてはどっちでも良いけどな。
「彼の言葉がつらくてね……力になってあげたいのは事実なんだけど、学園長のシナリオがある以上、嘘を言わなければならない。流石に僕の一存でそれを崩壊させることはできないし」
「ジジイが筋書き通りに進めると言った以上、確かにテメェがネギにその事をばらせば問題になるな。ジジイのことだから問題が起こらなければ別にいいだろォが、ネギがどういう行動を起こすかわからねェ以上、バラすのは得策じゃねェな」
それで、ジジイが実はエヴァと繋がっていて、タカミチもそのことを知っていたとしたら、ネギは怒るだろう。
なんちゃって、で済ますことができるほどネギは大人じゃないのだ。
タカミチは嘘をついていることも心苦しいだろうし、それについてネギに責められるのも嫌なのだ。
誰だって、信頼されている人に嘘を言うのは苦しいのだ。

……俺だって、盛大な大嘘を現在進行形でついているわけだから、その気持ちはよくわかる。

突然頭を掻き毟りたくなったり、何かを殴って壊したくなる。
つまりは、スッキリしない苛立ち。
その場凌ぎの嘘は、確実にツケが回ってくる。
親しい人たちに嘘をついていると思うと、いまだに顔が引きつりそうになるのだ。
精神が不安定になる気がしてならない。
俺は一瞬おかしくなりそうな気がして、首を鳴らすことでその思考を振り払う事にした。
「アクセラレータ。君に相談するのもどうかと思うが、こういう場合はどうしたらいい?」
「酒飲んで忘れちまえ」
即答した。
どうしても嘘をついている相手に謝ったりできないのであれば、それは一時で良いから忘れてしまうに限る。
もちろん、完全に忘れてしまうのはバカのやることだ。
つらいことから逃げたいのは、人間だれしも同じだ。
逃げたいのなら逃げれば良い。
逃げること自体が悪い事じゃない。
そのまま逃げ続けなければ良いのだ。
相手と向き合うまで逃げていればいい。
逃げて逃げて、その先に相手との対面が待っているとしたら、そこで向き合えば良い。
そこで向き合えずに逃げるのが弱い人間だ。
一時的な苦しみから逃れることで、一時的に楽になるのならそれが良い。
タカミチの事だ、きっちり忘れることなんてできないだろうが、せめてこの一時くらいは楽になっても良いだろう。
中年サラリーマンの悩みを聞いているような気分になる。


だが、嫌な気分じゃない。


自棄になってはしゃぐのも悪くない。
俺は空になったタカミチのコップに酒を注ぎながら、笑う。
「そンな呆けた顔すンじゃねェよ。嫌な事は忘れて、今日くらいは楽しめよ。答えの出ない悩みはいくら悩んでも答えなンて出ねェンだ。考えるだけ無駄だ。なら、その時に備えて目の前の脅威を排除することに集中した方が良いだろ? その方が効率的だ」
「……僕は君みたいに割り切れないよ。咸卦法の修行による弊害でね。そうやって割り切ることが難しいんだ」
「悩みたいなら好きなだけ悩めよ。その先に見つけた答えがテメェの答えだろ」
結局、相談されようがどういう行動かを決めるのは本人だ。
俺の言う通りにしろ、と押しつけをするつもりはない。
ただ、参考にしてくれれば良いのだ。
タカミチが悩みたいんだったら好きなだけ悩めば良いし、割り切ったり忘れたりしたいならすればいい。
ネギに対して心苦しいんだったら、停電後にでも謝れば良いんだ。

所謂自己満足になるかもしれない。

でも、謝りたいと思っていて謝れないというのは精神に相当な負担がかかる。
謝ってすむ問題じゃないのかもしれないが、その時はその時でネギのわがままでも聞いてやれば良いだろう。
責めてくるなら謝れば良い。
踏み込んでくるなら暴露すれば良い。
タカミチがそれで楽になるんだったら、俺はそれを推奨する。
俺は自分のコップにも酒を注ぎながら、カラカラ笑う。
「今日はトコトン付き合ってやる。俺の愚痴にも付き合ってくれるか?」
「僕の方が先だよ?」
「そりゃァ当然だろ」
お互いに笑いながら、俺たちは乾杯した。
ガラスがぶつかる小さい音だけが鳴った。






~あとがき~

お待たせしました。第39話です。

タカミチは迂闊でした。
噂とか、そういうことに頭が行きすぎてて、あまり考えずにネギ君の誘いを受けた感じです。

さて、桜通りの吸血鬼編はもうそろそろ終わらせるつもりです。
あと二話くらいで終わらせようかと思っています。
今のところ予定なので、さらに長引く可能性も否めませんけど……。

次回は停電時の話です。
ガッツリ戦闘シーンを書こうと思います。


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