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No.21322の一覧
[0] とある転生者の麻帆良訪問(ネギま!×とある魔術の禁書目録 オリ主憑依)[カラーゼ](2010/10/31 15:16)
[1] 第1話[カラーゼ](2010/09/04 00:26)
[2] 第2話[カラーゼ](2010/09/04 00:28)
[3] 第3話[カラーゼ](2010/08/21 12:48)
[4] 第4話[カラーゼ](2010/09/04 00:29)
[5] 第5話[カラーゼ](2010/09/04 00:32)
[6] 第6話[カラーゼ](2010/09/04 00:33)
[7] 第7話[カラーゼ](2010/09/04 00:35)
[8] 第8話[カラーゼ](2010/09/04 00:38)
[9] 第9話[カラーゼ](2010/08/24 20:46)
[10] 第10話[カラーゼ](2010/09/04 00:41)
[11] 第11話[カラーゼ](2010/08/25 23:45)
[12] 第12話[カラーゼ](2010/09/04 00:42)
[13] 第13話[カラーゼ](2010/08/28 20:02)
[14] 第14話[カラーゼ](2010/08/28 18:04)
[15] 第15話[カラーゼ](2010/08/29 12:30)
[16] 第16話[カラーゼ](2010/09/04 00:43)
[17] 第17話[カラーゼ](2010/08/30 18:21)
[18] 第18話[カラーゼ](2010/08/31 22:41)
[19] 第19話[カラーゼ](2010/09/04 00:24)
[20] 第20話[カラーゼ](2010/09/03 22:22)
[21] 第21話[カラーゼ](2010/09/04 17:48)
[22] 第22話[カラーゼ](2010/09/05 23:22)
[23] 第23話[カラーゼ](2010/09/05 20:24)
[24] 第24話[カラーゼ](2010/09/06 20:43)
[25] 第25話[カラーゼ](2010/09/08 00:52)
[26] 第26話[カラーゼ](2010/09/11 21:59)
[27] 第27話[カラーゼ](2010/09/13 12:53)
[28] 第28話[カラーゼ](2010/09/15 14:10)
[29] 第29話[カラーゼ](2010/09/16 03:25)
[30] 第30話[カラーゼ](2010/09/19 00:34)
[31] 第31話[カラーゼ](2010/09/24 21:39)
[32] 第32話[カラーゼ](2010/09/30 00:28)
[33] 設定集[カラーゼ](2010/09/29 00:48)
[34] 第33話[カラーゼ](2010/09/28 00:13)
[35] 第34話[カラーゼ](2010/09/30 17:36)
[36] 第35話[カラーゼ](2010/10/04 23:06)
[37] 第36話[カラーゼ](2010/10/14 12:10)
[38] 第37話[カラーゼ](2010/10/14 23:18)
[39] 第38話[カラーゼ](2010/10/31 15:29)
[40] 第39話[カラーゼ](2010/11/07 15:05)
[41] 第40話[カラーゼ](2010/11/08 01:44)
[42] 第41話[カラーゼ](2010/11/10 01:14)
[43] 第42話[カラーゼ](2010/11/12 01:21)
[44] 第43話[カラーゼ](2010/11/21 20:08)
[45] 第44話[カラーゼ](2010/11/21 20:12)
[46] 第45話[カラーゼ](2010/12/06 16:45)
[47] 第46話[カラーゼ](2010/12/06 16:48)
[48] 第47話[カラーゼ](2010/12/05 13:38)
[49] 第48話[カラーゼ](2010/12/19 02:01)
[50] 第49話[カラーゼ](2011/01/17 16:43)
[51] 第50話[カラーゼ](2011/03/29 01:58)
[52] 第51話[カラーゼ](2011/05/29 01:44)
[53] 第52話[カラーゼ](2011/08/18 15:44)
[54] 第53話[カラーゼ](2011/09/03 18:05)
[55] 第54話[カラーゼ](2011/11/04 21:57)
[56] 第55話[カラーゼ](2012/08/27 00:24)
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[21322] 第28話
Name: カラーゼ◆68f6dca0 ID:da7c297e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/09/15 14:10
SIDE 一方通行

ネギがやってきてから一ヶ月ほどが経った……のだろうか。
正直よく覚えてない。
一週間だったか、二週間だったか……まあ、どっちでも良い。

とにかく、時は過ぎた。

もうそろそろ期末テストということでミサカはかなり張りきっていたが、ということは例の図書館の事件が起きるわけである。
それはノータッチにしようかと思ったのだが、ノータッチではいられなくなった。
俺も広域指導員なのでそりゃあ夜に調子こいてる連中がいないか見回るわけだが、その時に見つけてしまったのだ。

俺の目の前では途方に暮れた様子の刹那がいる。

その瞳から読み取れる意識によると、普段回らない頭を必死に回転させているのがわかる。
もちろんこの図書館での企みもこれから先の未来を知る俺にとってこのかには何もないと言うことは確信できているのだが、刹那に何の根拠もなく大丈夫とは言えない。
余計な干渉をすればジジイに何か文句を言われるに違いない。
どうしたもんかね、と俺も途方に暮れていた。
しかし、話しかけないわけにもいかない。
もうどっぷりと真夜中であるのに女子中学生がうろつくのは指導員として咎める事なので、俺はこそこそとしている刹那に声をかけた。
「なにしてンだ、刹那」
「あ、アクセラレータさん。いつのまにそこに……」
刹那は驚きながら慌てて振りかえってきた。
気配を消していたわけではないのだが。
それほど目の前に集中していた、と言うことか。
どれどれと俺が刹那の頭越しにその視線の先を見ると、

そこには図書館探検部+バカレンジャー&ネギがいた。

それで俺は厄介な時に遭遇してしまったもんだと嘆いていた。
なにしろ図書館遭難事件で刹那がどういう行動を取ったのか、俺は知らない。
図書館深部に潜ってまでお嬢サマを護衛したのか、それとも図書館島を警戒するだけにしたのかはわからない。
それとも事前にジジイから全部話されていたのかもしれないが、この様子を見るとそうではないようだ。
元々ジジイがそういう事を話す人間ではないことは承知しているがな。
俺と刹那がその面々を監視していると、早乙女ハルナと宮崎のどか以外の面々が図書館島に入っていくのが見えた。
まあ予想はできたことだ。
飛び出そうとする刹那を俺は抑える。
「落ちつけ、刹那」
「しかし、アクセラレータさん! お嬢様があの中に……!」
離してくださいと暴れるが、そんなもんで俺の反射はビクともしない。
俺は抑える手を一旦離すと、その手で頬をつねり上げた。
「ふふぇ!?」
ぐにににに、と柔らかい頬をつねり上げる。
バシバシと相変わらず無駄な抵抗を続けているが、そんな攻撃では俺の嗜虐心を満たす事しかできない。
なんだかもっとやっていたい気がしたが、もうこうなったら、と夕凪に手をかけたので俺も手を離した。
そこまでマジになってもらっては困る。
刹那は俺のほうを睨みながら突き放すように言った。

「これは私の仕事です。いくらアクセラレータさんでも介入は認められませんよ」

やはり、仕事モードの刹那は弄りがいがないな。
その冷静な言葉に鼻を鳴らした俺はポケットから携帯を取り出す。
「テメェはもう少し人を頼るという事を覚えた方が良いぜ。こォいう場合は麻帆良の最高責任者に聞いてみンのが早ェンだよ。『聞いてろ』」
聞いてろ、というのは聴覚を強化して携帯の音声を盗み聞きしろ、ということだ。
その意味を承諾したのか、不満げにしながらも従う刹那。
3コールくらいでジジイが出た。
「俺だ」
『アクセラレータ君か、珍しいのう。何か問題でも起こったかの?』
いけしゃあしゃあとぬかしやがって。
その言葉をぐっと押しこめて、俺は極めて事務的に尋ねる。
「今現在図書館島にテメェも良く知る図書館探検部の孫娘と約一名、それと2-Aバカレンジャーとネギが侵入した。刹那が図書館内部での孫娘の護衛を主張してるが、どうする?」
驚いたのか、しばらく間があってからジジイが笑った。
『ふぉふぉ、ということは桜咲君も聞いとるということかの?』
「失礼ながら、聞かせてもらっております」
その声が届いたのか、再びジジイはふぉふぉ、と笑った。
『今回の件はネギ君に対しての試練のようなものじゃ。このかを巻き込んだのは予定内の話じゃ。護衛である君に話を通してなかったのは悪かったの』
「いえ……それよりも護衛の件は?」
『それはしなくてもよろしい。図書館内部ならば目を光らせておる知人がおるでの。奴は不真面目じゃが、命の危険となれば現れるように言いつけてある。パーティ全体の護衛として、の。このかも図書館島の危険さは身を持って知っておるじゃろうし、あれで危機管理能力も高い。心配はいらんよ』
「はあ……しかし、帰り道はどうされるので?」
『あ、その心配は尚更いらん。少なくとも日曜の夜まで図書館から出すつもりはないからの』
「は、はあ!?」
流石にその発言には驚いたらしい。
刹那にしては珍しく素っ頓狂な声を上げる。
「り、理由をお聞かせ願えますか!?」
『さっきも言ったように、今回、ネギ君にはとある試練を与えておる。先生として正式採用されるかの試練じゃ。パーティは一度図書館最深部まで落ちてもらい、そこでネギ君がパニックに陥らずに先生として恥ずかしくない行動を取れば、わしはネギ君を正式採用するつもりじゃ。もっとも、校長として図書館内部での勉強合宿も兼ねておるつもりなのじゃがの』
「結局は採用するくせにまどろっこしいことなんてしてンじゃねェよ」

つまり、これは親睦会のようなものだ、と俺は思う。

ネギの性格上、図書館最深部という逃げ場のない状況に追いこまれてパニックを起こす可能性もあるが、生真面目なネギのことだ、心理学でも計算して高い確率でその場で勉強をはじめる事は予想済みなのだろう。
例えパニックを起こしたとしても、ネギは『サウザンドマスター』の息子であり『マギステル・マギ』の候補者である。
先生としての落ち度くらいでやめさせられるとは到底思えない。
これを機に親睦を深め、ネギとの仮契約相手をピックアップするつもりなのだろう。

裏もなく、素直なバカレンジャー達を標的として。

狸はバルタン星人の真似をするだけで何も語らなかった。
『とにかく、この事については不干渉にして欲しいのじゃ。誓って言うが、このかに怪我などさせんよ。もちろん、クラスメイトの皆もの』
「当然だな」
教師であるジジイが生徒を精神的に危険にさらすのも問題だと言うのに、怪我をさせて返すというのは論外だ。
『桜咲君は土日はこのかの護衛をやらんでもよろしい。月曜からは再開してもらうがのう』
「りょ、了解しました」
『ではの、アクセラレータ君、桜咲君』
そう言ってジジイは電話を切った。
俺は携帯を折りたたんでポケットにしまう。
意気込んでいたのに肩すかしを食らった事になる刹那はぽかーんとしていたが、やがてハッとなってアクセラレータに頭を下げる。
「す、すみませんでした、アクセラレータさん。お手数をかけて……」
「それは構わねェよ……それより、テメェはもう少しその硬い頭を柔軟にする必要があるンじゃねェか?」
俺が見ると、刹那は真剣な顔で反省したように頷いた。
「はい。お嬢様を守るには力だけでは足りないという事ですね。やはり、私にもアクセラレータさんのような広い洞察眼が必要―――」
「いや、違ェよ。そっちは別にいい。それは経験だから、じきについてくるモンだしな」
「は、はあ」
全然見当違いのことを言う刹那は困惑した要に首を傾げた。
俺が何を言いたいのかわからないのだろう。
俺はにやりと笑うと、ポーチからとある紙きれを取り出した。
それを刹那に見せる。
なんだなんだと覗き込んだ刹那は顔を真っ赤にしてその紙きれを奪い去った。
「な、な、なんであなたがこんなものを!? これって私の成績表じゃないですかーッ!?」

そう、俺が出したのは桜咲刹那の三学期中間テストの成績だ。

ぷぷーっと俺はわざとらしく笑ってみせる。
「文武両道って言葉が日本にはあるよなァ? お前は武はそりゃあもう十分すぎるほど成果を出してるが、文の方はからっきしみたいだな」
「う……お嬢様の護衛と夜の警備で忙しくて……」
「言い訳は聞かねェ。これからの土日のスケジュールは生徒じゃねェ魔法先生とかが主に警備で働く事になる。そのために魔法先生は一週間以上前にテストを作り終えてンだから、ご苦労様なこった。一週間前から死ぬ気で勉強すりゃァ高校受験や大学受験じゃなけりゃいつもよりも点数は取れるモンなンだよ。流石に今の成績じゃあちっと不味いンじゃねェのか、刹那?」
「う、うぐ……」
痛い点をつかれ、刹那は詰まる。
更に、と俺はにやけながらたたみ掛けるように刹那に顔を近づける。
「クラス順位が下から9位だからと言って安心してもらっちゃ困るぜ? その内エヴァと茶々丸は勉強すりゃトップクラスの成績は取れる。ザジ・レイニーデイと同じくバカレンジャー候補ということを忘れねェようにな」
「ど、どうしてアクセラレータさんはそんなに2-A事情に詳しいのですか?私が下から9位だとかバカレンジャー候補だとか……」
「ミサカだ」
俺は断定する。
「アイツが学年7位をとってから、気になって調べてみたンだよ。そうしたらものすげェな2-Aは。トップクラスが四人もいるくせに学年最下位ってクラスはそんなにねェと思うが」
「ぐあ……」
次から次へとグサグサ突き刺さる事を言いまくる俺。
刹那は『個人情報の管理はどうなってるんだ!?』と心の中で絶叫しているんだろうが、なにせ最高責任者がバルタン星人である。
電子機器には少々疎い所があるようで(電子精霊などはほぼ明石教授任せなのも確認済み)、そっち方面から調べると簡単だった。
そこそこのハッキングの技術もあるアクセラレータにとって、電子精霊に守られてもいない生徒の個人情報を暴くなどカンタンな事だった。
何故か超とハカセのは閲覧できなくなっていたが……彼女らがプロテクトでもかけたのだろうか。
このハッキングが犯罪だというのなら、ピッチングで鍵をこじ開けて入ってくる吸血鬼はどうなんだという話になる。
アイツ、いまだに時たま部屋に居座っていたりするからな……。
それに今回のこれは個人的なもんだ、広めるわけじゃないから別にいいだろ。
さて、何も言い返せなくなった刹那だが、ハッと思いつくことがあって即座に言い返すことにした。
「あ、アクセラレータさんはどうなんですか? 結構頭が良いとは聞きましたが、流石にミサカさんには敵わないでしょう!」
「……一応、大学の問題だろォが数学理科系統の問題ならオール100を取ることくらいはできる。計算分野なら俺は超鈴音以上の天才だからな」
麻帆良最強頭脳以上ーッ!?と刹那は驚愕したようだった。

まあ、俺も物理攻撃がほとんど聞かないベクトル操作能力者であり戦闘力は凄まじい上にそこまでの頭脳も持っているという、まさに『文武両道』を行くいろんな意味でのチート存在だからな。

借り物であるから自慢する気にはなれない。
しかし、アクセラレータすげぇ、と思った瞬間でもあった。
まあ、元の『俺』も赤点を取ることはなかったし、単位を落としたこともなかった。
だからこれくらいの言い分は許してほしいと思う。
俺はぽかーんとする刹那を眺めて満足した後、くるりと背を向けて手を振った。
「じゃァな、テメェはさっさと帰って龍宮にわからねェ所を教えてもらうンだな」
「あ……はい、わかりました」
まだ俺が超と同レベルの頭脳の持ち主と言う事実にぽかーんとしていた刹那が面白かったが、素直に笑う事はできなかった。






その翌日、俺は部屋で頬杖をつきながら目の前の光景を眺めていた。
「で、なンでテメェ等はこンな所にいンだよ?」
俺の言葉に反応したのは俺の目の前にいる刹那、ミサカ、ザジだった。
まあ、刹那とミサカは何となく納得できるからまだ良い。

だが、ザジ?

何故にザジ?
4時頃に蜜柑食ってたらいきなりミサカがやってきたのは前回テストについて質問に来た事もあり予想範囲内だったし、刹那も昨日言ったからもしかしたら来るかなとか思っていたが、ザジって。
ていうか頭にカラスっぽいのがとまってるんだが。

ザジもカラスもめっちゃ俺見てるし。

それをスルーするこいつらも2-Aの空気に慣れすぎだと思う。
俺の質問に対して答えたのは刹那だった。
「それは昨日アクセラレータさんが言ったように多少は勉強ができなければならないと思いまして……龍宮の成績も中の中くらいですし、やはり勉強ができる人と一緒に勉強するのが一番かと」
「ならタカミチのとこに行きゃあいいじゃねェか」
普通に考えてここは担任の先生、あるいは教科の先生に尋ねるのが筋であり、いくら知り合いだと言っても俺のところに聞きにくるのは間違いじゃないかと思うのだ。
実際授業の進行度なんて知らないしな。
俺の言葉に対して異論を言ったのはミサカだった。
「高畑先生は急な出張でおられません、とミサカは緊急情報を伝えます。更にネギ先生もバカレンジャーの方と共に行方不明らしいので、生徒同士で勉強会を行うのが一番という雪広さんの意見により、ミサカはここが最適だと思いました、とミサカは非常に長文でかつ詳しく説明します」
「長ったらしい説明ありがとよ。で、ミサカはここが最適だと思ってやってくるのはまだいいンだが……こいつは誰だ? まだ俺に何の説明もされてねェンだが」
めっちゃ見てくるザジとカラスを交互に見て俺は言った。
今更それに気付いたのか刹那は苦笑いしながら答える。
「ザジ・レイニーデイさんです。昨日言ってたじゃないですか」
「……成績と顔写真が同封されてるとでも思うのか? 名前は知ってても顔は知らねェよ」
実は知っていたりするが、初対面なのでそのフリをする。
それに……こいつが俺をめっちゃ見てくるのはおそらくコンビニで何度か遭遇したからだろう。
サーカス部の連中の帰りは遅いということは聞いている。
暗くなってからコーヒーを買いに行く俺とザジは何故か良く鉢合わせしてしまうのだった。
まあ、冬の内は部活の終わる時間が早いために鉢合わせする事もなかった。

実際、会うのはゆうに二ヶ月ぶりとなる。

覚えているのかわからんが、とりあえず挨拶しておく事にした。
「……久しぶりだな」
すると、ザジは頷いた。
やはり覚えていたようである。
カラスが頷いたように見えたのは気のせいだと思いたい。
俺とザジのやり取りを見て刹那とミサカは驚き―――特に刹那の驚きようは半端ではなく、俺に詰め寄ってきた。
「またなんですかアクセラレータさん! あなたこのごろ私のクラスの人間とどれだけ遭遇すれば気がすむんですか!? この前は明石さんや和泉さん達を助けたとかいう話も聞きましたよ!?」
「いや、別に怒られる事じゃねェだろ。こいつに久しぶりって言う理由は単にこいつの部活の帰りに寄るコンビニでよく鉢合わせしてただけだ。一言も喋った事もねェよ」
「これが噂に聞く『カミジョー属性』ですか、とミサカは納得します。ただただ出歩いているだけで異性とのフラグが立ちまくるというのはこの状況のことを言うのですね、とミサカはアクセラレータの逃げ道を塞ぎます」
「ハァ!? 俺をあンな野郎と一緒にすンじゃねェ!! ジャンプ系熱血主人公と俺が同じなンざありえねェだろうが!!」
「怒鳴る所がまた図星だと思われますよ、とミサカは苦笑しながら注意を促しました」
「無表情で苦笑とか言ってンじゃねェええええええええええッ!!」
あーだこーだ言いながらも、結局この勉強会は続行となった。

ミサカが主に文系中心、俺が理系中心に教えてやる事にしている。

ミサカは普段から説明口調なので教えるのがなかなか上手く、刹那はそれなりに理解して解いているようだった。
国後の解釈なんざ人それぞれだと思うがな。
さて、俺のほうはザジであるが、ザジは頭が悪いと言うワケではない。
こいつはミサカとよく似ていて、真面目にやろうと頭を働かせるとすいすいと知識を吸い込んでいくタイプだ。
真面目にやることを今までしなかったのだろう。
数学の第一問目の基礎的なところを解説してやったら、それを応用してすらすらと解いていくのだ。
理解度が高く、頭が悪いとは思えない。
「ザジ。テメェ、頭悪くねェのになンで点数は低いンだ?」
すると、ザジは目線を上に……カラスの方に向けた。
「……トモダチ」
ぽつり、とそれだけ。
何のことだと思っていたが、暫く考えるとこいつが何を言いたいのかわかってきた。
つまり、
「トモダチと遊んでて勉強はしねェ、と」
その通りとばかりに頷くので、俺はため息をついた。
原作で見た悪魔っぽいあいつ等がうじゃうじゃいるんだろうなあ、と思う。
魔境みたいで行ってみたい気はするが、なんとなく帰って来れないような予感がする。
まぁ、真面目にやれば点数は取れる、というだけザジはマシだ。

問題は刹那である。

こいつ、根っからの文系らしい。
俺と逆で理系教科は全くダメだ。
国語はまあそれなりに取れ、社会が一番点数が高い。
最低辺にいる連中にしては珍しく、社会は七十点近くを取っている。
つまり、英、数、理が異常なほどダメだということだ。
二十点台や十点台があるのである。
流石に0はないようだが。
二日でできることなどたかが知れているので、テスト範囲の単語練習と本文音読をさせた。
数学と理科についてはひたすら教科書やワークをやるしかない。
彼女も危機感は持っていたのか、範囲内のワークを終わらせていたのでわからないところだけを教え、他をひたすらにやらせた。
数学ができる人は国語ができる人の気持ちがわからない、とか良く聞くが、逆も然りなので俺はイラついたりせず根気良く教えた。
「う~……あ、アクセラレータさん、ここは……?」
「①式と②式に代入しろ。その方が楽だ。……二次方程式をさっさと解けねェとヤバいぞ」
「数学なんて足し算と引き算と掛け算と割り算ができればそれでいいのに……」
「意味ねェと思う事を根気良くやるってのが勉強だ」
実際数学なんて買い物や家計簿をつける時くらいしか使わない。

だが、勉強とはもともとやりたくない事を根気良くやらせるためにやることだ。

社会に出ればやりたくないことなんて山ほどあるからな。
ま、刹那の将来はこのかの護衛で決まりなんだろうが。
「…………」
「あ? どォした?」
横のザジが裾を引っ張ってきた。
なんだなんだと視線を向けると、ザジの視線がじっとミカンに向いている。
やはり気のせいじゃなかったのか、カラスもじっとミカンを見ている。
腹が減ったのだろうか。
「食いたいなら食え。遠慮すンな」
ザジが頷くとミカンを取り、剥いて半分にするともう半分をカラスにやった。
カラスは足で潰さないように抑えながら一粒ずつ取って口の中にいれている。
き、器用な……やっぱ普通のカラスじゃねえな。
そう思っていると、ザジがぽつり。
「……美味しい」
「そりゃァそォだ。コタツに美味くねェミカンなンざありゃしねェよ」
ザジは味がわかるヤツのようだ。
俺はクックッとザジの様子に笑いながら、そ~っと手を伸ばそうとした刹那の手を叩き落とし、その頬をつねる。
「ふぁっ!?」
「テメェはそのページが終わってからだ。まったく進ンでねェじゃねェか」
「ふぁ、ふぁっふぇ……」
「『だって』じゃねェ! 食いてェンならさっさと終わらせろバカ剣士!」
そう言って思いっきり引っ張ってから離してやる。
バチンッ!というゴムが戻るような音がした。
「いふぁっ!? ば、バカ剣士はないでしょう!?」
「二次方程式も満足に解けねェ剣士はバカ剣士で十分だ」
「アクセラレータさん、ザジさんにばっかり優しくないですか!?」
「ザジは76ページまで解いてる。テメェは72ページだろうが。ちゃーんとできてる奴にはそれ相応の評価をしてやるモンだろ?」
「う、うぅうううう~~~っ!!」
「刹那さん、後三問ですから頑張りましょう、とミサカはミカンを頬張りつつ励まします」
「いやそれ逆効果だろ」
もはや涙目の刹那。
ミサカがさりげなく止めを刺した瞬間、インターホンが鳴る。
立ちあがろうとしたミサカを制して、俺が出る。
ガチャリと受話器を取る。
すると、即座に声が聞こえた。
『アクセラレータさん、こんにち―――』

ガチャンッ!!

俺は思いっきり受話器を叩きつけ、『みぎゃあああ!? なんかすっごい音が!?』という戯言を消去し、早足に玄関に向かって歩き出した。
そのままの勢いで扉を開ける。
「新聞ならいらねェぞとっとと帰れ」
「いきなり新聞の勧誘扱いですか!? このごろ私の扱い酷くありません!?」
「『ガラナ青汁』の一件よりマシだと思うわよ、愛衣」
「うぐぁあああお姉様思い出させないでくださいあの味を思い出します!!」
「ドロっとしてて独特の腐ったような苦味が後を引くンだよなァ」
「わざわざ詳しく言わないでください!!」
言うまでもなくそこにいたのは高音と愛衣であった。
こいつ等はミサカがこの世界にやってくる以前から俺の部屋で勉強会を行っていた。
そのおかげか、数学理科の点数は結構高いらしい。
この二人は文系なのでちょうどバランスがとれているとか。
一学期の期末テストからここにやってくるようになり、今では常連である。
こんな扱いにもなろうというものだ。
「今ミサカのクラスメイトが勉強会してンだが、それでもいいか?」
「ということは2-Aですか。なんとなく申し訳ないですね……」
高音ががっくりとため息をついた。

例のドッジ部のことを言っているのである。

高音はまったく関与していないのだが、2-Aの連中が『ウルスラの生徒なんて嫌い!』的な雰囲気になっていると流石の高音でもズカズカとその前に出ていったりしない。
誰でもそうかもしれないが。
高音は猪突猛進タイプであるが、案外謙虚だったりもする。
だからこの場合は帰ってしまう可能性が高い。
それはそれで気まずいので、俺は二人の肩を掴むと部屋に引きずりこんだ。
何度も言うが、気まずいのだ。
「ちょ、アクセラレータさん!?」
「せ、セクハラです!」
「今更何言ってやがる! 『ガラナ青汁』飲まされてェのか!?」
ポカポカ叩いて来る愛衣を脇に抱え、俺は引き気味の高音にぼそりと呟く。
「テメェが気にすることはねェ。2-Aはテメェが思ってるほどバカな連中じゃねェよ」
「……わかってます」
わかってないから言ってんだ。
いつもながら強情な奴だ。
ちょっと顔を赤くして視線を逸らすのは図星の証拠である。
「照れンなよ」
「てっ、照れてません!」
「ハイハイ、照れてる人間は皆そォ言うンだよ」
強情な高音の肩を二回叩き、ギャーギャー喚く愛衣を狭い廊下にゴリゴリぶつけながらリビングに向かった。
ミサカとザジは驚いているのか動きが止まっているが、刹那からすれば『あー、またですか』と言った感じで笑ったように口元を引きつらせながら愛衣を見ていた。
「こんにちは、佐倉さん。……災難ですね」
「いつものことです……」
壁に擦りつけられた額を『はうぅぅ』と抑えながら、愛衣は悟ったように言っていた。






それから数時間経った。
いつも通りと言うか、当然のように高音と愛衣は俺の家の鍋を食らって帰っていった。
そろそろ金を蒔き上げようかと思っている頃である。
高音と愛衣に続き、刹那、ザジ、ミサカも退室した。
残されるのは俺一人。
騒がしいのがいなくなって清々する、なんて意地を張ったことは言わない。

実際、アイツ等がいないと寂しい。

そう思うのは危険だ、と俺の思考が告げてくる。
仲間を作ると言うことは弱みを作る。
仲間を人質に取られた時、一瞬でも思考が停止してしまうからだ。
まさかこんな麻帆良で、と誰もが言うだろう。
だが、俺の体は常にそう考えさせられる場所での生活を強いられてきた。
今思えば、アレイスターは計画発動においての重要スポットである『欠陥電気』と『打ち止め』を製造するために俺を利用したのではないのだろうか。
つまり、幼少時からマインドコントロールをかけたのではないか、と思うのだ。
幼い頃からの仲間意識に飢えていた俺は、だからこそ仲間を失う事を何よりも恐れた。

一人になれば良い。

一人になれば誰も俺に構わないがゆえに、失う事がないので傷つくことがない。
原作では明記されなかったが、一方通行の過去にはそういうものもあるのだ。
ただ、一方通行の凶悪性を誰もが知っているから、誰もが彼を避けた。
それで傷つく事を避けるために、他人から遠ざかる。
そこに、打ち止めを接触させる。
人と人との温もりに飢えていた一方通行は、なんだかんだ言いつつも打ち止めを受け入れるだろう。
そして、何がなんでも打ち止めを守ろうとするだろう。


アレイスターのシナリオ通りに。


「……もしそうだとしたら、皮肉なモンだな」
アレイスターの枷から逃げ出そうとしていたのに、それでもアレイスターの手のひらの上で踊っていたと言うことだ。
俺は真っ先にアレイスターの計画を潰せる手段を持ちながらも、その手段を選ぶ事ができない立場になってしまったのだから。
しかし、ここは『とある魔術の禁書目録』の原作ではない。

『ネギま』だ。

その上、俺は転生者でもある。
だから一方通行の他者への温もりという欲求を抑える枷が緩んだ。
俺は一年以上と言う年月をかけ、前世を含めて人生初とも言える良好な友人関係を構築しつつある。
俺自身、不器用かと思える表現の仕方だが。
そして俺は、また俺自身に枷をつけようとしている。
麻帆良に縛られつつある。
世界の裏がほとんどない、ほがらかな空気に溢れた学園都市、麻帆良。


こんな居心地が良い場所を、誰が離れたがるものか。


「たるンでる。昔の俺なら一蹴したはずだ」
そう、俺はたるんでいる。
反射の能力も明かさず、ベクトル操作能力すら明かさず、ただ最強の存在として君臨する。
更に友人と言う恩恵も預かり、生きるためには何一つ不自由ない生活を送れている。
それこそ、ほのぼのと。

それが不安で不安で仕方がない。

というのも、ここまでが順調すぎると言うのが問題なのではないか、と俺は思うのだ。
『ネギま』という原作を施行する際に俺という存在はまったく邪魔でしかないはず。
エヴァ以上の実力を持つ原理不明のチート存在。
更に原作知識を持ち、あらゆるイレギュラーに対してもアクセラレータの頭脳で対応可能。
どんな障害があろうとも力ずくで叩き潰す。
主人公や悪役以外に、こんな存在がいて良いのだろうか。
おそらくではあるが、俺を転生させた存在みたいなものがネギまで何かやらかしてほしいとでもたくらんでいるのだろうか?
それとも、この世界に襲いかかる何らかのイレギュラーに対抗して欲しいのか。

更に考えられる可能性としては、演出。

このネギまの世界で、ネギ・スプリングフィールドを主役としないもう一つの物語。
不幸と幸福が混ざり合う俺の物語を演出し、ネギまの登場人物達に対しての何らかの経験にさせようとしているのだろうかと思うのだ。
実際、俺と接して変わった人は多い。
高音や愛衣、刹那はその筆頭だろうし、その経験によって彼女らが成長しているとすれば、それの思う通りになるはずだ。


……と、俺は少し前までそう思っていた。


というのも、このごろは違う考えをするようになったのだ。
この世界にとって、俺が来るのは必要事項だったのでは?という考えだ。
原作キャラの経験がどうのとか、そんなのは関係なく『俺』という存在が必要なのではないかと思うのだ。
つまりそれは、ネギサイドに原作以上の敵が降りかかる事を意味している。
でなければ、ネギサイドに十二分に関わっているという状況が自然にできあがるはずがない。
俺は俺の考えにしたがっていたはずだが、何時の間にかネギサイドに対して有効関係を築き過ぎてしまったのだ。
これでは原作にどう足掻いても関わってしまうに違いない。

そしてそれでもいいかと思っている自分がいる。

おそらく、俺はネギがかかわる全てのイベントに立ち会うことになるだろう、と思う。
そう思うようになったきっかけは、ミサカだ。
もしも原作キャラに影響や経験を与えなければならないのなら俺だけで十分過ぎてツリが来るくらいだ。
なのに、どうしてミサカがこの世界に召喚されたのか。
答えは簡単、単にネギサイドの戦力強化に過ぎない。
つまり、俺がいてもなお相手のサイドとの戦力差が埋まらないということだ。
しかも、御丁寧に『一方通行がいなくなった世界』という平行世界を出現させ、レベル5の軍用ミサカという凄まじい戦闘力を持つ存在まで作り上げて。
あからさま過ぎる、と思う。
そして、ここまでして戦力を整える必要があるという事は、そこまでの強敵の出現に繋がる。
つまりは。
俺の頬に三日月型の笑みが広がった。
しかしそれは不敵なそれではなく、緊張でひきつった笑みであった。
カラン、と空のコーヒー缶を振り、その中に入っているプルタブが音を鳴らす。


『原作』の知識を持っていても対応しきれない力を持つ『とある魔術の禁書目録』のキャラの襲来。


十分にありえる事態だ。
むしろ、なかったらどこかゾッとする。
それ以上の敵が待ちうけているのかと。
ならば尚更力をつけなければならない、と俺は何らかの義務感に突き動かされるように、その衝動に心が動く。
俺の体術を無視した超速度攻撃。
ネギまでは十二分に通用するそれも、禁書目録のチートキャラはそれを何事もなく叩き潰す性能を持っている。
ならば更に加速、という手段は使えない。
それでは何も変わらない。
そして、彼女達を守れない。
俺の仲間を、守れない。
何時の間にか、俺はコーヒー缶を握り砕いていた。
血が滴るように、コーヒーの残りがテーブルにポタポタと落ちる。

「やってやろォじゃねェか」

強くなれば良い。
俺は現在、『ジェット・パンチ』の仕組みを応用した、一直線ではない多角的な攻撃を行うための体術を研究中である。
もちろん実際にやってみたりしているが。
今からじゃ遅いかもしれない。
だが、やらないで後悔する方が何倍も嫌だ。
俺の頭に浮かぶのは、俺に笑みを向けてくれた人達。
こんな荒んだ俺に優しくしてくれた人達。
そして、俺を頼ってくれた人達。
全員まとめて面倒みてやる。
俺を転生させた存在のことは妄想かもしれない。
アクセラレータと言う力を手にした一般人の妄言かもしれない。
でも。
俺の仲間を守ろうと言う決意だけは本物だ。
そして、現実でもある。
俺は握りつぶしたコーヒー缶を更に縦から握りつぶして小さくすると、適当にゴミ箱に放り投げた。
カコン、という小さな音と共に綺麗にコーヒー缶がゴミ箱に入る。
それと同時に、俺は呟いた。
「流石に、このまま楽に原作が通り過ぎるのを待つわけにはいかない、か」
少々、考えて干渉をする必要がある。
ただチートでフルボッコにするだけでは原作の行方の予想がつかない。
こちらの干渉は最小限にして、予測のできる展開にする必要がある。
……あの人たちを守るために。






SIDE ???

よォやく意思を固めやがったか。
遅すぎンだよ。
俺の偽物の癖してウジウジウジウジ悩むンじゃねェ。
俺を名乗るンだったら、その悩みごと突き破るくらいの『意思』を見せろ。
今の意思でもそれは足りねェ。
俺を内包して精神が不安定になってきてンのはテメェだってわかってるはずだ。

半端モンになればそれはバッドエンドだ。

もともと一つの体に二つの意思があンのが信じられねェが、それこそ無理をしている証だってことくらいにいい加減気づけ。
『アクセラレータ』もその歪みの一つだろォが。
……まァ、現段階じゃァそれほど深刻でもねェし、決意しただけでも大目に見てやるか。
だが、ダラダラと時間を浪費して、それで解決なンて思わねェ事だ。
テメェの思っている以上に、テメェの精神ってのは異常になってンだからよ。
別にテメェを心配しているわけじゃねェが、これは俺の存在維持のためでもある。
テメェが壊れれば、俺が現出するわけじゃねェ。
勘違いをしたまま納得すンじゃねェぞ。
もしもテメェが消えることがあれば、俺が均衡をブチ壊してでもその身体を乗っ取ってやる。
でなきゃァ、『居場所』が壊れちまうからな。
それをブッ壊しちまう程度なら、俺が壊れた方が良い。
一応感謝してンだぜ?
俺じゃこうはいかなかっただろうからな。


だが、覚えとけ。


俺は俺のために存在する。
お前のためじゃねェ。
だからテメェが本気で対話をしなけりゃならねェ状態に陥った時、それに応じてやる。
それまで精々強靭な意志を保ってやがれ、クソッたれが。






~あとがき~

あからさまな伏線です。
というか最後の???にする意味がないですねwww

図書館島編は華麗にスルーしました。
ミサカは巻き込めないです。学園長もその辺りは心得てます。
原作で、良く見ればネギ先生が行方不明になったとハルナとのどかが駆け込んできた所に刹那っているんですよね。
多分学園長から言われていたからだと思いますが、今回はこう言う展開にしました。
図書館島に行かない代わりに勉強会を開きました。
あやかや超たちだけでは全員に教えることができないでしょうから、多分分担したと思うんですよね。
で、ミサカの分担は彼女達だったと。
一応2-Aでも五本の指に入る頭の良さですからね。

今回でアクセラレータの指針がほぼ確定しました。
彼は自分が予想できる展開を現実にするために、極力干渉をせずにいるつもりです。
つまりは傍観ですね。
先の展開を予想できる方が味方を守りやすくなりますから。
無論、そういう先入観を持つことも危険ではありますが、彼にとってはそれが最善かと思います。


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