カランカラン
いらっしゃい。
「やあ、久しぶりだね」
ああ、お前か。
とりあえず席に座るといい。
「そうさせてもらうよ」
「それにしても、こんな場所であなたと再会することになるとはね」
本当だよな。
俺も学園長から魔法関係者の名簿見せてもらったときに驚いたし。
「まあ、ここでは私も純然な学生だ。
こうして放課後にここを訪れることもあるだろうからよろしく頼むよ」
純然な生徒は銃を持っていたりしないものなんだけどな。
俺としてはお前の射程内にはちょっと近寄りたくないんだけど。
「それは学園の外にいないといけないということだよ?」
ああ、そうだったな・・・。
お前物陰に隠れても跳弾とかで平気で攻撃できるからなー。
それ以前に、俺はお前の銃がトラウマになりかけている。
「あれはあなたが悪い」
いや、他の組織との合同任務の時に子供がいたらどうしたのかなって思うのが普通だろ。
お嬢ちゃん、どうしたの?パパとママは?って聞いたら俺の頬を銃弾がかすめていったのは今でもはっきりと思い出せるぞ・・・。
「些細なことを気にする男はモテないよ」
その後の合同任務でも何故かちょくちょく後方にいる味方の方から銃弾が飛んできたわけなんだが、これは些細なことだと思うか?
「その全てをかすめる程度で許してあげたことに感謝して欲しいくらいだ」
そのかすめた銃弾のいくらかは俺のとこのNGOのメンバーに当たってたぞ。
「いや、あれは私も誤算だったから驚いたよ。
でも、彼らがそれを気のせいだと言って構わず走っているのを見たときはもっと驚いたけどね」
あいつら馬鹿だから・・・・。
武器もなぜか鈍器だし。
「ああ、気持ちはわかる。
私も彼らの戦いを見たときは、なぜ魔法をほとんど使わず鈍器で戦っているのかと不思議でならなかったからね。
あれは原始人の戦い方だよ」
基本が鈍器で殴ることだからな。
正直あいつらと戦う相手が哀れでならない。
お前でもあいつらと戦いたくないだろ。
「銃弾が直撃しても気のせいで済ませるような原始人の相手はいくら私でも御免被るよ」
だよな~。
頭に当たっても普通に起き上がりそうだし。
「それ以前に今の私は傭兵だ。報酬をもらわないことにはどんな相手とも戦うつもりはない」
ああ、今傭兵やってるんだ。
NGOやめても結局こっちの世界からは抜けないか・・・。
「止めないんだね」
いや、お前が普通の子供だったら止めるだろうけど、幼い頃からこっち側で生きているようなやつに今更裏のことを忘れて一般人として生きろとか言えないだろ。
それでも実力的に問題があるとかだったら話は別なんだろうけど、お前は十分にこっち側で生きられる力を持っているしな。
それに、誰かを殺すこともできる。
そんなやつを子供扱いできないさ。
「褒め言葉として受け取っておくよ」
まあできる事なら平穏に暮らすっていうのが一番だってことは間違いないんだぞ。
あんまり無茶をしすぎるなよ。
「わかっているさ。いくら金があっても死んだら意味が無いからね。
それよりも、なんだか私の魔眼がうずくんだが、もしかすると魔眼持ちになったのかい?」
うん、まあね・・・。
いろいろと、そう、いろいろとあってね。
「・・・理由は聞かないでおくよ」
ありがとう・・・。
「それにしても魔眼持ちが二人揃うというのも珍しい。
どうだい?
これを機にコンビとしてやってみるというのは」
いや、お前とコンビ組んだら戦いばかりの毎日になりそうだからやだ。
俺はここで一日でも長くただの喫茶店のマスターとして働ければそれでいいよ。
「そうか・・・・便利な救急箱が手に入ると思ったんだが残念だ」
それは地味に傷つくぞ。
「まあ何か困ったことがあったら言ってくれ。
昔なじみのよしみで格安で引き受けさせてもらうよ」
できれば頼ることが無いように祈っているよ。
お前に頼ることになるくらいの面倒事が起きるのは勘弁して欲しいからな。
それでも、まあ、もしかすると頼ることになるかもしれないな・・・。
でも、その場合はかなりやばい相手になるぞ。
「私は働きに見合った報酬さえもらえるのなら構わないさ。
それじゃあ私は帰るよ」
ああ、じゃあな。
それにしても、あいつのパートナーが死んでもう二年になるのか。
いいやつだったのに、やるせないよなぁ。
あとがき
テストが近づいて恐怖。
このままだと目の前が真っ白になりそう。
>Fate編もやってほしいなぁ…
FATEは設定とかややこしすぎて書けない。
というか、魔法世界が無いから英霊にしても知名度0で補正無いし、まず英霊になれない。
しかし素のままだと瞬殺される。
キャスターの方が断然強いし・・・。
宝具は間違いなく魔眼(笑)になるんだろうけど、一回しか使えない。
というわけで死亡エンド以外浮かばないので無理。
>本編はどうした。
テスト近づいてるから、時間がない。
本編の方は後々の話とのつながりとか整合性も考えないといけないから時間がかかる。
というわけで本編の方は今回なんとかやってみたけど現状はかなり厳しい。
あとは原作に追いつく前に時間が稼げる最後の場所がここというわけでしばらくは学園祭に突入しないかも。
まだ設定とか不明な点が多いから、少しでも時間を稼いでおかないと原作と全くおんなじ展開にしないと書けなくなるからネギパ全員突撃ということになりそう。
次回『脱げ女襲来』
この次も、サ~ビスサ~ビス~