あれから、指導方針を話しあうためにガンドルフィーニ先生とうちの喫茶店に来た。
ガンドルフィーニ先生は俺はまだ弟子二人で精一杯だろうから、基本的にはその二人に専念してくれればいいと言ってくれた。
正直そのとおりなのでそこは甘えることにした。
木乃香ちゃんも始めの内は他の生徒と同じ練習になるのでガンドルフィーニ先生が担当してくれるらしい。
俺の仕事は戦闘技術を教えること。
他の生徒達が戦闘訓練をするようになってからが俺の出番になる。
しばらくは高音さんを教えることに集中するか。
彼女にも学園を守ってもらうことになるらしいので力をつけてもらわないといけない。
「英雄の息子・・・ですか」
ネギのことですか?
「ええ。
英雄の息子って一体なんなんでしょうか。
どうにも私はその肩書が必要以上の意味を持ちすぎているように感じるんです」
まあ、確かに魔法の世界の人間はその嫌いがありますね。
彼らはネギに期待をかけすぎている。
「私も同感です。
彼は確かに優秀な魔法使いになると思います。
しかし、彼はまだまだ子供だ。
その期待を背負うには若すぎる」
せめてもの救いは、あいつがその期待を好意的にしか受け取っていないということですね。
もしも、あいつが本当に挫折をした時に、何か大きな失敗をした時に、その期待が失望に変われば、そしてあいつがそのことに気づけば、あいつは潰れてしまうかもしれない。
ただでさえ、ここまで本当に上手く行き過ぎているくらいに優秀な魔法使いとしての道を歩んできたあいつです。
その分、これまで応援してきてくれた人が手のひらを返すように非難を浴びせたりすれば受けるダメージも、失敗のショックも相まって大きなものになるでしょう。
「そもそもの話。
私は魔法学校に飛び級精度ができたことも疑問に思ってたんです。
彼は確かに優秀だったんでしょう。
それこそ、もはや魔法学校の教師では魔法を教えることができないくらいだったのかもしれません。
しかし、彼が学ぶべきことはそれだけでは無かったはずです。
魔法の世界の危険性、杖を振るうことの意味。
どれも魔法を使う人間が知っていなくてはいけないことです。
しかし、まだ幼いうちに魔法学校を卒業してしまった彼にはそれを十分に学ぶ時間が無かった。
そのことが、魔法に関わってしまった彼の生徒達の中の数人の人生を狂わせるという結果を生み出しました。
使う魔法が強力であればいいと言う訳では無いのに。
多くの魔法を使えればいいという訳では無いのに。
マギステル・マギを目指す子供に、本当に教えなくてはいけないことを教えないままにしてしまっている。
今の教師たちはそれを忘れてしまっている」
優秀な魔法使いに年齢は関係ないというのが一般的な常識として染み付いてしまいましたからね。
口惜しいですが、俺やナギのせいで。
俺たちがなまじ幼い年で戦争に参加して、英雄なんてものになってしまったために、マギステル・マギに年齢は関係ないという風潮が生まれ、飛び級制度までできてしまいました。
「それに、ネギ君を教師にする必要なんて無かったんです。
ここが修行場所に選ばれたのはわかります。
ここは優秀な才能を持つ者の修練場のようなものですから。
でも、魔法生徒として通うだけでよかったはずです。
なにも教師にする必要なんか無かった。
そんな、さらにネギ君に何かを背負わせるような真似なんて・・・。
彼らからすれば、教師という責任ある立場を経験させることで、そうして生徒たちと接することでネギ君を成長させて、より立派なマギステル・マギにしようと思ったんでしょうよ。
あなた達のようなマギステル・マギに。
それは、ひどく、ひどく残酷なことです。
彼には、ネギ君にはあなた達のような経験も、実績もあるわけではないというのに。
彼らはネギ君にあなた達の、在りし日のサウザンドマスターの姿を求めている」
俺だって、旅に出た頃、戦争に参加したばかりの頃は何も知らない、何もできないガキでしたよ。
いろんな人に出会い、いろんなことを経験して、少しずつ学んだんです。
だから、ネギにも生徒たちにも教えましょう。
遅いのかもしれませんけど、先のために、これから先のために。
俺たちのように、俺やナギが後悔してきたことのような思いをさせないためにも。
これ以上、誰かを傷つけることも、巻き込むことも無いように。
俺たちのようにならないためにも。
「そうですね。
生徒たちにもまずは、杖を振ることに意味から教えることにしましょうか」
それにしても、ネギと明日菜ちゃんを狙うやつか。
明日菜ちゃんのことまで知ってるということは、大戦の関係者。
それもかなり深いところまで知っているやつということになる。
一番怪しいのはアーウェルンクスってことになるけど。
もしかすると、元老院あたりにも気を付けておかないといけないのかもしれないな。
あとがき
GANDORU登場。
>ファイアーエムブレムの例えに折角京都で買った茶わらび餅を吹いたw
俺は生八つ橋のほうが好きw
>やべぇダンの創造見てみたいw
創造まで考えてなかった・・・・。
魔眼(笑)の上とか思いつかない。
>螢は俺の嫁。
よし、ならエリーは俺の嫁な。
>マーカスを最後まで使っていた俺に謝れwww
ごめん俺マーカスは初期位置から動かさなかった。
>エリールートw要らないww
完全版で追加されると儚くも信じ続けた俺に謝って欲しい。
>エリーが一番好きなんだけどなー
同志よ。ただしエリーは俺の嫁。
もう一度言おう。エリーは俺の嫁。
>どうせなら本編はしばらく休載してDies irae編をお願いしますwww
あんな難しそうなのとクロスさせるのは技量的に無理っぽい。
しかも細かいところ思い出すのために、書くのと同時にゲームをプレイしないといけないというめんどくささ。
セーブを超こまめにしないといけないし。
なによりエリールートが無い悲しさをもう一度味わえと?
エリールートが原作に誕生したら書く。
俺はまだエリーのヒロイン化を信じ続ける。
真・完全版を出してくれ。
あれはまだ未完成だ。
嘘予告をAS使ってつくれないかなーと思ったが、作り方を見て頭がパンクしそうになって断念した。
あんなの理解できねえ。
あと、どうせならエリー寄りにしたかったけどエリーとダンがどうやったらそんなことになるのか想像できなかった。