今日はネギの入学式だった。
もちろんスーツ着て出席。
マクギネスさんも校長から保護者として出席していいと言われたらしく俺の横に座っている。
しかし、予想していたことなのだがひどく注目されている。
「なんでダニエル様がいるのかしら」
「なんでもナギのかわりにネギ君を育てているらしいぞ」
「まあ、それは素晴らしい。きっとネギ君は立派なマギステル・マギになるわね」
「それはともかく後でサインでももらえないものかな」
「そうね。できれば握手とかも」
非常に肩身が狭い。
その後もひそひそと聞こえてくる声を聞きながら入学式は終わった。
家に帰ってみるとネカネが、がくがくと震えていた。
「だ、ダニエルさん!こ、これ・・・・」
ネカネが差し出してきたのは手紙だった。
これがどうかしたのか?
差出人は・・・・テオドラか。
「テオドラって、あのヘラス帝国のテオドラ様ですよね?」
うん、そうだよ。
もう何年も会ってないけどなんでここにいるのがわかったんだろう?
まあ、普通にここで生活してるし、話が広まっていてもおかしくないか。
魔法協会とかは絶対知ってるだろうし。
でも、なんのようなんだ?
『ちょっと来てくれ』
これだけかよ!!
もうちょっと理由とか書けよ。
仕方ない、ちょっと行ってくるわ。
「は、はい・・・・お気をつけて」
いや、なにも赤紙もらって戦争行くわけじゃないんだからさ。
じゃあ、みんなには言っておいて。
「呼んでみただけ~なのじゃ」
頭をぶん殴ってやった。
なんでも漫画で呼んでみただけというのがあってやってみたとか。
それは名前を呼ぶんだよ!
こんな長距離をいたずらで呼ぶな!
お前マジ角へし折るぞ。
チェーンソーとか使えば流石に切れるだろう。
旧世界の農作業具なめるなよ。
「いや、ここ数年行方不明だった主が急に発見されて、しかもナギの息子を育てていると知ってな。
どんな愉快なことになっているのか聞いてみようと思ったのじゃ」
ああ、ネギね。
あれマジでナギの息子なのかってくらい礼儀正しいぞ。
「・・・・・それは・・・釣りか?」
いや、ガチリアルに真実。
しかも魔法の練習もマジメでいつも自分で練習してる。
やっぱり才能の方はナギ譲りで半端じゃないわ。
「あれの息子が真面目とは、生命の神秘じゃな」
いやまったく。
まあナギがすごくマジメで優秀な魔法使いだと思っているみたいで、ナギに憧れてナギみたいになりたいと思っているみたいだけどな。
「真実を知った時が空恐ろしい。
本当にナギのようになったりするとどうなるのじゃ」
だから今はナギのことをひた隠しにして真面目なままでいてもらってる。
あと、ナギからの手紙に自分たちのことを話さないようにって書いてあったし。
「ダニエル、一人の立派なマギステル・マギが誕生するか、魔王が誕生するか。
魔法世界の運命は再び主の手にあるようじゃぞ」
そいつは責任重大だな。
まあ、ネギのほうは流石にナギレベルまでの魔力とか持ってなさそうだし。
もし戦うことになってもベテランを数人ぶつければ十分やりあえると思うぞ。
戦争時代と違って今の時代だと実戦経験とかあんまり詰めないだろうから、その辺突いていけばなんとかなる。
というか、多分あれだ。
ネギ絶対に人とか殺せないタイプ。
「まあ、旧世界ではそれが普通じゃろう。
むしろ主らのように13などという年で戦争に参加する方がおかしいのじゃ」
俺は巻き込まれただけなんだけどね。
まああっちではそれが普通ってのは同意。
俺も人殺すのとかすごい抵抗あったし。
実際戦争やってるとそんなこと言ってる余裕なかったけどな。
治療魔法使いとか真っ先に狙われるから死なないためには殺さないといけない場面もあったし。
「まあ、13才の主の場合はまず戦闘力では周囲と比べると遥かに劣るからのぅ。
殺す殺さないなどといったことはそれに見合う実力をもってからの問題じゃ」
まあ、戦闘力が周りの一般魔法使いにも劣ってたから奇襲とかみたいに裏をかく以外ではまず勝てなかったけどな。
「まあ、その話は置いといてじゃ。
ダニエル、主は結局結婚はしなかったんじゃの」
相手が居ないということを答える悲しみがわかるか?
「あの詠春ですら結婚したというのに」
まて、ラカンとかアルもしてないはずだろ。
「ラカンはほら、あれじゃし。アルは好みの人が結婚可能年齢外じゃぞ」
そういえばそうだったな。
あいつらって今はどうしてるんだ?
「二人とも行方知れずじゃ。どこでなにしているのやら。
それにしても、主が結婚をしてないから魔法協会がどこかの名家の娘と結婚させた上で協会の名誉職につけて広告塔にしようという案も出てたんじゃぞ」
なにそれ怖い。
でてたってことはもう消えたんだよね?
「当然妾が潰してやった」
流石テオドラ。
今なら角をチョコでコーティングしてやっても良い。
「ナギ×ダニエルが鉄板じゃからな」
やっぱりその角折るわ。
ちょっと角貸せ。
「やめるのじゃ~」
くそ、やっぱり固いな。
今度来るときはチェーンソーも持ってくるか。
「それでこれが一番大切なことなんじゃが・・・チャーハンが食べたい」
はいはい、半球型に盛って旗立ててるやつだよな
「のじゃ~」
PS 知らないメイドさんが増えていた。
俺がいきなり調理場に行くと以前からいる人以外はかなり驚いていた。
まあ、その人達からすれば英雄がいきなり厨房に来てチャーハンを作り始めたわけだから仕方ない。
なんでか福神漬があることに驚いた。
チャーハンの横にセットしておいてやったが、福神漬にまぎれて同じような形に切った唐辛子をまぜてやった。
案の定「辛いのじゃ~」と言ってコップに手を伸ばし勢い良く飲み始めたが、残念それは酢だった。
ぶはーっと酢を勢い良く吹き出した後に水を求めてテオドラは「のじゃ~」と言いながら走り去って行った。
あとがき
マジックモーニングスターおはようマイマザー一番星君グレートとか出したらやべえ。
あと、ふとペルソナ3が思い浮かんで、ダンの場合はもう一人の自分って絶対ダニエル(笑)がでてくるよなぁと思った。絶対ニュクスとかにも負けない。
書いてみたいとも思ったけど、ストーリーあんまり詳しく知らないから諦めた。
アイギスかわいいです。なるほどな~(棒読み)
あと、エンディングの曲がよかった。「キミの記憶」最高。
化物語の「君の知らない物語」って曲も良かった。千石かわいかった。