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No.14013の一覧
[0] 封じられた鞘(ネギま!×FATE、TSあり)  喪失懐古/八改訂[大和守](2010/09/08 09:15)
[1] prologue[大和守](2009/12/18 13:29)
[2] 封鞘墜臨 / 一[大和守](2009/12/18 13:30)
[3] 封鞘墜臨 / 二[大和守](2009/12/18 13:30)
[4] 封鞘墜臨 / 三[大和守](2009/12/18 13:32)
[5] 封鞘墜臨 / 四[大和守](2009/12/18 13:35)
[6] 封鞘墜臨 / 五[大和守](2010/02/12 14:11)
[7] 封鞘墜臨 / 六[大和守](2009/12/18 13:38)
[8] 封鞘墜臨 / 七[大和守](2009/12/18 13:38)
[9] 封鞘墜臨 / 八[大和守](2009/12/18 13:39)
[10] 喪失懐古 / 一[大和守](2010/01/18 15:48)
[11] 喪失懐古 / ニ[大和守](2010/01/19 17:10)
[12] 喪失懐古 / 三[大和守](2010/02/02 12:51)
[13] 喪失懐古 / 四[大和守](2010/02/12 16:53)
[14] 喪失懐古 / 五[大和守](2010/03/05 12:12)
[15] 喪失懐古 / 六[大和守](2010/03/26 11:14)
[16] 喪失懐古 / 七[大和守](2010/08/04 06:49)
[17] 喪失懐古 / 八[大和守](2010/09/08 07:49)
[18] 閑話 / 小話集・1[大和守](2010/09/06 18:19)
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[14013] 閑話 / 小話集・1
Name: 大和守◆71ea8fac ID:73348823 前を表示する
Date: 2010/09/06 18:19

「衛宮サンの得意料理は何かナ?」
「―――……んー、和食だと思うぞ。ぱっと思いつくレパートリーが一番多いし」
「ほんま? はえー、てっきり洋食派や思ってた」
「私達がご馳走になったのも和食だったよ。あの時は漬物が出来合いしか用意出来なかった不満があったみたいだけど」
「今なら簡単な浅漬けくらいなら大丈夫だぞ。作ってこようか?」
「いや、私はそこまでして貰わなくてもいい。が」
「ウチは興味あるなー。浅漬けだけや無くて、レシピとかも」
「私も食べてみたいネ。五月はどうカ?」
 話を振られて、こくこくと頷く傍らのふくよかな少女。なんでも二人してお料理研究会なる同好会に所属しているらしい。
「うふふ。それなら一度皆集まって一緒にお料理してみたらどうかしら」
「フム。なら場所はコチラが提供しようカ。衛宮サンの実力を間近で見るチャンスネ」
「? 俺は構わないけど。あの寮にこんな大人数で一緒に料理できる場所ってあるのか?」
「寮では無理だろうガ、代わりになる良い場所があるネ」
「それってひょっとして、『超包子』?」
「ウム」
 こっくり。
「……ちゃおぱおず?」
「百聞ハ一見ニ如カズ、ネ。とりあえず各自都合がつく日をピックアップして、重なる日に使える様に手配しておくヨ」
「―――横から失礼するけどさ、それって料理出来るメンバー限定の集まりにするつもり?」
「……、何が聞きたいのかナ、朝倉サン?」
「いや、味見役が必要じゃないかなー、とか」
 起爆剤、投下。
「それなら立候補ー!!」
「コウホー!!」
「面白そー! 私も混ぜてー!!」
「くぎみーも行くよね!」
「ええっ!? 決定事項!?」
「野暮ですよ皆さん、いきなり大勢で押しかけたら慣れていない衛宮さんにとっては負担にしかならないでしょう」
「何言ってんの! これから否応無くこのクラスの仲間入りするんだから慣れる為にもここは大勢で参加した方が良いんだよ!」
「はう、それも一理あるようなー……」

「……なんだろうこの感じ。規模は違えど、いつかまでは、いつも身近にこんな感じのヒトが一人居たような……」


 閑話 / 小話集・1。 ―子供先生が入るまでのあれこれ そのいち―


「衛宮さんってさ、部活はどうするの?」
「……部活よりも、許可さえ下りればアルバイトをしたいな」
「―――ん、それはアスナが許可されてるから衛宮さんも大丈夫だと思うけど。でも一度回ってみようよ。学園内の案内も兼ねて」
「そうだよ! 減るもんじゃないんだしさ、もしかしたら入りたい部活が見つかるかもよ!?」
「個人的にハ。お料理研究会に来てくれると嬉しいネ」
「じゃあ僕達も一緒に回るー!」
「回るー!」
「では拙者も」
「中国武術研究会に来るといいアル。衛宮さんも何か心得が在ると見たし、身体も鍛えられるアルヨ?」
「身体動かすんなら新体操とかどうー!?」
「ラクロスとかチアリーディングも良いよー!」
「水泳……とか」
「え、えと、よかったら図書館探検部、とかー……」
「一通り回ったら占い研究部もよろしくな~」

「……で、流されるままに皆で各部を見て回ることになったんだが(途中から発言権を喪失していた事に注目)。何でお前までいるんだ、龍宮」
「ん、仕事だよ。報酬を貰って引き受けた以上はきっちりとこなすさ」
「……桜咲は来ていないが」
「―――、いろいろと込み入っているんだ。私も詳しくは知らないが」



「――――――。アレは、」
「ああ、射場だけれど。弓道に興味が? ……それとも懐かしい、とか」
「……、そうだな。射法は知識にあるけれど」
「じゃあ行ってみよう! 今まで入ったコト無いから覗いてみたかったんだー!」
「え、おいちょっと待て。こんな大人数で行けないだろ。弓道ってのは精神修養の競技だ。全員で行ったら迷惑になる」
「か、どうかは聞いて来たらいいじゃん」
「じゃあ、まず私が聞いてこよう。皆はここでまっていてくれ」

「―――へえ、この時期に転校生? それで部活廻り。学校案内も兼ねて? にしては人数多いねえ。まあいいけど。せっかく来てくれたのに追い返すのもなんでしょう。みんなで入れば?」

「……やけにあっさり」
「この学園に関係のあるモノは大抵こんなノリさ。早めに慣れておく事をお勧めするよ」
「…………。了解した」



「ふうん。貴女がその転校生?」
「はい。本校女子中等部の衛宮ですが。何か?」
「いや。入る時にちゃんと一礼するから。前になんかやってたの?」
「……、かも知れません。ここを懐かしいとは思ってますから」
「んー、なんか難しそうな事情があるのか。ま、そんなコトは私にとってはどうでも良い。射法は分かる?」
「え? まあ、一通り」
「じゃあやってみようか。あっちが更衣室。予備の弓衣がある筈だから、サイズ合いそうなの適当に引っ張り出してちゃっちゃと準備!」
「え、あれ? そんな簡単に部外者を射場に立たせてしまっていいのか?」
「これから関係者になっちゃうから無問題ッ!!」
「頑張れエミヤーン!!」
「「「わー!!」」」
「ほらほらギャラリーも応援してるし!!」
「――――。了解した」



 ――――構えを解く。
 認識は確かに。見やる的には必中を命ぜられた矢が八本、正確に突き立てられている。
 弓道場は、射の直前まで爆発していた中学生達の喧騒を奪い去り、耳が痛いほどの静寂をもってその異業を称えていた。
 が、

「えみやんすっごーい!!!」
「ステキー、かっこいー!!!」
「は、初めて見たけどとても感動しました衛宮さん!」
「何コレ、一本一本の隙間がここからじゃ全く見えないんだけど!! アンタ何処出身の伝説超人!?」

 それでも麻帆良生は正しく麻帆良生なのでした、まる。

「それよりも射法にブレが全く無いのが恐ろしいでござるよ。……映像の焼き直しにも見える程完全に“同じ動作”を、計八度。……真名、お主なら」
「無茶を言うな楓、私は“撃つ”者であって“射る”モノじゃない。……そもそも前提が違うがね、私は完全に『実戦主義』の技術だが、彼女のアレは『逸脱した精神』の果てに在る規格外なんだろうさ。あんな真似、私には奇跡が降りても不可能だよ」
「それハ、今後技術を磨いても、なのカナ?」
「言っただろう、前提が違うと。アレは技術の先に在るモノじゃないんだ。再現できるのなんぞ、本人以外は――――同等に逸脱した異常者しかいまい」



「―――どうも、とんでもなくお騒がせして申し訳ありませんでした……」
「やー、いいよいいよ。それに見合うモノは見させてもらったからさ。気にする必要なんて一つもないさー♪
 ……で、次はいつ来る?」
「え? いや、今はただ各部を見て回ってるだけなので、そもそも部活に入るかどうかも、」
「やー、いいよいいよ。それに見合うモノは見させてもらったからさ。気にする必要なんて一つもないさー♪
 ……で、次はいつ来るのかな?」
「いや、ですから」
「ヤー、イイヨイイヨ。ソレニ見合ウモノハ見サセテモラッタカラサ。気ニスル必要ナンテ一ツモナイサー♪
 ……デ、次ハイツ来ルノカナ?」
「…………都合がついたら連絡を入れたいとオモウノデ、一つ教えてイタダケマスカ、サー」
「ハイコレ。じゃ、待ってるからなー♪」

 ―――タイムラグ無しで渡される番号メモが作為的過ぎる。せめてそこは、その場で適当な紙に書き付ける位でいて欲しかった。
 あと振り向いた瞬間に『……勝った』みたいにコブシ握るの止めてくれないかな、高階さん。




 本編執筆の合間にちょこちょこ書き足してきた小話です。
 出来た話から順次上げていきますが、基本的に本編に関わりの薄い話ばかり。
 たまにさらりと嘘予告も混じる、かも。


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