気がついたら、
悪魔になっていました。
たくさんの悪魔?に囲まれてな!!
――――――
脇役街道
――――――
お祖母ちゃんは言っていた…
『人生は短い。だからこそ、どんな状況でも楽しみなさい』
……無理。この状況で楽しめるやつがいたら、是非とも友達に…
なりたくないな、そんなやつと友達になんて。
「オイ」
頭が半分パニックを起こしている俺に話しかける悪魔?
その顔には見覚えがある。
ナギ・スプリングフィールドに首をへし折られたヤツだ。
となると、ここはネギまの世界か?
おいおい、勘弁してくれよ。
何でこんな一発キャラなんだよ。なるなら、もっと別のやつがいるだろ。
ネギとかネギとかネギとかアスナとかネギとかさぁ。
「はぁ、ホント勘弁してくれよ……」
「話ヲ聞ケ!!」
怒鳴られてしまった。俺はいたって真面目なのに。
「はいはい、何のようですか?」
「貴様、コロスゾ?」
「いいじゃないですか、話を進めてくださいよ先輩~」
細けぇこと気にすんなや、とか思いつつ話を聞いていく。
首折れ悪魔の話によると、何でもこれからある村に行って其処にいるやつらを皆殺しにするらしい。
で、その不幸な村はというと、
なんと!ナギ・スプリングフィールドのかつての仲間達がいる村。
つまりは、ネギの村だ。
「……マジっすか?」
「アア、大マジダ」
「俺、調子悪いんで早退し「ワカッタラサッサトイクゾ」」
俺の意見を無視して空を飛び始めるクビオレ。
しかも俺を担ぎながら。この鬼!悪魔!!
「いや、無理だろ。ナギ・スプリングフィールドがいるんだぜ?勝てネェよ」
「何ヲ言ッテイル。下級魔族ト爵位級魔族ガ、コレダケイレバ、ヤツニモ勝テル…ハズダ、多分」
多分なの!? てか勝てねえし!!
結果知ってる俺からすれば自殺しに行くようなもの。
ホント、勘弁してくれよ。
▽▽▽
そんなこんなで到着しました、ネギの村。
周りのやつらは、大ハシャギ。目に付くものを片っ端から破壊している。
そんな中、俺のテンションは下がりまくり。
「ドウシタ、オマエハ、アバレナイノカ?」
「そんな気分じゃない」
家を壊しまくっていたデッカイ悪魔(ネギを殺そうとしたヤツに良く似ている)が不思議そうに聞いてくる。
いや、別に罪悪感がどうのとか言うんじゃないんだよ。
よく知りもしないやつがどうなろうと知ったこっちゃないし、興味も無いっす。
そんなことより、もう直ぐやってくる『死神』のほうが問題だから。
マズイね。もし、こいつがアレだとするともうすぐジャン。
うわっ、超離れてぇ。
だけど、さっきコイツと一緒に行動しろってクビオレに言われたばっかだし。
アイツ、俺より強いから逆らえネェよ。
どうしよ、俺。
「僕があんなこと思ったから・・・・!」
ネギ発見。
うわ、漫画どおりだよ。記憶なんだから、もっとあやふやにいこうぜ?
って、おい、何振りかぶってんの!?
お前なの!?お前がやっぱりアレなの!!?
ヤメて!!歴史よ、変わって!!!
――ドンッ!!!
来た……
姿を見せただけで身体の震えが止まらない。
あるのか分からない心臓もバクバク言っている。
世界最強の魔法使い、千の呪文を使いこなす男、
実際には5、6個しか使えない?
そんなこと、この魔力があれば問題にすらならないじゃないか。なぁ、
『サウザンドマスター』ナギ・スプリングフィールドさんよぉ。
……はぁ、ホントにもう勘弁してくれよ。
そう思うのと同時に、俺の意識は身体ごと吹き飛ばされた。
◇◇◇
アトガキ
初投稿作品です。
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