もしも、私が予備知識もなくヒソカと戦った場合、間違いなく私は死ぬ事だろう。
少なくとも純粋な能力値だけで言えば私とヒソカでは大人と子供位の差がある。
念である程度は埋めることが出来るとはいえ、それでも圧倒的に彼に軍配が上がる。
だがしかし、そんな彼のアドバンテージを覆す方法を私は知っている。
一つはヒソカの念能力の詳細。
本人は知られたとしても困らない念能力だと語っていたが、今まで接触がなかった人間が自分の能力を知っているとなれば話しは別だろう。
彼の念能力を知っている事で、私はカストロのように掌の上で踊らされるような事体にはならないと思う。だが、油断は禁物だ。
バンジーガムは凝で注意していれば防げるというわけではないが、それでも最低限の回避くらいは出来る。
二つ目は、『自分が襲撃される』という事実を知っている事だ。
突然の襲撃ならば防ぎようがないが、『来る』事が判っていればいくらでも対策を練れるし、時間があれば罠だって仕掛けられる。
ついでに言うと心の準備をする事が出来るのが一番の利点なのかもしれない。念は良くも悪くも精神力に左右されるし、私の念は寧ろ心構えが命だと言ってもいい。
……対ヒソカに関しては、腕の一本や二本を失うくらいの覚悟は必要だろう。
むしろ、死を覚悟した方が早いかもしれない。
その時に歌を途切れさせたら絶体絶命の危機に陥る。だって強制的に声が出なくなっちゃうしね。
……痛みには耐性があるし大丈夫だろう、多分。
そして最後にもう一つ、とっておきの切り札がある。
はっきり言って、ヒソカの為だけに存在していると言ってもいいくらいの代物だ。
私がヒソカと戦う時に歌うつもりの曲、『舞踏会の夜』―――、『女神の再来』と謳われた歌姫、ピエレット=アンジェの遺作とも言える作品だ。
発表前に何者かによって盗まれ、今までその曲の題名しか世間に知られていなかったのだが、偶然にも倉庫にてその未発表のCDを見つけた。
……まさか、先生が犯人なのだろうか?いや、気にしたら負けだな…。
とにかく、その中にある歌詞は今回の状況に深く類似している。これが何を意味しているか解かるだろうか?
例えば音楽を聞いた時に、その歌詞の通りの風景やシチュエーションを《自分と重ねて》思い描いたりすることがあるはずだ。
顕著な例を挙げるとするならば、歌の中で悲しい詞が出れば悲しくなり、転んだ描写が出ればなんだか自分も痛いような気がしてくる、そんなところだろう。
そう、つまりは自身と状況が重なるという事により『錯覚』しやすくなるのだ。
この現象を私の念と合わせれば、ほぼ強制的に相手に『錯覚』を起こさせる事が可能だと思う。
この事は念の制約には入れてないのだが、充分に起こりうる事態だと考えている。
念とは精神力に大きく左右される非常にデリケートな能力だ。私が赤だと思えば赤になり、青だと思えば青になる……とまではいかないが、私が『こうした方が効果が上がるのではないか?』と思った事は大抵念に反映される。
……これもある意味制約のようなものなんだろうな。
上手く歌詞と戦闘の状況を合わせて揺さぶりをかければ、ヒソカに大きな隙を作り出す事ができる。
……むしろそれ位しか私がヒソカに勝つ方法なんて無いんだろうけど。
……さてと、細かい作戦を考えながら取りあえず罠でも作るとしますか。役に立つとは思ってないけど。
◇ ◇ ◇
ヒソカの殺気を感じた瞬間、私は覚悟を決めてヒソカの方に気を飛ばした。
恐らく、今のヒソカならきっと気が付いて誘いに乗ってくるだろう。ああ、いやだいやだ。
小さく息を吐きながら、手の中の小さな風船をなでる。
浮力はほとんど無くなっていて、今はもうただの空気が入ったゴムの塊の様だ。何だか前よりも重くなっている気がするけど、きっと気のせいだろう。
あのウサギが何だったのかは分からない。正直、分からなくてもいい気がした。
だって上手くは言えないけれど、――なんだか懐かしい気がしたのだ。たかだかそんな事で疑いたくないと思ってしまうのは、きっと私の甘さだろう。
赤い色の風船。
赤はヒーローの色だと、先輩はよく言っていた。自分には決して似合わない色だろうと、自嘲しながら。
……そんなの、私にだって似合わない。だからこそ、私服を無意識のうちに寒色で固めてしまうのだろう。
謎の少年に、割るなと言われたけど、――割るとしたら『今しかない』と私の中の第六感が告げている気がする。
むしろ今がその時なんだと、理由もないが強く思うのだ。
こういう時の感は、自慢じゃないがよく当たる。
どうせ今回の勝負も博打の様なものなんだ。――なら、とことん自分の信じる道に突き進むのも悪くないだろう。なんて、ね。
自分の妙なテンションに苦笑しながら、私は右手に力を込めた。やるなら今しかない。
――さぁ、もうすぐヒソカが来る。気合を入れよう。
パンッと小さな音を立てて、風船は割れる。まるで、それは試合開始のゴングのようにも聞こえた。
風船の中から金色の粒子が溢れ、その一部がキラキラと私にまとわりつく。ラメ入りだったのか。随分と凝ってるんだな。
まぁ、なんだ。
――無事に生き残ったら、あのウサギにお礼でも言いに行こうか。
ふっ、と緩やかに口角を上げる。どうやら自分にはまだまだ余裕がありそうだ。
しっかりと目線を外さないように、やってきた男――ヒソカを見やる。
「やあ、随分と探しちゃったよ◆こんな所に居たんだ◆」
「こんばんは。……随分と機嫌がいいみたいですね。ああ、不愉快です」」
緊張を紛らわす為に軽口を叩いてみたが、やっぱりヒソカは怖い……。
こいつホントに私と同じ人間ですか?威圧感が半端ないんですが。
予想通り満月のこの夜に現れてくれたのは願ったり叶ったりなのだが、ヒソカが此処に来てからその美しい満月も淀んで見えるような気がする。
「酷いなぁ◆それは別にボクのせいじゃないだろう?」
「さぁ、どうでしょうね」
……こっち見んな。顔が逝っちゃてるんだよお前。
うぅっ、戦うって決めたけどやっぱり怖い。
「大丈夫◆これから空を見るよりも、もっと楽しい事をするんだからさ◆」
ヒソカはそう言うと、鬼も裸足で逃げ出したくなるような笑顔を浮かべて私の方に歩いてきた。
……あー、ですよねー、やっぱりそういう展開になるんですか。
再度自分の置かれている危機的状況を認識して、私はどうしようもないほどに笑い出したくなった。
ふっ、あはははっ、何で私はこんな命懸けの綱渡りみたいな事をしてるわけ? 冗談じゃねーよマジで。あ、涙が出てきそう…。
自棄気味に笑いつつ、半泣きの表情を片手で隠して目の前のヒソカを見つめる。
「……何がおかしいのかな?」
何がだって?そんなの今この状況の全てに決まってるじゃないか。
どう足掻こうと既にプレートを引いた時から賽は投げられていたのだ、今更何を言っても変わらない。それならば、立ち向かうしかないだろう?
「何もかもだよ、奇術師。――――『今宵開かレるは世にモ奇妙な仮面舞踏会!!! サァ 皆様ぺるソナの御用意ハ出来ましタか!!??』」
私は高らかに最初の詞を紡ぎだす。
ヒソカと距離を取りながら私は歌い続ける。短期決戦で攻められると私としては分が悪いからだ。
だがしかし、今までの傾向から見るとヒソカは相手を甚振ってから殺す傾向がある。つまり私がいきなり即死する可能性は極めて低いと言える。
……まぁ喉さえ死守すればなんとかなると思う。
―――集中しろ、もう既に舞台の幕は上がったのだ。この後の展開は私の働きにかかっている。
「ははっ!!それがキミの念なのかい?」
御名答。まだ謳い始めて20秒も経ってないから効き目は弱いだろうけど、きっとヒソカは僅かな倦怠感と得体の知れない恐怖を自覚している筈だ。
恐らく様子見であろうヒソカの攻撃を避けつつ時間を稼ぐ。
反撃?馬鹿いうなよ、避けるだけでいっぱいいっぱいだっつーの!
避けるだけの私に痺れを切らしたのか、ヒソカは私の喉笛に向ってトランプの先を走らせた。
ちょ、速っ!!? あーもう、ずっと手加減してくれてればいいのに!!
刃先を何とかギリギリのところで避けたのはいいのだが、その拍子に致命的にも体勢を崩してしまった。
しまったと思うよりも早く、ヒソカの蹴りが私の胴体に向って飛んでくる。
―――避けるのは、無理。ならば、腕を犠牲にしてでもガードするしかない。
バキリ、と何か硬いものが折れたかのような音がその場に響いた。
……い、痛い痛いいたたたっ、コレ絶対折れてるよね!?ううっ、いくら覚悟していたとはいえやっぱり痛いのは嫌いだ。
それでも歌声を止めないのはプロ根性とでも言ったところか。いや別にプロじゃないんだけどね。
ていうか今の蹴りの時に、その折れた腕にバンジーガムを付けられてしまったようだ。
おのれヒソカめ、よりによって負傷している方の腕に付けなくてもいいじゃないか…、めっちゃ痛いのに……。
私のそんな思いも虚しく、ヒソカは容赦なく私の事をバンジーガムで引きずってくる。
でも、その念がついてるのは私の『服』だろう?
――だったら破ってしまえばいい。単純な事だ。
勢いよく破り捨てた袖を投げつけ、不敵に笑う。――お前の攻撃なんて読めているのだと言いたげに。
私の分かりやすい挑発に、ヒソカはひどく楽しそうに笑って見せたが、その動きは戦闘開始時と比べると、はるかに鈍い。
歌い始めてから暫く経っているので、漸くヒソカにも念の効果が出てきたようだ。私から見ても、明らかに動きが鈍っている。
これならば負傷した体でも、彼の攻撃を避け続ける事くらいは可能だろう。
暫く避け続けていると、偶然にも罠を仕掛けた場所の地点に辿りつく事が出来た。
その罠自体は子供でも設置できるようなたいした事のない物だが、上手く利用すれば弱ってきているヒソカには通用するかもしれない。
そう思い、罠を作動する為にナイフを投げた。あくまでも本来の目的を気取らせない為に、ヒソカに向うようにして投げたのだが、予想通り避けられてしまった。
元々避けられる事を前提としている訳だから全然構わないんだけどね。
私のしょぼい反撃に、嘲るような表情をして見せたヒソカだったが、私達の間を裂くかのように死角から襲ってきた何本もの竹に、ヒソカは咄嗟に後ろに下がる事で対応した。
「へぇ◆時間稼ぎのつもりかい?…いつもだったら鼻で笑うところだけど、今回は笑えないね◆」
そんな事を言いつつも、ヒソカの顔には余裕が無い。
常人であれば立っていられないくらいの苦痛の筈だ。無理もないだろう。
歌もそろそろクライマックス。……念の総量から考えると、全力で歌い続けるのもそろそろ限界かもしれない。
でも、運が良い。予想していたよりもずっとマシな展開だった。
想定の三割では、歌の半分も行かない内に私は殺さると考えていた。ヒソカの繰り出す攻撃も、半分くらい勘で避けてたけど、ほぼすべて避けられたし。今日の私は間違いなくついている!!
―――だが、仕留めるチャンスは一度だけ。これを逃せば私は力尽きて勝機は無くなる事だろう。
歌詞に合わせ右手にナイフを持ち、ヒソカに向って走り出す。
『クルクルクルリと三回転 娘は言ッタ ――首ヲ刎ネろ!!』
ヒソカの首にナイフを走らせる瞬間、私は歌詞の一文を歌いきった。
その刹那、コンマ一秒といった僅かな時間だが、確かにヒソカは動きを止めた。
普通の戦闘の最中であるならばその程度の隙は、普段のヒソカにとっては充分対応できる類のものだった事だろう。
だがしかし、今この瞬間に動きを止めるという事は、只の自殺行為に過ぎない。それなのに何故ヒソカは動きを止めてしまったのだろうか?
答えは簡単、―――《自分の首が飛ぶ様子》を『錯覚』してしまったからだ。
いくらヒソカとはいえ、自身の脳の働きを制御することなど出来ない。
もしもエリスがその瞬間にナイフでヒソカの首に向って攻撃していなければ、ヒソカはそんな錯覚を起こす事は恐らく無かった事だろう。
だけれど、エリスは見事なまでに歌詞に忠実に行動を被せてきた。……最初からそれが狙いだったのだ。
―――っ痛、トランプが脇腹と足に刺さってる。
ヒソカを何とか倒したのはいいが、やっぱりそうは上手くいかないようで、ところどころ負傷をしてしまった。
あの交差する僅かな瞬間に二箇所も攻撃されて気づかないなんて、やっぱり私は二流だな、と思いつつ倒れふすヒソカの事を見やる。
明らかに致命傷と言っていいほどの血液が首から流れ出しており、ピクリとも動かない事から恐らく死亡していると考えられる。
だがしかし、私は慎重な女なので、念のために心臓に向ってナイフを振り下ろし、確実に息の根を止めておく事にした。
原作キャラだとか人気キャラだとかそんなのはどうでもいい。私はコイツに命を狙われたんだ、それなら私に殺し返されたとしても文句は言えないでしょう?すべからく死ね。
とりあえずキリのいい所まで歌いきり一息つこうとしたのだが、あたりの茂みから微かな落下音が聞こえてきた。
……も、もしかしてイルミさんとかだったりしませんよね?
最悪の事態を想定して背中に冷や汗を流したが、恐る恐る円で確認してみると、どうやら念能力者ではない様なので安心した。
だがしかし、予想に反して茂みにいるのは2人の人間だった。しかもオーラの流れから推測するに、奥にいる方は気絶しているようだ。
恐らく一人はゴン君だとして、もう一人は一体誰なのだろうか?
取りあえずゴン君ならばいきなり私に対して攻撃はしてこないだろうと、勝手な理論を脳内で展開し、ゴン君のいる場所まで歩いていったのだが、何故かたどり着いた時には彼までもが気絶していた。
……よく考えればこの場所は充分に私の念の効果範囲に入る。私が歌い終えた時点で彼の精神が限界であったとしてもおかしくはない。
え、ちょ、ヤバいんじゃないか? もしも私の所為で彼が精神崩壊したなんて事になったらすごく居た堪れない。凝で確認してみたところ、幸いにも精孔は開いてないようなので、ギリギリセーフと言ったところだろうか。
……とにかく彼の事は後で考えるとして、今は奥にいる人物の事を確認しよう。
そう思い、怪我をした足を引きずりながら落下音がした場所まで歩いていくと、そこには見覚えがある人物が倒れていた。
「……384番?」
奇しくも、いや、きっと必然と言うべきなのだろう。私はただこの幸運に感謝するべきなのだ。
そう考えた私は384番のプレートを探し出し、この試験中には行動できなくなるように、彼の吹き矢を彼自身に刺しておいた。勿論解毒剤を奪っておく事も忘れない。
その後はヒソカのプレートを確保し、死体を申し訳程度に掘った穴に入れて土を被せた。
……呪われたりしそうで怖くて仕方ないんだけど。
そんなこんなで一汗流した後で、気絶しているゴン君を背負ってこの場から離れた。
血なまぐさい場所に居たくなかったというのが一番の理由で、別にここで夜を明かすのが怖かったからとかそんな事はないので勘違いしないで頂きたい。
因みにゴン君を一緒に連れて行ったのは、起きた時に精神崩壊を起こされていると厄介なので、その事の確認の為である。特に深い意味はない。
だって私、別にショタコンじゃないし。
◇ ◇ ◇
「ええっ!!!??!?!?」
ゴン君は私の姿を確認すると、悲鳴に近い声を上げながら後ずさった。
ひ、酷い。聞かれた事を返しただけなのに、そんな全力で後ずさらなくてもいいじゃないか。君はハンター世界の最後の良心だって信じてたのにっ!!
まるで化け物を見たかのような反応に地味に傷つきながら、私は口を開いた。
「体調は?」
「へ?」
「だから、体の調子は? 頭が痛いとか、変なものが見えるとか、そんなのは無いの?」
傷ついた心を悟らせないように得意のポーカーフェイスを保ちつつも、聞きたい事を聞く。
これで彼がまともな受け答えが出来るようならば、トラウマはともかく精神崩壊の心配はなくなるだろう。
「え……、あ、大丈夫、です」
「そう。ならいいんだ」
あー、本当によかった。大丈夫ならもう心配はいらないよね? さっさと此処から離れよう。他の受験生に狙われると厄介だし。
そう思って踵を返して歩き出したのだが、重大な事を忘れていた事に気づき、バックからソレを取り出し、振り返った。
「あぁ、そうだ。―――これを、君に」
そう言うと私はヒソカのプレートをゴン君に投げて渡した。
「………ヒソカの、プレート?」
プレートを受け取ったゴン君は、不思議そうな目を私に向けてきた。……いったいどうしたのだろうか?
そう思い、先ほどの私の行動をふりかえってみると、ゴン君にプレートを渡す理由を説明していない事に気が付いた。
「私にそのプレートは必要ない。……それが無くても、「もう6点分は集まってるから」
これは格好悪いから言わないのだが、私がそのプレートを持っていると、ゴン君がプレート目的で私を攻撃してくる可能性があるのだ。
そんな面倒くさい事はゴメンだし、それに偶然とはいえ彼に対して念で攻撃してしまった事は紛れもない事実だ。
お詫びといってはなんだが、私の心の罪悪感を減らす為にも是非ともプレートを受け取って頂きたい。
「俺も、いらない。……返す」
ゴン君はそう言うと、私の目の前に突き出すようなかたちでプレートを差し出してきた。
……これだから負けず嫌いのお子様は面倒なんだ。私だったら喜んで受け取るのに。
半ば予想していたとはいえ、私としてもこのプレートを受け取ってもらわないと困る。
本来ならば話し合って解決するという選択肢もあったのだが、その時の私は徹夜をしていてヒソカ戦のダメージを引きずって酷く疲れていたので、実力行使をとってしまった。
「暫く、寝てろ」
片足を怪我していてひどく動きにくかったのだが、痛みを堪えてゴン君の前まで行き、手刀を叩き込んだ。
私はあまりコレが得意ではないので、ツボを叩くというよりは力任せに気絶させているといった方が正しいかもしれない。正直ちょっと悪いと思ってる。
ゴン君がばったりと倒れたのを確認すると、私はようやく歩き始めた。
まずは危険の無い寝床を探す事が先決だろう。
――ああ、本当に生き残れてよかった。
後書き
ヒソカは短期決戦というよりは、初めは様子見で後からじわじわと甚振るような戦い方をするのではないかと勝手に思っています。ゆえに、エリスの念とは相性が悪いと思います。念能力も直接的なものじゃなくてトリッキーな能力だし。
ゴン君がわりと無事だった理由に関しましては、事前にクラピカからエリスのフォローをされていたので、エリスへの感情がそんなに悪くなかった為です。
それでもほぼ底辺レベルの好感度なんですけどね!!