現在会場のすみのほうでこっそりと絶の講習会中!
ヒソカに話かけられたのが功を奏したのか俺とポンズのまわりには妙な空間がぽつんとあいており、他の受験生のほうを向くと
サッ バサッ
フイ バサバサバサ
このように目をそらされる始末。
ポンズに教えやすい空間ができたことは感謝しよう。
ただしヒソカこれだけは言っておきたい。
………俺の出会いを返せばかやろぅ OTZ
まぁ心の中でヒソカを凹って、精神的におちつきを取り戻すとポンズに対して絶についての実演と講習をおこなった。
修行中はけじめをつけるために師匠を言わせるようにした。
一度言ってもらいました。
「…師匠?」
バンバンバンバンバン
なっなんて破壊力………思わず悶え太ももを連打した。
首傾けつつ「師匠?」って反則です!かわいいです!!
出会いなんて生いってすいません。
ポンズさんだけでおなかいっぱいです!!!
これじゃぁ俺の理性…いや、もつけど修行が進みなさそうなので元にもどしてシュウと呼んでもらうことにしました。
さぁ気を取り直して修行再開です。
「あ~なかなかうまくいかないわ、どうしても精孔をとじきれないわ」
「念のほとんどはイメージを強く持つことが大事だから精孔ひとつひとつすべてに栓をするイメージをもってみたらどう?」
なかなかうまくいかないらしくポンズは四苦八苦していた。
上半身は比較的精孔が閉じているが下半身の特に末端にいくにつれてちびちびとオーラがもれている。
それにしても俺も最初はこんなかんじだったのかなとエレナさんやイータさんに教わっていた頃を懐かしみ………鳥肌が立ち、膝が笑いました。
ブルルルル
頭を振るってトラウマになりかけている映像を飛ばす。
そうこうしてポンズが絶の練習をしていると俺の目当ての人物がとうとうやってきた。
「待っていたぜ。来たな…ゴン・フリークス!!」
俺は自然と笑みを浮かべ原作の主人公たちを眺めていた。
SIDE ポンズ
ヒソカとの会話のあと私たちの周りには不自然な空間が出来上がった。
シュウは周辺を見回すがすべて目線をそらされている。
そりゃぁ私だってあんなのと知り合いのやつなんて自分から近づこうとは思わないし関わりたくもないだろう。
まぁ念を教えてもらうには役立っているようだから結果オーライでしょ。
シュウの一人百面相が終わると絶の実技と講習を受けた。
そしていざ絶をやろうとしたとき
「けじめをつけるために今度から修行中は俺のことを師匠と呼んでくれ。」
となにやらかなり目を輝かせていってきた。
まぁこれくらいのサービスはいいだろうと
「…師匠?」
と首を傾けていってやると予想通り顔を真っ赤にして悶えたうえに軽くひきそうなアホ面をしたあと元に戻すように言ってきた。
…刺激つよすぎたのかしら?と頭の片隅で考えつつ絶の練習をすることにした。
「あ~なかなかうまくいかないわね、どうしても精孔をとじきれないわ」
「念のほとんどはイメージを強く持つことが大事だから精孔ひとつひとつすべてに栓をするイメージをもってみたらどう?」
とアドバイスを受けてはみたもののどうしても膝から下の足全体からちびちびとオーラが漏れ出てしまう。
纏の時みたいに一回精孔を閉じる感覚を体に覚えさせたほうがいいのかしらと考え再度百面相をしているシュウに提案しようとすると、急に今まで見たことのないような顔つきで新しく入ってきた受験生を見て呟いた。
「待っていたぜ。来たな…ゴン・フリークス!!」
不覚にも少しドキっとしてしまった。
SIDE シュウ
「知り合いでもきたの?」
「まぁそんなもんかな。」
目線をゴンたちからポンズに戻す。
ポンズから絶も纏の時みたいに一回精孔を閉じる感覚を体に覚えさせられないかと言われその方法が試してみるとまぁぎりぎり合格?ってレベルの絶はできるようになった。
まぁ自動車でいう仮免くらいの合格っぷりだ。
「そういえば知り合いにあいさ「ギャーーーーー」
ポンズの声を掻き消す様な悲鳴がきこえた。
あぁそういやヒソカって受験生の腕切り落とすんだったっけ。
「あ~あなくなっちゃった♢ぶつかったらあやまるものだよ?」
ヒソカは不気味な笑みをうかべながら切り落とした男に向かって話しかけていた。
ポンズがその光景を見そうになっていたのでさりげなく俺はポンズの前に立ち切り落とされた男がみえないようにした。
するとポンズが
「ありがとう、かっこいいぞ男の子!」
と頭を撫でられた。
この不意打ちは卑怯だと思います!
すぐにそっぽを向いたが頬をつつかれるし、照れているの?って照れるにきまっているでしょうが!!
俺って一応この人の師匠なのに上に立っている気が一ミリもしません。
そのあと二人でじゃれあっていると
ジリリイリリリッリリリリ
「これより第287期ハンター試験を開始します、これより第一次試験を開始いたしますのでこちらへどうぞ」
いよいよハンター試験がはじまった。