ヒソカがカストロの能力を言い当てるとカストロはわかりやすく鏡に映ったような分身を作り出した。
今までポンズは念での戦闘を一般の戦闘の枠組みで見ている印象だったがさすがにこの試合みれば見方もかわるだろう。
予想通りポンズの体の振るえもとまり今はしっかりと試合を見据えている。
「ちょっとやる気出てきたかな?」
うわぁ実際に自分の手食ってるの見ると気持ち悪いなぁ。
ポンズは口元を押さえているがまだ大丈夫そうだ。
さてと、ここからがこの試合の見所でありポンズに見せなくてはいけないところだ。
俺はポンズにこれから怪しいと思ったところがあったら凝をしろと伝えておく。
「それじゃぁボクの予知能力をお見せしようか♢」
ヒソカは原作どおりにマジックショーを始めた。
ポンズはヒソカの言われたとおりトランプの数字をえらび数字に4を足しさらに倍に、そこから6を引いて2で割った後最初に選んだ数字を引いていったのだろう1?と答えた。
ヒソカは自分の切断された腕に手をつっこみトランプを一枚取り出した。
俺とポンズは同時に顔をしかめた…あれは見てるだけで痛い!ってポンズ全く凝行ってないやんけ…あとでお説教かな?
記念にあげると取り出したトランプを投げ渡しつつオーラを飛ばしているのが見えた。
普通のマジックショー見せていると見せかけてここまで準備できるってやっぱりすごいな…ポンズは全く気づいた様子がありません。
カストロはトランプを叩き落とすとヒソカへと突進していった
「左腕もそぎ落としてくれるわ!!」
「だからいってるだろ?あげるって♡」
服が汚れているほうのカストロへ左腕を突き出してオーラを飛ばし顎にくっつけていた。
これでチェックメイトだ。
ポンズに試合が決まったと告げるとポンズは急いで立ち上がり凝を行いカストロに色々貼り付けられたオーラを確認した。
ポンズはいつくっつけたのか分からなかったとイスにドンと座り込んだ。
確かにこれは初めてで見破るのはきついわ。
ポンズには後でもう一度ビデオをみながら解説するからと試合に集中させた。
「やっぱり分身のほうで攻撃してきたか♠もし本体できたらカウンターくれてやろうとおもったのに…右で!!
くくくくこれも手品です♢さてどんな仕掛けでしょう?」
カストロの精神に揺さぶりを駆け出した。
もうこの後は知っている通りになるのだろう。
俺はポンズにちょっと用事があるから試合終わったら一人で部屋に帰っておいてくれといい個室から出て行った。
SIDE ポンズ
試合の途中でシュウが試合は決まったと言ってきた。
マジックショーなんかで何が決まったのかと思ったが少し前にシュウに怪しいところがあれば凝をしろといわれているのを思い出し思わず立ち上がって凝を行った。
……いつのまに!?私は全く気づかなかった。
カストロの体には無数のオーラが伸びておりそれの先にはトランプや腕があった。
あのマジックショーはこれの仕込みだったのか
…シュウは気づいていたようだったしこの試合のレベルの高さに愕然としイスに強く座り込んだ。
「この試合はビデオにとっているから部屋でもう一度最初からみたらいいよ。俺も解説いれるから!」
「ありが!!あれって右?どうして!…切断されたのに!!」
カストロの一人がヒソカの左腕を切断したとおもった次の瞬間いつの間にかヒソカの右腕がくっついていた。
どうして?なんで?私は頭の中で色々考えたがどうしても答えが出なかった。
シュウに聞こうと思ったら用事があるとかで試合をみないで出て行くそうだ。
ヒントはゴムだといっていたがどういうことだろう?
シュウが部屋を出て行った3分後ヒソカの勝利が決まった。
SIDE シュウ
俺はポンズと分かれた後、暗い通路を歩いている。
2回ほど曲がり角を曲がったところでピンクの髪をした女の人が通路出口近くの壁にもたれていた。
多分マチだろうと思ったが顔や態度には出さず初対面を装う。
「ヒソカの知り合いですか?」
「そうだけど…あんたもかい?」
「えぇシュウ・ナカジマといいます。一応ここの選手です。」
「へぇあんたが。私はマチっていうんだ。ヒソカとは仕事仲間よ。」
あんたがってことはヒソカ…俺のこと話したのか?自己紹介が終わった瞬間に外から歓声が聞こえた。
どうやら試合が終わったようだヒソカが出口のほうからこちらへ歩いてきた。
マチとヒソカが少し会話したあとヒソカの部屋で腕の治療をするから一緒にこないかとヒソカに誘われた。
マチに見せてもらってもいいかと聞くと別にいいといわれたので行くことにします。
さて…マチさんのポイント稼ぎにいきますか!!